DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

「期待」の効果

2005年11月30日 05時51分00秒 | Weblog
さっき、ピグマリオン効果について書いたけど、調べたら、同じ様なものがいくつかるので、記録のためまとめておこう!
=ピグマリオン効果
教師がある学生に期待して優秀だと思い込んで指導をすると、相手の状態に関わらず、期待をかけられた学生の成績が上がる可能性が高いとする理論
=ホーソン効果
管理者が労働者に対する対応として、労働者の作業成果は労働時間と賃金だけで決まるのではなく、周りの関心と上司の期待に最も大きな影響を受けるとする理論
=プラセボ効果
実験として、ある薬の中に特定の有効成分が入っているように偽装して患者に与えてた結果、本当に有効な薬と思い込んで効果が発揮されることがあるという理論
んーーん。皆、同じ事を考えているのだね。
まとめると、「相手に対する期待」「自分に対する期待」これが大事なんだね。
そうか、これまで研究成果については、
研究成果=本人の能力*本人の努力*かけた時間
と思っていたけど、これに指導者の期待が大事なのですね。
研究成果=本人の能力*本人の努力*かけた時間*指導者の期待
柴田の場合には、4項目目の期待については、異様に大きい様な気がします。

ピグマリオン効果について

2005年11月30日 05時34分06秒 | Weblog
皆さんはピグマリオン効果を知っていますか?本来は、とある心理学者の実験より、「ある人が相手に対して強い期待を抱くと相手がそれに答えるようになる」というものだそうです。柴田は、これを拡大解釈して、相手を自分を取り巻くすべて、つまり社会や環境や状況と言う意味で考えています。つまり、「ある人が強い希望を抱くと環境や状況がそれに答えるようになる」と思っています。
この強い希望と言うのがポイントで、本当に本当に強く願う事が必要です。また、この効果は結果的にそうなったことを説明するもので、強く願った結果は偶然にも左右されるので、必ず答えられるとは限りません。あしからず。しかし、柴田はこのピグマリオン効果を実感する経験を持ったので紹介します。
学生のとき、とある企業のカレンダ-プレゼントで、世界の有名建築のカレンダーをもらいました。自分の部屋に貼っておいて、月が過ぎても気に入ったものを天井に貼っていました。誰の何と言う建築かも知らず、毎日寝転んで見ていると、カッコいいなあと思い、見てみたいなと強く思うようになってきました。潜在的に、そのカレンダーの写真が頭に焼き付いていたと思います。
月日は経って、とある国際会議に参加する事になりドイツを回る事になりました。そこで、皆に連れられるまま観光をしていて、最後にとある美術館に行って、チケットを購入しようと上を見上げたとき、あったのです。そこに、頭に焼き付いたカレンダーの情景が、現実のものとして目の前にあったのです。本当に驚きました。これだったのだ!!
まあ、これは殆ど偶然の仕業で、ピグマリオン効果とは違うのかもしれませんが、強く念じる事で、状況が変化する事は良く聞く話です。でも、強く願うと言うのは、単に夢想しているだけではダメで、その願いに向かうように行動を始める必要があります。先の場合には、国際会議に出ようと努力しないとダメですからね。

情報を得るために

2005年11月30日 05時17分53秒 | Weblog
ずっと以前のブログに、情報を得るためには、時間をかけて会わないとダメだと書いきました。これに関する実体験をしたので、ご紹介します。
実は、とある共同研究で機構解析みたいなものが必要になりました。柴田は通常の骨組有限要素法ならば、何とか自力で対応できる自信があるのですが、機構解析は経験がありません。ましてや、これだけ研究が広がり時間の制限もあると、開発に深く集中するのは現実的には不可能です。どうしたものかと、数日間悩んでいました。
まずは、ウエブの検索でキーワードを色々と試していたのですが、有用な情報は無く、まあ学生演習資料か商品宣伝程度で、解決には至りませんでした。図書の検索もかけて、それなりの入門書を注文はしましたが、これを読んで開発するとなると、限られた時間では無理かなと、ちょっと絶望的に思っていました。
わらをもすがる気持ちで、学内で数値解析を専門の先生にばったり廊下であったので、ダメもとでこちらの疑問を率直に話してみました。そうしたら、案の定、自主開発は困難な問題なので、難しいとの指摘でした。ですが、安価な商用ソフトがあって、これなら何とかできるかもしれないと、ご助言を受け、親切に資料まで貸してもらえました。
早速、業者に連絡を取り、見積もりを取るところまで進みました。たった数時間でこの問題は大きく展開できて、何とか望みをつなぐ事が出来ました。やはり、最高の情報リソースは人間ですね。専門家が持つ判断力+知識量は、インターネットよりも遥かに有用だと言う事を思い知らされました。
しかし、初めから何も考えずに、他人に頼ってはダメですね。あれこれと試行錯誤して、自分なりの選択肢を持って、そこに他人の知恵が加わると、問題解決に大きく進むのですが、そこまでの準備がしていないと、他人の貴重な助言も無駄になってしまいます。やはり、その問題をどこまで真剣に考えるかが、問題解決の最大のポイントですね。

研究日誌H171129

2005年11月30日 05時03分50秒 | 研究室情報
=午前にDCで作業、その後うろうろしているだけで、どんどん時間だけが過ぎた。
 まあ、書類を出したり、意見交換や調整作業で、決して無駄な時間ではないが…
 何かに追われても1日、何かを追っても1日、でも確実に有限の時間が過ぎてゆく
=卒業研究の梗概については、専攻科の先輩の懸命な努力で、完成度が上がってゆく
 これが本来の研究室の活動だよねと、嬉しく思い、感謝している。
>とにかく、某かの時間を使ったら、何かを解決して、何かを変えるようにしたい。
 ふらふらしているようでも、情報を集めて、検討し決断する、この連続だね。
 今日も予定が一杯なので、順番を考えて、効果的に進めないといけない。