DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

英資金の反露プロパガンダユニット(2)

2019-01-05 19:18:16 | アジア情勢複雑怪奇

2018年末に出て来た、英政府の資金の入った反ロシアのプロパガンダユニット Integrity Initiativeの続報がアノニマスから出て来たそうだ。

この続き。

英資金の反露プロパガンダユニット

2018-12-20 16:02:32

 

で、まだ深い分析はなされていないようだが、過去2、3年に起きた反ロシアプロパガンダは、どうもこのユニットの方針通りに起きてるがな、という感じの模様。

Shock Files: What Role Did Integrity Initiative Play in Sergei Skripal Affair?

https://sputniknews.com/europe/201901041071225427-skripal-integrity-initiative-miller/

 

特に、スクリパル親子事件を起こして、その後欧州各国を巻き込んでロシアの外交官を追放したりしていたが、それは1970年代にソ連の情報関係者を追い出した例にならった作戦であるようにみえる、と。

公表された文書の一部には、基本方針めいたものがあって便利だわ(笑)。

 

情報関係にはこう、軍にはこう、といった方針が書かれているんだが、だいたいは、ロシア関係者を追放して、ソ連をそうしたようにロシアを孤立させる、要するに封じ込め作戦にもっていこうとしていたようだ。

スポーツのところも興味深いね。ロシア連邦はスポーツイベントを開催するに値しない、という考えを普及させろ、と。

やってましたね、確かに。でも、ワールドカップに出たいイギリス国民の反発を受けて話が中途半端になるというお笑いで終わりましたが。

でもこういうプロパガンダやってるおっさんたちは頭の中の羅針盤が狂ってるから、イギリス国民でロシアのワールドカップにいって、ロシア人はナイスでした、いやいいところで、とか言い出す人がいると、お前はソ連に、いや違ったロシアに篭絡されている、とか言って当該国民を監視すべきだとか言い出すのかな(笑)とか想像してしまう。もう、オーウェリアンの世界。

ソ連時代には、ソ連とかかわるとすべてアウトという具合に効いていたプロパガンダが効かなくなっている中でなんとかして戻そうと頑張ってるわけだが、どこまで行けるんでしょうか。

 

また、反ロシアプロパガンダに協力させる取り組みにおいては、the Times、いわゆるロンドン・タイムスが大きな役割を果たしている、とUKジャーナリストのニール・クラークは読解している。

https://twitter.com/NeilClark66/status/1081459452593782784

 

このへん私でさえ記憶してる。スクリパル親子事件は政府というよりメディアが突出してリードしていって、最後に政府が本腰入れて出てきてオーウェル世界への扉を開けた、みたいな成り行きだった。そしてその世界を国連の場にまで持ち越し、冷静な頭のままのUK国民を呆気に取らせ、ロシアの外交官は、あなたがたが正気に返ることを願いますという、ある意味衝撃の一言を吐いた。あははは。

あなたがたが正気に返ることを願います by ロシア国連大使

2018-04-11 16:33:58 

ほんとにもう、コントみたいな話だった。

それはともかく、UK(+カナダ、オーストラリア、NZ)の資料というのは英連邦出身者じゃないとなかなか読みこなせない部分があるから(統治機構の建付けが独自だから)、ここはUKのジャーナリストに期待しよう。

スクリパル親子事件以来、UK(+カナダ、オーストラリア、NZ)政府およびそこを本拠地とするメディアは深刻におかしいと気付いた人たちが多数いることがこの際追い風になるかも。

 

で、このユニットはロシア向けだけやってりゃまだ救われたかもしれないが、コービンを狙い撃ちして労働党の活動をおっかけましわしているところが含まれていることが今後の大問題でしょう。

Late on Friday, the group published documents and invoices, which it claims are evidence showing that the Integrity Initiative project carries out analysis on the activities of the UK's opposition Labour Party and its leader Jeremy Corbyn, as well as the RT broadcaster, with the use of UK taxpayer money.

UK外務省が税金使って、国内の野党の活動を妨害していたという話だから。

UK Creating Network to Counter 'Russian Disinformation' in EU, US - Anonymous

https://sputniknews.com/europe/201901051071236221-uk-anonymous-eu-disinformation/

 

■ アノニマスとは誰なのか?

