不登校が輝く日

子供2人中学時不登校でした。

byウパリン

転機は一年前

2017-09-30 01:12:59 | 日記
ちょうど一年前、ひきこもりを脱する転機となる事件が起こった。

一年前のブログ記事はこれ↓

きっかけ


ぼかして書いてあるのでこれを読んでもあまり分からない思う。

一年経った今、不登校に悩む親御さんの参考になればという思いで、恥をさらして詳細に書いてみることにした。


この頃の次男は不登校になってから9ヶ月経過し、昼夜逆転、ネット、ゲーム三昧の日々。

教科書は全部破ってしまい、「二度と学校行かない。働かない。ナマポ(生活保護)になる」と言う。

トンネルの出口は全く見えず、この先どうなるのかと親子共々不安の中にいた。

私は不登校関連の本を読みあさり、学校へ行けないありのままの次男を受け入れようと努力していた。

次男の欲求はできるだけ受け入れ、指示、命令は一切やめ、

次男の存在そのものを肯定していることが伝わるような『肯定オーラ』を出そうとしていた。

しかし、次男の状態は一向によくならず、「学校燃やす」「人を殺したい」などという発言まで出るようになっていた。

そんなある日、次男が些細なことに腹を立て私のノートパソコンを持ち出して洗面台で水に浸した。

それを見た私は激怒した。

このときまで、私は次男に感情的に怒ったことはなかったのだが

このときは心底腹が立って、次男に対して初めて感情に任せて思い切り怒った。

「もうお前なんか家から出て行け!もう要らない!」と胸ぐら掴んで怒鳴り

次男を玄関の外へ追い出した。

次男は歩いて私の実家へ行き、そこで二晩泊まった。

二日間放置してから次男を迎えに行き、全寮制のフリースクールに見学に行こうと誘ったのだった。

次男は私の気迫に負けたのか、それまでのように「イヤ」とは言わなかった。

一回目は家族全員で相談会に行った。

二回目は私と次男と2人で個別の見学。

このフリースクールの見学が明らかに転機になった。

そこのフリースクールは規律が厳しく、自由がない感じだった。

生徒達は礼儀正しくにこやかに挨拶してくれて、みんな背筋がピンと伸びて姿勢がよく、

先生が話をする間、生徒達は先生の顔を見てウンウンと頷いていた。

私は「ここへ入れたら何とかしてもらえそうだ」と期待したが、

次男はそのフリースクールに入ることは拒絶した。

その代わり保健室登校すると言い出した。

保健室登校でなく放課後登校させてもらってはどうかと私が提案し、担任の先生が快く引き受けて下さった。

それまで拒絶していた家庭教師も来てもらってもいいと渋々受け入れたので

『ひとり先生』のところへ次男を連れてお願いに行った。

それからは担任の先生とひとり先生のお力を借りて、次男の状態はみるみる良くなっていった。






注:色々なケースがあると思います。

 うちはたまたまこうなっただけなので、これを読んで無理矢理お子さんを動かそうとするのはくれぐれもやめてくださいね(..;)






