MOMOSE'S DOOR Day book in New York

NY在住のシンガーソングライターが『自称シンプルライフ』を語ります。ぷぷっと笑ってホロっとなるよなDay book.

姑と嫁の妄想レクイエム

2010-02-07 18:14:20 | day book in NY 2005~(FC2)

去年の夏、愛犬ウーのすけの嫁にと迎えた嫁の”じゅじゅ”が
先日、なんとまあめでたいことに初潮を迎えたのである。
一時は、ジョジョテン、カポと相次いで親を亡くした寂しさから
ウーのすけまでもがあれよあれよと痩せ細り、ジョジョテン一家の血は
ウーのすけの代でおしまいかと半ば諦めていたのだが、
じゅじゅを迎えいれた途端、あれよあれよと元気を取り戻したウーのすけ。
そして、ここにきてじゅじゅのメスデビュー。
近い将来、亡きジョジョテン一家の子孫繁栄への道を紡ぐチャンスに確実に一歩近づいたも同然。
なんと嬉しい話であろう。
気分は、まるで孫でもできたかのようなバーバの気分である。
人間がこれだけ喜んでいるのだから、
きっと姑のジョジョが生きていたら、おそらくもっと嬉しかったに違いない。
いや、、、まて。どうなんだ。
ウーのすけを溺愛していたジョジョテンのことだ。
そのあたりは、やはり人間と同じく嫁姑関係の複雑な思いが絡み合い、
嫉妬たるものに炎をもやしていたかもしれない。

とりあえず、私は先日亡きジョジョテンの一周忌を迎えた折、
彼女の写真を順に整理しながらこんな妄想劇を繰り広げてみたのである。


その日。
嫁のめでたい報告をうけたジョジョテンは、一人もんもんとしながら
携帯のナンバーをプッシュしていた。

>まいど~~~あざ~っす。らいらいけーんっす。




あ~、らいらいけんさーん、ちょっと~きいてよ~ うちの嫁がさ~ 
ついに’女子度’あげたって言うじゃないのよ~
あったしなんてぇ~もうあがっちゃったって言うのにさ~

え?なに?メニュー何にするかって?
んなん、きまってんじゃないのよ。ニラレバとぎょーざよ。ぎょーざ!
あっ、あんた、このあいだ頼んだチャーハン大盛りじゃなかったわよ。
え?なに? サービスでシナチクの甘辛炒めつけるって?
なによ、それ。甘いか辛いかはっきりしなさいよ。ったく、わけわかんないもの作ってんじゃないわよ。
ったく。

>・・・あの・・オーダー以上っすか・・

でっさ~、
しかもさ~そんなに女子度があがったのが嬉しいんだかなんだかしんないけどさ~
あの嫁ったら、あたしの目の前でこれみよがしにさ~




いちゃいちゃ



さらにいちゃいちゃ



すんのよ~  どうよ、これ? ったくさー。

なーんかあたし、ホルモン的にむっかついたからさー、
やっぱここは一回シメとくしかないとかって思ってさー





飲んじゃったわよ~~。

あびるほど。
まじっすか???(小さく突っ込む)



しかもさーよしゃいいのにさー調子にのって歌とか歌っちゃったわけよ~


18番のコロッケのちあきなおみ。
>それ、まじやばいっすよ(動揺しながら突っ込む)


こんな感じで。



ついでに進一も。




>す、、すごいっす・・(びびりながらも激しく感動)



そうなのよーすごいのよ、あたし。
でっさー、こんなんやっちゃったら、当然どんどんのせられちゃったわけよー

でっさー調子にのって
ちょっとブリっ子的かぶりものとかして




テヘッ

とか言いながら無理やり女子度あげてみたらさー

頭のすんごい上の方から、どういうわけか、アラフォーひっこんでろって書いてある金だらいがおっこってきたのよー。



どーーーーーーーーーーーーん!!





とか、すんごい音で。




もうーちょーびっくりよ。
びっくりしすぎちゃってさー

OH~Yeaa~~~!俺のソールがふるえあがっちまって、パンツがずりおちそうだぜーYO!ユーノー
とかおもたら、もうおちてたぜーべいべーーYo!よっよっ!


とか、思わず地元のアマチュアヒッパーがいかにも言いそうなダジャレッパー吐いちゃった自分にさらにびっくりしながらもさー


とりあえずさー叫んだわよ。


だれよーーーーーーーーーー!!背後からあたしを撃ったのはーーーーーーー!!

誰の仕業よ‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘ーーーーーーーーーーーーーーー!!



