歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

開け放つ窓

2013年12月29日 | 音楽
阿部芙蓉美、この人のこの歌は私にとってとても大事な歌。
初めて聞いた時からいつも私のそばにあった。
かすれた優しくもはかない声で、こわばった体を溶かしてくれる。




開け放つ窓


たったひとりでいることには
少しも自由を感じない

絵に描いたような孤独なら
私は怖くなんてない
ただそれを白く塗りつぶさなきゃと
おもうだけ

あなたのやさしさを守るから
連れ出して
あなたの孤独には触れないから
信じて
連れ出して

白で塗りつぶした壁
不安はいつまで重なるのだろうか

いつか良くない予感がして
外に出るのも悪くない
何もないはずの部屋で居場所を探すより

あなたの強い意志を守るから
連れ出して
あなたの深い夜に眠りたいから
そっと
連れ出して

開け放つ窓
風はここまで辿り着くだろうか

気付いて
ここに来て

あなたのやさしさを守るから
連れ出して
あなたの孤独には触れないから
信じて
連れ出して

あなたの強い意志を守るから
連れ出して
あなたの深い夜に眠りたいから
そっと

信じて

連れ出して
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眠れない夜のお話

2013年12月25日 | 日記
睡眠、
これは永遠のテーマかもしれない。

ただ単純に寝れないとか、
どんなに寝ても疲れが取れないとか、
朝起きれないとか、
歯ぎしりがすごいとか、
まぁいろいろ悩みはあるでしょう。

昔は眠り姫と呼ばれていたほどよく寝る子どもだった。

でも今は寝付きが悪い日が多くて困っている。
鼻が悪いせいもあって寝ているときは喉の方からぜいぜいといびきをかくらしい。
手と足がほてってしまって痛くて寝ようにも寝ることに集中出来ない。

どうしたものか。

それで寝れない日はなんだかいろいろ考えてしまって、
気づいたら2時間経っていたなんてざらにある。

寝る前の布団の中の時間というのは現実でありながら異空間でもある。
自分自身が自然に眠るのを待つ時間。
自然にというか無意識的にというか、それが一番難しい。
当たり前のことなんだけど、意識のある状態で自分が寝る瞬間に遭遇することは難しい。
ということは、それが出来たらすごいよね。

子どもの頃よく怖い想像をして寝れないことがあった。
大人になりたくないとか死ぬのが怖いとかそんな感じだ。
子どものときに抱いたイメージっていうのは強烈で今でもよく覚えている。

大人になりたくなかったのは、はっきりと「大人=この人」っていう象徴的存在がいてその人のことを考えると不安になってしまうから。
それが誰だったかっていうのは覚えていないんだけど、たしか40歳くらいの男の人で眼鏡をかけていていた気がする。
彼は市内に住んでいてたまに私の住む村に家族で遊びにきていた。
目を閉じると彼の顔が浮かぶのだ。
意味は分からないけど、ただ彼が車の戸を開けたり閉めたりするのを考えるだけで涙が出るくらい不安になった。
一回その人が泣く姿を見て、大人も泣くんだと不思議な気持ちになったのを覚えている。

子どもの頃、死をイメージする時に浮かぶ画は決まって宇宙だった。
寝る前に目を閉じると、深い暗闇の中にいくつもの星が浮かんだ。
画の真ん中には銀河があって、その手前に白い霧のようなものが浮遊している。
それは何の形も象らないで消えたり現れたりと絶えず蠢いていた。
その白い霧が死なのだ。
それは意識も言葉も形も持たない。
それがすごく怖かった。

寝れない夜はいつも不安になって一人で泣いていた。
少し大きくなるとそんなこともなくなった。

今思えばあの頃抱いたイメージって理由も根拠もないものだけど納得出来るかもしれない。
あれから十数年経ったけど、それが怖いこと(不安になること)なのかそれ以外のことなのかの違いくらいしか持ってない。

さて、今日はすんなりと寝れるかな。
眠れない夜にしばらく目を開けて天井を眺めていると、自分が目を開けているのか閉じているのか分からなくなる。
寝ているのかそうでないのか分からなくなる。
それがなかなか遭遇することのない意識と無意識の境目だとしたら面白いのに。
コメント (2)
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こんな風に過ぎて行くのなら

