マティスが、イエメンでの紛争は30日以内に停戦して話し合えと言った模様。
米が支援して、サウジ主体で空爆するわ、封鎖するわでイエメンでは一般人の被害が大きく、封鎖のおかげで飢饉も発生している。1年前でも状況は同じだったが何が違うといえば、このことが国際的に知られまくってきている+サウジの立場が弱い、というところでしょうね。
Mattis calls for ceasefire in Yemen within 30 days
https://www.cbsnews.com/news/mattis-calls-for-ceasefire-in-yemen-within-the-next-30-days/
"The longer-term solution, and by longer-term, I mean 30 days from now, we want to see everybody sitting around the table, based on a ceasefire, based on a pullback from the border, and then based on ceasing dropping of bombs, that will permit the [U.N.] special envoy — Martin Griffiths, who's very good, he knows what he's doing — to get them together in Sweden and end this war," Mattis said.
さてしかしできるのか、というのはまた別の問題。関東軍化している米中央軍(中東担当)はペンタゴンの言うことを聞くのか?
シリア北東部も、米がクルドを支援していることが問題をこじらせているので、こっちも何か考えてほしいものだ。そうでないとトルコが撃ちに来る、という可能性もあるわけでそれはそれでNATO vs NATOでやってもらうというのも、傍目には興味深い。おほほ。
あとは、イエメンでイエメンの一般人の苦境を見過ごしにできないだとすれば、パレスチナだって同じでしょ、という世界中の大多数が思っていることをどうするつもりなんですかね、という大問題が残る。
いずれの場合も、地政学的な問題と今後のこの地域の像を巡ってこんなになっているというこんがらがった状況を無視して、悪いのはイラン(場合によってはイランとロシア)でここまで引っ張ったわけだが、それは無理筋。
今起こっているのは、紅海、ペルシャ湾の主は誰なのか問題という気も相当するし、誰のものという問題の立て方をしないで、傭兵世界制覇グループを追い出している、という感じがしないでもない。
エジプトがロシアと総合パートナーシップ状態になり軍、治安組織が関係を良好にして、中国がエジプトとの貿易の拡大を寿ぐ、というイベントが過去3週間ぐらいの間にあったのも、これと関係していると思う。
(エジプトのシシ大統領がロシアを公式訪問し、中国の副主席がエジプトを訪問した)
マティス、というか米は止められるんだろうか?
サウジとの関係を含めて、米は巷間考えられているよりもマズイ橋を渡ってる気がしてる今日この頃。私はいいですが(笑)。