って、ふりかえったらさー

ダンボールにはいった旦那がぼそっとこう言ったのよ。



お茶づけでもどうですか・・・



>・・・・・


>やっだーちょっと涙ぐまないでよー
っつか、ここって泣きどころなわけ?ねえ、ねえ。



>・・・・


でさー、その後は
よくおぼえてないんだけど、あたしさ~どうも腹筋してたらしいのよね~





>・・・・・

え?なに?そろそろ出前の時間だって?
なにいってんのよ。これからいいとこなのよー~~~~~~~~。
ちょっとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もしもし?もしもし?




もしもしーーーーーーーーー?



もしもしーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!




ツーーーーーーーーーーッ・・・・






みたいな・・・


っとまあ、こんなどうでもいい嫁姑妄想はさておき。

とにもかくにも、ジョジョテンという犬は、どこか人間くさい犬だったのである。

寝るときは、いつも息子と添い寝が基本。

あんたさー息子にあますぎやしない?




っと、ねずみに説教されても


だからなに?



っと、動じない。

そして、なによりもいつでも、息子を溺愛し



ときに、悪いことをすればこんなふうに情けも容赦もなく。



>かーちゃ~~ん、もうしないから~~~ゆるして~



そんな彼女の何者にも恐れない我が道を行くまっすぐな強さやしなやかさをみながら
私はある時、自分の中でひとつの見解にたどりついたのである。

世の中のあらゆるものからできるだけ無駄な”比較’をすることをやめようと。

それ以来。

ついつい台所洗剤で頭を洗ってしまおうが、
はたまた、30代の頃の洋服が全滅であろうが、
ついには、My sonsに”とーちゃん”と呼ばれようが、

業界の後輩たちに、最近女子度、ひくすぎっすよ!

っと言われようがだ。

私の中の人生の辞書から’比べる”という文字を排除したことによって
人の目がまったく気にならなくなったぶん、
もっとも煩わしい人間関係上の悩みがほぼ0に近くなったのであるから、
こんな嬉しいことはないのである。

巷では、身なりに気をつかわなくなったオンナはいたいな~的扱いですます輩もいるが、
例えば、ビンテージだからというウンチクにこだわって毛皮のコートをそれっぽく着こなすオンナよりも、
ひとつの勉学にうちこむオンナが着ているチョーク避けのスーツカバー姿のほうが断然かっこよくきまって見える。
要するに、その人自身がもつプライオリティと”何事も気にならない’という魂レベルが揺るぎないものであればあるほど、オンナがすたることなどないのである。そして、そのゆるぎなさがいつしか自分の本来背負っている使命というものにたどりつくように道ができているということに、昨今、自己中心的な言霊を爆発させている人というのは、多分にして気がつくことはできないのであろうとも思う。

好きなものをとことん探求していくとそこにその人のあるべき幸せの根底があるそうだ。

そして、好きの対義語は嫌いではなく”無関心”。

っということを、私は一匹の犬の生き様をみて改めて学んだのである。

そして、思い出という枠の中で今だから語れることもあるのだということも。


NYはこのところ、雪日和。

あったか~いかき揚げうどんでもすすって春を待つとしましょうかね。

いいことあるべさ。今日もふんばるべさ。


屁の音なるなる初笑い

2010-01-02 18:53:47 | day book in NY 2005~(FC2)
2010年。

日本語では、にせんじゅーねん。
こちらアメリカでは、トゥエニーテン。

さて、響き的にはどちらがお好み?

っと、My sonsに問いかけてみたところ


ぷぅ~~~~~~ >by Myson1号


>屁こくな!
>>しかも、くっせ~~~




ぷ、ぷぅ~~~ びちっ >by Myson2号

>おまえもか!
>>っつか、実がでてるやんけーーー


っと、そうこうしているうちに




3・・2・・1



どっかーん!!!





