息子のこと。野球のこと。これからのこと。。。
息子が野球を習い始めて早いもので、一年半が経過しました。
たかだか一年半ですが、太田ジャガーズに入団させてもらい、
息子や私自身、野球を通じて様々なことに気付かされ日々勉強させられている今日この頃。
ほんと、心から野球に感謝する毎日です。
しかしここ最近、息子の気持ちに微妙な変化が現れるようになり、
いつしか表情も暗く覇気もなくなり、おまけに練習前には決まって体調を崩すようになりました。
野球に対する志は高く熱いものも持ち合わせているのですが、
性格的に良くも悪くも「クソまじめ」な息子(ただし野球に関してだけ)
上手く捕って、上手く打って、上手く走って活躍して、自分自身、完璧でなきゃいけない・・・・・・。
そういう思いがいつしか焦りとなり、プレッシャーとなって、精神的に不安定になってしまっていたのです。
そうさせてしまった最大の理由は何を隠そう、「私」にありました。
チームとして練習内容も日々高度になっていきます。
監督コーチのもと、身体で覚えながら、ノートに記しながら必死でした。
くたくたになり帰って来て、ホッとする間もなく今度は私からの重圧。
いつしか、野球本来の楽しさや素晴らしさを忘れ、結果だけを気にし、プラス私の目を気にし、
それが委縮したプレーに繋がり・・・・・・野球そのものを怖がっていました。
嫁も前々から息子の異変に気付いており、忠告してくれてましたが、
私自身、安易に考えていたように思います。
振り返れば私が小学生の頃、親父は典型的な野球人でまさに星一徹タイプ。
それこそ口よりも先に手が出る怖い怖い存在だったように思います。
当時、自宅裏庭にネットで囲んだスペースは、日々の練習場でもあり説教される部屋でもありました。
いつしか、そんな親父が嫌になり、同時に野球は大好きだったけど、
逆に野球を避けるようになった時期がありました。
そんな自分がやがて大人となり、子を持つ父となり、
気が付けば、我が子に対してあの頃と同じような態度をとってしまってました。
とある日、息子と親父、腹を割って話し合いました。
嫁さん、ついでに関係のない娘まで強引に同席させて(笑)
息子の本当の気持ち、言い出せなかったこと、親として同じ男としてあらためて気付かされたこと、
今までにない有意義な時間だったように思えます。
練習の中での15分完走でさえ、
「一番にならないといけない、良い成績を残さねばいけない・・・・・・苦しかった」と、
涙ながら正直に語ってくれました。
私に少しでも良い所を見せよう、怒られないように頑張ろう・・・・・・。
今思えば私自身、息子の性格を無視して知らず知らずの内に厳しく、そしてこと細かく接したように思います。
現在も、練習前は不安な表情を見せる小坊主。
私も野球のことについては必要以上に語らず、あえて遠巻きに見守ってやっています。
その夜、
息子が野球を習い始める前、小2の頃に撮った映像を引っぱり出して久々に観てみる。
そこには、汗びっしょりになり無我夢中で壁あてをする息子が写ってました。
投げ方も「ズームイン」みたいで、捕り方なんかも「しずかちゃん」みたいで、
プラスチックバットで打つ姿は「チャンバラ」みたいでアホみたいなレベルでしたが、
表情だけは、やる気に満ちた最高の笑顔でした。
あの頃の、アイツの笑顔を取り戻してやることが、今やれる父としての責務かもしれません。
考えたら、まだ小四・・・・・・まだ10歳なんですよね。
落ち着いたら、二人でガイナーズの試合でも観に行こう。
今は、そんなことを思ったりしています。