卯月の手鏡

小さな手鏡でも、広い世界が映る。

憐憫

2007年05月31日 | 手話
先日、市内の中学校へ福祉実践教室に行ったときの事。

まだ、幼さの残る1年生のクラスで、一人の男の子がろう講師に言った。

「耳が聞こえないからかわいそう・・・。」


別の男の子は聞いた。

「耳が聞こえないと楽しい事が何もないような気がするけど、何か楽しい事がありますか?」

言い方こそ違うけど、根底には「かわいそう」という思いがある。



この子達の素直な思いだとは思う。
悪意も何もない純粋な思い。


ろう者に対して、聞こえないからかわいそうと思った事はない。
確かに不便な事はあるかも知れない。
でも、それをかわいそうだと思った事はない。




・・・・・・・。









「障害者ってかわいそうだと思う?」
娘と息子にも聞いてみた。


息子「そりゃ、かわいそうでしょ。」

娘「そのことが理由で暗くなってる人はかわいそう。自分で何も出来ないような障害を持ってる人もかわいそう。」




ん~~~~~~~。