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日経:「大深度」工事直後に地表沈む 東京外環道、衛星で解析

2020-12-20 16:15:33 | 参考資料-通史
日頃、日経はアホと非難しっぱなしの私ですが、これはgood job。

「大深度」工事直後に地表沈む 東京外環道、衛星で解析

東京外郭環状道路(外環道)の地下トンネル工事の直後に東京都調布市の住宅街の一部で2~3センチメートル程度の沈下と隆起が発生したことが衛星データの解析でわかった。

10月に道路が陥没し事業者の東日本高速道路などが工事との関係を調べている一帯だ。「大深度」と呼ぶ地下40メートルより深い場所で掘るため、地上に影響が出にくいとされ、住民同意は必要なかった。 


有料記事だから、全部は見てないけど見た人たちの書き込みを見るに、
1ミリの変化がわかる衛星データを独自分析したところ 、2~3センチ沈下しているところさえあったそう。




2、3センチ動いたら家が傾くし、場合によって重心が変わって何か倒壊するところが出てきたり、壁に亀裂が入ったりといった被害が出るのは当然。


で、この問題を「大深度法」という20年ぐらい前にできた、地下40メートル以上になったら地権者の権利は及ばないから、地上住民が何言っても聞かなくて全然OKだよ、というスゴイ法律と関連付けてしっかり描いているところが日経グッドジョブ。

で、日経は経済界と共に資本主義社会こそ絶対だという立ち位置なんだから、私有財産を守る方に肩入れするのは当然といえば当然だとも言えますね。

であるのなら、金出して買った家、つまり個人の資産が政府の方針変更によって不測の価値低下の犠牲になることが見込まれるとしたら、政府方針に反対するのは当然だし、仮にどうしようもなく方針が貫かれるのであれば、相応の補償を求めるよう動くのもこれまた当然でしょう。

と、書いてきて思うのは、実はこの態度は、ネトウヨがプロ市民とか言ってる人たちと共通していると言える。そう、実のところ、大半の問題は左右ではない。

だから、むしろ奇妙なのはネトウヨの立ち位置。この人たちって、絶対保守派じゃないと昔から思ってますが、この人たちがイナゴのように増殖したこの25年ぐらいの間に日本がぐずぐずになっていったのは偶然なのだろうか。


それはそれとして、住宅地の地下40メートルのところを高速道路が走るというこの計画は、それって適切なものなのだろうかと私は疑っている。

だって、トンネル掘ってる時だけでなくその後も車が走れば振動が間断なく続くんですよ。そしたら地下の土の様態も変わるのでは? あと、水の流れの問題もあるでしょう。

調布の陥没「トンネル工事が原因の一つ」【news23】  


そして、この話はリニアにつながる。品川と相模原をつなぐ間の地上には、膨大な数の住宅がある。大深度法に欠陥があるとしたら、現状の進め方はできなくなる。


■ そういえば

地面といえば、地中に二酸化炭素を封入するという実験をしていたことが地震を呼び込んだのではないのか、という石田先生の話を思い出す。地震爆発論という説を唱えていらっしゃる方。

通常、とてつもないトンデモ理論だということになっているわけですが、昭和前半の石本巳四雄博士のマグマ貫入理論 の発展形と考えると、それなりに納得のいく理論だという解釈もあるんだそうです。

いやしかし、その理論の是非は置くとしても、CCS(二酸化炭素貯留)は何かおかしなものを感じざるを得ないので、最低でもそこを指摘されたことは石田さんの勇気ある行動だと思った。

 

中越地震&中越沖地震は人災かも知れない!  




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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
国策欠陥工事! (ローレライ)
2020-12-21 16:26:42
国策欠陥工事がまかり通る日本!見切り発車体質!
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Unknown (hi ka)
2020-12-23 16:40:50
こんにちは。はじめて投稿します。こちらのblogは定期的に拝読させていただいております。
 ネトウヨの発生に寄与したのはおそらく98年発刊の小林よしのり「戦争論」がきっかけだったとおもいます。
 その前段階として(1)バブル崩壊による自己破産からそれに続くリストラ時代の開始(この頃わたしにとってけっこう衝撃的だったのが、教師や警察官の犯罪がメディア報道に表れ始めたことです)、(2)金融自由化と超円高、京都議定書の採択、新興国として日本のライバルとなる韓国・中国の勃興がありました(私は今あげましたこれら全部が日本つぶしのためのセットだったのではないか?とおもっています) 
 そして1996年前後からインターネットの一般解放とPCの一般普及がはじまりましたので、広めやすい土壌も醸成されはじめていました。
これらを自身の家庭事情として経験した人達が、戦争論をきっかけとしてそこから続く日本人のアイデンティティの鼓舞に乗ったのではないか?と考えています。おなじ時期に「グローバルスタンダード」という言葉が広められたと記憶しています。ネトウヨという言葉自体は15年弱ほど前に誕生したとおもうのですが、その前にあった社会のモラルの崩壊が原因になっての仇花みたいなものかなとおもいます。

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