巣立ち

　長男が下宿先に引っ越した。

　大学は家から交通機関使って1時間半くらいで

　高校もそれくらいだったので（思えば遠いのによく通ったな－）

　大学へもしばらく自宅から通っていたけど

　やっぱり遠いーっっ！！夜遊びできないーっ！朝寝坊できないーっ！！

　と、入学から3ヶ月遅れで下宿。

　お父さんがトラック借りて、二人で荷物を運んでいった。

　
　残骸が散らばる長男の部屋に掃除機かけた。

　「あーあ、行っちゃった～」


　押し入れには大量のプラモデルの箱。

　不登校の時、よく車のプラモデル作ってたなー。

　アマゾンで「買って買って」って、よくせがまれた。

　絨毯には塗料をこぼした跡。


　勉強机の椅子を投げて壊して、新しいのを通販で買ったな～

　長男が夫の実家に下宿したときに持って行ったら

　「なんでこんな大きな椅子買ったんだ」と義父に言われたなー

　（通販だから大きさがわからなかったんで・・）


　色々な思い出が交錯して泣けてきた。

　
　あんなにお父さん嫌いって言っていたのに

　仲良く一緒に荷物を運んで行ったよ



　だから、大丈夫だよね

　次男もきっと、巣立っていくよね


　でも、二人とも巣立ってしまったら

　正直、寂しい・・・


　

　

もしかして

　最近「学校爆破したい」と言い出した次男。

　昨日から「学校燃やしたい」と言っている。

　昨日の会話の再現。

　私「なんで？学校へ行けって誰も言ってないでしょ。

　　　行かなくてもいいのになんで燃やしたいの？」

　次男「存在がいやだから」と。

　私「だからって燃やしたいなんて言ったらダメだよ」

　次男「じゃあ、何も言わずに実行した方がいいんか」

　私「そんなこと思う方がおかしい。

　　　そんなこと思う子は精神科にかかった方がいいよ。

　　　カウンセリング受けようよ」

　次男「嫌だ」

　その後も何を言っても嫌だ嫌だの一点張り。

　私「ねえ、もしかして殴って欲しいからそんなこと言うの？」

　私「わかった。いい加減目を覚ませって言って殴って欲しいんでしょ」

　次男「違う、嫌だ」

　(この前もこんな会話したよな～。堂々巡りだ）


　今朝、起こすときに「母さんの大事な大事な○○ちゃーん、生まれてくれてありがとう。生きててくれるだけで母さんは嬉しいよー」

　と言って抱きしめたが

　起きてきて、まだ「学校燃やしたい」と言っている。


　このまま様子を見ていても、悪化する一方のような気がする。



　もしかして、もうそろそろ何とかして欲しいと次男自身が思っているのではないだろうか。

　そろそろこの暗いトンネルから無理矢理外へ引きずり出して欲しいと思っているサインなのでは・・・


　と、勝手なことを思ってしまった。


　「学校燃やしたい」って言っていることを

　夫に言ったらどうなる？


　殴り合い

　全寮制の学校へ強制収容

　または精神科入院・・？

　

　でも、私一人で抱えるのは正直しんどくなってきたよ・・


　

やーめた！

　週末は外へ連れ出すことを勝手に目標にしていた私。

　次男を連れ出そうと必死になって色々提案し

　全部拒否され

　ついイライラ。

　イライラが次男に伝わり

　「何でオレを産んだんだ。勝手に産みやがって」

　「生まれて来ん方がよかった」

　などと言われてしまった。


　週1回は外へ連れ出すなんていう目標は

　次男にとっては迷惑以外のなんでもなく、

　目標を果たせないからってイライラしてたら

　本末転倒じゃないか！

　ということに気づいた。


　もう、やーめた。


　もうどうでもいいや。


　ゲームばっかりやってても

　1日中ゴロゴロしてても

　生きてさえいれば何とかなるでしょ


　もう、知らない。

　勝手にしろ。

　明日の休日は自分磨きのために使おう！！


　

明日はどうしよう

　ここ数日は教科書を破ることなく、落ち着いている次男。

　今のところは朝起きて夜眠るサイクル。

　「学校行きたくね－」

　「学校爆破してえ－」

　と言われても、何と返事をすればいいのやら・・。


　
　毎週1回は外に連れ出すことが目標なのだけど

　外に連れ出す口実がそうそうなくて・・

　明日はおじいさんとおばあさんの家に連れて行こうと思っていたのに

　おばあさんの体調が悪いから「今度にして」と言われてしまった。

　さあ、明日はどうしよう・・


　外の風に当てたいよう

　何かきっかけが欲しいよう


　ずっと家に引きこもってて、体力落ちるよねー

　お日様にも当たってないし

　これじゃあ身長も伸びないよ

　もともと小さいのに・・

　
　どうやったら本人が動こうという気になるのか・・

　
　取りあえず、明日はどうしようか



　

