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多摩の神社準備室

偽神道家「掃部助」と申します。
旧武蔵国多摩郡の神社を紹介していきます。
一日一社紹介予定!

多摩市「瘡守稲荷神社」

2010年05月29日 | 神社
瘡守稲荷神社 

鎮座地 山王下1-622

祭神 倉稲魂命(うかのみたまのみこと)

旧格式 無格社  

別当寺 村民持ち

例大祭 2月初午

解説 
山王下地区で祀られていた祠。
もとは北側の山頂にあったが、多摩ニュータウンの造成により現在地に遷った。
皮膚病の治療に霊験あらたかで、土の団子を供えて治癒を祈願し、治ると米の団子を供える風習がある。

かつて例大祭の前夜には、ビシャ講というお日待ちがあった。

境内には付近の開発で遷された小祠がいくつかある。
その中のひとつに鶴供養塔がある。(ちょうど写真右側電柱の後方)
江戸時代当地では鶴を殺すと死罪であったが、ある村人が傷ついた鶴を助けようとしたところ、かなわずに死んでしまった。
役人が捕縛に来た時、名主の五兵衛は「彼は(町田市)図師の鍛冶屋へ鍋のツルを売って来たのであって、鶴を打ったのではない」と言い訳して、村人は助かったと言う。
その後鶴の供養塔を造り、この付近の地名は鶴牧になったとの事。