40歳も近くなってくると、それなりに他人の様子が分かるようになってきて、こうはなりたくないと「他人の振り見て我が振り直せ」を感じるようになる。今回は、会議における賢い人になるための、3つの秘訣を紹介したいと思う。
こんなことを書くのは、日本人が議論に慣れていないのか、雑談と会議を区別していないことにあると思う。雑談は別に目的もなければ、段取りもないので、別になにを言っても構わない。しかし、本当の会議は問題解決という目的を持ち、そこに至る厳格な段取りがあるので、それを無視してはいけない。
1:良く聞くこと!
小中学校のころ、やたらと手を挙げさせられ何でもよいから発言することを求められるが、あれってどうかと思う。会議では、話すことよりも聞くことの方が遙かに大切である。会議の流れを読んで発言の意味をくみ取ることが出来ないと、まともな発言も出来ない。まず聞く事である。
会議に慣れていない人は、周りの意見を聞かずに、自分の主張だけをするので、会議の流れからは浮くか外れるかして、会議の中では有効な意見にならない。そもそも会議というのは、議題に上がっていない話題は流されるだけなのだから、発言してもむだである。分かってないな!
1の発言をしたければ、10ぐらい良く聞いて、本当に意味のある発言をしないと、単にうるさい人と思われるだけである。民主主義というが、会議は議長の段取りの方向へ進むのであって、参加者のバラバラな主張は、ほとんどが聞いたふりで無視されるのだから、まず聞くことである。
2:良く読むこと!
まともな会議では、事前に議題に関する資料が配付される。もしそうでない会議があるとしたら、、それは連絡であって出席する必要はほとんどない。だから、配付資料は良く読んで、内容を理解して望む必要がある。特に、何か発言しようとする場合には、よほど読み込んで有意義な発言を目指したい。
よく書いてあることを確認ですと言って聞く人がいるが、字が読めるのならば分かりそうなものを聞くのは、単に会議に参加した自己満足が欲しいだけで、会議にとってはほとんど意味がない。議長にとっては時間の無駄だし、時間を気にする周りからも、読めば分かるのにと馬鹿にされてしまう。
賢い人は、裏側にある問題点や矛盾点を見抜いて、皆が感心するような問題解決を提案してしまう。まあ、そんな人を見ることは殆どないし、そこまで真剣が会議というのもそうはない。また、些細な誤植を見つけて、得意になって発言する人もいるが、あれも賢くは見られないね。小さな人間に思われてしまう。
3:良く考えること!
民主主義なので、皆で意見を出し合って、納得できる問題解決を目指す、そのための会議なのだが、現実はそれほど簡単ではない。まず、裁判ではないのだから、問題解決に必要な情報が揃っているわけでもなく、皆、感情的な発言ばかりで、問題の本質を自らはぐらかしてしまう。足掻きを露呈するだけである。まず考えよう!
よくあるが、不満の捌け口に会議を使うのは見苦しいからやめたほうが良い。あくまで会議は問題解決の手段なのだから、会議の前に、どうしたいかをはっきり決めて、議案に挙げて、解決案を準備して、根回しまでして、それで新しいことを決めるのである。ここは、政治家さんを見習いたいね。
自己主張して自己満足なら良いのであるが、自分が思うように、どうにかしたいと思うのならば、議長にでもなって背負うぐらいの覚悟がないと意味がないね。どれほど声高に叫んでみたところで、議題になっていなければ議決されないのだから、単なる騒がしい意見で終わってしまうだろう。
柴田も、このような無様なまねを露呈してしまうことが多いので、反省の毎日である。民主主義の国なのだから、子供のときから会議とは何か?どうするのか?をしっかり教育しないと世の中がまともに動かないと思う。どうだろうか?