中西正男の「ご笑納ください」

デイリースポーツで13年半、芸能記者として勤務。現在は朝日放送「おはよう朝日です」などに出演させていただいております。

池乃めだかさん。

2012-05-29 12:33:07 | Weblog
今日は、今から池乃めだかさんの復帰会見にうかがいます。

4月6日に脳の動脈瘤切除手術を受け、しばらくお休みされていましたが、今日の公演から復帰することになりました。

詳細は、明日の紙面に委ねますが(頭上にかざせば、ゲリラ豪雨もちょっとは防げるデイリースポーツ)、仕事以外でも普段からお付き合いのある方でもあるので、しっかりとお話をうかがってきたいと思います。

小さな体ながら、否、小さな体だからこそ出し得る大きな存在感。吉本新喜劇の象徴とも言える方だけに、病気を新たなネタの一つにするくらいの馬力で、これからも頑張っていただきたいと思います。

大きな体を小さなご飯で動かす37歳。

「次長課長」河本準一さん。

2012-05-28 12:37:00 | Weblog
先週末は、河本さんがこれでもかとメディアに出ていました。

詳細や経緯は山ほど世間に出ているので割愛しますが、演芸担当記者としていろいろな人に話をうかがうと、やはり河本さんは自分でもおっしゃっていたように「認識が甘かった」という言葉に尽きるのだろうなと感じました。

“目立つ仕事をしている時点で、普通の人以上にしっかり生きておかなければならない”

ジャンル問わず、これは世に出た人間の宿命なのでしょう。

そこが結果的にできてなかったのならば、最終的に「甘い」という言葉に行き着くのだと思います。

ただ、会見をしたことで道義的な責任は果たしたのでしょうし、これから河本さんの仕事が増えるか減るかが一番正直な、一番残酷な、一番まっとうな、ある意味の量刑になるのでしょう。そこまでで、このお話はきれいに終わりなのだと思います。

今回の中で、一つ、気になったことがあったので、綴りたいと思います。

TBS系「サンデージャポン」で「爆笑問題」の太田光さんがされた今回の件に関するコメントです。

太田さんが、河本さんに「お前に払う生活保護はねぇ‼」と言ったら、冗談も通じないほど落ち込んでいて涙目になっていたという話をされたということが様々なメディアにニュースとして出ていますが、これは冗談が通じないのでも何でもなく、ただただ圧倒的な優しさを目の前に突き出されて、言葉が出ずに涙が出たということ以外の何物でもないと僕は感じました。

言葉の裏側を読み解く、というほどのことでもなく、普通にこの言葉を聞いたら、こうとらえるのがこんな仕事をしているプロの感覚ではないのかと思います。

実際、同業者の中にも、あらゆる場面で表層的な言葉に翻弄されている人を多数見受けます。

あえて言葉遊びとして楽しむならいざ知らず、こんな仕事をしている人間が本気で足を取られていてどうするんだと感じることが日々あります。

そんな文脈もあって、今回の太田さんの言葉についても綴ってみました。

本当の真実をきれいに真実の形のまま発掘する作業は極めて難しいことです。

しかし、いろいろなセンサーを使って、なるべく真実の形をつまびらかにするのがこの仕事をしている人の責務なのでしょう。

Aパターン、Bパターン、Cパターンくらいは仮説をすぐに立てて吟味をするくらいの多角的なセンサーを持っていないといけないのだと思います。

Aパターンだけで、ハイ終わりになってはいけないのだろうと思い、つれづれなるままにつらつらと綴り、ツーツーレロレロしてみました(feeling)。

僕が今まで見てきた芸人さんの世界観なら、いろいろな先輩芸人さんが「生活保護を返納する前に、オレにも一杯おごってくれよ」「うちの親にも生活保護をもらわせたいんだけど、相談に乗ってくれよ」「仕事がなくなっても、何てことないよ。日本には生活保護があるから」といった優しさの塊である言葉を、それはそれはオシャレに河本さんにかけているのではと思います。

これらの言葉を突きつけられた瞬間、僕が河本さんなら、ぼうだの涙を流していると思います。

そんな感じの37歳。











5upよしもと。

2012-05-27 20:32:05 | Weblog
今日は、ジャルジャル、モンスターエンジンら吉本興業の若手が出演する劇場・5upよしもとの会見にお邪魔していました。

詳細は明日の紙面に委ねますが(阪神もサヨナラ勝ちしたし、関本選手のお立ち台とかもあったし、能見投手のふんばりとかもあったし、和田監督の猛抗議とかもあったし、最悪、梅雨の押し入れの湿気とりにもなるので、どうか買ってください、デイリースポーツ)、メンバーの皆さんの個性が溢れた面白い会見でした。

