クリミアの大学で大きな爆発があり、十数人が亡くなった模様。ケルチのあたりのようだ。
多分たいていの人が、ウクライナだろうなと思ったに違いないが、もちろんまだ全く不明。プーチンはさっそく、原因を特定しろと命令を出していた。
そのプーチンは今日はエジプトのシシ大統領にあっていた。このへんはイスラエル問題として考えるべき問題だと思うので別途考える。
で、なんとなくのなんとなくではあるけど、今年は第一次世界大戦終結から100年の年。
折しもプーチンは11月11日パリを訪問するとの表明があった。
Putin to visit Paris on November 11
http://tass.com/politics/1026194
この式典には当然だが、米からもトランプも参加する。米メディアでは早くも、プーチンとトランプが会う、という話の方に力点が置かれて報じられている。
Donald Trump and Vladimir Putin both plan to be in Paris on Nov. 11
とはいえ、プーチン、つまりロシアの参加というのは第二次大戦と異なり、全然当然ではない。
講和条約としてのヴェルサイユ会議には、ドイツはまぁ当然だが、ソ連になってしまったロシアも参加してない。
そしてこの2つの重要な国のいない間に、ごしょごしょと作った国際秩序が今に至る禍根を残している。
ということなので、プーチンが参加することの意味は何なのだろうか・・・? 何を言い出すんだろう、みたいな楽しみもあるが(笑)。
中東が揺れ揺れな中で第一次世界大戦を思い出す、ってのはかなり意味深だわ。
ということなので、あと3週間ぐらい100年前を振り返ってみる機会が訪れるのかもしれない。
■ 努力をするといってる米露
と、それもあわせて、何か出て来る可能性があるのかなと思わないでもないのが、朝鮮の話。
昨日書いた通り、ロシアとアメリカの担当外交官が昨日モスクワで会った。
この報道は控えめで、そして各紙まちまちなことを書いている。こういう時というのは、それぞれに都合の良い悪いがあるからでしょうね。
面白いからスクシャした。
韓国ヘラルドは、米が北朝鮮についてロシアに協力を求めている
日本の毎日は、クレムリンがロシアに金を迎える計画に取り組んでる
中国新華社は、ロシア&米は、朝鮮半島問題解決の努力をスピードアップすることに合意した
一番不思議なのはスピードアップでしょう。なんでスピードアップなのか? 新華社の記事を開けてもわからない。
Russia, U.S. agree to speed up efforts to resolve issues on Korean Peninsula
http://www.xinhuanet.com/english/2018-10/16/c_137537029.htm
MOSCOW, Oct. 16 (Xinhua) -- Russian and U.S. officials agreed to step up efforts to seek a speedy political and diplomatic solution to issues on the Korean Peninsula, including the nuclear one, the Russian Foreign Ministry said Tuesday.
まぁ努力をスピードアップって日本語おかしいけど、ともあれ、努力を増やす、それによって事態解決を早めようとしているという意味でこのままにするとして、そんな感じのことはTASSの言い回しでもそう読める。
Russian, US diplomats discuss Korea
ロシア外務省のサイトでも今現在では一般向けの公表物は英語では見つからない。
で、思うに、しかしながら、努力を増やす、ってだけでもこれってニュースではなかろうか。だって、裏を返せば、粉砕しようとはしていないということだから。
もちろん、そうやって時間を延ばしていってその中で活路を見いだすってのは米がやりそうなところではあるから何とも言えないわけだけど、ボルトンみたいなタイプじゃない国務省の人が話し合ってるというのは注目に値する。
そして、朝日が書いてたこのへんなニュースがなかなか意味深。
北朝鮮との取引懸念 米財務省が韓国金融機関に事実確認
https://www.asahi.com/articles/ASLBJ3K80LBJUHBI010.html
これは、米財務省。
ロシアもので、マニアみたいに米の単独制裁をかけまくってるのは米財務省。こっちに誰かご注進に伺ったのではあるまいかと疑ってしまう。
そして朝日の書き方も得意の「~がわかった」と言ってソースを書かないやり方。
いずれにしても、どこもかしこも、全体的に破壊の季節ではない方向に動いている人たちがいることが感知できる今日この頃という感じはひとしお。
で、だからこそ、正教会とかケルチとかウクライナがらみで暴発的な動きがあり、そして、イスラエルはまたまたシリアを攻撃する、みたいに考えると話があう。
ここ一両日は、イスラエルはガザ地区を攻撃し、ラタキア、アレッポにも武装集団が砲撃をしていた。
Syria’s Latakia, Aleppo frequently shelled by militants over last 24 hours
サウジのあの2時間ドラマみたいな殺人事件もこの動きに入れないとならないんだろうな、など思う。
■ スルーなのか日本
で、前から何べんも書いてますが、第一次世界大戦周辺の動きというのが後の日本の大波乱、大敗北のための種まきみたいなものだったわけですよ。
来年は五四運動、三一運動から100年。
日本には、こういうタイムリーな巡り合わせでもやっぱり過去を見てみる、みたいな気配はない。そこは気になる。
関東大震災←五四&三一&シベリア出兵
一方、わが日本は日露戦争のあと日ロ協商で英米離れを見せたものの、ロシア革命により、チャンス到来、切り取り御免の独立強盗家業に没頭するも敗退して英米一家に吸収。
100年「恐ロシア」を吹き込まれた日本人はにっちもさっちもいかない状態。
今の安倍内閣は害務省に対抗して日ロ協商的な動きも見せているので、田中宇さんの見立てで、独立、自立は右からしか変われないということかなと・・・
ISを思わす残忍な手口、やはり根っこは同じだ。
手を下す前に、アップルウォッチをはずす事位、誰だって気が付くでしょ。稚拙な暗殺のコンシクエンスがどうなるか、誰だって想像つくはず。
カショギさんがどういう経緯でアメリカの永住権を取得したか不明だけれど、サウジ皇太子に批判的なジャーナリストの存在が米サウジ関係において障害であれば、アメリカはグリーンカードを取り上げることもできたはず。それをしなかったということは、アメリカは何らかの意図で彼を保護していたとも考えられる。
トルコの対応も不思議。もしかして、計画を知ってた?サウジ領事館内に、盗聴器でもしかけてあった?
領事がサウジに帰国したそうだが、大丈夫か?そのうち事故死しやしまいか?
いや、もしかすると皇太子自身が、事故死する可能性あるんじゃない?