MOMOSE'S DOOR Day book in New York

NY在住のシンガーソングライターが『自称シンプルライフ』を語ります。ぷぷっと笑ってホロっとなるよなDay book.

残暑熱帯殺魚事件

2010-08-24 06:31:54 | daybook in NY 2010~

 やられたあーーーーーー!

   
    うおーーーーーーーーーーーーー!!




  やられたあーーーーーー!

   
    うおーーーーーーーーーーーーー!!



キッチンで米を磨いでいると、
リビングからMy sonsの声が聞こえてきた。

  ここ最近、すっかり戦闘番組にはまっているSONS。 

 

やられたあーーーーーー!

   
    うおーーーーーーーーーーーーー!!



本日も、侍戦隊シンケンジャーのDVDをみながら絶好調のようである。



   っと、ばかり思っていたのだが・・・・



  やられたーーーーーーーーーーーーーーーー!


   やられたーーーーーーーーーーーーーーーーー!


     やられたぁーーーーーーーーーーーーーーーー!



Myson1号が大興奮さながら、
米を磨いでいた私の手を制し、
こっちへ早く来い来いとどんどんひっぱっていったその方向には・・



      あっ ・・・・



先日、空を飛んだ熱帯魚のペキの話をしたのは記憶にまだ新しいかと思うのだが、
そのペキに続き、パキが水槽の片隅で不自然な姿に変貌し、
ひっそりと人知れず悲しい結末を向かえてていたのである。



 やられたーーーーーーーーーーーーーーーーー!

  パキがやられてもうたーーーーーーーーーーーーー!


  
   うわーーーーーーーーーーーーーーーーーん(SONS一斉に号泣)




どうやら・・・

 私が米を磨いでいるほんの数分の間、
 水槽中では、魚同士によるほんまもんの戦闘が繰り広げられていたらしい。

   
           ガガガッ ーー

 

     ドーン 


テレビをみながらはしゃぐ子供たち。 
一見、どこにでもあるような光景から一転。
”やられた”という言葉の思い込みの向こう側には、
意外にも残酷な結末が待っていたのである。

   
   熱帯魚殺害事件、勃発


パキの尾ひれであろう無残な残骸を水面から回収しながら
私は考えた。

この数日の間に、今まで平和に共存していた
ペキ、パキ、ポキの間に一体何が起こったのであろう。


 ペキの自殺。
 パキの戦死。


いずれにしろどちらも不快な死を遂げているのは間違いない。


 しかも、どちらもほんの目を話した一瞬の出来事である。


残されたポキ。
  
  いや、ポキによる計画的犯行なのか。

  それとも、

  となりの水槽で日増しにでかくなる3匹の鯉の稚魚による
  意図的仕業によるものなのか。



ふっ・・まさか・・


私は、さっき磨ぎかけていた米の水加減の目盛を
すっかり間違えてセットしたことにも気がつかないまま
一人、女ハードボイルドを気取り、
この事件を密かに”残暑熱帯連続殺魚事件”と命名した。

はい。みなさん。大きな声でご一緒に。


  ざんしょねったいれんぞくさつぎょじけん
  ざんしょねったいれんぞくさつぎょじけん
  ざんしょねったいれんぞくさつぎょじけん
  ざんしょねったいれんぞくさつぎょじけん
  ざんしょねったいれんぞくさつぎょじけん


なんど言っても”さつぎょ”の部分で噛みますね・・・

   >>まっ、そこは軽くスルーということで 



       ・・・・・・



そして。

犯人の目的、その殺意を抱くきっかけになった犯人の心理の向こう側に行くべく決心を固め、
一人事件解明の妄想旅にでたのである。


  暗闇の先には一体何が待ち受けているのだろうか・・・

  今日の米の炊け具合はきっとおかゆ状態だろうか・・

 
 >話ややこしくしてどうするんですか!


 次巻に続く。


   >出ませんから!


 迷宮入り。


  >はやっ


おしまい。



送り火と朝顔

2010-08-20 06:10:49 | daybook in NY 2010~


  あれは・・・


私が地元で歌いだした頃のことだったか。

一人暮らしの部屋に戻る際、
父から譲り受けたaltoの後部座席の隅に母が育てていた朝顔の鉢植えがおいてあった。

その鉢植えの隅にセミの抜け殻が転がっていて、
その抜け殻のそばには


  その一瞬を大事に生きていけよ


おそらく急いで書いたであろう父の文字でかかれたカードが添えてあった。



  もう、何年も前の遠い記憶の奥底にあった光景。
  


そんなことをなぜだかフと思い出したのは、

My son1号が生まれた年に咲いた花から収穫した種を引きつぎ、
ここ毎年、窓辺で育てていた朝顔が家族の人数分の花を咲かせ、
近所のミンミン蝉が初泣きしたお盆の送り火の翌日の朝だった。