今日はご機嫌

今朝、次男は朝6時に起きた。

　朝、ウーパーの水替えを一緒にやった。

　その後、なんと自分の部屋に自分で掃除機をかけていた。

　
　仕事から帰ると、Youtubeの動画を観てゲタゲタ笑っていた。

　「かあさーん、みてみて、これ、めっちゃ草はえる～wwwwww」

　草が生えるとは　wwwwwwwww←こういうことらしい

　次男が観ていたのはある政党が若者をターゲットにして造った政党宣伝用ドラマ

　次男的にはツボにはまったらしい。

　「受ける～っwww]

　その政党を支持する人には失礼だが

　 Youtube観て一緒に笑った。


　昨日は怖い顔して教科書破っていたのに

　今日はご機嫌。


　でも、夜になると「学校爆破したい」と言う。

　私「なんでそんなこと言うの。

　　　誰も学校行けって言ってないでしょ」

　次男「うん」

　私「母さんの大事な大事な○○ちゃん」

　以前はこう言うと「うそつけ。そんなこと思ってないくせに」と言っていたが

　否定しなくなった。

　今夜は9時に寝た。


　ちょっとずつ、ちょっとずつ・・・よい方向かな


　

トモダチ作戦計画

　今日も仕事から帰ると、教科書をビリビリ破り中だった。

　今日は国語の教科書。

　怖い顔して無言でビリビリ。

　目が据わってるし・・

　教科書を破る次男の背中をなでなでして、

　「可哀想に。辛いんだねえ」とハグする。

　次男「眠い。もう寝る」と、眠りに就いた。

　私が仕事から帰る時間を見計らってビリビリした模様。


　やっぱり泣ける。

　泣いていたら担任の先生から電話。

　担任「この前のお友達が遊びに行く件ですが、

　　　　スクールカウンセラーからＯＫが出て

　　　　Ａ君とＢ君に話したんですよ。

　　　　そうしたら二人とも行きたいって！」

　Ａ君とＢ君というのは、不登校になる前に家に遊びに来たことがある子で

　それをこの前先生にお伝えしたのだった。

　私「本当ですか

　　　でも、せっかく来てもらっても部屋から出られないかも知れないし・・」

　担任「大丈夫！子ども達、そんなこと気にしませんから！

　　　　2人ともぜひ行きたいって言ってますから！

　　　　取りあえず、日にちを決めましょう！」

　先生、乗り気。テンション高いっす。

　取りあえず、夏休みに入ってすぐぐらいがいいのではないかと

　具体的に日にちの相談。


　でも、教科書破ってるしなあ。。

　今の状態で友達が家に来たら、どうなんだろう。

　わからない。

　でも、きっと嬉しいよね？

　うまくいくかどうかわからないけど、

　子ども達が来たいと言ってくれた気持ちが嬉しくて

　また泣けてきた


　先生ありがとう。

　友達ありがとう。

　あまり期待しすぎないように

　計画が未遂や失敗に終わっても落胆しないように

　
　でも、希望は捨てない

無気力＋破壊願望＝投げやり

　今日、また未使用の数学の教科書と副教材を破っていた。

　もう、泣く気にもならない。

　破りたいだけ破れ。


　私「また破ったのか」

　次男「あー、学校行かん。勉強もやらん。何にもやりたくねー」
　
　私「そうか」

　次男「学校爆破してえ」

　私「そんなこと言っちゃダメだよ」

　次男「学校に放火してえ」

　私「ばか！刑務所行きだよ」

　次男「あっ、そうか。学校に放火したら刑務所に入れる。

　　　　そうしたら働かなくていいし、ナマポになれる」

　私「ばか！考えが甘いんだよ。

　　　生活保護になんかなれないよ、強制労働だよ！」

　次男「でも働かないもんねーだ」

