※遅くなりましたが,ようやく録画をチェックする時間がとれました。
よろしくお願いします。
救命病棟24時第3シリーズ#11(最終回)
「命と希望が宿る街へ!」
地震後63日目
故障したボイラーの蒸気を浴び,全身やけどを負った8歳の少年
しかし,救命センターには受け入れる余裕はない
「お願いします!そちらが一番近いんです!」
そこへ,河野兄・純介が駆けつけた!
「僕はもう大丈夫です」
進藤「受け入れましょう。食中毒患者はナースに任せ
熱傷患者を医師で治療しましょう」
河野兄が復帰したものの,倒れたのは
医師10名,看護師22名の計32名。
日比谷に向かって,食中毒を出したこと,
そしてスタッフが苦しんでいるのになにもできない自分が悔しいと
こぼす河野弟。
「遊んでいる暇があったら仕事しろ」
少年の両親に術後の説明をする楓。
火傷の面積が大きく,生命も非常に厳しい状況。
水分管理をして,現在37度台の体温が上がらないよう
管理すれば,最初の危機は乗り越えられるという。
しかし熱が上がれば,細菌感染の恐れが。
興奮した両親は嘆き悲しむばかり…。
寺泉の携帯に応援の人員を懇願する黒木医局長。
「できれば医師5名,看護師15名を…」
「わかりました。必ず何とかします」
と答えるも,「どこに頼ったらいいんだ…」
官僚に,厚生労働省を通じて手配を頼む寺泉。
「それは医師会の管轄です」
「最新の設備が整っているのにそんなに人員が必要なんですか」
「4,5日はかかると思いますよ」
スタッフに状況を説明する黒木医局長。
応援が加わるまでに4~5日かかるという話に
日比谷「これまで通り24時間患者を受け入れるんですか」
進藤「ここは3次救命ですから…そうするのが当然でしょう」
楓「5日乗り切ることを考えましょう」
黒木「22時間ローテーションでいきます。休憩時間は2時間。
1日1時間眠れるかどうか…」
日比谷「大丈夫でしょう。研修医の頃は3日間完徹ってときもあったし」
須藤看護師長「私も…若い頃は,朝まで踊りに行って,
仕事に行くなんてときもありました」
(一同笑)
黒木「よし…じゃあ,皆さん,頑張りましょう!」
復興会議の席で,計画の説明を聞きながらも,
病棟のことが気にかかる寺泉。
電話してみると,黒木医局長はあれから何の連絡もきていないと答える。
「担当者が動いています。あと2~3日待ってください」
1時間の仮眠で交代して治療にあたるスタッフたちの
体力は限界に近づいている。
そんな状況にいてもたまらず河野弟,患者に接する仕事がしたいと
医局長に申し出るが,
「いくら人が足りなくてもそれは無理です」
肺を片方切除して安静が必要なのに
院庭に出て腕立て伏せをしたりと勝手にリハビリをする
郵便の配達人・立松。
前はこの仕事が嫌いだったが,
震災で家が潰れて配達できない宛先があっても,
簡単に差し戻すわけにもいかないからと避難所を探して
現金書留を届けると,心から感謝されたり,
エレベータが動かないマンションの上階までペットボトル入りの
小包を届けたりする仕事に誇りと充実感を感じ,
1日も早く仕事に復帰したいのだという。
すでに5日が経過したが,一向にスタッフの補充は叶わない。
寺泉は「復興計画を立ててる君たちは現場の大変さを
これっぽっちも知らない」と官僚をどやしつけるが
「寺泉先生は,我々が脳天気に復興計画を立てていると
お考えなのかも知れませんが,むしろ逆です。
この震災の被害は官民合わせて35兆円。関節被害を合わせると
50兆円を超えるでしょう。
合わせると日本の国家予算の1.5倍です。
日本の経済を支える大企業の本社機能も断たれ,
地方都市に,東京の被害を支える体力もない。
援助物資の3割は海外から。
日本は,経済援助をする側からされる側に回ったんですよ。
たった20秒揺れただけで,この国が壊滅してしまうなんて」
「君はあきらめてしまうのか」
「あきらめていませんよ。我々官僚に任せてくれれば
事はもっと早く運ぶんです。
それを,段取りだの根回しだの,俺の顔を立てろだの
じゃまをするのが政治家の皆さんですよ…」
