DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

Windows-CCS始動

2006年05月07日 07時14分07秒 | WindowsHPC
これまで擬似徹夜が続いていると言ってましたが、これは Windows による数値解析用のクラスタソフトウエアのベータ版を知って、これに取り組んでいるからなのです。ちなみに、写真はこのごろ悪戦苦闘しているシステムです。寄せ集めなのですが、64bit対応マシンを5台揃えて、実験をしています。やっと、目処がついたので、情報発信をしてゆこうと思います。
これは、マイクロソフトが提供している HPC: High Performance Computing を実現するために、多数のPCを統合するクラスタソフトウエアを CCS: Windows Compute Cluster Server として公開しているものなのです。現在ベータ版のテストが行われています。
マイクロソフトのCCSの情報はこちら
それで、まだベータ段階のシステムですが、完成度も高く、将来大きな展開が期待できるので、コミュニティができればと思い、以下のようなページも用意しました。興味のある方は、ご覧ください。
DALABのCCSの情報交換はこちら
柴田のスタンスとしては、OS はあくまで Platform であって、目的を実現する手段だと思います。ですので、その場で最も使いやすく効果的で有用なものであれば、様々な OS を自由に選択することが出来ると思っています。要は、適材適所と言ったところだと思います。
実は、2年前に「岐阜グリッドプロジェクト」に取り組み、Windows ベースの大規模グリッドシステム構築に挑戦しました。結果的には、1000台の PC を統合しましたが、このとき手作りのミドルウエアの限界を知りました。岐阜グリッドでは、先端的な仕組みや工夫が多く、有意義な取り組みだと思います。しかし、何かもっと高機能で安定して容易に利用できる「運用レベルの問題解決ツールとしてのグリッド」を求めていました。今回の CCS は、この夢を叶えてくれる可能性を持ったシステムだと、大きな期待を持っています。

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