DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

情報を得るために

2005年11月30日 05時17分53秒 | Weblog
ずっと以前のブログに、情報を得るためには、時間をかけて会わないとダメだと書いきました。これに関する実体験をしたので、ご紹介します。
実は、とある共同研究で機構解析みたいなものが必要になりました。柴田は通常の骨組有限要素法ならば、何とか自力で対応できる自信があるのですが、機構解析は経験がありません。ましてや、これだけ研究が広がり時間の制限もあると、開発に深く集中するのは現実的には不可能です。どうしたものかと、数日間悩んでいました。
まずは、ウエブの検索でキーワードを色々と試していたのですが、有用な情報は無く、まあ学生演習資料か商品宣伝程度で、解決には至りませんでした。図書の検索もかけて、それなりの入門書を注文はしましたが、これを読んで開発するとなると、限られた時間では無理かなと、ちょっと絶望的に思っていました。
わらをもすがる気持ちで、学内で数値解析を専門の先生にばったり廊下であったので、ダメもとでこちらの疑問を率直に話してみました。そうしたら、案の定、自主開発は困難な問題なので、難しいとの指摘でした。ですが、安価な商用ソフトがあって、これなら何とかできるかもしれないと、ご助言を受け、親切に資料まで貸してもらえました。
早速、業者に連絡を取り、見積もりを取るところまで進みました。たった数時間でこの問題は大きく展開できて、何とか望みをつなぐ事が出来ました。やはり、最高の情報リソースは人間ですね。専門家が持つ判断力+知識量は、インターネットよりも遥かに有用だと言う事を思い知らされました。
しかし、初めから何も考えずに、他人に頼ってはダメですね。あれこれと試行錯誤して、自分なりの選択肢を持って、そこに他人の知恵が加わると、問題解決に大きく進むのですが、そこまでの準備がしていないと、他人の貴重な助言も無駄になってしまいます。やはり、その問題をどこまで真剣に考えるかが、問題解決の最大のポイントですね。

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