　私「ねえ、カウンセリング受けよっか」

　次男「やだー」

　私「爆破したいとか放火したいとか言う人は精神科にかかった方がいいよ」

　次男「いやだー。刑務所入ってナマポになりたいもん」

　私「あんたねえ、一回殴って欲しいのか？

　　　わかった。殴られたいからそういうこと言うんでしょ。

　　　星一徹みたいに」←なぜだかそういうイメージ

　次男「何だそれ？」←全く通じず当たり前か

　私「巨人の星っていう昔のアニメだよ。怖いオヤジがでてくるんだよ」

　次男「あーもう、何にもしたくねえ」

　私「じゃあゲームもやめたら」

　次男「ゲームはやる。ゲームはオレの命」

　　（なんなんだ、オメー！）と思いつつ

　私「何かやりたくなったら協力するからね」

　次男「何にもやりたくねえ」

　私「勉強じゃなくて、遊びでも何でもいいから、

　　　ゲーム以外でやりたいことができたら言いな」

　次男「じゃあセックス」

　私「バカッ！！！」

　次男「やりたいことあったら何でも言えって言ったくせに～」

　私「そういうことしたかったら外に出ないとできないよ」

　次男「外には出ん。社会復帰なんかしないもん！」

　
　
　こういう子供はどうしたらいいんでしょう。。。


　


　ところで、コメンテーターの方からブログ主を何と呼べばいいかわからないとのご意見をいただきましたので、
今後はウパリンと名乗ることにしました。ウパリンと呼んでください（笑笑）

　

身だしなみ

　次男の髪の毛が伸びてきたので

　「美容院予約していい？」

　って前から訊いていたけど、昼夜逆転で昼間に起きていられるかどうかわからない。

　今のサイクルだと朝早い時間なら行けそうかな。

　次男が、平日の昼間は不登校がバレるから嫌だと言うので　（だよねー）

　週末の午前中で空いてないか美容院に訊いてみた。

　土日は予約がパンパンに入っているので朝7時半から次男のために店を開けてくださるとのこと！

　助かるー

　美容師さんには次男が不登校中と言うことも話して、学校の話はしないでゲームとかYoutubeの話でお願いって頼んでおいた。

　今は夜中に起きて夕方に寝るサイクルなので、行けるはず・・・

　朝6時半に次男の部屋へ行くと

　寝ている・・・なんで・・

　「起きて、起きて！美容院だよ」

　前回も予約の時間に起きられずドタキャンしたし～、

　朝早くわざわざ店を開けてくれるんだからー！！

　お願い！起きて！！


　次男、起きた。

　私「ご飯食べて、服着て！」

　起きて前髪にヘアアイロンをかける次男。

　次男「母さん、前髪ちょっと切って」

　私「は？　
　　　あんたこれから美容院行くのに何言ってんの。それに、
　　　すぐシャンプーするのになんでヘアアイロンかけるの？」

　意味不明・・

　次男「うるせー」

　人に会うときは身だしなみをきちんとしたいらしい。

　近所の美容院に行く前に髪の毛をわざわざセッティングする次男。

　ヘアアイロンで前髪を垂らしたら、伸びた髪が目にかかって鬱陶しいので前髪切ってと私に頼んできた。

　いやだと断わったら「もういい」と。


　外見を気にする次男なんで、友達が突然家に来ても髪の毛ボサボサで会えないよね～

　前もって言っておくと「いやだ」って言われそうだし、

　やっぱりトモダチ作戦は難しそう・・



　美容院では小さいときからお世話になっているオジサンが上手にYoutubeの話を聴きだしてくれて

　次男は機嫌よく話していた様子。


　とりあえず、ハードル1個クリアーした。

　1個ずつ1個ずつ・・・だよね

　

