北野誠さん。

昨年５月から謹慎していた北野誠さんが、大阪・通天閣にある松竹芸能の劇場『TENGEKI』の興行で仕事復帰されました。

劇場内外には報道陣があふれ、お笑いの劇場とは思い難い物々しい雰囲気の中、興行がスタート。

若手３組のネタの後、誠さんが登場すると、まさに耳をつんざくような拍手が起こりました。

異様な雰囲気は一気に温かい空気に変わり、緊張気味だった誠さんの表情も緩みました。

『松村邦洋君が相田みつをさんの本をくれたので、それを読んでいたのですが、僕には染み入る言葉がたくさんありました。“いいことはおかげさま、悪いことは身から出たサビ”。その通り！！』などと10カ月の謹慎期間を自虐的に振り返り、大きな笑いをとってらっしゃいました。

最後には「皆さんの応援に支えられて、今日を迎えることができました。本当にありがとうございます。これからも何卒よろしくお願いします」と深々と頭を下げて、約10分間の舞台を終えられました。

これまでは他者に向けることも多かった矛先を自らにのみ向け、それでしっかりと笑いをとってらっしゃったところに、凄みを感じました。

取材後、よく働いたご褒美にお気に入りの中華に行き、一口食べた瞬間に酒で疲れた胃袋には味が重たすぎることに気付いたが、もったいないからガンガン食べるという間違った自虐性を発揮する35歳。

感謝。

昨晩も、ご縁を具現化したようなお酒をいただき、精神に力を充填して今朝を迎えました。

今日は終日バタバタの一日になりそうですが、しっかりと地に足をつけて頑張ってみたいと思います。

二日酔いも誇らしい35歳。