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ドラゴン桜最終回(3) 6人の未来

2005-09-19 06:58:20 | ドラゴン桜
D.D.流,登場人物別ドラゴン桜レビュー,
受験の結末とその後を,不遜にも重箱の隅につっこみながら
振り返り,感想をつらつら書いてみたいと思います。

「とりあえず最終回の感想」は前々回のエントリー
センター試験から合否発表までは前回のエントリーをご覧下さい。

■皆のその後と家族■
勇介…東大入学を辞退し,独学で司法試験を目指す
直美…今年と同様,店を切り盛りしながら再受験
一郎…入学
よしの…入学
英喜,麻紀…特進クラスの特別講師としてともに東大に再挑戦


勇介の母(石野真子) 勇介の決意をそのまま受け入れ,
 借金を返しながら(勇介は桜木に肩代わりしてもらった
 借りがきっかけで特進クラス入り。…あれは龍山高校のお金だっけ?)
 勇介の目標をともに頑張ることに。
 東大に合格して入学辞退というのは確かにもったいないですが
 授業料が惜しいというのもあるけど
 確かに理学部Ⅰ類では,司法試験を受けるのは遠回りですね。
 ホリエモンが本に書いていたように「東大に入ったら
 (将来その多くが各方面で出世する)友達を作って
 1年の1学期で辞めたらいい」つまり人脈作りという
 学歴利用法もありますが(そんないやらしい下心だけのつき合いで
 友達ができるのか疑問に思いました),最初から入学自体しない
 というのは潔くていい!
 東大の合格証明書(単に合格通知だけか?)は学歴としては
 何の役にも立たないけど,特進クラスの1年間で養った
 考える力,受験ノウハウは大きな自信と財産になったことでしょう。

 すぐにふてくされたり考え込んで落ち込んだりする
 今どきの若者と,毎回桜木にツッコミを入れられる見極め力,
 決して逃げない男気をもった勇介を自分そのもののごとく
 演じきった山下智久に拍手!
 
直美の母・悠子(美保純) 何といっても直美母が一番つらいよ。
 女手一つで娘をここまで育ててきたとはいえ,自分の病気で
 特進クラスを抜け自営業しながら独学という(調理師免許とか
 保健所の営業許可が下りるのかとかいう問題はあるものの)
 非常なハンデを負わせ,そんな状況で半年以上も受験勉強を
 頑張ってきた娘の受験チャンスすら最後の最後で奪ってしまったのだから。
 けど決してくさらず自分の置かれた状況をありのまま
 受け入れ,それが自分の運命だと簡単にあきらめてしまわず
 再挑戦を始めた直美。美しいぞ!
 ダサダサの髪型でも決して隠しきれないかわいさ・美しさ・
 麗しさで視聴者を惹き付け,劣等生のブーと健気な直美の
 姿を見事に表裏一体で演じきった長澤まさみに拍手!

一郎の弟・次郎(水谷百輔)…彼には結局,
 何の救いも用意されませんでしたね。
 毒サンドで一郎の受験を妨害しようとした人間のクズ状態の
 性格のままで,揚げ句に一郎は合格して自分は不合格。
 家庭環境が一番複雑で過酷だっただけに,奥野家については
 掘り下げればいくらでも話を膨らませられるはず
 (一郎と次郎の会話シーンがあるだけでも…)なのですが
 おそろしくシンプルな結末になりました。

 よくよく考えれば,次郎だって賢い生徒のはずなので
 あんなすぐばれる妨害工作はしないはず。
 腹痛に苦しむも,次郎の差し入れが原因なのか確証がもてないまま
 2日目の受験を終える一郎だったが
 合否判明後,実はやっぱり次郎の陰謀だったことが
 不合格になった次郎の自白で明らかになる…
てな筋が
 リアルバージョンとして考えられますが,
 これはあれだな,腐れ外道な奥野ファミリーへの罰だな。
 放送時間内であれこれ構ってやるなんて電波がもったいない,
 人間のクズで終われ!ちらっとだけ出てさっさと消えろ!
 ということなのでしょう。
 合格後の一郎も,弟たちの存在など全くないかのごとく
 充実した日々を過ごしているようでしたが,
 黙ってそういう姿を見せつけることが
 一郎をゴミ扱いしてきた家族へ最高の復讐となるのでしょう。

 それにしても,ストーカーみたいに特進クラスの周りを
 ウロウロしてた頃の(直美が目当てっぽくも見えた)
 一郎は本当にただのキモキャラだったのに,
 そのクセのあるしゃべり方を維持したままで
 本当にすがすがしい青少年に成長した!
 ひとつ間違えればドラマを壊しかねない個性派キャラを
 絶妙のバランスで演じきった中尾明慶に拍手!