なんだか・・

 今年の朝顔は、

亡き父が、私たち家族のもとにそっとおいていった、
 過去から未来へつなぐ為の言葉の花束のような気がした。




 「やっと会えたね」

 

そんな風に心にすとんと入ってくる人に必ず出会う時がくる。

父がよく言っていた。

一瞬を見逃さない生き方をしていれば

必ずお前はその人をみつけると。

その人もきっとお前をみつけると。

その出会いを一生大事にしていけと。

 

  この見慣れたNYの光景も思い出になる日がくるであろう

     

     その一瞬を大事に生きていけよ


その人に出会える日を私はとても楽しみに思える日を今日過ごしている。

 


2010-08-15 10:56:09 | daybook in NY 2010~

先日、My son2号の誕生日検診で  

血液検査の担当になったナースのおねーさんの首のど真ん中に
 

   ”女” 


 と、彫ってあった。  


 しかも、赤で。      


    ・・・


     ・・・・



 やはり自己主張の強い国の方が選ぶ文字なのか・・・


とりあえず、変な刺青シリーズリストに新規登録しておこう。


あっ、ちなみに。

私が遭遇した過去の変な刺青シリーズリストから選りすぐったベスト5はこちら。

 1温野菜
 2生首
 3脱毛
 4鯖
 5鯵

補足)4、5は双子の方がそれぞれの右手首に入れていました。


空を飛びたかった魚

2010-08-06 11:00:38 | daybook in NY 2010~
我が家には、
実は鯉の稚魚だった。。。っという金魚もどきの十蔵と太夫と佐助の3匹と共に、
スマトラという種類の熱帯魚も同時飼いしております。

   名前は、ペキ、パキ、ポキ。

彼らのすばしっこい動きをみてて勢いでつけたのですが、

その名前がいけなかったのか・・・

今日の昼すぎ。そのうちの一匹が突如、水槽からダイブしたようなのだ。



  ぺきーーーーーーーーーーー

 
    ぱきーーーーーーーーーーーーー

   
       ぽきっ


       
     
         



 そして。

   悲しい結末の第一発見者であるMY SONいわく、

   
      パキが空とんでたよ。

  

そうですか。
空をとびたかったんですね・・彼は。

そして、私はこの歌をMY SONSに歌ってきかせたのである。
   
    空を飛びたかった~
     by 愛の唄 


ではなく。


 さかなーがとんだー。さかなーがとんだー。
  あなたはひとりでいきられるね~~~♪
     
    by 渡辺まちこ。  カモメが飛んだのフレーズより。

 
そっちかい!

   >はいはい。昭和ですから。

しかしながら。
  
 まさかこんな時にこの歌を歌うとは。


まちこねーさん・・
 せつないです・・・今日の我が家は。

    >どよーん。どよーん



3匹の金魚

2010-08-01 07:03:47 | daybook in NY 2010~
数ヶ月前のある日のことだった。

 近所のストリートフェアで小さい水槽に入れられた金魚が売られていた。

  たすけてー。   

  だれかー、ぼくたちをたすけてー


 そんな声が聞こえたわけではない。


 ”風水では、金魚を飼うと金運がアップするんだよ~  
 しかも長生きすればするほど小判がざっくざくなんだよ~”


そんなテキ屋のおっちゃんの話をまんまと真に受け、
心が阿波踊り状態になった私たち家族は、
目先の小さな欲をそれぞれの脳裏に浮かべながら
その3匹の金魚を家に連れて帰ってきたのである。


   そして。
 

十蔵と太夫と佐助という名前をつけ、
くる日もくる日も大事にせっせせっせと世話をした。


3匹の金魚は、えさを食べたぶんだけ大きくなっていった。



   どんどん。       


    どんどんどんどん。     


      どんどんどんどんどんどん、どんどん・・・・・・







      しかし。







私たち家族は、日増しにぐんぐん成長していく金魚をみながら、
ある疑問にぶつかったのである。





   こいつら・・でかくねっか?




それから数日後。


私たち家族が抱いた悶々とした疑惑は、
たまたま遊びにきた学者の友人の一言によって、
一気に解決への道をたどるのである。    




     おっ、鯉の稚魚じゃん。





              




 ちなみに。


 風水では、鯉も金魚同様縁起物で金運アップに貢献してくれるアイテムらしい。

  いや・・むしろ金魚よりもご利益率は高いとう節も。  



      再び心が阿波踊り      



   するものの、


  ”っつかさ、金魚鉢で鯉の飼育ってこの先どうなわけ”


           


友人の何気ない一撃により、
 この微妙な勘違いの行方も含め、現実問題に直視することが先決だ・・

  と悟ったのは言うまでもない。   


    3匹の金魚 → 3匹の