歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

対脳内世間戦の近況報告

2016年06月08日 | 日記
多くの人々は日々自分の脳内にある世間と闘っている。

ここでのポイントは実際の世間ではなく自分がつくり上げた世間だということ。



脳内世間は非常に手強い。

時にはこちらが深手を負うことだってある。

他者が推し量ることの出来ない孤立無援な世間様。

頭の中でどこまでも広がることが出来る強大な世間様。



妄想は現実を凌駕する。

アニメ『パプリカ』で現実世界に夢の世界がなだれ込んでくる場面があるけど、まさにそんな感じ。



定義にもよるけど、皆が共有出来る世間なんてあってないようなもの。

そこでわざわざ脳内に世間なるものを構築し自ら恐れおののきこう願う。

「どうか世間様の反感を買いませんように」。



これは善し悪しの話ではない。



「これが世間だ」と錯覚しがちな「今まで蓄積してきた曖昧なイメージ」。

ゆとり世代、アラサー、女、その他職業や容姿、置かれた様々な状況に応じて脳内世間は反応を示し、

ときに賞賛し、ときに戒め、ときに怒り、ときに攻撃してくる。



対脳内世間戦において、確実な戦の終焉はない。

他者がいる限り「世間」という存在は頭の中にあり続ける。

瞬間的な勝利を手に入れるだけでいいなら、それが妄想だと気づけばいい。

すると夢の途中でこれは夢だと気づいた時のようなある種の快感に襲われる。

そしてこれは夢だったという安堵が肩の力を抜いてくれる。

しかし幸か不幸か、人は忘れるという能力に長けている。

気づけばまた同じことで思い悩むだろう。



BOOM!!!!!!!!



今日は話の内容より、下の絵のイメージの方が先にあった。

無自覚だけれども想起のきっかけはどう見てもチャーリー・カウフマン監督の

『脳内ニューヨーク』の象徴的なグラフィックデザインだろう。

観るのは1回でいいけれど、影響力のあるすごい映画だった。



サァ明ルクハキハキト正シイ道ヲ歩キマショウ!


脳内世間の図
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