熱傷の少年,熱が上がりだした。
楓は,今は抗生剤を投与し,少年自身の生命力を信じると
両親に説明する。
鉄道復旧の作業中,重機の下敷きになった作業員が運ばれる。
進藤らの治療の甲斐無く,同僚の前で患者は命を失う。
食中毒から7日,精神的にもスタッフの疲弊が頂点に達している。
少年の容態は,高熱が3日も続いている。
皮膚移植をしようにも震災で底をついているのだ。
色々なことを乗り越えてここまできたのに,
自分の不注意でこんなことになって,
謝るべきところすべてに謝って回りたいといたたまれない和也。
進藤
「俺は,これで終わりだと思っていない…
希望を捨てるな」
復興会議。
「海外からの医療チーム受け入れについて制限すべきだという
声が上がっております」
という官僚の報告に
寺泉,思わず
「医師の数は絶対的に足りていないんだ!
どんどん受け入れるべきだ。
(習慣の違いでトラブルが起きるという報告が)
そんなものはあって当然だ」
「それじゃ,前向きに検討すると言うことで」
「まず現場を見てみないと」
「視察の日程の調整を」
という政治家に寺泉ブチキレ
「ちょっと待ってください!そんな悠長なことを言っている場合じゃないんです!
今は一刻も早い対応が必要だということが,なぜわからないんですか!
…どうかしてますよ先生方は!」
「何を言うんだ君は?!」
「我々は,この国の舵取りを任されているんです。
具体的な対策を早急に打ち立てて,国民の信頼を勝ち取るのが仕事です」
「きれい事はもういい」
「きれい事で済ませようとしているのは
堀内先生,あなた達のほうです。
のりの利いた作業着を着て,真っ白なヘルメットを被って,
何の危険もない道を歩く。そんな視察に何の意味があるんですか。
今,この国は死にかかってます。でも死なせるわけにはいかない,
生き返らせなければならない。それが,我々政治家のやるべき仕事です!
僕が関わった救命救急医たちは,本当に命を賭けて向き合ってます。
今この瞬間を,歯を食いしばって頑張っているんですよ!」
東都中央病院へのスタッフの補充を懇願する寺泉を無視して
会議を進めようとする政治家と官僚たち。
憤慨して退席する寺泉は,慌てて駆け寄る青木秘書や
ドアの外で控えていたマスコミ記者に取り囲まれる。
「まだ会議は続いているんじゃないですか?!」「大丈夫なんですか?!」
「私に任せてください。大丈夫です」
とだけ言い残し立ち去る寺泉に色めき立つマスコミ。
進藤の元に神戸日々新聞から封書が届けられる。
進藤が連絡して取り寄せたのは,震災直後の神戸と
10年後の同じ風景を撮影した2枚の写真。
「こんなに変わるのか…」張り出された2枚の写真に見入るスタッフ,
入院患者たち。
「街は必ず復興します。人間があきらめなければ,必ず蘇る。
そのために頑張っている人が大勢いるんです。
東京を立て直そうとして,危険なところで働いている
俺たちがここで諦めたら,彼らが傷ついたとき,誰が助けるんです。
確かに,今は応援が来るかどうか分からない状況です。
けど,今,こうやって立っていられるじゃないですか」
復帰を申し出る千秋と佐倉,そして気持ちも新たに,持ち場に散るスタッフたち。
熱傷の少年も危機を脱し,
そして,待ちに待った応援スタッフ,医師6名,看護師17名が派遣される
という連絡が寺泉から伝えられる。
14人の名前のうち9人が真っ赤のホワイトボードを見ながら
安堵のため息をつく医局長。涙ぐみながら「ありがとうございます…」
「黒木先生,頑張りましょう」
やがて省吾君の怪我も癒え,明日には両親が迎えにくる運びに。
省吾君と千尋ちゃんの新しい絵が壁に張り出される。
その中に,「パパ大好き」と書かれた似顔絵が。
「32万票ですよ。前回の選挙で私が獲得した票です。
…しかし,たった一人に好きだと言われることが,
こんなに嬉しいことだとは思わなかった。
震災の前は,言われたことがありませんでしたからね。
あんなこと」
黒木医局長と語り合う寺泉。
「政治家を辞めないでくださいね。
復興には10年はかかるんです」
「辞めません。…あきらめませんよ。私も」
