いやぁ、面白い。
マイク・ポンペオ米国務長官が13日、米民間企業による北朝鮮投資を認めるかもしれないと発言した。米フォックスニュースのインタビューで語った。北朝鮮の完全な非核化が条件になるという。
国務長官は、米投資家が北朝鮮のエネルギー供給網構築を支援できるかもしれないと述べた。
http://www.bbc.com/japanese/44104839
これはつまり、ロシアが提案して南北が検討していたプランをぶち壊すために北朝鮮をがたつかせてアメリカ主導にしたんだろう、とこの前書いたことに傍証がついたようで私としてはうれしい。おほほ。
つまり2010年ぐらいのペースであの地域が進んでいけば、中露と理解しあえる経済的にも落ち着いた朝鮮半島になっていくという可能性があった。そうなったら朝鮮戦争が終戦していようがいまいが、どうにもできなくなる。その前に、ガタガタ揺らして、アメリカ様のお慈悲によって南北はできるだけアメリカよりの国として収まるというのがベストだったってことじゃなかろうかという話。
このあたりをよく見ていたのがウィリアム・イングダール。金正恩はCIAのツールだという結論に達していた。
ユーラシア vs 西側:仲間を固めてる米
ロシア提案はエネルギーと鉄道を組み合わせて南北を中国・ユーラシア圏の延長線上に取り入れましょうという総合プランなので、南北にとってはエネルギー供給で振り回されない将来を考えられるプラン。
ロシアはソ連時代に北朝鮮に貸してた債権の9割をチャラにして、本格的に北朝鮮との間で地味だがしっかりとした形を作ろうとしていた。トランプはそれを壊したとも言えるわけね。
ということなので、これは南北朝鮮の判断の問題でしょう。アメリカを含む西側を信じて、巨大な金を入れて、道路は作ったり、適当なインフラ作って豊かになったところで金融危機起こされてIMFの世話になって、やっぱり資本主義が未熟ですからね~とかメディアが書いて、収奪のいっちょうあがりになるか、それを警戒しながら国を作るか。
どうなるのか純粋に興味深い。
RTの記事のタイトルは、ポンペオが体制保障に言及したことをあげている。
US will promise N. Korea's Kim Jong-un it will not seek regime change – Pompeo
https://www.rt.com/usa/426606-us-gurantees-kim-stay-power/
で、その下についてるコメント欄で いいね を集めているのは、
ゴルバチョフはNATOは1インチも東に行かないと約束された
ってやつ。あはははは。
この話ですね。
NATO東方拡大:ゴルバチョフはマジで約束されていた
この話はほんと、タチの悪い話ですよ。でもって、これはドイツの考え方の問題でもあるわけだけど、あの人たちはアメリカや英米が悪いという話は大好きだが、そのたびに自分が乗って、ロシアの犠牲で自分が利益を取ってることにまったく気づかない。100年スパンで見て特殊なメンタリティーの人たちだと思う。
折からイランとヨーロッパ諸国は、国際条約を守れないアメリカと毎日大騒ぎ。
というわけで、いやぁ面白い時代になったものです。ユーラシアのほぼ全域が、みんなして、アメリカは約束を守る気なんてまるでない、というのを前提にしてる。
でもってアメリカ人そのものも、もういろんな証拠をあげられてきてるから、自分たちの政府を信用するのは多分君たちにとって危険だろう、ぐらい普通に言う。
朝鮮の人たちは長いこと翻弄されてきたんだから、じっくり自分たちの将来にとって良い方向を選んでくださいと、一人の日本人としてそう思う。
サウジアラビアから石油買わされて、悪の化身みたいな奴らを間接的に支援し、いろいろと協調できることがあっただろうイランの油田は取り上げられ、もっと前には田中角栄の時代のソ連のチェムニ油田開発の話も闇に葬られ、アメリカのシェールガス詐欺にひっかかって来た日本のやり方がベストのわけないだろうってのも参考にしてください。そうそう、夢のエネルギー原子力もありますね。
そうそう、表面的に独立しても、日米合同委員会を作られるという裏技までありますので、それも是非参考にした方がいいでしょう。
さらには、ロシアの最大の誤りは、アメリカを信じすぎたことだ、とわざわざプーチンが思い出し怒りしながら表明したことも、言われるまでもないだろうけど参考にした方がいいでしょう。
習:新時代だよ、プーチン:米を信じすぎたことが最大の誤り
http://japan.hani.co.kr/arti/international/20580.html
そして最近ではこんなことを
http://orpelas.com/1807.html