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狼が来ても嘘をつく狼少年....だったりするのだろうか

2020-12-22 14:34:03 | 太平洋情勢乱雑怪奇
アメリカの大統領選挙は不正選挙が疑われているのだから、本来ならここに集中するのが適切な行動ではなかろうかと思う。

だがしかし、その話に集中している人たちは次第に少数となり、現在それらのトランプ周辺、あるいは反トランプ周辺が熱心なのは、なんとかしてすべてをチャイナのせいにしようとか、ロシアこそ敵だとう意図が丸見えの言論ばかりになってる感じだ。

最近のニュースとしては、アメリカのいくつもの政府機関がハッキングにあったというもので、いつものように、それは絶対、何がなんでも、証拠などなくても、ロシアなのだと頑強に言い募る人たちが登場する。

ポンペオは、そうそうに、まぁロシアだろうね(it's pretty clear....)と言ってた。トランプは、またロシア、ロシア、ロシアか、とちょっといなしてみたりしていた。

昨日は、上院議員が、7月に米財務省のいくつかの電子メールアカウントがハックされていると宣言してる。

'Dozens of email accounts' were hacked at U.S. Treasury -Senator Wyden

ロイターは、ポンペオはロシアのせいだと言ってるけど、専門家の中にはロシアだと断定するには早すぎると言っているという、ある意味冷静な、ある意味引けた態度を挿入してる。

Top U.S. officials - including Secretary of State Mike Pompeo - have blamed Russia for the espionage operation, although some officials and experts have told Reuters it is too soon to know for sure who is behind the breach. 


そりゃそうなるでしょう。だって、4年間びっちり、アメリカの情報機関とメディアが結託してロシア、ロシア、ロシアのロシア疑惑を作って騒いで来たものの、今となってはなんの根拠もないただの政治的騒動だったとみんな知ってる。


そうであるのなら、その人たちがまたぞろ、ロシア、ロシア、ロシアと騒いだとて、信用する人はいるのか?というお話。

冷静に考えれば、普通は、財務省関連にハッキングがあって事態の全貌がつかめなかったら、大枠がわかるまで言わないか、情報を出すラインをコントロールするだろうに、現在のアメリカは好き勝手を言う人たちであふれている。

情報機関が17もあって、それぞれ何やってるんだか本当にコントロールできているんだろうかと言われたのは、昨日や今日ではない。

そして、情報機関や軍と関連して、セキュリティを売り物にしている企業も多数ある。ここらへんが、事件を起こすことで儲けようとして仕掛けていないと誰が言えるんだろう?といった状況、かもしれない。かもしれない、かもしれない…。そして、誰も断定できない構造なのが現在のアメリカと言って言い過ぎだろうか?いやぁ、言い過ぎじゃないんじゃないのか・・・・、と思うわけですよ。

ワシントンポストに出ていた記事だけど、ハッキングが表ざたになる数日前に、セキュリティの専門企業として米国の様々な機関に利用されているSolarWindsは、株を大量に売ってた、などという事情もあったりする。

Investors in breached software firm SolarWinds traded $280 million in stock days before hack was revealed


これは製薬とコロナでも同じかもしれないし、そうでないかもしれない。


だがしかし、そういう中で、もし今度こそ本当にロシアの諜報機関によるマジもののハッキングだったらどうするんだろう?

いや今回がそうだと言っているわけではないけど、各国どこでも利害得失をかけてモニターし続けているだろうけど、とりわけロシア、アメリカというのはそういう関係なわけでしょ。

だけど、仮に能力として様々なコードをブレークできるとしても、敵対行為をするという意図がそこにない限り、極端なことはやらないのが普通の関係。それは情報機関が、相手国に対して攻撃をしかけている人脈などがあれば通報しあったりすることがあることを見てもわかる。

だけど、どちらかがそれを踏み越える意図をもったとしたら・・・ということです。で、アメリカは既に踏み越えているものと思える。としたら、ロシアがそうなって何が悪い、という事態になってる可能性はあるでしょう。

にもかかわらず、知ってか知らずか、メディアが、いつものように、出来レースだと思って、ロシアだ、ロシアだ、ロシアが悪い~とか騒いで、人々もまた陽気に合いの手を入れているとしたら、これってアメリカにとってマジ危険な状態なのではなかろうか。だって、何を言ってもどうせ、サダム・フセインの偽の大量破壊兵器問題だろ、になって、政治ネタとして放置され、他方で、しっかりとコードがブレークされているとしたら・・・。滑稽だともいいますね。


そんな中、ロシア外務省の副大臣は、情報スフィアのサイバー脅威について、大部分の悪意の行動は、USから来てると述べている。

“As for cyber threats in the information sphere,” he said, “most of the malicious activity is coming from within the US.”

Russian Deputy FM says American hackers tried to meddle in country's vote amid growing row over online espionage

まぁその、みんな知ってるという話の気もする(笑)。

ロシアに関していえば、攻撃の大部分は米国、その他、ドイツ、UK、シンガポール、台湾、ウクライナ、いくつかの東欧諸国から来ている、というのが7月に行われた調査の結果だとしている。

Citing a study conducted in July, “which provided statistics on the impact [of hackers] on Russia’s digital systems during this year’s Constitutional Vote… we can see that large-scale attacks were recorded from the US, [but also from] Germany, the UK, Singapore, Taiwan, Ukraine and a number of Eastern European countries.” 

情報機関の活動と同期しているってことですよね。

ということなので、こんな中で、アメリカのプロパガンダ機関が頑張って、ロシアだ、ロシアだと騒いだところで、例えば上であげた米国の「同盟国」とされるところだって、まぁ俺らだけどな、とか、お互い様だけどな、となるのがオチ。

70年代とか80年代だったらここで、体制を立て直すとか各省庁を精査して統合的にするとかなんとかできたんだろうけど、アメリカの現在は多数のエージェンシーと、多数のディアスポラ集団を抱えて、そんなことが簡単にできる感じではないと思われる。

ということで、現状は、カオス戦略で相手を混乱させようとしてたら自分んちがカオス化してた、とか、狼が来ても狼少年を演じ続ける狼少年とか、そういう感じだったりするのではなかろうか。


■ オマケ

気がつけば、コロナもこの類かもしれない。
つまり、これをネタとして使っているつもりだったが、伝染病はそんな意図をくんでくれないので、勝手に増殖してる、みたいなところ。にもかかわらず、自分たちが金出してしかけた情報混乱のためのネタが増殖して、収拾がつかず、自国の伝染病対策がままならない、みたいな感じ。




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2 コメント

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Immoral (セコイアの娘)
2020-12-23 06:59:25
我々が、なけなしのカネで株を買う時は、インサイダーにうるさいのに、ファイザーといい、ソーラーウィンズといい、なんですか、これ。
イカサマ選挙といい、上つ方がこんなにImmoralじゃ、庶民としちゃ、Good Citizenなんてバカバカしくってやっちゃいられない。バレなきゃいい、やったもん勝ちで、益々タガがはずれるアメリカ。
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大統領の保身は戦争の国! (ローレライ)
2020-12-23 20:09:51
大統領の保身は外国と戦争落ちの国がアメリカ!
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