濁泥水の岡目八目

中国史、世界史、政治風刺その他イラストと音楽

土用の丑の鰻の蒲焼きは、脚気の特効薬だった

2017-07-27 14:01:43 | エッセイ

 土用の丑の日の鰻は精がつくと昔から言われるが、これには現実的な理由がある。ただ単にイメージによるものではない。最初には印象操作によって食べられても、流行物は廃り物である。何の効果もなければそんな流行も消えたはずである。鰻を食べて「精がついた!」と感じた多くの人々がいたのである。鰻の蒲焼きにはそんな効果が確かにあった。それは脚気に対する治療効果なのである。脚気はビタミンB1不足によっておこるが、鰻の蒲焼きにはビタミンB1が極めて多く含まれているのである。食品成分表を見ると100g中0・75mgであり、これは他の食品と比べて非常に高い数値である。これより高いのは豚肉関連食品や焼きタラコとあおのりぐらいである。あおのりは多量に食べないし、豚やタラコは江戸時代に食べられてはいたが、日常的に手に入ったとは思えない。冷蔵庫などない時代である。身近に取れて気軽に食べられたのは鰻の蒲焼きぐらいだつたはずである。しかも鰻の蒲焼きは調理済みである。食品成分表で高い数値があっても、生であれば煮たり焼いたりしてビタミンは当然減ってしまう。そのまま食べられて高い数値があるものにきな粉がある。ひまわりの種はもっと高い。これらを食べれば脚気が治るという知識さえあれば多くの人々が救われたのにと思うと残念でならない。とにかく鰻の蒲焼きは脚気に苦しむ人々への特効薬として広まったのだと思う。値段の張る蒲焼きを食べ続けられるのは裕福な人々だけだったであろうが、将軍すら脚気で死んでいた時代である。脚気に苦しむ金持ち達が多くいたはずである。
 土用の丑の日という夏の盛りにも意味がある。脚気の症状が悪化する季節なのである。暑くて体力を消耗するだけではない、ビタミンB1が特に不足するのである。ビタミンB1は水溶性なので尿や汗によって体外に排出されてしまう。汗を多量にかく夏は、脚気の苦しみが特に増す時期だったのである。脚気は「江戸患い」として有名であり江戸で流行った。白米しか食べない習慣が庶民にまで広まったからである。大阪の商家では経費削減のために大麦や豆を白米に入れて食べさせたので、結果として脚気になりにくかったという。使用人達は「また麦ごはんか。」と文句を言ったかもしれないが、それで健康が保たれたのである。真夏の江戸で鰻の蒲焼きが「精がつく。」と喜ばれたのには、ちゃんとした理由があったのである。 

 


小池来たよ!(タンコブ消えて、タンコブ派しょげる)

2017-07-20 14:36:21 | パロディ

小池来たよ!(タンコブ消えて、タンコブ派しょげる)

「糞の付いた手で饅頭作っても誰も買わない。」
これは故竹中労が「話の特集」編集長だった矢崎泰久を批判して書いていた言葉である。竹中も矢崎も左翼だが、左翼も玉石混交で、玉から見ると石には我慢出来なかったのだろう。竹中労が亡くなった時に、矢崎泰久はこそこそ憎まれ口を叩いていた。生きている間は敵わないので、死ぬのを待っていたのである。本当に最低の石っころ野郎だと思う。俺は生きている間に書くぞ。


小池都知事は「外科医」として安倍総理の「目の上のタンコブ」を切り取って、公明党は「看護師」としてそれを助けた

2017-07-13 14:05:57 | エッセイ

自民党都議選敗北が安倍総理に大打撃を与えたとのマスコミ報道は、あまりにも皮相な見方である。私は安倍総理がもちろん絶対に認める訳はないが、この結果を内心喜んでいるのではないかとすら思っている。なぜなら安倍総理にとって自民党都議連は文字道理に「目の上のタンコブ」のような存在だったからである。小池都知事は「外科医」としてそれを切り取ったのである。そして公明党は「看護師」としてその手術に協力したのである。

「目の上のタンコブ」には邪魔なものの意味があるが、もう一つの意味として身体の一部だから取り除きたくてもどうにもならない厄介な存在ということを忘れてはならない。自民党国会議員達は民主党に政権を奪われて、有権者の支持を失うことがどんなに恐ろしい結果を招くのかと骨身にしみて味わったが、自民党都議達はそんな過酷な体験をしてこなかった。選挙制度もあるが、投票率の低い東京で地元の固定票と自民党へのなんとなくの支持票だけで多数与党の座を維持し続けてきたのである。