英喜の父・厚生(須永慶)…不合格が決まった英喜に対し,
 最後の最後で「お前は頑張った」と認めてくれた父。
 英喜のほうも自分が受験勉強を本気で頑張ることで,
 東大じゃないけれど一橋大学出の父も頑張って
 きたんだと理解するようになる。
 『がんばっていきまっしょい』でも,悦子がボート部の練習に
 真剣に取り組むことで父と心を通わせることができるように
 なりましたが,頑張る自分の背中を見せる,見せられるくらい
 頑張ることは,互いに理解する人間関係のキーポイントかもしれませんね。

 軽いけれども友達思い,陽気だけれど劣等生のレッテルを
 貼られ続けてきた辛い想い出も抱えてきた英喜を好演,
 小池徹平に拍手!
 思いっきり今どきギャルだけどバカっぽさが後を引かない,
 コケティッシュな口調がいやみにならない,
 チャラチャラしつつもキラリといい一言もいう
 麻紀ことサエコに拍手!
 

真々子が特進クラスの特別講師として英喜と麻紀を招き,
新3年の特進クラス生徒とともに東大を目指す環境を設定しますが,
僕はちょっとこの形で浪人生活するのは辛いでかな…
一応“講師”という以上,新特進メンバーは「なぜ落ちた人と?」
って思うでしょうから。
また,麻紀の東大アイドル再挑戦も,一浪ではちとブランド価値が
一枚落ちるかな?(まあ,現実の東大生芸能人も全員現役合格か
どうかなんて知らないんで問題ないのかもしれませんけどね)

「勇介がやめても私は東大に入る!」
受験勉強を通じて学ぶことの面白さに目覚めたよしの,
これで彼女・彼氏の関係も解消でしょうか?
最初からかなり宙ぶらりんな(勇介が直美と接近しすぎないよう
歯止めの役として設定されたような)存在でしたが,
最後に独り立ちして見せました。
最初はツンツンして直美の当て馬のような,
特進に入った動機もあいまいな役だったのが
受験勉強を通して共通の目標を持つ同志,
そして最後は目標に先着する成功者に成長した
よしの,静かに頑張る少女を演じた新垣結衣に拍手!

“龍山高校英語教師”
井野真々子(長谷川京子)…桜木のあとを継ぎ,特進クラスの担任に

 白のランニング&ジャージでエアロビ構文やってましたが
 それ,桜木先生ではなく川口先生の後任では…?
 各科目の授業,カリスマ講師陣は1年限りだったの?!
 それで特進クラスを真々子に任せちゃうのって
 無理じゃん!!w
 いや,真々子はどうしても,英語教師としてもやりたかったと。
 たまたまテレビ的に面白いからその場面が出ただけで,
 1年間,桜木のもとでノウハウを叩き込まれた特進クラスの
 運営を頑張っていることでしょう。
 初代と違って倍の人数に膨れあがった生徒たちの1人1人の
 状態を把握して適度な高さの壁を乗り越えさせる,
 大変な仕事ですが頑張ってください。
 ということで,バカで粗忽で超の字が付くほどのお人よしで,
 超まっすぐに突き進んだ真々子ことハセキョーに拍手!

“弁護士兼、龍山高校教師”
桜木建二(阿部 寛)…元の貧乏弁護士稼業に

2年目・3年目と特進クラス担任を続けていけば
名誉とそれに伴う収入が期待できたであろうに
それを簡単に放棄した桜木。
利益でつながっていたとはいえ,自分を信じて頑張ってきたのに
全員を合格させることはできなかった自分を断罪したのかも。
「偏差値36の落ちこぼれ高校から現役で東大合格者を出し
 破産状態の私立高校の経営を立て直した敏腕弁護士として
 華々しく出直す」という
当初の予定どおりにほぼ話は進んだはずですが,
相変わらず貧乏のようで。
まあ,弁護士としては何もやってないわけですから
東大受験請負人として声がかかるほうが多いのは当然ですわね。

原作の桜木も,特進クラスの生徒それぞれの状態を見極めながら
絶妙の指導で受験勉強を進めていきましたが,
ドラマの桜木のセリフは,本当に見る者の心に突き刺さった!
老若男女を問わない,人間社会に生きる者すべてへのエールになった!
桜木建二とその言葉に命を吹き込んだ阿部寛に最大の拍手!!