ハッピーニューイヤ~~~~

再びぷぅ~~~~~~ >by Myson1号



・・・ 


そんなこんなで。

恒例のタイムズスクエアのカウントダウンと共に
My sonsの下半身の香ばしい香りと共に新年を向かえましたMOMOSEでございます。

みなさん、
あけましておめでとうございます
。 

去年は、ほぼそれまでコンスタンスに交流のあった各友人達さえとも、
有意義に交流する機会が激減するほど公私共に激忙しかったせいか、

私の古いアドレスにメールを送りつづけ、
連絡がとれねーと息巻いた友人が、

どうやらMOMOSE家は東京に戻ってるんじゃないか。

と、まったく根も葉もない憶測話を共通の友人に話したところ、
その共通の友人がその話を真に受け、

”戻ってるんじゃないか” → ”戻ってるらしい” に 自然伝達変換。

そして、更なる共通の友人により

”戻ってるらしい” → ”戻ってる”に半ば強制自動変換され、

しかも、それが引き金になり

説1)渋谷の道玄坂でMomoseが一升瓶の空瓶をマイクがわりにハレルヤ熱唱してたとか、

説2)上野でマイケルのウチワをMomoseが売っていたとか。

説3)五反田のモスバーガーでアフロのMOMOSEがバイトしてるとか。

仲間内の一部の間では、こんな都市伝説まで流れていたらしく、
そのおかげでいいんだか悪いんだかやたら日本の仕事のオファーが舞い込み、
その都度、

だから日本にいないですから!

っと、言い続けていた忙しない1年でございました。

ちなみに、仲間内ネタで申し訳ないですが
噂もとは、某小田さんところのスーパーギタリストです(爆)
>いなP、頼むからやめて(笑


しかしながら。都市伝説を流されよーとも、
MOMOSE家の事を思ってくれる未だ良き古い友人達がいるだけでもありがたい今日この頃です。

ちょっとアルバムつくってくるわ~っと、7年前。
スーツケースと犬のみで渡米した当初のことを思えば、
気がつけば、家族の分だけ荷物が増え、
一歩外に出ればブラックがうようよしてる環境で、
なぜか、家の中は四畳半的昭和の匂いがするちゃぶ台生活。
捨てられないものは、親から授かったこの生命力と培ったキャリア。
せめて、My sonsに恥じない背中はみせまいと、
人種問わず、嘘や陰口、悪口、無駄口には耳を塞ぎ、
打算やストレスを感じる人には容赦なく心のシャッターを閉じ、
日々、できるだけ魂の綺麗な人と接していればそれでよく、
もう一花さかせよーなんていう目先の欲なんてのも今やどうでもよく、
とにもかくにも、心がほっこりするような仲間とご飯をおいしく食べて
音符という各国共通の言葉を介して、
家族と一緒に異国の地をできる限り”魅てまわろうと選んだこの道。この人生。

最近は、日本米よりもインド米の方がうまいかも・・・
と、心底思うようになり、

500ミリリットルのペットボトルをみると、マジちっせ。
っとも、心底思うようになり、

海外に住む日本人の英語まじりの会話ってやつをしている自分に
心底、やべっと思うようになり、

緊張感がない腹の贅肉もこのままいけば間違いなく
マツコデラックスねーさん的ぶつかり稽古の道も遠からず。




とはいえ、その余計な贅肉もMysonsの心のぶつかり稽古的役割を果たすクッションとなれば

まっ、今はそれでよしとするかの~~かねつぐよ~~

と、時代劇マニアつながりの友達と、ことさら鶏つみれ鍋をつつきながら、

マジックで”愛”と書いたMy Sonsのパンツかぶって、

きゃ~~~ブッキーしびれるぅ~~





っと、ビール片手に一歩遅れた浦島会話で密かに静かに盛り上がる。


え?なに?時代は大沢にーさんのJINだって?

>それも既にコンプリートしてますから



・・・・

少なからず、そんなこんな何か日本人としてどこか間違ってるぞと、
たた反省することはたくさんありますが、

とにもかくにも、浦島に輪をかけたどーでもいいシンプルな海外生活。
今年も、新旧とわず魂の綺麗な友達と愉快な関係を築きながら
My sonsの屁の音と共に

”より笑う”年をめざし、精進する所存でございます。


ぷぅ~~~~~~ゲラゲラ~~ >by Myson1号


>まだするかっ!!

>しかも、今度は屁の音が、微妙にアッパーなGメジャーだったりする。
>>絶対音感ってこういう時に不便ですね

ゲラゲラ~~~ぷぅ~~~ゲラゲラ~~~~!!

>もう寝ろよ!!!

>>まま、まずは屁の音なるなる初笑いってことで。

今年も引き続きよろしくどーぞ。

みんな、お年賀ありがとねー。



元旦

MOMOSE


身丈にあったプレゼント

2009-12-07 20:31:55 | day book in NY 2005~(FC2)

気がつけば、今年もMy sonsにクリスマスプレゼントを選ぶ季節到来。
日本では、何やらいろんなジャンルで空前の80年代ブーム到来とのことで、
これはさぞかしリバイバル系面白グッズがあるに違いないと
期待度を胸に日本のショップサイトのサーチを始めること5分。

おおおーーーーーーーーーーーー!!!発見!!>大興奮

その名もCrunchingDog

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即買い。

>任務完了。

って、これのどこが80年代なんですか!!!

