まったく当たり前だが、米大統領はメディアが決めるものではない。そして一般投票はファイナルではない。昨日も書いた通り、12月の第2水曜日の後の最初の月曜日に各州の選挙人団が集まって決まる。
それまではバイデンは大統領に選ばれていない。
にもかかわらず、あたかもバイデンが既に決まった人のように書くのは合衆国憲法に則った正しい情報を提供していない。主流メディアがガセネタを書いていると言ってもいい。であれば、twitter社は、今こそ「このツィートで共有されているコンテンツの一部またはすべてに異議が唱えられており」の表示を付けろ!
と、だんだんとこの巨大な私的権力が嵩にかかって勝手に既成事実を作り上げていく手法に我慢がならなくなってきた。何をふざけているんだ!という感じ。
昨日は、ドイツ、フランスをはじめとした欧州諸国が、バイデンおめでとうと祝福のメッセージを送っていた。これも異常。まだ正規の手続きが残っている上に、対抗者が敗北を認めていないのに、お前は何様だ! 他国の内政に干渉する侵略的な外国勢力め!!
European leaders congratulate Joe Biden, after media count declares him victorious in US presidential election
https://www.rt.com/news/506048-world-leaders-congratulate-biden/
ドイツ、フランスは壮絶に思いあがってる。もちろん後ろに金持ち金融屋がついているからこその、グローバリスト代表としての行動だと今日多くの人が知ってる。
ということで、合衆国国民は今こそ憲法をという感じでしょう。憲法があるからこそ、巨大権力と戦える。手順が公のものとして確定し、かつ個人の権利が守られる。
トランプの11月6日付けの短い声明はそれを見事に示唆したものではなかろうか。
試訳してみる。あえてあまり意訳しないで。
私たちは、アメリカの人々は、すべての開票集計と選挙の認証に対し完全な透明性を得るに値すると信じており、また、このことは一つの選挙にだけあてはまるものではないとも信じています。
これは、私たちの選挙プロセス全体の完全性に関するものです。
私たちは、最初から、すべての合法的な投票は数えられなければならず、そして、すべての違法な投票は数えられるべきではないと言ってきました。しかし私たちはあらゆる局面で民主党からこの基本的な原則に対する抵抗を受けています。
私たちはアメリカの人々が私たちの政府に信頼を持てるよう保証するべく、このプロセスを法のあらゆる面を通じて追及していきます。
私はあなたと私たちの国のために決して戦いを諦めません。
という感じでしょうか。
立場が違っていたとしても、立憲主義を標榜する人たちは等しくこれに賛同すべきではなかろうか。選挙関連法に従い手続きすることを求めるのは国民の権利でしょう。そして、その手続きを私的権力や外国の影響から守ろうとすることのどこに責められるべき点があるのでしょう?
■ オマケ
トマス・ペインの「コモンセンス」がもたらす意味や意義を見た思いがする。
トマス・ペインは平易な文でみんなにわかるようにアメリカの独立性を説いたことで知られる人。イギリスから独立するに際しての懸念を払しょくする段や、当時優勢だった王権神授説を否定する部分などが特に有名だろうと思う。立憲王政も半端だと否定してる(イギリスの支配を抜けようとしてるわけだから当然だが)。
確か、すべての人は平等に作られているのだから王と臣民の区別など嘘だ、みたいな下りがあったと思うけど、このあたりはall men created equalという合衆国憲法を特徴付けている考え方の水先案内だったんでしょう。
こういうものは、その時のベストセラー的な扱いを受けるだけでなく長年に渡って、そうであらばこそ我々は独立したのだという歴史的記憶の再生にも役立ったであろうし、それがアメリカ人のアメリカ性を支えてきたのだろうとも思う。そうでない状況をそうであるよう変える場合も含めて。
もしそれがアメリカのアメリカ性、つまりアメリカのアイデンティティであるのならば、振り返ってみるに、ステルス帝国を志向して恥じないアメリカは、フィラデルフィアで独立したアメリカではなくなったということなのだろう。
帝国のさらなる拡張を求め共和国アメリカは本当に終わるのか、とでもいうべき選挙に大きな役割を果たしている1つの場がフィラデルフィアであることがとても興味深い。
■ オマケ
すっかり忘れていたけど、トランプの就任演説は本当にすごかったのだった。
しかし、きょうの就任式はとても特別な意味を持ちます。なぜなら、きょう、私たちは単に、1つの政権から次の政権に、あるいは、1つの政党から別の政党に移行するだけでなく、権限を首都ワシントンの政治からあなたがたアメリカの人々に返すからです。
などといっていたのだった。
トランプ就任スピーチとあさっての方を見てる日本の事情
考えてみれば、そこからずっとエスタブリッシュメントが4年間、ほとんど間断なくトランプの足をひっぱるために頑張ってきた成果がballot harvesting(投票の第三者回収)かよ、と思うと笑いが出る。結局、現代の王権神授説風金持ち集団には、人々に訴えるための有効な説得はできないわけね。
どうなりますことやら。
共和党もFoxも完璧に反トランプ
トランプは二党独裁の殻を破っていたのだと今頃になって気づく
残念
マスメディア不信が憎悪に変わる
確かに四面楚歌だし、共和党の大半は最初っからあまりあてにならない。
でも、不正投票の判断をするのは裁判所なので四面楚歌は別に影響しないです。
むしろ、馬鹿みたいにBBCという外国メディアまで「ファクトチェック」なんていう嘘ページを作って不正はないと言ってみたり、twitterは現職大統領の発言を検閲しまくり、という事情を鑑みるに、彼らは裁判を恐れていると思う。たとえ有罪(あるいは差し戻し)にならなくても、罪状認否はあるわけですから。
https://blog.goo.ne.jp/deeplyjapan/e/65b839c9bdc7ba6b6448b9d2df741515ではトランプで外交方針が変わる、と事実上大統領として扱っています。
さらにプーチン大統領がトランプに当選直後のお祝いメッセージを述べた、となんの疑問もなく書かれています。今回の独仏がバイデンにお祝いを述べるのがなぜだめなのか不明です。
https://blog.goo.ne.jp/deeplyjapan/e/080f627edf85f40f491aef1fe1210a78ではジル・スタインやヒラリーの再集計を否定的に捉えているがトランプの場合は「選挙関連法に従い手続きすることを求めるのは国民の権利」なのですか?
