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スカルノ大統領はハニートラップには免疫があった

2020-10-29 14:33:41 | 歴史談話

1965年9月30日にインドネシアで政変が起こった。9・30事件と呼ばれたものである。詳しいことは不明であるが、公にはインドネシア共産党がクーデターを企んで軍首脳部を虐殺したとされている。スカルノ政権のもとでは軍部と共産党が2大勢力であった。結果として軍部とその協力者たちによりインドネシア共産党は壊滅させられた。実はこの争いはイスラム教徒と華僑の対立であったそうである。共産党は華僑に指導されていたが、インドネシアはイスラム教徒が多数を占めているからである。だからこの政変は共産党員のみでなく華僑の大虐殺を伴った。インドネシア各地で60万人もの華僑が虐殺されたらしい。
 ゲーレン機関のトップで初代情報局長官だったラインハルト・ゲーレンは自伝でこの政変について述べている。当時の西ドイツがインドネシアとどうかかわったのかはともかく、共産党を徹底的に始末したと冷たく述べていたのにゾッとした記憶がある。

 



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