2013年12月21日 | 音楽
浅川マキ こんな風に過ぎて行くのなら



こんな風に過ぎて行くのなら

いつかまた何処かで何かに出会うだろう

あんたは去ってしまうし

あの子もあっさり結婚

今夜ほど淋しい夜はない

きっと今夜は世界中が雨だろう

こんな風に過ぎて行くのなら

いつかまた何処かで何かに出会うだろう

こどもたちがかけていく道を

何気なく振り返れば

長い長い私の影法師

そうよ今夜もやるせない夜の幕が開く

こんな風に過ぎて行くのなら

いつかまた何処かで何かに出会うだろう

なにもかも隠してくれる

夜のとばりをくぐり抜ければ

今夜ほど淋しい夜はない

そうよ今夜も世界中が雨だろう

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同じ阿呆なら踊らにゃ損損~大デモ編~

2013年12月19日 | 社会
12時代々木公園ケヤキ並木から大デモスタート。

始まる前からみんなどんなことが起きるんだろうとわくわくしていた。
カラフルでエネルギッシュなその賑わいはなんだか祭りにでも行ったみたいだ。

大デモはそれぞれ違うテーマをもつ8つの梯団にわかれていて、自由に参加出来る。
ホームページでは以下のように説明。

★第一梯団・太陽(オフィシャルサウンドカー)ーROOT SOUL×keycoらによる生バンド演奏
★第二梯団・大地(ジャンベ隊・NORA BRIGADE)ージャンベ隊とNORA BRIGADEらによる行進
★第三梯団・星(レゲエバンドサウンドカー)ーHIBIKILLA・The RastafarIsterns・NIUMO(望月丹生)らによるレゲエバンド生演奏
★第四梯団・魂(愛と反逆のレベルロッカー梯団)ー闘うコールの真髄、唸るドラムスと共に行進します。火炎瓶テツと仲間たち他。
★第五梯団・舞踏(DJサウンドカー)ー踊りたい人はどうぞこちらへ!
★第六梯団・花とこども(LOVEデモ+イマジン湘南&イマジン鎌倉withキッズ)ーLOVEデモとイマジン湘南・鎌倉とこどもたちで愉快に行進
★第七梯団・緑(緑の党など)ー動物コスプレ隊が行進します。
★第八梯団・フリー&お散歩

レゲエの第三梯団かDJの第五梯団なのかでちょっと迷ったけど、最終的にはDJサウンドカーの後につくことに。
何よりも楽しむことを優先!


音楽やダンスやアートが、大デモの中に溶け込んでいて面白い。
これはBob Marleyの「ONE LOVE」かな。



ひときわ目立つ3人組の一人。
運良く彼らの近くにいたので、気持ちも盛り上がる。



ひときわ目立つ3人組の2人。
思わず走り出す姿は、なんだかいいんだな。



クラウン特高警察という人たちらしい。
元ネタ(元ネタがあるのかどうかも)は知らないけれどクオリティが高くてテンションが上がる。



楽しそうだからって乱入してきた酔っぱらいの観光客ポール。
こういう人がいるからめちゃくちゃで楽しい。





朝つくったプラカードの一つを友達が持ってくれた。



これがDJサウンドカー。



ぼやけてしまった。



誰かが撮った写真。私のプラカード目立つでしょう。



誰かが撮った写真。みんな笑ってる。



こんないい笑顔でちゃいましたか。



洋平さんが後の方からDJサウンドカーに登場。
出発は第一梯団にいたはずなのに、いろんなところに出没。



DJサウンドカーの先頭にこんな元気なお姉さんが。
デモの間はパートナーのような楽しい時間を一緒に過ごせた。



洋平さんもDJしていた。
POWER TO THE PEOPLE!だね。



誰かが歩道橋の上から撮った写真。
この写真は大デモの雰囲気がとても伝わると思う。最高。



ずっとDJをしてくれていたファンキーなおじさん。
最高でした。ありがとう。


同じく途中参加のDJの人。



今回写真撮り忘れたのが沿道を歩く人たち。
渋谷、原宿を道行く人たちが何やっているんだろうって足を止めている。
おじさんもおばさんも若い人もみんな笑っていて、反対に元気をもらうっていう相乗効果。
自分が楽しかったから、みんな楽しそうに見えてただけかな?
まぁそれだけ楽しかったってことなんだ。

踊って歌っていったい何やってるんだこの人たちは?って疑問に思うかな。
これれっきとしたデモ。
みんなそれぞれの思いを持って参加しているし、自分に何か出来ないかと思っている。
何も知らなくても、知りたいと思えば何かに出会える。
沿道の人たちが一人でも「今日の渋谷のデモは何だったんだろう」と調べるだけでとても意味のあること。

石破がデモに対してテロだとか騒音がとかなんだかんだ言ってたみたいだけど、
たくさんの人が賑やかに楽しく行進していることに意味があるんだな。
「むしろ沿道で見ていないで参加しちゃいなよ」と言った具合。
洋平さんは一番楽しそうに「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損!」と踊っていた。
まさに。


15時くらいかな。
大デモが終わり集会。



そして行くつもりのなかったTHE PARTY(アフターパーティ)に勢いで行くことに。

出演者は三宅洋平、DJ 沖野修也、K-DUB SHINE、DELI、Spinna B-ILL、椎名純平、AO-YOUNG、ラビラビ、RICO&藤沼伸一、DJ KEN爺。


忘れられないのがSpinna B-ILLの「ライオンの子」。
歌詞の合間に「俺は諦めない」といったその顔と拳。
ユーモアとメリハリと迫力が凄い。
初めて聞いたけど、この人は本物だと思う。



