歩くたんぽぽ

たんぽぽは根っこの太いたくましい花なんです。

よいお年をお過ごしください

2017年12月31日 | 日記
幻というよりは夢、

そんな感じ。

私はずっと夢の中にいるような気分でいるのだと思う。

トランプ大統領のうさんくさい金髪、

大学時代の親友の結婚式、

芸能人のゴシップ、

池田学の『誕生』、

奈良の展覧会、

北朝鮮のミサイル、

ブレードランナー2049、

立川談春の九州吹き戻し、

池の上でのヨガ、

日本相撲協会のいざこざ、

伊藤計劃の『虐殺器官』と『ハーモニー』、

よく夢に現れるソクラテス、

自分の結婚、

出会った人たちの顔。

支離滅裂な世界の断面が無作為に入れ替わる様をしばらく眺めてから、

ついさきほど夢ではないことを一応思い出した。

これは現実なのだ。

しかしもう現実と夢の境目を追いかけるのはやめようと思う。

はっきりさせようとすればするほど輪郭がぼやけるのはしょうがないことなのだ。

「現実」というものが必ずしも実感として何らかの手触りを残すものだとは限らない。

なぜか実感こそが一番大事なのだと思い込んでいたが、それはなんでだっけ。

部屋の隅にたまった埃をふーっと吹いて飛ばせば、一瞬消えてなくなったような気分になる。

あるはずなのに目に見えない埃のように、ここにある。

それは夢というよりうつつだ。



さよなら2017、かかってきやがれ2018。


渾身の夕焼け写真。
コメント
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