その後は、メンバーが総出演するなんばグランド花月でのライブを見せていただいています。


まだまだ続いていますが、劇場は立ち見のお客さんも多数押し寄せていて、凄まじい盛り上がりです。

まだまだ続いていますので、詳細は伏せさせていただきますが、かつての『すんげ~!best10』を見るかのような面白さもあり、素晴らしいイベントです。

どんな空間だったかお話を聞きたい方がいらっしゃれば、活鱧の造りをアテに、日本酒『十四代』でも飲みながら、お話したいと思います。

学んだことをすぐに取り入れたがり、本文とは無関係な写真を載せたがる年頃の37歳。

博多華丸・大吉さん。

2012-05-25 00:52:54 | Weblog
『アメトーーク』の華丸・大吉芸人を見ています。

凄いメンバーが集まり、イキイキと話をしている。しかも、どの話も本当に面白い。

華丸・大吉さんがいかに好かれているかを雄弁に、雄弁に、物語っていると痛感しています。

慕われる人間でいようと心がけてきたつもりですが、最近はそれができていないと、ネガティブに痛感しています。

お二人は後輩にたくさん施しを与え、常に優しく、広い心を持って接してらっしゃるのでしょうね。人のあるべき姿を示していただいている気がします。

頑張らねばならぬ37歳。

アーカイブ。

2012-05-24 12:30:46 | Weblog
erotic。



今日、取材の合間に大阪の靫公園を通っていたら、夕方だったこともあり、犬の散歩をさせてる方がたくさんいらっしゃいました。

犬の数も多いだけに、犬種も様々。チワワやミニコリー、コーギーなどの中でひときわ目を引いたのが、犬種名を失念してしまいましたが、人が乗れそうなくらい大きいが、薄っぺらい形をしたなんとかというワンちゃん。

同じ犬種の飼い主さんは集まる傾向があるのか、あまり見かけないそのワンちゃんが2匹集まっている場所があり、初体面とおぼしき飼い主さん同士が、自分の犬を媒介に会話をされていました。

一人は、自由闊達に自由を謳歌することに縛られてらっしゃるようにお見受けした『一見偏屈も、爽やかに挨拶し、個性的こそ最高の誉め言葉』オジサマ。

もう一方は『基本的にはお上品な奥様だが、どこか脆さを内包していて危うさ満点』な30代後半とおぼしきご婦人。

決して、かみ合うとは思えないお二人でしたが、えらいもので同じ犬を飼っているよしみなのか、脆弱な基盤にどうでもいい話をそこそこの高さまで積み上げてらっしゃったのですが、そこで、想定外(あるいは想定内)のことが起こりました。オジサマのワンちゃんがご婦人のワンちゃんに、びっくりするほどさかっていったのです。

最初はご婦人も、顔をひきつらせつつも笑顔で自分のワンちゃんのリードを引っ張って2匹を離そうとしていたのですが、犬の体が大きいのとオジサマのワンちゃんのさかり方がとんでもないのとが重なり、なかなか思うようになりません。

オジサマはというと、そこでも、否、そこでこそ自由史上主義を貫くかのように『ま、犬同士のすることだから、自由にやらせておけばいい』的な笑みを浮かべながら、威風堂々とさかりのついた犬を見つめてらっしゃいます。

こうなると、ご婦人は自力でどうにかするしかないと覚悟をお決めになったのか、顔に貼り付けた作り笑いを引っ剥がし、自分の犬に覆い被さっているオジサマのワンちゃんに対し、在りし日のゲーリー・オブライトばりの迫力でワンちゃんのバックを取って、ぶっこぬいてらっしゃいました。

犬がさかってるとかさかってないとかそんな上っ面のことはさておき、オジサマとご婦人の表層的コミュニケーションから剥き出しの感情への流れがエロくて、エロくて、目が離せませんでした。

全てを見届けてからいただいた『豚ばらカツカレー』は、とってもジューシーでした。

期せずして、このブログを読んでくださっている層が思いの外広いことを知り、力を入れて書かねばと思った35歳。

まさお君。

2012-05-24 02:47:54 | Weblog
昨日は映画の取材で、香取慎吾さん、広末涼子さん、そして、旅犬まさお君役のラブラドール犬・ラブ君を見てきました。

