6月22日は、1941年6月22日ナチス・ドイツ軍がソビエト侵攻作戦を開始した日であるため、ロシアでは「記憶と悲しみの日」となっている。
この間書いたようにここから半年の間、産業的な能率の良さで一般住民をがんがん殺し、一般住民の住居と食糧を奪いながらナチス軍はソ連領内深く進攻する。
今年は、数日前に優れたプーチン論文を読んだので、
プーチン論文がNational Interest誌に掲載される
いろいろと考えさせられて、何かこう私まで辛い気持ちになる。直接的に手をかけたのはドイツ人だとしても、英仏首脳部は止めようと思えば止められたものを止めなかった。そして、ナチス・ドイツは、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、ドイツ系ユダヤ等々の多大な支援を受けて出来上がっていたことも今日明らかになっている。
つまり彼らは、こんなスケールの大量殺人が起こることを期待していた。ドイツがソ連を攻めたらいいな、今度こそロシアは俺のものといった調子で、あははは言いながら成り行きを見ていた人がいるのかと思うと、吐きそうになる。
さらに、そんな出来事があった上に成り立った国際秩序を、自分だけが築いた秩序であったかのように宣伝しまくった英米仏のモラルの無さには唖然とさせられる。
しかも、現在もまだ彼らはロシアの破壊を諦めていない。諦めないからこそ、採算度外視で多数の西側メディアがロシアに入り込んだまま動かない。カラー革命的な混乱を狙ってるわけですね。
もう、ロシア人だけでなく、その他世界の人にとっても迷惑なので、英米仏は自分ちで毎月「カラー革命」をして、略奪、暴行を楽しめばいいと思う。
■ ロシア軍の教会とメモリアルミュージアム
で、今日はプーチンが、新しく完成したばかりのロシア軍の教会を訪問した。
教会の様子はこの動画。スゴイですわ、これは。
Строительство Главного храма ВС РФ завершено
で、この教会は、毎年の行事となっている5月9日のビクトリーデーに併せて開かれる予定だったものと見えるが、コロナでスケジュールが狂ったので、この間、仏教式にいうと開眼みたいなことを正教会のモスクワ総主教キリルさんが行っていた。
教会内部は例えばこんな感じ。
そして、教会は全体がパトリオット・パークというモスクワ郊外に新設された公園にあって、教会部分がメインで、すぐ近くにミュージアムが併設されていて、その一角は大祖国戦争の様子を伝える作りになっている模様。
上部は巨大なスクリーンで映像が流れる。下部の写真はヒーローたちと書かれている。戦没者で写真を寄贈したい人全員なのかな、と思うけどまだ未確認。
また、その巨大なスクリーンにはスターリンが映っている。
で、思うに、なんでそんなに仰々しいことをするのだ~みたいなことがきっとどこかで、書かれるんだと思うけど、これはなんというか、ちょっとおかしいけど「罪ほろぼし」的なものだなと思った。
この戦役で勇敢に戦い没したソ連の人たちは、実際には現在の世界、つまり国際連合があって、最低でも、大戦争なんかするのは間違ってるわ、なんてことを平和裏に言えちゃう人々が多数になった世界を築くにあたって多大なる貢献をした人たちだったというのに、勝利を盗む泥棒がいたもので、勝利を盗まれたばかりか、なぜだか悪者にされていた人たち。ほとんど冤罪被害者のようなもの。
であるのなら、それを正すのはjusticeでしょう。
これですもの。
米政府:米英がナチを打ち破りました
WW2の決定的な勝者はソ連だよと人々が言うの巻
思えば、これで、お互いよく戦った、これからはライバルだ、で終わりにできた世界だってあったんですよ。冷戦期には実際そういう時期も散発的にある。
それが続けられなかったばかりに、ついには大掛かりな慰霊の場が必要になった、みたいなものだと思う。
あんたらが認めようが認めまいが、我々は真実と共に、事実と共に、祖国のために戦って死んだ人たちと共にあるというロシア人の強い意思の表明がこの教会+ミュージアムといったところでしょう。
現実的にいえば、米軍産にでも金払わせればいいんじゃないか。
前も書いた通り、第二次世界大戦の犠牲者。(wiki 参照 World War II)
ソ連2700万、ドイツ800万の犠牲者を出した。
赤が軍人、オレンジが民間人(絶対数)
青は、1939年の人口に対する比率。
■ オマケ
こういうことになると、日本人にとっての戦没者との付き合い方が頭に浮かび、そして靖国神社のことを思い出してみたりはする。
そして、やっぱり石橋湛山はいろいろと見通していたなぁとしみじみ思う。
靖国:難きを忍んで敢て提言す by 石橋湛山
それはちょっと・・・。
ホメイニは、ブレジンスキーらがチェックしてフランスからの帰国を認めたぐらいだし、事実、イランはイスラムになって、ソ連へのムジャヒディーン投入作戦を支援したわけですから、実にまったくアメリカの一部とはツーカーです。
つまり、イランは表で見せてるほど反米でも反西側でもないです。
この見事なフレーズに触発されて、私も一言。
金正恩は反米でも反西側でもない、と私は思う。
How Washington intends to triumph
by Thierry Meyssan
https://www.voltairenet.org/article210291.html
リビアにおいて、イランがムスリム同胞団のエルドアン軍と共に戦う=NATOの指揮下に入るという記事は読みましたが、ここまで進展しているとは思いもよりませんでした。何が何やら…え!?ってな具合で、私の頭は混乱状態です(笑) それにしても、Anglo Zionist の執着心というか不屈の精神?にゾッとすると同時に呆れ返ってしまいました。
そして、やっぱりロシアはシリアの復活への力強い味方となってくれる大国であると、改めて実感しました。サイコパスなディープステイトの邪悪な野望によって、無辜の市民の大量虐殺、歴史的遺産の破壊と窃盗、金塊や油田といった価値ある資産の強奪…シリアもイラクもリビアも、一日も早く平和が戻ることを願っています。
時間の取れる時で構いませんので、この記事について Takumi さんのSharpな見解を聞かせていただけたら嬉しいです(*^^)v
追伸:拷問と略奪、大量虐殺、臓器売買、人身売買の悪行を重ねまくったコソボ大統領ハシム・サチが戦争犯罪で起訴されたとのことですが、この悪魔の名前と近畿大学を入力し検索してみて下さい。この驚くべき事実は6年ほど前から知っていました…。 公正な判事の下で、厳しく裁かれることを強く願っています。