 あまりに楽な状態が続くと人間は堕落する。そして組織のトップはよほど自省しないと堕落しやすい。上司のいる人間は常に批判の目に晒されて厳しい評価を受けるが、トップには批判する人間がいなくなるからである。繁栄を極めた巨大企業が見るも無残に没落しているのも、全てトップの堕落が原因である。没落を食い止めて見事に復活した企業が有能なトップに首を挿げ替えているのを見てもそれは明らかである。東京都議連のトップが堕落していたのは明白である。小池都知事によってその醜くおぞましい姿が日本中の人々に曝け出されてしまい、彼は辞任に追い込まれた。しかし彼が辞めても問題は残る。世間に見せられないような無残なトップを生み出し、権力を与え続けてきた東京都議連自体が腐りきっていることが東京都民に知れ渡ってしまったのである。
 安倍総理にとって邪魔な「目の上のタンコブ」が、放っておくと自民党の評判を落としかねない危険な存在になったのである。正に悪性腫瘍である。安倍総理としては自分で都議連改革をしたくても不可能だった。都議達は選挙によって選ばれた都民の代表だったからである。それに彼等を支持する「自民党タンコブ派」も党内には多くいた。腐った者同士の連帯である。議会制民主主義では数が力であるから、玉石混交でも石を取り除くことは出来ない。あまりに危険な有毒物質と分かれば排除されるのは最近の事例を見ればわかるが。安倍総理は都議選において「目の上のタンコブ」を支持せざるを得なかったのである。

 そこに小池都知事が颯爽として現れ、「都民ファースト」というメスを振って「目の上のタンコブ」を見事に切り取ってくれたのである。これは外科手術である。小池都知事は安倍総理と自民党に切りつけたから傷害事件のように見えるが全く違うのである。そのことが分からないから、安倍総理が痛手を負ってその権力を失ったなどと勘違いするのである。
 小池都知事の行為が手術であって傷害ではないことは、公明党の立場を見れば分かるはずである。公明党は自民党と同盟を結んでいる。小池都知事が自民党を傷つけるつもりで切りつけたなら、それに協力するのは重大な裏切り行為である。同盟破棄とみなされてもおかしくないのである。公明党の行為が問題にされないのは、都議選という小池都知事の手術を「看護師」として協力したからなのである。小池都知事は選挙後に、自分は自民党都議連と戦っただけで安倍総理とはこれから協力して都政をやりたいと述べている。タンコブを切り取った患者さんに対する医師の言葉である。敵はタンコブであって患者さんではないのである。安倍総理も口には出せないが同じ気持ちだろう。政治家には本音を言える場合と言えない場合がある。「目の上のタンコブが取れてスッキリした!」などとは口が裂けても言えないのである。
 たしかに手術には苦痛が伴い、傷口も大きい。しかし傷が癒えれば手術前よりはるかに動きやすくなるはずである。安倍総理の首都東京における影響力は、増えたのか減ったのか。都議連の力が消え失せて明らかに増えたのである。小池都知事は都議連など無視して安倍総理や公明党と相談しながら都政を行うだろう。安倍総理は今までのように都議連に気を遣う必要がないのである。安倍総理は都議選後にますますその権力を強くするはずである。
 私のこの意見が正しいかどうかは、次の解散総選挙の結果を見れば分かるだろう。


「破っても日本人が怒らない」旭日旗

2017-07-06 14:06:26 | パロディ

 この顔は旭日旗に最も相応しいので合体させた。なぜなら、旭日旗を見たのでこの顔にしたという嘘から「旭日旗非難」が始まったからである。嘘がばれて大恥をかいているサル顔のサル頭をなんとか救い出そうとして無理矢理こじ付けたのが「旭日旗非難」の大合唱なのである。変質者のクレーマーは、しばしばクレームを付けた原因すら忘れて大騒ぎすることがあるが、その典型である。
 私は旭日旗非難がこの顔から始まったことを忘れないようにこのデザインを作ったが、このデザインは誰でも自由に使用してもらってかまわない。旗にしてもТシャツにプリントしても結構である。自分で責任を取れるなら、それらを売って儲けるのも自由である。私の望みは、このデザインが出来るだけ多くの人の目に触れることだけである。