詳細は弊社のホームページなどにも掲載していますが、大変愉快な取材となりました。

犬に似合う名前を持つ37歳。

少年H。

2012-05-19 09:26:36 | Weblog
今日は、来夏公開予定の映画「少年H」のロケ取材で加古川に来ています。

この時間帯に長時間電車に乗ることが滅多にないため、車内の雰囲気は極めて新鮮です。

仕事に向かうとおぼしき方もたくさんいらっしゃいますが、土曜日とあって、家族連れやお仲間と行楽に向かわれるような方々の姿も多々見受けられます。

僕が座っている4人掛けシートの隣のシートには山歩きに行かれると思われる、60~70代の男女グループがいらっしゃいます。

ここからはさらに輪をかけた僕の空想ですが、おそらくは、これまでの人生の来し方もそれぞれまちまちな方々が山歩きという共通の趣味で結ばれ、今日も、どこかの山に向かってらっしゃるように思います。

茶色とグレーを主体とした山歩きファッショに身を包んでらっしゃるしっとりとしたおばさま、スポーティーなウエアで若い者にはまだまだ負けないという雰囲気を出してらっしゃるおばさま、故クラッシャーバンバンビガロを彷彿とさせるカラフルなコスチュームで化粧もバッチリの現役感マンマンのおばさま、皆さまより更に一世代上で、みんなを見守る兄貴分、昔はいろいろやってきたが今は好々爺ですとアピールしているものの現役感マンマンのおばさまに色めき立っているおじさまなどなど。

いろいろな方向を見、いろいろな色合いはあるものの、皆さんそれぞれに楽しそうで、あらゆるものを包括した上で、こういった山歩きも良いものなのだろうなと思いました。

実年G(グループ)から信念A(あれこれ)を学ぶ中年Mな37歳。(正味はS)

吉本百年物語。

2012-05-19 01:48:57 | Weblog


現在、大阪・なんばグランド花月では吉本興業100周年記念舞台『吉本百年物語』を上演中で、今日はその取材に行ってきました。

今年4月から来年3月まで、月替わり公演で吉本の百年を振り返っていく内容で、今は5月公演として、近代漫才の始祖とされる横山エンタツ・花菱アチャコを描いたストーリーとなっており、六角精児さんや板尾創路さん、中川家・礼二さんらが奮闘されていました。

14日に初日を迎え、僕は今日2回目となる観劇をさせていただきましたが、前回にはなかった笑いどころが増えていたり、舞台は生き物であることを痛感しました。

そして、今日はスペシャルゲストとして歌手の西川貴教さんが登場されました。

旧知の間柄のなだぎ武さんと軽妙な掛け合いを披露し、大きな笑いを生んでいました。

仕事の後は、行きつけのお店で季節の魚に舌鼓を打ちました。

今日も、良い一日だと思いました。

山下に改名しました。

ました、ました、が停止線を越えた37歳。

美味しんぼ。

2012-05-17 02:31:52 | Weblog
およそ10年ぶりに、漫画『美味しんぼ』を読んでいました。

僕が“一食入魂”を座右の銘にするに至った原点はこの漫画でしたし、今に至るまで、ありとあらゆる形で食べ物に関わることが趣味というスタンスは、ここから生まれたものです。

今日は、たまたま大阪をテーマにした77巻を読みましたが、改めて読んでみてビックリ。自分の行きつけや知ったお店が出てくるし、さらには知っている人も登場人物として現れ、10年の間に自分が大人になり、漫画を作る側の人にも近づいていたことを端的に感じました。

小学生の頃に初めて読んで衝撃を受けた『美味しんぼ』ですが、時を経て、今ならその世界を構築するお手伝いが出来るのではと小指一本ながら、手応えを感じました。

昔とは違う次元で『さすが、海原雄山!!』と思うところも多々ありました。今なら、海原雄山氏と飲みに行っても、あの店に行ってアレを食べて、次にあの店であの日本酒を飲んで、最後に鶴橋のあそこでしめる、といった、まあまあうまく盛り上がりそうなコンボが思いつきます。

どなたか、『美味しんぼ』のスタッフをご存じの方がいらっしゃれば、是非ともご紹介いただけましたら幸いです。

発泡酒を飲みながら『美食予想図Ⅱ』を描く37歳。

中村又五郎さん、中村歌昇さん。

2012-05-17 00:23:58 | Weblog
今日は、昨年9月に親子揃って新たな名前を襲名された中村又五郎さん、中村歌昇さんが来社してくださいました。

詳細は明日の紙面に委ねますが、お話をうかがい、何代にも渡り、芸を引き継ぎ、練り上げていく歌舞伎の奥深さを感じました。

帰宅して、昨晩から作りはじめていたカレーを仕上げにかかりました。やっと、食べられる感じになってきました。

何事も時間をかけて、育むことが大切なのでしょうね。

太りすぎでしんどいので、こじつけるべきではない2つを強引にこじつけて、ブログをしめにかかる37歳。