柴田が建築の話題を出すのは不思議かもしれないが、れっきとした建築学科卒業だし、現に建築学科の教員をしているので、建築にはそれなりの興味を持っている。高専の学生の頃はマジな建築計画少年で、設計製図にはそれこそ命を掛けていた。4年のころから林昌二氏に憧れて、本気で日建設計を目指していて、それが理由で進学したようなものなのだ。なので、磯崎新氏の難解な建築論もかじったし、色々な建築を見るようにしている。
それで、世界で1番好きで憧れる建築はと聞かれれば、それは「香港上海銀行」と思っている。実物は見ていないが、20世紀の終わりを締めくくる、最高傑作だと思っている。現在のハイテク社会の流れを作った記念碑的作品だと思う。死ぬまでに一度は見ておきたいと思っている。
で、もう少し身近な存在として、日本国内で1番好きな建築はと聞かれれば、迷うところであるが「名護市庁舎」と「豊田市美術館」を挙げたいと思う。どちらも地名が名前になっているので、どこにあるかは分かると思うが、誰もが認める傑作であると思うので、未だ訪れていない方は、是非行かれることをお勧めする。後悔はしないはずだ。多分。
まず名護市庁舎であるが、言わずと知れた象設計集団の最高傑作だよね。あれだけのボリュームで多機能な建築において、単なる見てくれでなく沖縄の風土や精神を前面に押し出した設計を、完全な形で実現したエネルギーに圧倒されてしまう。合計3回ほど見に行っているが、行く度にスロープを上がり、屋上に登って海を眺めると、沖縄の風が体を包み、思わず時間を忘れてしまう。一生で1つで良いから、これぐらいエネルギーをあふれたものを作りたい。今更、建築にはこだわらないので、グリッドシステムでも良いから、他を圧倒するエネルギーを蓄積した力強いものを目指してゆきたい。
つぎに豊田市美術館であるが、これも谷口吉生の傑作だと思っているけど、あの建築ほど「端整」という言葉が似合う建築はないよね。絶妙なプロポーションと禁欲的なテクスチャーが、非常に清潔な空間を作り出していると感じている。すでに5回ぐらいは行っているけど、デザイン性の優れた美術館は多いなかで、あれだけストイックな建築は無いと思うな。実は同じ読みで「淡青」という言葉があるが、柴田はこの色がまた好きで、豊田市美術館も青空の下、グレーの外壁が青みがかるところがまた良いんだよね。ああいうスマートな空間で仕事をしたら、今みたいな野暮なまねはしないんだろうね。
建築は、人間を包む空間として、活動を支える機能として、それ自身の美しさを表す存在として、良いものだよね。あれぐらい、きちんとデザインされたグリッドシステムを作ってみたいものだ。
それで、世界で1番好きで憧れる建築はと聞かれれば、それは「香港上海銀行」と思っている。実物は見ていないが、20世紀の終わりを締めくくる、最高傑作だと思っている。現在のハイテク社会の流れを作った記念碑的作品だと思う。死ぬまでに一度は見ておきたいと思っている。
で、もう少し身近な存在として、日本国内で1番好きな建築はと聞かれれば、迷うところであるが「名護市庁舎」と「豊田市美術館」を挙げたいと思う。どちらも地名が名前になっているので、どこにあるかは分かると思うが、誰もが認める傑作であると思うので、未だ訪れていない方は、是非行かれることをお勧めする。後悔はしないはずだ。多分。
まず名護市庁舎であるが、言わずと知れた象設計集団の最高傑作だよね。あれだけのボリュームで多機能な建築において、単なる見てくれでなく沖縄の風土や精神を前面に押し出した設計を、完全な形で実現したエネルギーに圧倒されてしまう。合計3回ほど見に行っているが、行く度にスロープを上がり、屋上に登って海を眺めると、沖縄の風が体を包み、思わず時間を忘れてしまう。一生で1つで良いから、これぐらいエネルギーをあふれたものを作りたい。今更、建築にはこだわらないので、グリッドシステムでも良いから、他を圧倒するエネルギーを蓄積した力強いものを目指してゆきたい。
つぎに豊田市美術館であるが、これも谷口吉生の傑作だと思っているけど、あの建築ほど「端整」という言葉が似合う建築はないよね。絶妙なプロポーションと禁欲的なテクスチャーが、非常に清潔な空間を作り出していると感じている。すでに5回ぐらいは行っているけど、デザイン性の優れた美術館は多いなかで、あれだけストイックな建築は無いと思うな。実は同じ読みで「淡青」という言葉があるが、柴田はこの色がまた好きで、豊田市美術館も青空の下、グレーの外壁が青みがかるところがまた良いんだよね。ああいうスマートな空間で仕事をしたら、今みたいな野暮なまねはしないんだろうね。
建築は、人間を包む空間として、活動を支える機能として、それ自身の美しさを表す存在として、良いものだよね。あれぐらい、きちんとデザインされたグリッドシステムを作ってみたいものだ。