気軽にでっちゃん

誰にでも立ち寄って欲しいので「気軽に」とつけました。でっちゃんと呼んでください。。。

●東京に骨をうずめるということ

2006-10-26 23:08:57 | weblog
東京に骨をうずめる、ということはどういうことなのだろうか。依然としてお家について結論が出せないという事情のもと友人達と話していると意外なことに気が付いた。独身男はほとんどが家を買っていない。理由は様々だ。

嫁さんもらうまで買う必要がない。
買ったら縛られる。

などと言っているが、実際は、東京に骨をうずめる気のない人が結構多いと思う。またマイホームの夢は奥さんとの共同の夢で、特に奥さんの気持ちや背中の押し具合が大きいような気がする。実際、非常に面倒くさいのだ。物件探しにしても、独身男は自由気ままな週末はぐうたらダメ男になっているか、趣味のゴルフに走っているかだおろう。こまめに物件を見るのは時間と計画が必要だ。それにやっぱり将来地元に帰りたいと思っていたら、特に東京に家を独身中に買う必要もない。独身でなくても聞いて見ると将来は田舎に帰るという理由で買わない既婚者もいた。

それにビックリしたのは、友人のお茶の水博士はマンションを買ってかれこれ7、8年になるのだが、定年したら実家に戻るというのだ。彼なら買い換えてもいいくらいの経済環境なのに特段何もしていない。

でっちゃんは、弟が実家の家業をやってしまっている。非常に苦しい貸借対照表を見るのがつらいのだが、弟にはたぶん読めない家業の健康状態。地元に帰るということは家業を誰がするかということになってしまうので、もう帰ることはできない。定年したら帰るという選択肢があることに今はたと気づいたのだが、基本的には故郷を棄てたつもりでいる。「東京で花を咲かせる。これからもっともっと伸びて頑張っていく。」これがでっちゃんの、両親との暗黙の了解の基本方針である。

ニューシネマパラダイスで、映画技師のおじさんがトト少年に言った言葉。「すべて忘れろ。帰ってくるな。故郷を棄てろ。」こういうつもりでなければ、花の都で一花も二花も咲かすことはできないんだと強く思ったものでした。
コメント (3)
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