鞄の中には出来る限りメモ帳を忍ばせておきたい。
スマートフォンのメモ帳で十分な気もしないではないが、
文字を書くことが脳に良い刺激を与えるような気がして紙のメモ帳を重宝している。
癖というのも大したもので、ペンを握るという動作一つが物事を考えるルーティンになる。
そこで私の頭を悩ませてきたのが、どのメモ帳を使うかという問題である。
誰かは「書ければ何でもいいじゃん」と言うかもしれない。
しかしよく使う者にとっては手触り、紙質など些細な事がいちいち気になってしまうのだ。
メモ帳一つが私のモチベーションに関わってくる。
今まで使ったメモ帳をいくつか紹介したいと思う。
価格は参考まで。
まずはA5サイズのものをいくつか、このサイズになるとメモ帳と呼ぶには少し大きかった。
☆
●左:無印良品「上質紙滑らかな書き味のダブルリングノート」価格500円
●右:MARK'S inc. 「DAYS(?多分)」
ビビッドで見た目が可愛らしかった。
いずれも際立つ魅力はなく、1回きり。
☆
●両方:ミドリ「MD*ノートコットン」価格916円(ただしAmazon)
シンプルな見た目と、紙質がお気に入り。
柔らかくしっかりとした紙はインクの染み方が素直で気持ちいい。
開いた時のフラット感が絶妙でどのページでも書きやすいのがポイント。
同色のスピンが付いているのも嬉しい。
難点は少し大きいのと値が張るということ。
常時使うメモ帳にはもったいないので、最近は大事な事を書くノートとして使っている。
*MD:「ミドリダイアリー用紙」の略。ダイアリーのために1960年代に誕生したミドリ社のオリジナル用紙で
インクがにじみにくく、裏抜けしにくい、といった高い筆記適性、心地よく書けることにこだわった日本製の紙
次は少しサイズが小さくなる。
☆
●無印良品「再生紙単行本ノート約195x137mm184枚」価格214円
このボリュームで214円は安すぎる。
これ程、思いつくまま気兼ねなく書けるノートはない。
さらに見た目が文庫本のようでなんだかお洒落だ。
MDノート同様赤いスピンが付いている。
難点は開いたとき左右へ盛り上がりができ少し書きにくいことと、他に比べて重いということ。
次はメモ帳らしくだいたいA6サイズのメモ帳。
☆
●左:文運堂「再生紙メモ帳 (天のり)」価格120円+税
机の片隅に置いておくと便利。
●右:知人のアメリカのお土産
見た目が好きだが、あまり実用的ではない。
☆
●左:MARK'S inc. 「DAYS」
上記のものとサイズが違うだけ。
MARK'Sのメモ帳は開いた時のワクワク感がない。
というのもことメモ帳に関しては基本的に黒い罫線があまり好きではないからだ。
出来れば無地、薄い点、薄い罫線を望む。
●右:マルマン「ポケット判 クロッキー 白クロッキー紙」価格339円(ただしAmazon)
ちょっとした絵を書くにはいいが、表紙が柔らかいのでフィールドワークには向かない。
でも結構好きな方。
☆
(写真はミドリホームページより拝借)
●ミドリ「スパイラルリングノート <A6スリム> 無罫 北国シロクマ柄」価格540円
ミドリのスパイラルリングノートシリーズはかなり気に入っている。
紙質や紙の仕様によって他にも「砂漠ラクダ」「南国カンガルー」「草原ミツバチ」「大陸ゾウ」などの種類がある。
シロクマノートは「雪原を歩くシロクマのように真っ白なMD*用紙」を使っているらしい。
シロクマのワンポイントも可愛らしい。
このメモ帳はとても気に入っているが、やはり少し高めだ。
☆
(写真はミドリホームページより拝借)
●ミドリ「MDノート <文庫> 横罫」価格648円
このメモ帳もかなり気に入っていた。
持っているだけで、開くだけでワクワクするノートだ。
大きいMDノートと同じく紙もしっかりしていて開いた時の違和感がなく書きやすい。
これも少し高め。
ここまで見てきて、傾向としてミドリか無印良品を使う確率が多いようだ。
無印の再生紙ノートはコストパフォーマンスはよく、ミドリのノートは品質がよい。
そのかわり品質を妥協するのか、値段を妥協するのかという問題が出てくる。
そこで最近メモ帳として最高のノートを発見したのだ。
それがコクヨの「測量野鳥」!!
☆
●コクヨ「測量野鳥スケッチブック セ-Y3」価格:かなり幅があるが私が買ったのは10冊1,358円
このノートが凄いのはこのルックスで200円以下という超コストパフォーマンスを実現した点。
さらにサイズ感、紙の質感、開いた時のフラット感、ページ数、重量など全てにおいてメモ帳として最適なのだ。
「測量野鳥」という名前も気に入っている。
上を見て分かる様に表紙がかなり厚く、フィールドワークにも適している。
薄い水色の方眼が施されている。
本当最高のメモ帳なので、是非。
「測量野鳥」
1959年発売の測量野帳は、発売の10年前(1949年)に測量法が制定されたのをきっかけに、ニーズが増大した測量業務の現場の声を反映し開発されました。コクヨでは、ノートなら「ノ」で始まる品番、製図用品なら「セ」で始まる品番がつけられています。測量野帳は、ノートのように見えますが、「セ-Y1」などのように製図用品の品番が付いています。測量野帳は発売から50年以上が経過しました。しかし、品質改善のための仕様変更があった以外ほとんどデザインが変わらない珍しい商品です。屋外で、片手に持って筆記しやすいように、そして耐久性を持たせるように硬い表紙を採用。現場の方の作業着のポケットに入るようにサイズを設定しました。(ホームページより)