やられたあーーーーーー!
うおーーーーーーーーーーーーー!!
やられたあーーーーーー!
うおーーーーーーーーーーーーー!!
キッチンで米を磨いでいると、
リビングからMy sonsの声が聞こえてきた。
ここ最近、すっかり戦闘番組にはまっているSONS。
やられたあーーーーーー!
うおーーーーーーーーーーーーー!!
本日も、侍戦隊シンケンジャーのDVDをみながら絶好調のようである。
っと、ばかり思っていたのだが・・・・
やられたーーーーーーーーーーーーーーーー!
やられたーーーーーーーーーーーーーーーーー!
やられたぁーーーーーーーーーーーーーーーー!
Myson1号が大興奮さながら、
米を磨いでいた私の手を制し、
こっちへ早く来い来いとどんどんひっぱっていったその方向には・・
あっ ・・・・
先日、空を飛んだ熱帯魚のペキの話をしたのは記憶にまだ新しいかと思うのだが、
そのペキに続き、パキが水槽の片隅で不自然な姿に変貌し、
ひっそりと人知れず悲しい結末を向かえてていたのである。
やられたーーーーーーーーーーーーーーーーー!
パキがやられてもうたーーーーーーーーーーーーー!
うわーーーーーーーーーーーーーーーーーん(SONS一斉に号泣)
どうやら・・・
私が米を磨いでいるほんの数分の間、
水槽中では、魚同士によるほんまもんの戦闘が繰り広げられていたらしい。
ガガガッ ーー
ドーン
テレビをみながらはしゃぐ子供たち。
一見、どこにでもあるような光景から一転。
”やられた”という言葉の思い込みの向こう側には、
意外にも残酷な結末が待っていたのである。
熱帯魚殺害事件、勃発
パキの尾ひれであろう無残な残骸を水面から回収しながら
私は考えた。
この数日の間に、今まで平和に共存していた
ペキ、パキ、ポキの間に一体何が起こったのであろう。
ペキの自殺。
パキの戦死。
いずれにしろどちらも不快な死を遂げているのは間違いない。
しかも、どちらもほんの目を話した一瞬の出来事である。
残されたポキ。
いや、ポキによる計画的犯行なのか。
それとも、
となりの水槽で日増しにでかくなる3匹の鯉の稚魚による
意図的仕業によるものなのか。
ふっ・・まさか・・
私は、さっき磨ぎかけていた米の水加減の目盛を
すっかり間違えてセットしたことにも気がつかないまま
一人、女ハードボイルドを気取り、
この事件を密かに”残暑熱帯連続殺魚事件”と命名した。
はい。みなさん。大きな声でご一緒に。
ざんしょねったいれんぞくさつぎょじけん
ざんしょねったいれんぞくさつぎょじけん
ざんしょねったいれんぞくさつぎょじけん
ざんしょねったいれんぞくさつぎょじけん
ざんしょねったいれんぞくさつぎょじけん
なんど言っても”さつぎょ”の部分で噛みますね・・・
>>まっ、そこは軽くスルーということで
・・・・・・
そして。
犯人の目的、その殺意を抱くきっかけになった犯人の心理の向こう側に行くべく決心を固め、
一人事件解明の妄想旅にでたのである。
暗闇の先には一体何が待ち受けているのだろうか・・・
今日の米の炊け具合はきっとおかゆ状態だろうか・・
>話ややこしくしてどうするんですか!
次巻に続く。
>出ませんから!
迷宮入り。
>はやっ
おしまい。