MOMOSE'S DOOR Day book in New York

NY在住のシンガーソングライターが『自称シンプルライフ』を語ります。ぷぷっと笑ってホロっとなるよなDay book.

サーカスと焼き鳥

2006-04-18 14:09:22 | 食にまつわるお話

ジャズのスタンダードナンバー。
”ペーパームーン”

ペーパー・ムーン スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
ジョー・デヴィッド・ブラウン
パラマウント ジャパン

の歌詞中でおなじみの
”バーナム&ベイリーサーカスショーを見に行ってまいりました。

実はあたくし。
サーカスというものは産まれて初めてなのです。

っというのも。

あれは、子供の頃。
アタクシの住む田舎町にもサーカスがきたのです。
テレビのコマーシャルでは
象や熊の玉乗り。ライオンの火の輪くぐり、空中ブランコ。
白い馬にまたがったピエロ。
子供心にこれだけでハートわしづかみです。

しかし。

サーカスのチケットは我がmomose家にとっては高嶺の花なのです。
とはいえ、どうしても見たい。
そこで、ダメもととはいえかーちゃんに毎日毎晩、
連れてってくれ!連れてってくれとしつこく懇願したところ、

『わかった。わかったよ。
そんなに動物の曲芸が見たけりゃ、
今週末とーちゃんに連れてってもらいな』

っというので、言われるとおりその週末。
いよいよ、夢のサーカスとわくわくしながら、
とーちゃんに連れてかれるところ
あっという間に会場に到着。

そして、
焼き鳥をアタクシに差し出し、
ワンカップと赤ペンを握りしめたとーちゃんが放った一言。

『ほら~~みてみろ~~たくさんのお馬さんがいるぞ~~~』


近所の競馬場でした。

........

サーカスじゃねーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!


と、涙を流しながら食べた焼き鳥。ネギマのネギ。



そんな、そんな、、
にがいオモヒデがあるアタクシのサーカスへのおもひが
いつしかバネとなり、

『いつかお金が稼げるようになったら
本物のサーカスをみるんだ』という夢に変わりつつ、

そして、とうとうこのNYにてその夢が叶った訳なのです。

ですが。

あれほどまでに期待したサーカス。
定番中の定番と言われる動物達の曲芸がです。
なんなんでしょう...

何故か、中国ザツギダン風のみなさんによる体クネクネショーや、
マッチョのおにーさんにより怪力ショーで大半お茶を濁され、
肝心の動物芸は、ネコの綱渡りがメイン。
象はツーステップを踏んでいましたが、
ライオンの火の輪くぐりも、
ハブとマングースの戦いもあるわけがなく、
クマの玉乗りなんてのもありませんでした。

いろんな意味でアタクシの中での
サーカスは年を取りすぎてしまったせいでしょうか。
怪力ショーをみていた際、ふと

あっ、、サーカスってそういや
見世物小屋っていう意味だったな...

っと、物悲しくも大人の視線で見ている自分に愕然としつつ
オオブリともいうべきアメリカサーカスショーを
どこかハスからみながら
たくさんの白い馬にまたがった金髪のおにーさんが登場した
その時。
あの時、競馬場で食べた焼き鳥のネギマのネギの味を
思い出したのです。

すごいですよ。人間って。
オモヒデと味覚ってほとんど一寸の狂いもありませんから。
こみ上げる生唾と共にあの時食べたネギマの白ネギの味。

>身をもって証明。

そして、アパートに帰って来てから、
以前ベーシストの澤田にーさんからの救援物資に入っていた
ホテイの焼き鳥の缶詰とネギをクシにさして食べたところ、
気分はすっかり競馬場の子供時代にトリップ。
しばし、ノスタルジーな気分にふけった次第です。

ちなみにですが。
これからアタクシが
『ペイパームーン』をショーで歌う際は、

~バーナム&ベイリ~ワールドは~~
馬と焼き鳥~ワンカップ~~~

上撰 ワンカップ大関 180ml
大関 (株)


っとですね、こんなふうに
歌詞をアタクシなりに変えて歌っていこうかと思います。

そんなシンガーがいたっていいんです。>勝手に納得

<本日の教訓>

ドキドキワクワクすることって
大人になっても忘れたくないもんですな。