進藤が取り寄せた神戸の写真に救われたと感謝を伝える楓,
自分こそ熱傷の少年の生命力を信じる楓の姿に救われたと返す進藤。
スタッフルームの席に戻った進藤に,国際人道支援医師団からの電話が。
「東京の様子はどうですか?」
進藤
「希望が見えてきました」
二年後-
「ちゃんとみんなに挨拶するんだぞ。自己紹介して,頭下げるんだぞ」
「わかってるよ」
集まってくるおなじみのスタッフたち。
「よく来たね」
「今日からお世話になります,河野和也です。よろしくお願いします」
「よお,国家試験受かったんだ,研修医」
「一応,勉強したんで」
望もこの救命センターで正式にナースとして働いていた。
和也の指導医は楓が担当することに。
「この写真,まだ貼ってあったんですね」
黒木「あの厳しいときから1日も休まず24時間
高度救命救急機関であり続けてきた。
それが私たちの誇りです」
「今,どこにいらっしゃるんでしょうね,進藤先生」
黒木「さあ…けど,どこかの国で患者を診ていらっしゃることだけは
間違いないでしょうね」
楓「ええ…」
ICUの壁には、災害を乗り切ったスタッフたちの似顔絵。
その中心には、進藤がいた。
今も進藤は、どこかの国で患者たちのために…。
『救命病棟24時』,あなたの選ぶベストコンビは?
アンケート始めました。
※Yahooブログでは選択肢が5つまでしか設定できないので
2つの項目に分けています。あなたのベストコンビがどちらにも
なかった場合,コメント欄にご記入下さいませ。
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※第1回・プロローグ
第2回・トリアージ
第3回・クラッシュ症候群
第4回・過労ストレス
第5回・輸送・供給手段の断絶・混乱
第6回・大事な家族を失うことの精神的ショック
第7回・ボランティアの自己責任
第8回・震災後の,日常への復帰
第9回・救う側の心の傷
第10回,自分の死とどう向き合うか,子どもたちが人の死に直面するとき,どう対応すべきか
そして,最終回の第11回,患者の治療・そして街の復興に共通のキーワード
「あきらめるな」でしょうか。
つらいとき,身体的・精神的に限界に達したときこそ,
人1人,そして1人1人の生命力を信じていくことが必要なのですね。
今クールは,『ブラック・ジャック』『救命病棟24時』『87%』
『ごくせん』とレビュー三昧のブログ生活でしたが,さすがに生活に影響があります
(妻子の手前もありますし…)ので,この『救命病棟』最終回を区切りに
ドラマの筋を上げるのは控えて,ニュースや野球ネタなどの「たわごと」に
原点回帰したいと思います。
たとえ『離婚弁護士2』がすごく面白かろうと,
月9や『富豪刑事』に書いていた程度の感想だけになると思いますが
よろしくお願いいたします。
『救命病棟』,まだスペシャルがありますけどね…。
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進藤一生(江口洋介)=“ゴッドハンド”
今週はゴッドハンドはあまり発揮されず,患者を1人亡くしてしまいました。
少年が危機を脱した感動の場面に立ち会うのは医師にとって
なによりの喜び,力を与えてくれるのかもしれないけれど,
仮眠中の楓を起こさなくても…休憩時間は2時間しかないのに…
と思うのは私だけでしょうか。
小島楓(松嶋菜々子)…東都中央病院高度救急救命センター勤務。
前半は,婚約者・裕樹の安否・そして容態と死があり,ストーリーの
本流の1つを担っていましたが,後半は一スタッフとしてのポジションに
なっていました。最後は進藤先生が去り,再び救命センターの3トップ
(黒木・日比谷・小島)の一翼に。
将来の伴侶が現れるのかなども含めて,どんな人生が続いていくのでしょうね。
黒木春正(香川照之)…医局長。
「会いたいですね…そりゃ会いたい。
でも,来週には顔を見に帰れると思います」
愛娘・なつみちゃんにとうとう会えるんですね。
…って,この大変な時期に2ヶ月も会えていなかったなんて!