椎名純平。
かっこいいなこのお兄さん。





そしてとりはもちろん洋平さん。
残念ながら携帯の電池が切れたために画像はありません!
「手目口土」では山本太郎が参戦。
「もう少し政治家らしくやれって言われます!空気を読むのが政治家なら政治家なんてくそくらえだ!」
少し解放されたように太郎さんは思いっきり言いたいことを叫んでた。
誰かのTwitterに「まともな人なら太郎さんが普通ってわかるよね」って書いてあって同意。

「ジプシーソング」のサビの観客の大合唱は鳥肌ものだった。
こんな凄いことになっているなんて誰が思うかな。
みんな考えているよ。


今日はNAU日本アーティスト有意識者会議の第11回放送を聞きながら書いているものだから、
内容がもしかしたら淡白になってしまっているかもしれない。
そいで田中龍作ジャーナル、大デモについていろいろ書いているので是非。

私のプラカードもばっちり写ってる。

そして映像もあるので是非。
http://www.youtube.com/watch?v=6NyG0W-Nw50
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同じ阿呆なら踊らにゃ損損~集会編~

2013年12月19日 | 社会
遅くなったけど大デモレポートといきますか。

12月7日土曜日、快晴。

前日に特定秘密保護法が採決され、日本中が落ち込んだ。
もう私たちには何も出来ないのか、なんてやるせない気持ちになった人もたくさんいると思う。

しかーし、落ち込むだけでは何も変わらないのだ!

国という大きな問題に立ち向かう時、国民一人に何が出来るかっていうのはいろんな場所で議論されてきた。
微力な力が集まって抗議活動や署名活動をしてきた。
それで国は変わったか?否。
じゃあそのまま現行政治に甘んじるのか?否。

私というちっぽけな存在に何が出来る?
分からないが諦めないことは出来るような気がする。


じゃあ大デモ行こう。

大デモはミュージシャン三宅洋平、元農林水産大臣山田正彦、市民の党党首斉藤マサシなどがよびかけたデモ。
強いメッセージをシュプレヒコールでアピールすることだけがデモではない。
メッセージだって一つである必要はない。
怒りや思いを楽しさに転化してお祭りになればいいじゃないかというイメージ。
三宅洋平のブログでも大デモについて描いてあるので是非。



大デモのために朝7時起床。
急いでつくったプラカードには漠然とシンプルなメッセージを。
あえて今まで避けてきた言葉と向き合うことにしたのだ。



このプラカードがのちに目立つこと目立つこと。
誰かのTwitterに「LOVE&PEACEとかヒッピーかよ」みたいなことが書いてあって笑った。


10時45分頃、代々木公園ケヤキ並木に到着。
EarthDayMarket(本格的なファーマーズマーケット)の出店がたくさん出ていて賑やかなムード。








11時から集会がスタート。
司会はもちろん三宅洋平。




(誰かが撮った写真を拝借)


洋平さんの紹介でまず壇上に上がったのは『おかねの幸福論 ~ ベーシックインカム編 ~』(2013)の安部 芳裕さん。

そしてTPPに反対し先頭に立って活動している山田正彦さん。
山田さんが壇上に上がった瞬間、優しさと尊敬の入り交じった歓声があがった。
ブログ「麻痺した感性、置き去りの自分」にも書いたけど、山田さんの『TPP秘密交渉の正体』は是非読んでほしい。


山田正彦さん(これも誰かが撮った写真)


三宅洋平が先生と呼ぶのは元外交官の孫崎享さん。
外交官の仕事を歴任してきたとは思えない素朴なおじさんだった。
「歴代の首相の中で安倍総理は史上最悪だ。(ちょっとちがうかも)」と震える声で言ったのが忘れられない。
彼の著書『戦後史の正体』を今度読もうと思っている。


孫崎享さん


そして最強の引きこもりブロガー座間宮ガレイ。
夏に「俺はヒーローになりたい」と言っていた彼はもうみんなのヒーローだ。
傍らにはいつもMacBook Air。
ブログ「ざまあみやがれい!」
誰でも一番簡単に使えるSNSとしてメールを取り上げ新しいプロジェクトに取り組む。
それが「3年後政治状況をひっくり返すための100万人無料メルマガプロジェクト」


座間宮ガレイさん


それからハイスタの難波章浩や、K-DUB SHINEがきて洋平さんとトーク。
ラッパーDELIはBob Marleyの「Get Up Stand Up」の替え歌で思いをぶつけた。

本当は12時30分スタートのはずだったのだが、警察の指導が入り開始時間が早まってしまった。
12時15分に話す予定だった山本太郎が間に合わないなぁって話していたら、
リュックを担いだ山本太郎が舞台の反対方向から客席を割り込んで走ってきた。
かなりの盛り上がりで、さすが太郎さんて感じだ。
参議院選挙の時は防弾チョッキを着て演説をしていた彼が「今日は皆がおるから大丈夫や。」ということで身一つで飛び込んできてくれた。
どんな誹謗中傷にあおうが、どんな圧力をかけられようが、信念を曲げない屈強でやさしい人だと思う。




太郎さんが盛り上げてくれたところで無事大デモ開始と行きましょう。
「同じ阿呆なら踊らにゃ損損~大デモ編~」へつづく。
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