DALAB情報発信用ブログ:OpenCAE+GPGPU+Peridynamics編

DALABで行っている研究活動の中で、OpenCAEやGPGPUや破壊解析の取り組みについてまとめてゆきます。

情報を得ると言うこと

2005年10月20日 15時25分01秒 | Weblog
やっと共同研究会議の出張から戻ってきた。2日間かけて1300kmを移動して、3箇所で会議を行った成果は非常に大きなものがあった。貴重な情報が得られたし、手厚いもてなしを受けたり、充実した時間であったと思う。
それで最近、情報を得ると言うことで気になることがある。それは、このごろの学生さんは、インターネットで検索するとある程度の情報が得られるので、それで満足してしまう。逆に検索して無いと、ありませんと諦めてしまう。しかし、インターネット上の情報ほど、不完全で部分的で断片的なものは無いということを知らないといけない。単に、時刻表や電話番号を調べる程度であれば、ウエブは有効である。しかし、学習や研究に必要な知識を得ようとすると、ウエブは殆ど無力であるし、有害ですらあると思う。
まず持って、情報を解釈して知識とするためには、それを理解する側が、どれだけその情報を大切に有効に利用できるかにかかっている。同じ情報でも、そこから得られる知識や価値には大きな差が出来てしまう。だいたいにおいて、貴重な情報をコストをかけずに得ようとすること自体が間違っている。情報自身の重要性は、それを得るためのコストに正比例すると考えてよいと思う。
1番:自分自身で努力して獲得した情報、何ものにも代え難い価値がある!
2番:時間とお金をかけて、経験者に直接会って得た情報は貴重だ
3番:お金をかけて購入した図書や論文などから間接的に得た情報
4番:時間をかけて電話やメールなどの間接的な問合せで得た情報
5番:時間もお金も書けずにウエブから検索した情報(実際には玉石混合)
こんな感じだと思う。まあ、全てを自分で経験することは出来ないので、1番は限界があるにしても、2番の重要性はもっと意識しないといけない。最近、共同研究を沢山こなすようになったが、研究を最も具体的に進める力は、対面して時間と空間を共有した量に比例することが実感している。今日も、新潟まで出向いて1時間ほどだが情報交換をしたところ、貴重な情報がどんどん出てきて、こちらの考えも随分と具体化できて、本当に有効だったと思う。これを、電話やメールでやろうと思っても絶対無理で、紹介者をお願いして、時間と場所を設定して、わざわざ訪問したからこそ、獲得できた情報だと思う。
そこで学生さんには、本当に大切な情報は、出向いて直接会って得ないとダメなのだと言うことを良く考えて欲しいと思う。さらに付け加えるならば、情報と言うのは、一方的に得られる部分は大したことなくて、互いに触発して、生み出されてくる情報こそが、価値があると言うことを、良く考えて欲しい。だから、聞くこちらの熱意に応じて相手は応えてくれるし、的を得た適切な質問が、相手の思考を展開させ、思いもかけぬヒントをくれることもある。そのコラボレーションが実現したとき、「ああ、来て良かった!」となるわけである。

研究日誌H171019

2005年10月20日 06時56分49秒 | 研究室情報
=2日目は2つの共同研究会議を行い、非常に貴重な情報を得ることができた。
 何度も繰り返すようだが、時間とお金をかけて苦労した情報は価値があるぞ
 もう1つは具体的な研究計画をまとめることが出来た
 人の話を利くとき、ポイントを抑えてメモを取ると、向こうも真剣に話すね
=昨日の時点で平成17年度の外部資金獲得目標の大台を達成した。
 何とか前半で集めることが出来て良かった。目標は大事だね
 今後はこれらの共同研究を具体化する時間をつくるため、営業は控えよう
 しかし、あと3つぐらい検討中のがあるので、これはこれで成就させよう
>今日は、計算機環境整備を進めて、リソースの有効活用を進める
>学生スタッフさんの研究の進捗状況を把握するように努める