これこそあなたの嫌いなマスコミの偽善・ダブスタなのではありませんか?
私を攻撃するための論旨ならわかりますが、問題に対する対応としてはあまり妥当なことを述べているとは思えません。
また、こうも言えます。確かに私は2016年にも待つべきだと言った方がよかったのかもしれません。
しかしながら2016年には不正投票の問題は特に大きな問題になっていませんでした。
2020年は春先から郵便で投票用紙を配ったら不正につながるから止めろという論を押し切って、民主党のイニシアチブでこの投票方法が取られ、予想通り、
死者が投票している(と選挙人名簿にある)
締め切り時間を過ぎても郵便を受け取った
といった事案が生じ、
さらには、
集計ソフトウェアに「誤作動」があるという話まで出てきました。
それらのことを放置して、マスメディアがバイデン当選を事実であるように報道することは問題ではないのでしょうか?
むしろ事態の推移を見守ることがなぜできないのでしょうか? 外国勢は余計なこと以上のことをしています。なぜなら、重要国の首脳が認めたみたいな印象を人に与えるからです(それを狙ってやっていると私は思ってますが)。
全てあらかじめ綿密に準備し、仕組まれてた事。
投票の行方によって、プランA、プランBと・・・
そして完全勝利ムードをメディア総出で演出し
トランプ支持者達を諦めさせる事までがシナリオだと。
メディア&金融業界を掌握するとはこういう事だと。
さて7千万人近くのトランプ支持者はこのまま諦めるのでしょうか?
2016年の選挙の時はヒラリーが敗北演説で負けを認めている。不正投票がどうこう言ってもヒラリーが訴えもせずに負けたと認めてるんだから話はそこで終わりだし、演説でトランプの勝利を承認しているんだからマスコミがトランプの勝利を報道するのも、プーチンがお祝いのメッセージを送るのも何の問題も無いでしょう。
今回の件は全然違う。
先程のコメントはブログ内容に一貫性がないことへの批判でした(四年前の記事を熱心に読んでいた読者こそ今回の記事に困惑したと思います)。ですのでテーマがあやふやになると思い、選挙そのものへ言及しなかったのです。また、「選挙関連法に従い手続きすることを求める」ことがトランプ含め国民の権利であることを否定するつもりはありません。
さて選挙不正云々に関してですが、ほとんどの「不正」とされるものはミスを針小棒大に捉えたもの、または偽情報だと私は思います。
ブログ主さんがコメントで言及している疑惑や不正が具体的にどの事実を指すのかはわかりません。
ただミシガン州で死者が投票しているという噂には(ブログ主さんがお嫌いの)BBCのファクトチェックhttps://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-54835283 がありますし、集計ソフトの誤作動についてはミシガン州アントリム郡に関するAPの報道https://apnews.com/article/joe-biden-donald-trump-technology-voting-michigan-6beeef230376e75252d6eaa91db3f88f があります。ほかにも死者投票についてバズフィードのhttps://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/baidenni1823mareno197gaharidemoha のファクトチェックがあります。
死者の投票は嘘、誤作動は修正可能だった単なるミスです。無論これらの記事がデタラメの可能性もありますが、情報源や根拠は示されていると思います。
郵便投票に締切云々というのは、ペンシルバニア州で6日まで到着の票が有効とされたことhttps://www.tokyo-np.co.jp/article/63022 でしょうか?(間違ってたらすみません)
これはより公正な集計とはなにかという議論であり、不正と関係ありません。
>選挙で不正が疑われている、見つかっている状態に対して、メディアと外国首脳がこぞってこれで選挙は決着がついたというムードを作るのは間違っている
とおっしゃいますが別に隠れた意図などなく、主要メディアも外国首脳も「選挙不正」なるものを信じてない、という単純な話だと思います。そして実際「不正」なるものはないのだと思います。
こうしたなか投票結果から当確を報じたり、当確の大統領候補にお祝いを述べたりすることが「余計なこと以上のこと」とは私には到底思えません。これまでも普通に行われたことですし、これからもそうでしょう。
これはつまり
「選挙で不正が疑われていない、見つかっていない状態に対して、大統領とその側近がこぞってこれで選挙は決着がついてないというムードを作るのは間違っている」というわけです。
長々と駄文にお付き合いいただきありがとうございました。