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徒然綴り・・・歌詞&ひとり言

友情に試される少年

2007年10月22日 02時27分30秒 | Weblog
優しい人だと思われることは
なんて 簡単なことだろう

うなずいて賛同して 励ませばいいだけだよ
それで いい人だと思われて 
相手も 喜んでくれる

相手が間違おうとしている時
なんて言えばいいのだろう

うなずいて賛同したら 相手は間違ってゆく
それを 黙って見ている人は
本当に いい人なのかな?

自分が 嫌われないことを選ぶ人もいる

嫌われるのを覚悟で 相手を止める人もいる

それで壊れる関係もあれば
深まってゆく関係もある

君と僕は・・・ 深めていこう。 


むしばまれゆく社会青年

2007年10月22日 02時04分35秒 | Weblog
仕事で そこそこ評価されて
面白そうな領域に やっと足を踏み入れることができた
その領域の自由闊達・・・
彼が憧れ  目標にしていた段階・・
しかし 
自由裁量の領域が
次第に 彼を不安に陥れるようになった

自由な領域には限界がない
自由とは言っても 
クライアントには合わせなければならない
クライアントが どんなにスローで
古くて 分からず屋で ヤナ奴でも・・・

同じ領域で
クライアントの奴隷のように仕事をしている会社の先輩を
彼は いつも見下していた
自分が同じ仕事を任せられたら
あんなやり方はしない、と いつも思っていた

彼は 自由で可能性に満ちているように見えた世界が
一番 不自由な世界であることを知るにつれ
意欲を失って行った

自分の会社は心地よい
しかし クライアントとの接触は 苦痛でしかなく
そのうち クライアントに対して 暴言を吐き始めるようになった

暴言を吐いて 相手がイラッとしているのを見て
気持ちがスッとした
だから 彼は それを止めなかった

そのことで 自分の会社の中に居ても
心地よいポジションには いられなくなってしまった

後悔した
でも 後悔しているとは 思われたくなかった
後には引けない。
そんな妙な意地が 彼を追い詰める

辞めても 次の仕事を見つけにくいのは分かっていた
今の会社は 良く考えてみると いい会社だ、と思った

しかし 最早 自分の会社さえ 苦痛な場所
人間関係も 自分の罪悪感とコンプレックスで
次第に空々しいものになってゆく気がした

彼は 毎日 会社を辞めるべきかどうか考える
辞めたくないけど もう居られない・・・
そして もう何もかも どうでもいい
死んでしまいたい と思うようになった

時々 宛てなくドライブして 車の中で考える
(親父は すごいなぁ・・・
ひとつの仕事を何十年もやってる・・・)
彼は初めて父親を心から尊敬した

しかし 自分の悩みは消えない
相変わらず 会社で何かあると 死について考える

そして 自分が死ねないことも分かって来た
死ねないなら生きてゆくしかない・・・といつも思う

楽しかった頃に戻りたい・・・
やりたいことをやってイキイキして 
女の子にもモテた時期・・・

あの頃みたいに 前向きにならないと・・・
自分が輝かないと モテないな・・・と考えた
輝いて モテて 楽しく生きて
仕事で充実してないと 親父に対して カッコ悪いや・・・
とも思うようになった

彼は もうすぐ意地を捨てるだろう

そして 本当にやりたいことをやるには
まだ時間も 肩書きも十分ではなかった、と
知ることになるだろう

彼は 数年後
後輩を育てながら いい仕事をしているに違いない