ちなみに大人向きはこちら。




下半身ヘコヘコヘコします

>いらんわ!


>ですね・・・


では、気をとりなおしつつ、
引き続き今度は衣服部門へのサーチを続行開始すること今度は数分で
この見出しがヒーット!

”ディスコで大フィーバーママ必見。
今年親子でキメるなら断然これっきゃないとファッショ~~ン”



おおおお~~~~~~~~!!!!



”ディスコ”に”これっきゃないと”に”大フィーバー”


キタキタキターーーーーーーーーーーー!!
死語3連発きちゃったよーーーーーーーー !!

瞬殺

>ズキューン

ちなみに、この瞬殺コメントがついたお品というのはこちら。




その名もサルエルパンツ。


もともとはイスラム文化の民族衣装がモチーフになった形らしいのだが、
70年代後半にパリコレで一躍脚光あびるや否や、
オリジナル文化が得意な日本のファッション産業が往年のディスコブームの落とし子と言われた
あの”竹の子族”がこよなく履いていた”竹下通りブティック竹の子”の通称竹の子パンツを
今風にアレンジしたら爆発的にヒットしたらしい


とのこと。


どーりで・・・

アラフォー世代なら食いつかないわけがないあの見出し。
私もまんまとしてやられてしまったくちだ。
いや、むしろ、竹の子族に反応してしまった脳内は
既に80年代に逃避行しドーパミン大放出かもしれない。



>は~~~ん~~♪いいきもちっぃ~~ん

きゃーー!!!ひろくーーーーーーーーーーんー!!!!


そう・・

ヒロくんといえば忘れてならないのが、やはり川上麻衣子ねーさん。
My sonsと一緒にみてたセサミストリートアジアバージョンに出演していたことを知った時は、
衝撃よりもむしろ目頭がじわっと熱くなったのは私の記憶の中ではまだ新しい出来事だ。

そして、麻衣子ねーさんといえばこちらの麻衣子ねーさん。



近年、節約エコ芸人として再度名を馳せている伊藤麻衣子ねーさんだが、
彼女が出演していた80年代の不滅の名作ドラマ’不良少女徒呼ばないで”に共演していた
松村雄基にーさんが履きこなしていたそのみごとなまでのボンタンズボン



そして、工事現場のおっさんがこよなく愛するニッカポッカ

 



このいずれかにキャラが思いっきりかぶってみえるサルエルパンツをだ。

仮にもMysonsに履かせてみたところを想像したら・・・






萌え?  


>萌えないでください!


しかもアクセサリーは右手に竹刀。


萌え2倍?

>だから萌えませんから。

ついでにサルエルって文字も”族”風に猿獲流と変換してみたら

萌え50杯?

>んん・・そ、そうね・・

しかも、萩原風流し目かましながらアメ人相手に

さるえる・・猿獲流・・・
それは猿を獲物にした流れ者さ。ふっ。


なーんてのはどうよ?




>きゃーーーーーしっぶーーい。


っと、ここまでひっぱっといてなんなんですが。
結局のところ、購入に至る直前で予算的な問題にぶちあたり購入見送り。

>さっきの腹筋犬もいりませんから!

確かに・・・・


そうなんです。分相応という言葉があるようにですね、
サルエルパンツも腹筋犬も今の私の生活上、
結局のところ、まったく必要なものではなかったりするんです。

見返りを期待した欲ってーのはよ~、
人の心を曇らせてなあ~、大事なことを見逃すだけにしかね~んだよな~

これ、どことなく長渕剛にーさんが言いそうなセリフのようですが
実は、その昔。
私が20歳前後のクリスマスの日だったか、
当初つきあってた彼氏からもらった花束を抱えて帰ってきたところ、
玄関先で父ーちゃんが言った格言なのです。

当初は、父親の娘に対する単なる嫉妬心の台詞だったのか、
はたまた何を意図としてこれを私に言ったのか、
本筋のところよくわからなかったのですが、
今、このNYという異国の地で、日々父ーちゃんの形見のコートを着込み、
My sonsを連れ、その日に必要な買出しの為に近所をぶらっとしてる方が、
流行りモノのプレゼントを選んでる自分よりも心がほっこりする気がするのです。

サンタクロースが目に見えない存在のように、
本来、人にとって身丈にあったプレゼントというのは、こういうものなのかもしれません。


と、抽象的なことを申しておりますが。
やはり、物質的なもので心がほっこりする一番のお品はこれに限ります。

ずばり。



>ずばり?



