長襦袢の手入れをした
先週のお茶の稽古の時、道具の拝見を請われて、体の正面の向きを変えた
その時、ピリッと音がして😰
帰り着いて着物を脱いで、改めて見ると、長襦袢の脇の縫い目が切れていた(15センチほど)
この長襦袢は、二部式で腰から下の方で 巻きスカートなような仕立てになっている
脇の縫い目のほつれの他に、裾も数カ所擦り切れてきているのはわかっていた
処分するにはまだまだ勿体無いので、裾から10センチほど解いて、擦り切れている部分を縫い込むことにした
その前に、脇の縫い目のほつれの縫い直し
この際、糸力が弱っている部分も直しておこうと思い、両端と背縫いの三ヶ所を裾から50センチほど上まで縫い直す
地縫いをして、脇の縫い代は耳ぐけ、背縫いは、折り伏せでくける
裾の始末をどうしようかと悩んだ
この長襦袢は、単衣なので裾は折り返してあるが、切れた裾を縫い込むので袷のようなフキのある形か、毛抜き合わせかになってしまう
それでもいいのだが(人の目に触れる場所でもないし)せっかくだから単衣の仕立てに見えるように出来上がらせたい
と、考えて、フキが表と裏で逆になるようにした
裏の返しの部分を少しだけ控えてアイロンで始末する
表側から裾を見ると👇折り返してあるだけに見えている
裏から見ると👇、フキが見える
裾だけ拡大すると👇、よくわかる
表側を折り返した部分が少しだけ見えている
この後、両端の前たて部分を縫い直して、縫い代の始末をして、くけて完成
裾を縫い込んでのお直しにしたので、丈が3分ほど短くなったし、返しの幅も狭くなったが、着用には問題ない
これで、もうしばらく、この長襦袢も着ることが出来る😊
精華縮緬という織りでツルッとしていて、滑りが良くて好きな一枚だ
これでもう少しこの長襦袢を楽しむことが出来る
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
トトの母様は、着付け専門の美容師で、しかもプロの着付け師のコンクールでいくつもの受賞をしている
だから? 地方で仕事のある歌手や芸能人や著名人が着物を着るとき、テレビ局やプロダクション?から指名を受けて 着付けをしていた
帰省して、母様と一緒にテレビを見ていて 、着付けたことのある人が出てきた時、長襦袢の話をしだした
美人で おしゃれで 綺麗な着物を着ているけど、長襦袢がとても薄汚れていて、興醒めしたそうだ
長襦袢は人の目に触れることはないけど、見えない所にも心を配るのがおしゃれだが、そこまで気を回す必要はないと思っているんだろうねぇ😪
そんな母様の ボソッとと言った言葉が忘れられない
以来 自分が着物を着る時の、戒めとなっている
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