シュウメイギク

一瞬 胸騒ぎ

2017-09-15 20:05:06 | 日記
ここのところ次男はとても元気であった。

文化祭でクラスの出し物の劇にも出て

打ち上げにも参加した。

文化祭は「絶対観に来るな」と言われていたけど

劇は広い講堂でやるので、ステージからはわからないだろうと

仕事を抜け出してこっそり観に行った。

次男、ちゃんとクラスの一員になってた。

脇役で台詞は3つだけだったけど、

大勢の観衆が見守るステージの上で、ちゃんとやってた。

次男も含め、子どもたち皆の姿がまぶしくてウルウルした。

去年の今頃は、「二度と学校行かん!」と言っていた。

去年の文化祭は案内さえもらえず、

いつやっているのか何をやっているのかさえ知らなかった。

私たち親子にとって、学校は別世界だった。

ステージに立つ次男を見て

こんな明るい世界に戻れたんだと思うと

胸がいっぱいになった。



信じられないことに

最近、次男は朝5時に起きて勉強している。

お風呂では好きな歌手の歌を熱唱している。

とても元気

だった。。。


昨日、いつものように学校帰り近くまで車で迎えに来てとメールがあり

迎えに行くと、車に乗り込むなりため息。。。

私「ど、どうしたの?何かあった?」

次男「何でもない」

その後も一言もしゃべらず、うなだれて窓の外を見て、何度もため息。


不登校になる前にこんな姿を何度か見た。

胸騒ぎ・・・


今日も朝5時に起き、普通に学校へ行った。

表情も私との会話もいつも通り。

昨日のため息は何だったんだろう。


ザワザワ 胸騒ぎ




小さな冒険

2017-09-04 04:48:13 | 日記
日曜の午前3時、次男に起こされた。

「母さん、ご飯作って」

不登校中に何度も経験したことだ。

しかし今日の次男は目的があって早起きしている。

山に登って日の出を見るという、、

ご飯を食べると水筒とライトをリュックに入れて

颯爽と自転車に乗って出て行った。

私は口出ししまいと思っていたけど

行きがけに「危ないから夜行だすき掛けて行きなさい」とつい言ってしまったが

「要らん」と一言返された。

山までは自転車で30分くらい。

ハイキングコースがいくつもあって登るには手頃な山だけど

夜中に登る人は流石にいない。

中には険しいコースもあって、コースを間違えると大変なことになる。

滑落してないだろうか、、と心配しながら過ごす。

電話しようかどうしようかしばらく迷い、1時間と少し経ったところで次男に電話してみた。

次男、すぐに電話に出た。

山頂近くで待機していると言う。

辺りは真っ暗、誰もいない。

そして「寒い」と。

時刻は4時半、日の出までまだ一時間ある。

早く着き過ぎた。山を降りようにも真っ暗で怖いし、身動き取れないと言っている。

そして「寒い、寒い」と仕切りに言う。

しまった。夜行だすきよりも上着を持って行きなさいと言うべきだったのだ。

Tシャツの上に薄い上着は羽織って行ったのだけど、夜中の山の上は思った以上に寒かったようだ。

明るくなるまでそのまま待つしかないねと話し

次男も心細いのか電話を切らないので30分くらい通話状態。

野生動物が喧嘩する声が聞こえると言っていた。

そのうち空が白んできて周りがうっすら見えるようになり、

鳥の鳴き声が電話の向こうで聞こえ出した。

次男「もう電話切るね」と言った。

それから私は眠ってしまい、起きて次男の部屋を覗きに行くと次男はすでに帰宅してベッドで眠っていた。

私の気配に気付くと「母さん、今日友達とカラオケ行くから。9時に集合だから8時に起こして」

えー!!朝からカラオケも行くんかい!!

なんてタフになったんだ、、


夜中に山に登って朝日を見た次男。

自分で思いついて実行に移した。

こういう一見どうでもよさそうな小さな冒険が

男の子にとっては大切なのかな。


次男が山の上から送ってくれた写真

第3者との出会い

2017-09-02 22:34:14 | 日記
ちょうど一年前、長男が不登校だったときに知り合いの紹介でお世話になった「ひとり先生」と連絡を取った。

それから次男が「ひとり先生」と会えたのはもう少し先になる。

(注:「ひとり先生」とは劇団ひとりにほんの少し似ているという理由で私が勝手に命名したあだ名)

ひとり先生には一度ゴールデンウィーク明けに家に来てもらったことがあるが

次男がまだ他人に会える状態ではなく、ひとり先生が帰った後に荒れてしまい

その後、私がまたひとり先生に連絡を取るまで4ヶ月かかったのだった。

よき第3者に会えるかどうかも運だが、会うタイミングも難しい。

子どもが会える時期に会わないと意味がない。



第3者はひとり先生だけではない。

メルマガを通して知った電話カウンセリング。

どん底だった時、身近な人にはとても言えないような話を聞いてもらえただけで救われた。

月3回の電話相談の日を心待ちにしていたあの頃。

次男が直接関わることはなかったが、私の気持ちを楽にしてくれることで間接的に次男を救ってくれた。



それから、ブログにコメントをくださった皆様!!

文章にするでも気持ちの整理はできるけれど

コメントでつながれる一体感は素晴らしい!

自分だけじゃないと思えてどんなに楽になったか。

皆さんも直接次男と関わることはなくても、間接的な第3者




他にも色々なところにアクセスして色々やって失敗も色々あった。

有効だったのが「ひとり先生」、「電話カウンセリング」、「ブログ」





さて、夏休みの間、なぜか一度もひとり先生の塾に行かなかった次男だが

今日、久々に塾へ行った。

何という気まぐれな生徒でせう。

私「先生何か言ってた?」

次男「死んだかと思ったって(笑)」





次男、明日はひとりで夜中に近くの山へ登って日の出を見る計画をしているようだ。

起きられるかどうかわからないけれど。

私も夫も「そんな夜中に山に登るなんて危ないからやめなさい」とは言わない。

どうぞどうぞ、いってらっしゃい。

自分で決めて行動する、なんて素ん晴らしいんでしょ!!