イヤイヤ期

　今日、仕事から帰ると英語と数学の教科書が破ってあった。

　今までは副教材だったのに、教科書をやぶられたのでショックだった。

　しかも主要教科。

　お父さんも家に居なかったし、誰も何も刺激してないのに・・

　私「なんで破ったの」

　次男「ムシャクシャしたで」

　私「教科書破るなら隠そっかな」

　次男「隠したら他の物壊す。オヤジの腕時計とか壊す」

　私「・・・教科書破ったりして、学校行く気ないの？」

　次男「うん。どこの学校も行かん」

　私「・・・じゃあ中卒で働くか？」

　次男「働かん。ナマポになる」

　私「・・・」


　次男の部屋を出て行って、他の部屋で戸を閉めてしばらく泣いた。

　ダメじゃん。トモダチ作戦どころじゃないじゃん。。。

　で、不登校のメルマガとか読んで、さっきの対応はまずかった！と反省し、次男の部屋へ戻ると

　もう1冊教科書が新たに破られていた。

　私「よしよし、辛いんだねえ。勉強嫌いなんだねえ」

　と、ハグする。ハグしても特に嫌がらず。

　私「家にばっかり居るとイライラするからどっかでかけようか」

　次男「やだ。外へ行ったら余計にイライラする」

　私「運動するとすっきりするらしいよ」

　次男「いやだ」

　私「勉強してないから不安なんでしょ。母さんとちょっとずつやろうか」

　次男「いやだ。勉強はやらん」

　私「まあ、勉強は後からやれば追いつくから大丈夫だよ」

　次男「そんな保証がどこにあるんや」

　何でもイヤイヤ。イヤイヤ期かよ。

　Youtubeで動画を見ている次男。

　私「何々これ、面白いね。もう一回見せて」

　次男「えーっと、これはねえ・・・」

　お気に入りのYoutuberの動画を解説する次男。

　で、乗せられていることにハッと気づき

　次男「出てけ」

　私「えー、冷たいなあ」

　次男「早く出てけ」

　私「わかったよ・・」


　その後、次男は眠ってしまったので、デパートのバーゲンセールに行って衝動買い。

　バーゲンの夏物のバックを買って、ちょっとスッキリ。

　
　

　そういえばこの子、小さいときイヤイヤ期がなかったなあ・・・

　
　だから今になって・・？





　

　ウーパーは元気です
　

トモダチ作戦

　本日2回目の投稿。

　

　最近、ある不登校経験者から、自分は友達が突然遊びに来てくれたことがきっかけで学校へ行こうと思うようになったので

　友達が遊びに来るようにセッティングをしてはどうかとアドバイスされた。

　ただし、本人に言えば拒否すると思うので、本人には内緒で・・・と。

　そう言われても、友達の連絡先わからないし。。。

　地元の小学校時代の友達なら、お母さんに連絡取って呼びかけることができるのだけど

　私立中高一貫で近所に同じ学校の友達いないし、お母さん達と交流がないので連絡取れない・・（泣）

　それに、皆家が遠いし・・。

　難しそう。


　今日担任の先生から電話があったので、先生から友達が遊びに来てくれるように呼びかけてもらうことはできないかと相談してみた。

　先生は何とかやってみるとは仰ってくださったが、現実問題として難しいかも。なんせ家の遠い子が多い。

　それに、次男の交流範囲が広すぎて、誰が特に仲がよかったのかよくわからない。

　先生がこの子ならうまく対処してくれそうという子を挙げてくれたけれど、

　「でも部活で全国大会に出るし、夏休みまで忙しいかな～」と・・・


　「部活で全国大会」は「不登校引きこもり」から見ると、ま、まぶしすぎる・・・

　それはどうなんだろう。次男が余計に卑屈になるような気もしなくはない。

　（卑屈になるのは私の方かも）



　「夏休みの間に友達と遊べて新学期から学校へ行けるのが理想なんです」と話すと、先生が

　「お母さん、そうやって思うと新学期に行けなかったときにお母さんが落胆しちゃうから、そうすると本人にお母さんの落胆が伝わって悪影響だから、

　　新学期から行かそうとか思わない方がいいです」

　と・・・

　そうですねー。そうですよねー。

　新学期ってつい期待しちゃうんです。

　今から9月の新学期に向けて作戦練って、うまく行かなかったときの落胆が・・・先生には見えていた。

　でも、学校へ行くかどうかは別として、トモダチ作戦には協力してくださるとのこと。

　「新学期から行けなくても、お母さんは決して落胆しないでください！」と先生の念押し。

　先生、4月からこの3ヶ月で不登校の対応をかなり勉強されたのか、成長してる・・。頼もしい。

　本当に熱心で、私のことも気遣ってくれて、ありがたい。


　トモダチ作戦はまだ思いつきの段階なんだけど

　やっぱり変に期待してしまっている自分がいた。


　「焦っちゃダメダメ」と自分に言い聞かせる



　



　

時代

　長男が不登校だったときによく聴いていた泣いていた

　中島みゆきの『時代』

　2番の歌詞

　　　今日は倒れた旅人達も生まれ変わって歩き出すよ

　ってところでいつも号泣していた。

　その通りだった。

　一度でなく何度も倒れた長男。倒れて動けなかった日々。

　今はしっかり歩いているよ。

　だから、きっと大丈夫。

　　　だから今日はくよくよしないで

　　　今日の風に吹かれましょう


時代　中島みゆき　Youtube

時代　ゆずバージョン

時代　研ナオコバージョン