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JR西処置なし…福知山線事故報告書漏えいで副社長ら辞意&遺族説明会

2009-10-18 10:22:06 | 尼崎福知山線脱線事故
航空機事故などで当事者が罪に問われないのは
事故再発防止のための証拠確保と事故分析が最優先されるからで
2005年のJR福知山線事故は航空機事故なみの被害を生じた
歴史的大事故であることを考えると,企業保身を目的として
調査委員会にどのような形でもアプローチしようとした時点で
犯罪的行為と見なすべきではないでしょうか。


JR西が「おわびの会」 尼崎脱線情報漏えい問題(神戸新聞 2009年10月17日(土)) - goo ニュース

 この問題で被害者らへの説明は初めて。
同社が兵庫県警などの捜査にあたり、供述の参考になる内容を記した資料を作成し、社員に配っていたことを明らかにした。自社に不利な供述をしないよう社員を指導していた可能性がある。
神戸地検から「供述内容の指導に当たる」と指摘を受けたという。
佐々木社長は「皆さま方に強い不信感を招く行為であったと深く反省しなければならない」と述べた。

佐々木隆之社長(63)は、一連の問題にかかわった前社長の山崎正夫取締役(66)と土屋隆一郎副社長(59)から進退伺を預かっていると説明。両氏の事実上の辞意とみられる。

また、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(現・運輸安全委)委員から
事前に報告書案を入手したことや、意見聴取会の公述人に応募するよう
意中の有識者に依頼し謝礼金10万円を支払ったことなどを説明し
「会社としてあるまじき行為で、深く反省している」と謝罪した。

部下に報告書案の入手や情報の収集などを指示した土屋副社長は
「一人の人間として良心と倫理観を欠いた行為だった」と謝罪した。



いや,個人的な問題に矮小化させようとしてるけど,
その立場の人間がそう動いた時点で組織的行動ですから。


前社長「会社大事と認識」=福知山線事故報告書漏えい説明会-JR西(時事通信) - goo ニュース

JR西日本の山崎正夫前社長「当時は大きな問題とは考えなかった」と釈明し、
一連の漏えい問題について「会社が大事という認識があった」と述べた。


事故当時からずっと「会社が大事」「垣内剛社長を守らねば」
そればっかじゃないですか。
立場の重大さを考えたら認識が軽すぎるし
これはぬぐいようのない企業体質の問題として大手術が必要なんじゃないですか。

JR西日本の経営陣はどんな言い訳をしても罪を逃れられない:(日経ビジネスオンライン)
「武田 斉紀の企業理念は会社のマニフェスト」第1回記事。
このコラムの前身「社長の話がわかりやすい会社は伸びる」でも
JR西日本の体質を東京ディズニーランド運営のオリエンタルランドが
安全第一の理念が社長からスタッフに至るまで徹底しているのと比較して
根本的な問題があると指摘しています。
※NBオンラインは記事によって登録(無料)が必要な場合があります。



安全対策に熱心に取り組み、一部の遺族から信頼されていた山崎前社長は、
「最終報告書が出て以降は、会社の体質を変える方向に大きくかじを切った。
ある程度認められたと思うが、今回の件で水泡に帰した」と声を落とした。

そうですね。


JR福知山線脱線事故 - Wikipedia


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●福知山線脱線事故に関するエントリー
「JR福知山線事故(1)・遺族の憤懣に思う」
「JR福知山線事故(2)…マスコミ,おかしくないか?」
  (↑100を超えるTBいただきました。皆さんありがとうございます)
「福知山線事故(3)…マスコミにもの申した?番組」
福知山線事故(4)…勘違い連中を茶化し斬りさせていただく
  (↑コメント数40突破!私自身が炎上させかけてしまい反省)
福知山線事故(5)…「茶化し斬り」で何がしたかったのか
福知山線事故(6)…この場でお笑い論(何様?!)
福知山線事故(7)…暴言問題/取材側の言い分
福知山線事故(8)…暴言問題/山陰中央日報のコラム
福知山線事故(9)…マスコミ問題/たかじん番組続編
福知山線事故(10)…マスコミや自分を含む皆に望みたいこと