明日の米。



>なんとかならんのかい、その生活。


おしまい。


>おい!



みなさん、素敵なクリスマスをお迎えください 



メリーメリークリスマス 2009


kapo with hanabi

2009-07-06 01:43:15 | day book in NY 2005~(FC2)
愛犬じょじょてんが永眠してから半年。
その後、生涯のパートナーを失ったさみしさもあったのか、
肝臓の持病が一気に悪化。
彼女を追うように本日、愛犬カポ♂が
ジュライフォースで花火がうちあがる夜空の星となりました。

何をやっても間が悪く、痔持ち。食い意地もはっていて、しつこい。
きれいなおねーさん以外にはなつかないわ、口も臭い。
しかも、動物の死というものがまだよく理解できないMy sonからは
お線香を片手にハッピーバースデーツーユーと歌われる始末。
ある意味、幸せと言うか、
旅立ちの最後の最後までどうしようもなくやるせない奴でしたが
それもまた彼の贈ってくれた最後の愛嬌なり。

ペットショップの売れ残りだった彼を救出して以来、あっという間の14年でした。

Thank you kapo 楽しい日々を。



追伸
彼を知ってる方々、どうぞ手を併せてやってください。

もも


エコとハエキチ

2009-05-18 14:10:47 | day book in NY 2005~(FC2)

真夜中。12時。
家族が寝静まる中、ひっそりと誕生日を迎えた私は、

『ストレス解消~深夜のワンクリック&夜中の大人買い~~』と称し、

久々に出物はないかと日本のオークション会場を徘徊中、
あの”スガキヤ”のラーメンフォークが破格で出品されているのを発見。
しかも、終了時間まであと数分というのに未だ誰もベッドしていない。

おおお~~~~~~~~!!!>大興奮 

そう。
スガキヤといえば、中部・東海、関西地区出身者ならその名を知らないとは
言わせないほど、東海圏内を中心に最も勢力をふるっている
低コストのラーメンを主力とした軽食屋で有名なのだが、
このスガキヤでラーメンを注文すると
”ラーメンフォーク”と呼ばれるレンゲの代わりのスプーンが
ラーメンどんぶり共にトレイにのってやってくるのである。


この”通称ラーメンフォーク”
これがなかなかいい味をだしている代物で、
その形は、給食時代に使った先割りスプーンをどこか彷彿させるものがあり、
しかも、麺とスープを同時に掬えるという画期的なデザインは
割りばしの大量消費による環境問題に配慮したものでもあり、
なおかつ、市販で出回っていないとうのもあり、
通の間ではかなりの高値で取り引きされ、
最近ではグッドデザインとしてMOMAstoreでもとりあげられているほどの
”エコな逸品”なのである。

ちなみにその実代物はこれ



そんなステキなステキなスガキヤのエコなラーメンフォーク。
物心ついた頃からスガキヤをこよなく愛する私にとっては
みすみす見逃すわけがない。
ここは有無を得ず入札いっとくしかないだろう。
そして、めでたく落札した暁には
NJにある日系スーパーミツワ内にある某ラーメン店におもむき、
塩らーメンを注文。
窓の向こうのハドソンリバーを垣間みながら
おもむろにスガキヤのラーメンフォークを取り出し、
ここぞとばかりに環境問題に前向きに取りくんでいるのだという姿勢を
MY sonsに表明したい。

『どうだ~これぞMy 箸ならぬ My スプーンなのだ~~ダブルエコなのだ~~~』

>って理解できんでしょう。まだ。

.  ...

まあ細かいことはこのさい良い。
とにかく、私の人差し指は迷う事なく入札クリッ~~クの窓へと誘われたのである。

そ~~れぇ~~

ついつい、こんなかけ声なんぞをかけてしまうほど私は浮かれていた。
ウッキウキのコンコンチキだ。
まいっちんぐマチコ先生だ。
タリラリラ~ンのこにゃにちわ~~だ。
まあ、鼻歌まで交えてでるわでるわ死語連発乱れ打ち。
通常なら言ってしまったあとに自暴自棄に陥るであろう昭和の古ギャグ。
しかし。
その時の私はこの古ギャグを連発する自分の弱い脳みそにさえ、
5月のさわやかな風が吹くのを感じていたのである。

