多摩の神社準備室

偽神道家「掃部助」と申します。
旧武蔵国多摩郡の神社を紹介していきます。
一日一社紹介予定!

杉並区「高円寺天祖神社」

2012年10月17日 | 神社
高円寺天祖神社 

鎮座地 高円寺南1-16

祭神 天照大御神(あまてらすおおみかみ) 

旧格式 村社  

別当寺 長仙寺

例大祭 9月16日

解説 
高円寺村(古くは小沢村)の鎮守。

寛治元年(1087)当地の住人、
山下久七が霊夢により伊勢神宮に参拝してご分霊を遷し、
永長元年(1096)村人とはかり産土神としたという。

江戸時代の除地は6畝9歩。

拝殿は天保2年(1831)、本殿と幣殿は明治21年(1888)の建築。

杉並区「貴船神社」

2012年10月16日 | 神社
貴船神社 

鎮座地 和泉3-22

祭神 高○神(たかおかみのかみ)

旧格式 無格社(和泉熊野神社境外摂社)  

別当寺 竜光寺

例大祭 5月5日

解説 
伝説によると、文永年間(1264~75)山城国の貴船神社のご分霊を遷したという。

かつては雨乞い・止雨に霊験あらたかな神社として信仰されていた。

昭和40年代まで「御手洗の小池」と言われる、
どんな渇水でも枯れる事の無い湧水があったが、
神田川の改修工事と周辺の宅地造成により枯れてしまった。

この池は、湧き水が酒に変わったといい「養老の泉」といわれたが、
村人が蛇を殺したところ酒は湧かなくなったという。

杉並区「和泉熊野神社」

2012年10月15日 | 神社
和泉熊野神社 

鎮座地 和泉3-21

祭神 天御中主命(あめのみなかぬしのみこと)
    伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
    伊邪那美命(いざなみのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 竜光寺

例大祭 9月第二日曜

解説 
和泉村の鎮守。

文永4年(1267)紀伊の熊野三山のご分霊を遷したという。

弘安7年(1284)社殿を修造した。

戦国時代、北条氏綱が上杉朝興を破り江戸城に入城した際、
社殿を修復して戦勝の祝祭を行った。(堀ノ内熊野神社にも同様の記録がある)

江戸時代には寛永16年(1639)と元禄9年(1696)再建の棟札を伝え、
除地は300坪を有した。

また、徳川家光が鷹狩を行った際に植えたという「お手植の松」がある。

かつて祭神は、堀ノ内・尾崎の熊野神社と同様に、
大屋津比売命(おおやつひめのみこと)五十猛命(いそたけるのみこと)抓津比売命(つまつひめのみこと)であったが、
社伝に合わないという理由で近年改められた。

杉並区「稲荷社」

2012年10月14日 | 神社
稲荷社 

鎮座地 和田1-34

祭神 受持神(うけもちのかみ)

例大祭 2月初午

解説 
詳細不明。

杉並区には、一家や講に相当する血縁・地縁小集団として「附合い」というものがあるが、
当社もそれによって祀られた「ツキアイイナリ」と思われる。

杉並区「稲荷大明神」

2012年10月13日 | 神社
稲荷大明神社 

鎮座地 堀ノ内3-47

祭神 受持神(うけもちのかみ)?

例大祭 元旦 2月初午

解説 
詳細不明。

江戸時代の文化・文政の頃から祀られていたという。

隣接する妙法寺が初午の祭祀をおこなっているので、寺に関連する施設か?

杉並区「方南神社」

2012年10月12日 | 神社
方南神社 

鎮座地 方南2-5

祭神 御嶽の神?

例大祭 不定

解説 
神使が狼である事から、もとは御嶽社であったと思われる。

昭和46年(1971)環状7号線建設のため現在地に遷された。

文久元年(1861)奉納の手水鉢や、
昭和10年(1935)御嶽山・榛名山・大山の神を合祀した記念碑が伝わる。

杉並区「堀ノ内熊野神社」

2012年10月11日 | 神社
堀ノ内熊野神社 

鎮座地 堀ノ内2-6

祭神 大屋津姫命(おおやつひめのみこと)
    五十猛命(いそたけるのみこと)
    抓津姫命(つまつひめのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 妙法寺

例大祭 9月15日

解説 
堀ノ内村の鎮守。

文永4年(1267)紀伊国、熊野三山のご分霊を遷したという。

戦国時代、北条氏綱が上杉朝興を破り江戸城に入城した際、
社殿を修復して戦勝の祝祭を行った。(和泉熊野神社にも同様の記録がある)