なぜ福知山線脱線事故は起こったのか

川島 令三/草思社

福知山線5418M 一両目の真実

吉田 恭一/エクスナレッジ

JR福知山線事故の本質―企業の社会的責任を科学から捉える

山口 栄一/NTT出版

18歳の生存者―JR福知山線事故、被害者大学生の1000日

山下 亮輔/双葉社
コメント

福知山線事故(10)…マスコミや自分を含む皆に望みたいこと

2005-06-13 07:26:25 | 尼崎福知山線脱線事故
なかなか終わらずについに10回目になってしまいました
福知山線の脱線衝突事故関連の記事,
かねてより書こうと宣言していながら他の話で延び延びになっていた
この話をもちまして,いちおうの締めくくりとさせていただきたいと思います。

第1回で,JR西日本およびその遺族対応担当の社員の方は,
家族を失うというこれ以上ない悲しみと損害を与えた以上,
何をいわれようと遺族・被害者の側に心を沿わせるべきだと書きましたが,
それ以降はずっとマスコミの報道姿勢に対して批判してきました。

JR西日本の日勤教育を批判しながら,J西社員の休暇中の
ボウリング大会や送別会を猛烈にバッシングするマスコミ。
本当に報道すべきことを見極められず
J西を叩けば紙面が埋まる・尺や数字が稼げると思考停止し
単なる感情論で国民の怒りをたきつけるのみで原因追及や再発防止,
あるいは他の重要なニュースをないがしろにしてきたマスコミ。

石原都知事の定例会見に見られるように公権力に対してはやけに
お行儀がよいくせに,自分が優位に立てる立場の個人や団体に対しては
遠慮無く襲いかかるマスコミ。紙面で叩くだけでは飽きたらず
記者会見の場でも吊し上げるマスコミ。

信用を失ってしまっているから誰も取材に応じてくれず
テレビに映ってインタビューを受けるのはいつも同じ人という
映像で醜態をさらけ出しているマスコミ。


こんなマスコミ,そしてその情報に日夜接して影響し影響されている
私たちは,何を心にとどめていくべきなのでしょうか。

■被害者の姿を世の中にさらすのは必要悪
災害や犯罪で凄惨な光景が繰り広げられる際,
かならず議論を呼ぶのが,血まみれの被害者,衣類が破れたりはだけたりして
顔も見られたくないであろう被害者の方々の悲惨な姿をテレビや写真によって
全国の読者・視聴者の目にさらす行為。
また,名前や顔写真が公になることもプライバシーの侵害にほかなりません。

しかし,そのこと自体は,公共の利益としてやむを得ないと思います。
北欧のように徹底した匿名主義の国もあれば東南アジアの某国のように
事故や犯罪被害者のむごたらしい遺体の写真がバンバン新聞に載る国もあり
基準をどこに置くかという問題はありますが,被害者・加害者ともに
実名報道を基本とすべきだと思います。
実名だと当事者に大なり小なり必ず報道被害が生じますが,
報道する側にも責任が生じ,また逮捕し裁く公権力に対してチェック機能を
働かせるためにも必要不可欠なことといえます。

この点についてはよみうりテレビの辛坊次郎氏が前々から
テレビなどで意見を提示しており,私はほぼ賛同します。
彼はマスコミの人ということもあって,
公権力から勝ち取ったマスコミの権利に対して絶対守るべきという
スタンスですが私は非常にバランスの取れた視点の持ち主と思っております。
『そこまでいって委員会』辛坊副委員長執筆によるWEBマガジン
(実名報道に関するコラムは04年11月22日付けをご覧ください)