今後UK政府がどう出るのかが楽しみだけど、では一体このアノニマスとは誰なのか?

現在の状況は国ごとに見ると間違えるので、UKとかUSとか断定できないんだが、ロシアを追い込もうという異常な執念を見せるUK支配者層+USネオコン/介入主義者 vs それ以外になっているとみていいんじゃないかと思う。

で、アノニマスは、それ以外のUS関係者なのではなかろうか?

だってそもそも現在のインターネットの基本構造は米のインフラですから、やる気になって障害なくやり通せるのはここしかいない、というのは基本の考え方だと思うな。

だからこそ、NSAの存在を含めた基本構造を世に知らしめたスノーデンは別格ということでもある。

で、ばらされたことではなくて、NSAを運営していた人たちの中には使われ方に腹を立ててる人がいるという話も見るので、そういう人たちがヘドロチーム(UK支配者層+USネオコン/介入主義者)を掻き出そうとしている、と考えることも一応あり得ると思う。もちろん、他と組みながら。

いろんなところで、UK支配者層+USネオコン/介入主義者というヘドロチームが、IS並に危険で面倒な存在になってる、との認識が共有されていたとしても不思議ではない。

だからといってその人たちを完全な善人ととらえるのは間違ってますよ。いずれにしてもアメは世界を隠然と支配したいんだから。だがしかし、現状のヘドロ状態は解消したいという思いはそれとは矛盾しないでしょう。

 

■ オリガルヒ問題

で、なんでUKがこんなにシャカリキになっているかというと、東地中海を取られたくないという問題もさることながら、もっと直接的には、ソ連解体後勃興したオリガルヒの避難地、アサイラムがUKだからという実に簡単な理由ではなかろうか。

ロシア政府は既に何人かを横領などで起訴してるわけ。でもそういうのを、ロシアが政治的な理由で難癖をつけているという理由で防御しているのはアサイラムUKでしょ。

さらに、ロシアでは公正な裁判は望めないのだ、という印象を保持しておくことも極めて重要ですね。オリガルヒを返せない理由の一つになるから。

率直にいって、ロシアのオリガルヒはUS、UKとの共同謀議によってオリガルヒになったわけだから、悪いのはロシア、悪いのはロシアと言い続けたいわけでしょう。ばれたら困ることばっかりだから。

あと、ソ連に手を突っ込んでKGBとか軍の諜報、ある種の科学者など主要なところにいた人たちを篭絡して、その後の避難地の手配をしたのも、US+UKの情報機関ってことなんでしょう。

で、いつものように、UKには、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドというオマケが付くので、そこらへんの国籍を付与するなりして匿った、というところではなかろうか。

どこまでやれるんですかね。オリガルヒを庇ってロシアのミサイルのターゲットとなって、ついにはイングランド南部の地形が変わる日を見られるかもしれませんね。私はあえて楽しみだとは言いませんが、可能性はあることを悔やみもしないです。それならそれもあんたらの自由だろうと思うから。なんと迷惑な人たちだろう。

 

■ 関連記事

理性の声とアングロの焦りとネオコン

2018-04-12 12:00:28 | 
 

ロシア、用意しとけよ、ミサイルは行くんだ by トランプ

2018-04-11 23:53:14 |
 

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 嘘に飽きてる&アフガンまで... | トップ | 強制MADその2:習近平、PLAに... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ろくでなしの巣窟になる西側 (ブログ主)
2019-01-05 21:08:29
ローレライさん、

長期的にみればロシアはスターリン時代に掻き出せなかったヘドロを掻き出したとも言えると思う。

このヘドロの一部がイスラエル問題を介して、アメリカのリベラルと一見すると関係ないようだがある種のマフィアも関係すると思う。

というわけで、そんなもの集めてどうするんだろう西側というところですね(笑)。

そんな戦いをしている間に中国人は月の裏に行ってみました~とかやってるわけで、US/UKでも過去と決裂したい人々もそりゃいるでしょうってなお話。
返信する
ロシアマフィア支配に対抗するアノマニス (ローレライ)
2019-01-05 19:41:50
ロシアマフィアのリゾートになった西側体制、に抵抗するアノマニスやQアノンと言う構図の西側内戦だが日本マスメディアが忖度して無視している世界だ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アジア情勢複雑怪奇」カテゴリの最新記事