寛永11年(1634)社殿を更に修復、江戸時代の除地は450坪ほどあった。

現在の社殿は、安政4年(1857)当地の井上龍三によって奉納されたもので見事な彫刻がある。

鳥居は文化5年(1808)奉納で、区内最古の鳥居。

また、当社の神輿は大正12年(1923)9月1日、関東大震災当日に買い求め、
浅草から当地まで猛火の中をくぐってやって来たもので「火伏の神輿」と言われる。

杉並区「氷川神社」

2012年10月10日 | 神社
氷川神社 

鎮座地 高円寺南4-44

祭神 素盞嗚命(すさのおのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 高円寺

例大祭 8月28日

解説 
高円寺村原地区の鎮守。

天文年間(1531~44)高円寺開山の頃に創建されたと言われる。

伝説によると、源頼朝の奥州征伐の際、安達盛長が社殿を奉納し、
家臣の村田兵部が当地に土着し、大宮氷川神社のご分霊を遷したともいう。

摂社の気象神社は、
かつて馬橋の陸軍気象部に有ったものを昭和23年(1948)に遷した祠で、
例祭は気象記念日の6月1日である。

杉並区「東関森稲荷神社」

2012年10月09日 | 神社
東関森稲荷神社 

鎮座地 松ノ木3-29

祭神 受持神(うけもちのかみ)

例大祭 2月初午

解説 
写真の扁額には「正一位 東関森國蔵五社 稲荷大明神」とある。

戦国時代に信濃国伊那郡より当地に土着した松嶋氏の鬼門除けの祠という。

また、元治元年(1865)関東28カ国稲荷総司、
妻恋神社神官触頭、斉藤宿禰守義より「正一位東関森稲荷大明神」の神璽を受けたともいう。

妻恋神社とは、現文京区湯島の妻恋神社のことと思われる。

なお、「東関森稲荷」を称する神社は大田区・品川区などにもある。

杉並区「福徳稲荷神社」

2012年10月08日 | 神社
福徳稲荷神社 

鎮座地 阿佐谷南3-46

祭神 保食神(うけもちのかみ)

例大祭 2月初午

解説 
江戸時代に山王社が鎮座していた跡地に建てられた祠。

山王社は明治時代に天祖神社(現在の神明宮)に合祀された。

昭和39年(1964)中央線の高架工事のため現在地に遷された。

杉並区「弁天社」

2012年10月07日 | 神社
弁天社 

鎮座地 和泉4-7

祭神 弁財天(べんざいてん)

例大祭 4月3日

解説 
弁財天は仏教神なので、市杵嶋・厳島などとなりそうだが、
神仏習合の名残をとどめ、弁天社のままで神社と認識されているらしい。

現在は住宅地に埋もれて窺い知れないが、かつては池などもあったのであろう。

奥多摩町の神社概略

2012年10月06日 | 神社
奥多摩町の神社概略

奥多摩はほとんど水田がない山岳地帯である。

戦国時代には小武士団が割拠し、
小河内衆といわれ、三田氏や北条氏に属し甲斐との国境を守備した。

各神社には獅子舞や神楽など郷土芸能が多く伝わり、
特に小河内神社の「鹿島踊」(奥多摩湖の湖底に没した加茂・御霊神社に伝わった)
は国の重要無形民俗文化財に指定されている。

なお、貴重な宝物を多数伝える倉沢山神社や天祖山山頂の天祖神社など、
険阻な山間部の神社は参拝できていない。


多摩川付近の拡大図



日原付近の拡大図




これにて奥多摩町は終了。

旧多摩郡に属する市町村の紹介は終了したので、
次回よりは23区内で旧多摩郡に属する地区、

杉並・中野・世田谷について順次紹介する。

奥多摩町「山の神」

2012年10月06日 | 神社
山の神 

鎮座地 日原625

祭神 大山祇命(おおやまつみのみこと)

解説 
日原入り口に鎮座する小祠。

詳細不明。

奥多摩は山村地帯であるため当社のような山の神を祀る小祠が多く存在する。

奥多摩町「箭弓神社」

2012年10月05日 | 神社
箭弓神社 

鎮座地 川野292

祭神 高皇産霊神 (たかみむすびのかみ)
    神皇産霊神 (かみむすびのかみ)
    大日霊女命 (おおひるめのみこと)
    豊受姫命 (とようけひめのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 河村伯耆持ち

例大祭 9月15日

解説 
川野村の鎮守。

かつて多摩川と小菅川の合流地点に水神として鎮座していたが、
小河内貯水池(奥多摩湖)建築に伴い現在地に遷された。

寛文3年(1663)の棟札には籠守明神とある。

郷土芸能「川野の車人形」を伝える。

奥多摩町「八雲神社」

2012年10月04日 | 神社
八雲神社 

鎮座地 川井717

祭神 須佐之男命(すさのおのみこと)

旧格式 村社  

別当寺 万松院から蟠竜院

例大祭 4月29日

解説 
応永年間(1394~1428)関東地方は洪水・地震などにより飢饉が発生したが、
その際災厄を逃れるために尾張国津島神社のご分霊を遷したという。

門を兼ねた神楽殿は安政年間(1854~60)の築で東京都指定有形文化財。

写真にみえる石段は神楽殿にむかって劇場のような効果を成し、段桟敷といわれている。