“龍山高校理事長” 龍野百合子(野際陽子)
結局,この人は何もしないで(夜間に自給自足警備員をやったけど)一番おいしい思いをしましたね。
センター試験で6人とも無事通過がわかると
「これからも買い物できそう」って,あきれ果てましたが…。
彼女が東大合格者自慢の電話を
他の学校にかけまくったおかげで桜木,引く手あまた…
って,桜木は弁護士としてやりたいんだから大きなお世話かw。
第一,特進クラスを引っ張ってきた桜木が辞めるって言ってるのに
ノー天気な理事長だ。

“龍山高校教師”
 近藤時久:斉藤洋介
 落合正直:デビット伊東
 宮部梅太郎:安藤亮司
 浅海和子:築山万有美
 稲葉勉:青山 勝

桜木に一番敵対心を落合教諭が,辞表を出した桜木に
「私はあんたが大嫌いだ!しかし,あんたのおかげで
 入学希望者が増える」と認める発言。
新学期に入って生徒に「バカとブスは東大に行け!」
と桜木の受け売りセリフを放って逆にすごまれる
バカ教師たち。その中で落合がルックス(髭の様子)
まで桜木をまねてやんの。

“真々子の友人” 山本希美:矢沢 心
“希美のカレシ”堀英太郎:ザ・たっち→プロフィール
  (ホリエモンもどきの双子漫才師でしたか。
  本筋中とエンディングで順番に出たんですかね?)
“希美のカレシ元候補” 田中義男:村上大樹
  同 沢松靖司:唐橋 充

前回,「私がつきあうなら高卒でも自分で会社を立ち上げて
資産が100億円あるIT企業の社長にする!」と言い捨てた
真々子のいいつけを守って?
高卒だけどパソコンおたくで会社を立ち上げた彼を新たに見つけた
希美。学歴ないしルックスもいまいちだけど超幸せ♪だそうです。
※しかし株価総額10億円って半端な…JASDAQでも
 マザーズでも上場基準のギリギリなんですけど(ちなみに
 時価総額が5億円を割り込むと上場廃止)。
 まさかだまされて…でも実際気前よさそうだしいいか。
 (ただ上場基準ギリギリの時期の会社社長だったら
 ホリエモンだって三木谷だってもっと軌道に
 乗せるためにガリガリ働いて金にはシビアだったんじゃないか
 と思うのですが…)


田中君と沢松君,ライバルのはずだったのに
ふられた者同士,一緒に希美を遠くから眺めてます。
ダブルストーカー?いえいえ,これまでもずっと2人セットで
希美とデートしてたから妙な腐れ縁というか,
友情が芽生えたんだねきっと(ドラマじゃ普通なんだってば!)。

“伝説の数学教師”柳鉄之介:品川徹
“伝説の理科教師”阿院修太郎:小林すすむ
“伝説の国語教師”芥山龍三郎:寺田農
“伝説の英語教師”川口洋:金田明夫

英喜の母・万里子:あいはら友子
一郎の母・美也子
麻紀の母・光江:池谷のぶえ
よしのの母・恵:栗田よう子
岡部弁護士:小野寺昭
戸田明日美:堀朱里(ほり・あかり)

滝佳保子/高木潤子
江口依子/坂本文子/橋本哲輝/今村公一
浦崎宏
藤崎卓也 今村公一 寺岡勝則

●そしてTBをいただいた脚本家・秦建日子氏のブログ
ちょっと最新エントリーだけがなぜかうちのPCで読めない状態なのでうろ覚えなのですが,満足や感謝と不平不満が交錯するドラゴン桜制作の道程だったとのこと。これだけ生き生きした登場人物,それぞれの人間関係設定を構築し,受験テクニックを織り交ぜる絶妙の組み立てをつくり上げられたわけですから,頭の中にはオンエアされたセリフやエピソードの何倍もの出来事がわき出ては繰り広げられていたのではないかと思います。それを1時間ドラマ11回分という枠に収める上でいやおうなしに生じる制約に対する悔しさとか,台本としてしか存在しなかった登場人物を体現して命を吹き込んでくれた俳優さん,スタッフの方々への感謝とか…ブログの簡潔な文章から,勝手に僕も追体験してしまいました。
感動の1クールを視聴者に与えてくれた秦建日子先生に拍手!

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過去のドラゴン桜エントリー→こちら

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TBありがとうございました。 (フェイク・ヒーロー)
2005-09-19 10:03:20
今回の『登場人物別ドラゴン桜レビュー』、とても楽しませて頂きました!

このドラマは本当にみなさんそれぞれがはまり役だったので、俺的にもかなり感情移入しながら見ていたのですが、でもやっぱ1番の功労者は阿部さん&秦先生だったのではないかと思います!

ぜひともまたこのコンビによる新しい作品が製作されると良いですよね!!

※勿論、続編なら大賛成です!!
返信する
TBありがとうございます! (lavish)
2005-09-20 15:37:56
ドラゴン桜は、主演の阿部ちゃんを初めとして、みんないい役者さんを持ってきましたね。

私としては、井野先生役の長谷川京子さんの好演に驚き、見直した感じです。

阿部ちゃんは言うことないですし、内容的には東大受験を通して、色々なことを教えてもらいました。

SPドラマで、彼らの今後を観てみたい気もしますね~。
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