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ヒラリー登場:アサンジ逮捕を喜ぶ

2019-04-12 17:16:50 | アジア情勢複雑怪奇

アサンジが外国大使館から引きずり出されて地元当局に逮捕されたシーンは世界中を駆け巡ったわけだが、その映像を撮ったのはRuptlyというビデオニュース配信社。ここはロシアRTに属する会社。

EXCLUSIVE: Assange arrested & escorted out of Ecuadorian Embassy

 

つまり、エクアドルがアサンジの大使館亡命を取消しそうだという話が1週間ぐらい前にあったため、これは動きがあると睨んで張っていたのはRTだけだったというお話。

別の言い方をすれば、西側の名だたるジャーナリストと名乗る各社は、ロンドンなんだから派遣できなかったなどという理由は通じないこの状況において、誰も派遣させなかったというお話ですね。

RTのマルガリータ・シモニャン編集長は、自分でそう言ってる。アサンジが追い出されそうだというのはみんな(ジャーナリスト)知ってた。しかし現場に行ったのはRTだけ。そして後で各社はRuptlyの動画を提供してくれと頼みに来たと。

それはつまり、彼らは自分たちのエスタブリッシュメントに仕える根性なしの偽善者サーバントであってジャーナリストではない。だからこういうことになった。

とまで言ってるようだ。(ここ。The Sakerコミュニティがロシア語から翻訳していた)

 

 

ということで、アサンジ引き出し事件は、西側総出のプランでしょう。

そして、ヒラリー登場。NYで語ったことをFoxが流してるらしい。

(アサンジの起訴)は、ジャーナリズムを懲らしめてるという話じゃない、これは軍のコンピュータをハックして米国政府から情報を盗み出したという話。

ボトムラインは、彼(アサンジ)は自分が何をしたのかに答える必要がある、最低でも起訴されたことについて

“It is clear from the indictment that came out that it's not about punishing journalism, it's about assisting the hacking of the military computer to steal information from the US government,” she admonished. “The bottom line is that he has to answer for what he has done, at least as it's been charged.”

https://www.rt.com/news/456301-hillary-clinton-jokes-assange-arrest/

 

これはトランプ政権と同じ立場ですね、多分。トランプ政権はこの一環としてチェルシー・マニングを再度収監したわけでしょ。

Wikileaks問題には触らない、ヒラリーのメール問題も触らない、焦点は軍の情報が漏えいしたところだけ、という訴訟方針で行くんでしょう。

訴訟方針としては利口だと思うが、しかし、一般人、特に英語圏(英米+α)の一般人は過去10年以上にわたってこの問題につきあって、結果として別のことを考えてる。ジャーナリズムとか、国家が隠す基地外沙汰を私たちは知る権利がある、という民主主義的根幹のお話。

そこから考えた場合、今回の一件は、英語圏(英米+α)の一般人とその人たちに寄与するはずのジャーナリストたちは英語圏のエスタブリッシュメントに壮絶に負けたという話でしょう。

そこで、ロシア外務省報道官のザハロワさんが一言。(上のサイトで見つけた)

今回の事件を

「民主主義」の手が、「自由」の首を絞めた

“The hand of “democracy” chokes the neck of freedom”

と言ったらしい。民主主義の手というのはジャーナリズムのことでしょうね。率いる手にもなれば、絞め殺す手にもなる、と。素晴らしいね。美人なだけじゃないところはシモニャンと同じ。

 

 

しかしながら、それを世界の問題とする必要はない。

ロシアや中国の一般人はこれに飲まれてもないだろうし、そもそも英米のジャーナリズムはいつも正しいなんて思ってもいないので、ああそうかと思って聞いてるでしょう(笑)。

シリア人とかイラン人は、やっぱり、軍の機密がバレバレで、米中央軍ときたらテロリストも真っ青なことをばっかりしてるとか知られたくないんだろうな~と見てたらいい。

イラン革命防衛隊(IRGC)を米がテロリスト指定したことを受けて、そりゃやっぱりIRGCが中東で勝ったからアメリカとイスラエルが怒ってるんだろうねぇ、など話す。いやまさにそうですから、その線で行ってください。あはははは。

US, Israel angry with IRGC victories in Mideast: Pundit

https://www.presstv.com/Detail/2019/04/12/593214/Iran-IRGC-US-Israel

 

ソレイマーニーもいないし、ショイグもゲラシモフも、前線で死んでいく将校もいない。いるのは傭兵という名のメンタリティーがいかれた人たちばかりになっているのが今のアメリカ率いる米の中東戦線でしょう。

返す返すも、アフガンでムジャヒディーンを使ってソ連を混乱させるなんていうアホな作戦をやった人たちは罪深いし、それを収拾できなかったこのだらしなさにアメリカ人は早く気づいたらいいと思うな。

 

■ オマケ

英米に巣くってるらしいthe Establishmentが、情報漏えいによって、いかにフシダラな存在かが各種の外交文書付きで明るみに出たことをきっかけに、世界中の多くの人が「いろいろ騙されたんだな」といった感じの態度になってから約10年。

それをそのまま受け取って次のステップに行くのかと思ったら、英米内では深刻な対立が起こってる(トランプとEstablishmentは本質的な対立ではないというのが私の考え)。

このとっちらかった騒動の結果として、その他世界の人たちは、「彼らの世界」を分けて、外のものとして見られるようになったと思う。(日本は遅れてるし、部分的には逆行してますが)

これは、一極支配妄想に憑りつかれた世界制覇チームにとっては深刻な自傷行為でしたね。


 


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