それから2年後も医局長を務め続けていた黒木先生,
よくご存命でいらした(第2シリーズの記憶があるので心配でした…)。
でも,絶対もっと白髪が増えると思う。
日比谷学(小市慢太郎)…救命医。
これまでの毒舌キャラは封印?
えらく頼りがいのある救命病棟のアオレンジャー的キャラに。
佐倉亮太(大泉洋)…看護師。
出番がすごく少なかった…って,食中毒で倒れていたのか。
おにぎり食い過ぎたんだろうなきっと。梅にぎりも食っておけば。
最後の「ホントに来たんだ」が唯一のギャグ?
てか,
次週のスペシャル,主役かよ?!
須藤昌代(鷲尾真知子)…看護師長。
大友葉月(MEGUMI)…看護師。
伊坂千秋(田村たがめ)…看護師。
看護師(尾野真千子)→
プロフィール(DCMより)
河野純介(川岡大次郎)…イケメン研修医。
公式サイト
これまでの神経質なプライドの高い青臭い若者から,
一皮剥けたというか,えらく爽やかなキャラで終わりましたね。
顔そのものもピリピリ・ギスギスした目だったのがすっかりサッパリしてました。
河野和也(小栗旬)…イケメン医大生。
茶髪のGジャン兄ちゃんから,黒髪・白衣の研修医に。
けれど,前髪長いのはそのままなのね。
『ごくせん』Part1での記憶は全然ないけれど,『救命病棟』Part3では
抜群の存在感,共感を感じるキャラクターでした。
磯部 望(京野ことみ)…
元看護師。
お父さんが望んでいたナース復帰
離れていても仲良くね。いつかは福岡へ帰るのかな?
寺泉隼人(仲村トオル)…衆院議員。被害調整委員会委員。
最初は自分のことしか考えていない嫌な政治家キャラでしたが
(でも,家族のことを大事にするからこそのわがままは他の人も同じなんですけどね)
自分のために動いているつもりが人の役に立ってしまい,
いつの間にか,震災の現場で闘う人たちを代弁する熱い男に変わっていました。
がれきの中の河野医院で進藤の悪口を言って立ち去ったあの時の姿からは
想像できないくらい,変わりましたね(ある程度は期待してましたが…)。
青木秘書(小須田康人) …本人の
HP日記が面白いです!
官僚・三上(近江谷太朗)
公式ページ堀内議員(戸沢佑介)→
プロフィール
寺泉千尋(福田麻由子)…今週もかわいいです。
木村省吾(広田亮平)…「ご両親,本当は亡くなってるのでは」説が流れていただけに
迎えに来てくれると聞いて本当にホッとしました。
立松幸夫(菊池均也)…片肺切除の郵便配達員。
劇団「善人会議」(現・扉座)出身。舞台「オケピ」等出演。
郵便配達員(西村雅彦)…ワンシーンだけゲスト出演。
妙に須藤師長に親しげでしたが,なぜ?
高槻信(宮川宏介)…熱傷の少年。
高槻守(嶋尾康史)…父。
高槻今日子(岩橋道子)…母。
工事現場作業員…
小宮山裕一(相島一之)…工事現場作業員の同僚→
応援サイト「I Island」,
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