MOMOSE'S DOOR Day book in New York

NY在住のシンガーソングライターが『自称シンプルライフ』を語ります。ぷぷっと笑ってホロっとなるよなDay book.

いたいのいたいのとんでいけ

2011-04-25 06:50:09 | 日本が揺れた日

 

マンハッタン59丁目から 

 

        

 

 

   トラムに乗ること約5分。

 

 

       

 

  マンハッタンの街並みを後方にリバーを超えると

 

 

     

 

 ニューヨークの孤島ともいわれる

      ルーズベルトアイランドへ到着~~ ※マップのAポイント

 

 

    

 

 いつもより少し遠出をして、

 リバー沿いに咲いた今年のニューヨークの桜をみながら

 

 

 

      

 

家族と一緒にしばらく歩いていたら、

MY SONSが木の下で息絶えていた鳩をみつけ、

 

 

  いたいのいたいのとんでいけー。

  いたいのいたいのとんでいけー。

 

 

っと、呪文のように言いだした。

 

 

  いたいのいたいのとんでいけー。

  いたいのいたいのとんでいけー。

 

 

 

人は、”死”というものに突然向き合わなければならなくなった瞬間、

 それまで正常に動いていた心の秒針が止まってしまう。 

 

 

 

 日本が揺れたあの日から一月余り。

 

 

私の愛する母国を思い 心の秒針を止めたまま

 海に飲まれた魂を鎮めることも認めることもできず、

  ただ、ただ、日々を刻々と過ごしている人たちがたくさんいるだろう。

 

 けして忘れてはいけない。

 痛みを感じることもやめてはいけない。

 

それが、命あった遠方に住む今の私たちにできることのひとつでもある。

 

 

 

 

涙雨を降らせたような桜絨毯に

春の訪れを誘う風が吹く

 

少しづつ舞い上がる花びらが

抜け殻になった人々の魂をのせ

亡き友人達の愛しき魂をのせ

どうか どうか それぞれに やすらかな場所へとたどりつくように・・・

 

 

   いたいのいたいのとんでいけ

 

 

  私も呪文のように祈った。