>重傷ですね。&#65533;{&#65533;P&#65533;[

とにかく私は浮かれていたのだ。
それほどまでに嬉しかったのだ。
ラーメンフォークを手にした時の喜びを脳裏に思い描くだけで、
小さいながらにも幸せな誕生日を迎えていたのだ。

なのに。

なのにだ。

なんなんだ。この表示。


インターネットが接続できません


なぜだ。

なぜ、この場におよんで電話回線が止められるんだ..
しかも、はかったかのようなタイミング。

~~それはねえ~~
~~~支払いを滞ったからだよ~~ >森本レオ風で

だよ~だよ~~だよ~~~~~>エコーは深めで

>娯楽強制終了 >プシュ~ン
>がっくし...orz

そして、しばし呆然とする私の視界に映るは、ゆれる膝下のむだ毛。

あっ...密林化...

そうつぶやいた瞬間、私はハタと悟ったのである。

スガキヤのMy スプーンでエコを語る以前に
自分本来の”環境問題”に取り組まねばと。

ただちに伐採開始。

私はキレイなおねーさんシリーズの松嶋ナナコ時代に購入した
むだ毛処理マシーンをタンスの奥からひっぱり出し
早速にも密林伐採を開始したのである。

うい~~ん~~うい~~ン
ううっ、うい~ん~~~
ううっ ううっ....
うっ..
.........

キレイなおねーさんシリーズ,
この場におよんであっけなく充電器故障。

密林伐採強制終了>ぷしゅ~ん

ナナコーーーーーーーーーーー!!!!


さけんでみたところで
動かないおねーさんのマシーン。

>再びがっくし..&#65533;K&#65533;[&#65533;&#65533;

そういえば,.,,
ウチのかーちゃんが
ついてないな~と思った時には思い出せ。っとよくこんなことを言っていた。

『自分にとって必要でないモノは望んだところで所詮去っていくものである。
しかし本当に必要なモノは自ら望まなくてもやってくるものである』

この云われからさすれば、本日の私の場合、
スガキヤのラーメンフォークも、ナナコのむだ毛処理マシーンも
今、必要なものではないということになる。

では、一体何が必要で何がやってくるというのだ?
なんなんだ?
なんだというのだ?

とりあえず私は
まるで中途半端なミステリサークルのようになった
膝下のむだ毛無法地帯をなんとかすべく
モノは試しにと愛犬用シェーバーでむだ毛伐採を続行しながら
その続きを考えることにしたのである。

うい~んうい~ん。

おっ?なかなか良いではないか。
右足の伐採が思った以上にキレイに仕上がり気分をよくした私は
調子にのって、この際だから左足を伐採する前に
プチミステリーサークルなんぞを描いてみることに。


うい~ん。うい~ん。
ううう、うい~ん~~

仮に今、もし90年代だったら、
犬のシェーバーを使って
むだ毛でミステリーサークル創りに挑戦するなんざ
間違いなく、
当初、脇毛で一世風靡した
黒木香ねーさんの度肝をぬいたであろう。

うい~ん。うい~ん。
ううう、うい~ん~~

黒木びっくりでござい~~~



うい~ん。うい~ん。
ううう、うい~ん~~


すると。
一匹のハエ&#65533;S&#65533;L&#65533;u&#65533;&#65533;がどこからともなく飛んできて
私が挑戦していたプチミステリーサークルあたりにハラリと降り立ち、
あの特有の手をこすりあわせるポーズを始めたのである。

しゅこしゅこ。しゅこしゅこ。

...そうきたか..

あまりにも連続ショッキングな出来事続きのせいか、
その手もみ姿がまるで

”おめでとう~
ついてない誕生日おめでとう~”


といわんばかりに、拍手をしているかのように見えたのは、
世界できっと私だけであろう。

さ..サンキュー。ハエキチ

>いえいえ、どういたしまして。By ハエキチ。

>っつか、ハエに名前つけないでください!!

.....

しかしながら。
自分の誕生日ともあろう日に
このような非常にバカバカしい経過をたどりつつも、
私はひとつの見解にたどりついたのである。

究極のエコとはハエに名前をつけることかもしれぬ..と。

>まっ、俗にいうアラフォーですから。
人間以外にもいろいろありますよ。ええ。ええ。

......

そんなこんなで。
ネット回線強制断線の間、方々からお祝いメールを頂いておりました。
みなさん、本当にありがとうございます。
今年も後半、こんな調子でがんばってまいります。

momose
2009.5.16