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英資金の反露プロパガンダユニット

2018-12-20 16:02:32 | アジア情勢複雑怪奇

トランプとロシアが結託してる~というある種の夢物語みたいな話がここ2年行われているわけだけど、この話はそもそも、一番最初にプーチンが言った通り、アメリカはそんなことで動くような国なのか? バナナ共和国じゃないんだから、という話。

どこが結託して、何に影響を与えて、何をどう介入したのかなんの具体的な証拠もなく、ただその決定文のような判決文のようなことだけをひたすら繰り返してきたのが、要するに世界中の主流メディア。

よく見ていると、各国の政府当局者そのものが言っていないようなことまでメディアが書き、あるいはねつ造し、話を作ってる。

前にも書いたけど、ソ連は世界中のメディア媒体の85%はアメリカのコントロールが及ぶ体制になっているとみなしていたというけど、まさしくこの「結託」状態こそ、いわゆるアメリカ統治体制の根幹だろうと思う。さんざん書いてきたけど、ここにアカデミアも含まちゃったところが、西側の痛いところ。今後大変よ。

と、そんな中、そもそもこのロシアとトランプの結託話は、仕込まれている、仕込んだのは、Integrity Initiativeという団体に収斂されるのではないのか? 少なくともその団体にはイギリス外務省の資金が入ってる、という話がアノニマスから出て来ている。

Integrity Initiative: 'Anti-Russia crusade' funded by UK govt revealed

 

キャッチフレーズは、disinformation(偽情報)から民主主義を守れ、みたいな感じで各国の英国外務省を通じて、各国で情報を振りまき、逆に親ロシア的な発言してる人やらRTで働いていた人たちに資金を提供する、といったことをやっていた&いる模様。

Do it CIA style: What you need to know about latest leak on UK-funded psyop
Published time: 18 Dec, 2018 21:27

https://www.rt.com/news/446809-integrity-initiative-third-leak-uk/

 

全体として、NATO関連のファンドも関与してそうだなといった感じはある。大西洋主義者のネットワークというのは古くからあるから資金も豊富でしょう。

バラバラに出て来ていたMI6(イギリスの諜報)関係者の姿がここらへんに収斂されていくのかな、とも思えるし、ここらへんをトカゲのしっぽキリにしていくのかな、などとも思える(だって全部は出せないでしょう)。

 

■ MI6等ブリッツの大暗躍

が、しかし、RTの見せ方はまだまだおとしなしい。

このIntegrity Initiativeの中には、もっと断然過激な馬鹿も含まれていた。

この団体の設立者の一人Christopher Nigel Donnellyは、ウクライナ人を使ってクリミアに地雷をまけと本当に主張していたんだそうだ。

もうそれって、IS並でしょう(笑)。あるいは、関東軍的な謀略だよねこれ。紛争を起こそうと躍起になってる。

The 'Integrity Initiative' - A Military Intelligence Operation, Disguised As Charity, To Create The "Russian Threat"

https://www.moonofalabama.org/2018/12/the-strange-mind-of-christopher-nigel-donnelly.html#more

 

で、Moon of Alabamaさんというシリアもので一躍有名をはせた強力ブロガーさん(アメリカ在住者だがオリジナルはドイツ人)が追っかけてゲットした様々なソースから見えるのは、並々ならぬ執念で反ロシアの言説を編んでいる集団の異常さ。上のページは重要マークを付けたい。また戻って見ることもあるでしょう。

このドネリーは、列記とした英国政府の役職についてる人。概ね、軍の情報畑の人といっていいみたいだ。

 

経歴からみるに、ソ連時代から敵はソ連、敵はソ連と頭っから突っ込んでいった人のようにみえる。だから、ロシアの勃興、あるいはロシアが普通に扱われていることそれそのものがこの人にとっては、一大事なんだろうなぁって感じ。

こんな感じのことを言う。即興で訳すと、

西側のルールに基づくシステムを西側の人間は当然のこととして考え、それが「普通」だと信じるようになっている。しかしそれは、私たちのシステムを彼らのシステムに替えようとしている国と組織からの攻撃にさらされているのだ。これは私たちが直面している危機ではない。これは戦略的な挑戦であり、それはいくつもの方向から同時に起こっているのだ。

The Western rules-based system, which most westerners take for granted and have come to believe is “normal”, is under attack from countries and organisations which wish to replace our system with theirs. This is not a crisis which faces us; it is a strategic challenge, and from several directions simultaneously.

とかいう感じ。いるよね、こういう人。

西側のルールに基づくシステムって、そりゃあんた西側に入ってると「上級」でそれ以外は奴隷、収奪対象というシステムなんだから、反発する人がいるのは必定でしょうと誰か言ってやってよって感じ。あははは。

 

で、こういう人があちこちで、内輪向けの文章をいっぱい書いて、それがいわゆる反露、反中みたいな、要するに世界中の右派コミュニティーに流れてるんだろうなと思う。日本でもこういう書き方をする人たくさんいるじゃん。(2008年あたりからは、右派と左派の区別なく、親西側とそれ以外になってるが)

本人がそもそもプロパガンダ組織の一員なんだと気付かずに、せっせと文章を書き連ね、行動していくそれは、いわゆるアイヒマン行動なんだろうなぁとか思うが、しかし、アイヒマン類型の人は、ロシア軍の主要基地のあるクリミアに地雷をまけ、という直接的な大戦争を呼び起こす可能性のあるようなことを平気で言い出すような狂い方はしないだろうと思うので、もっと別の類型か。

 

ま、実際UKは危機に瀕してると思いますよ。だって、アメリカは多少は変貌する気でいるから。


 


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3 コメント

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赤狩りの黒幕もイギリス公務員か? (ローレライ)
2018-12-20 16:23:00
野党叩きを反ロシア中国ネタで行う、赤狩りの黒幕もイギリス公務員か?と言う話。
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コービン (ブログ主)
2018-12-20 17:08:12
ローレライさん、

そうそう、労働党、とりわけコービン叩きもこの人たちの目標に入ってますからね。

だから、労働党の議員さんたちの中には極少数ですが、このintegrity initiativeを調査すべきだと言っているというのが今後にとって興味深いところ。

赤狩りは公務員がやってるってのは日本だって同じでしょう。これが標準
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いますねこういう人波国にも (И.Симомура)
2018-12-20 18:27:57
波国の反露宣伝機関は「選挙新聞」ですね。「連帯」の元幹部猶系あだむみふにくの新聞です。ここへの外部寄稿者ー多くは六七十代ーが、この類の病的反露主義者です。みな確信犯。それと教会の周辺の利益団体も反露嫌社会主義です。宗教関係組織は無税措置を享受できるので、絵入り団体であり厖大な利潤を得ています。当然そこに(名ばかりの)聖職者、政治家、それに闇組織(脱税という意味で”闇”)が群がる訳です。この新聞での巴里「革命前夜」は実に小さい扱いです。1980年代には、あだむみふにく自身がもっと過激な運動に関わっていたのに、この冷笑主義。国はウクライナ人低賃金労働者で溢れています。スーパーの従業員、レストランのウエイトレス、建設労働者は大卒のウクライナ人が実に多い。波人失職者は英独仏へ流れ込みます。現政権は彼らが母国に戻り、この運動を起すのを怖れているのでしょう。
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