eiga.『ヒミズ』

たんぽぽのわがまま映画批評No.18
『ヒミズ』2012
監督：園子音
原作：古谷実
キャスト：染谷将太、二階堂ふみ、渡辺哲

映画批評1年もさぼってしまった。

で、いきなりこれ。
原作は『行け！稲中卓球部』の古谷実の同名漫画。
これが最高に落ち込む漫画なんだ。
あの衝撃は忘れられない。
まさか映画化されるとは。

そして映画『ヒミズ』、すごい俳優をいっぺんに二人も見つけちゃったという感じ。
とにかく主役の若い二人がすごい。

とにかくすごい。

漫画とは少し違うストーリーになっているから、漫画を読んだかどうかはあまり関係ない。
というのも震災後につくられたわけで、震災に対するメッセージを強く感じるのだ。

この映画がTSUTAYAの新作コーナーにずらーっと並んでいるのが不思議なくらい、この映画がもつインパクトは強い。
ようは問題作ということだ。
それを強調しているのが、主演の染谷将太と二階堂ふみなのだ。

いやぁうん。

人のいないスラム街

2012年9月5日に発売されるBRAHMAN最新作「露命」からの先行PV。
多くの人にこの映像作品を見てほしい。

今もなお福島第一原発で命はって働く人たちの言葉。
今もこうやって多くの人が働いていることを忘れないで。
目を背けないで。
日本人全員がきちんと向き合わないといけない。

誰かが命を犠牲にしないと成り立たない原発と言う発電手段。
それは事故が起きるずっとずっと前から変わらない暗黙の了解。

そんなことがまかり通っていいはずがない。
絶対に許されてはいけない。

「20キロ圏内なんて人のいないスラム街みたいな感じやん」
感情を揺さぶられる。


BRAHMAN 「鼎の問」