つまり,被害者や加害者が匿名の「記号」になってしまうと,
事故や事件のリアリティが全く薄れてしまい,
その報道を受け取る側が問題意識を持つきっかけにならなくなってしまう
だろうと思われるのです。

阪神大震災や新潟中越地震,そして今回の福知山線尼崎脱線事故でも
問題になった報道ヘリの騒音問題も,被害の大きさを広く伝えることで
防災意識や被災者への支援を喚起する意味があったことは否定できません。
生存者探索の作業を騒音で妨げないよう,短時間・少台数(できれば1機のみ)に
限定するしくみの整備が早急に求められます。“次”が起こる前に。


■だからマスコミの追う責任と義務はとてつもなく重い
松本サリン事件における河野義行さんの例を引き合いに出すまでもなく
誤報によって傷つけられた名誉というものは決して元通りに埋め合わせの利く
ものではありません。
誤報でなくても犯罪被害者の顔写真が何度も何度もテレビの画面にアップで映され
不特定多数の好奇の目にさらされることで受ける被害は甚大なものがあると思います。

であれば,報じる側のマスコミは何を心しなければならないのか。

商売である以上,数字(視聴率や発行部数・返本率)は大事ですけれど,
少なくとも報道と名の付く仕事についている人は,
公共の利益のために働いているということを忘れないでほしいと思うのです。
公共の利益・知る権利といっても,一般大衆の好奇心を満たすといった
レベルの話ではなく,きれいごとかもしれませんが事件や事故・社会問題について
再発を防ぐために,国民皆が考える材料を提供するということを大前提にして
仕事をしてほしいと思います。

正確な報道というのは絶対条件。
政治家や警察などお上の下ろしてくる情報に頼って右から左に垂れ流すなど
ジャーナリストでもなんでもありません。
福知山線脱線事故でも,記者会見でJR西が発表する情報に大きく依存するから
情報が足りないと焦って感情的になるわけで,
責任逃れに徹する官僚的なJ西幹部の口を開かせるには,そりゃ恫喝はてっとり早い
手段だったかもしれませんが,「遺族が見とるんやぞ」「心の中ではベロ出してるんやろ」
などの発言はどう考えても勉強不足でろくな質問ができないバカさ加減の現れ。
報道の名刺で仕事をする以上,別ルートでの取材で裏を取るなり,
論理的に突っ込めるよう鉄道関係の知識を可能なかぎり勉強して臨むべきでしょう。

そして当然,報道各社・ジャーナリスト1人1人ごとに考え方は違いますから
どの事実を伝えどれをカットするか,その選別によって情報操作を行うことは
かなりの範囲で可能です。その際も,「国民が考える」ための材料提供に徹し,
変な先入観や価値観・感情は織り込まないように努めてほしいです。
J西の問題意識のなさを訴えたいのなら,幹部の旅行やゴルフコンペと
事故とは別管区の一般職員の送別会などとは区別すべきだったはず。
※まあ,そんな手間かけたって一般庶民には関係ない,
 総勢200人以上が酒を飲んでいたと伝えた方がいいだろうと,
 読者・視聴者のレベルに合わせた判断であったというのならそれもやむ無しですが,
 私はそんな報道機関を「頭悪い」と判断します。


そして取材対象に対する態度。
無礼な態度・強引な取材などアホな行動で世間を騒がせ,
マスコミの行動を規制せよということになったら,
自分の首を絞めるだけでなく国民の知る権利を損なうことだと自覚してほしいです。

河野義行オフィシャルホームページ
 河野さんの著作…『松本サリン事件―虚報、えん罪はいかに作られるか』(近代文芸社)
  『「疑惑」は晴れようとも―松本サリン事件の犯人とされた私』(文藝春秋)


■では,それを見るわれわれは?
新聞はおろかネットまで規制されている中国とか北の某国とかと違って,
私たちは,知る権利の保障された国に生まれ,暮らしているわけです。
「世界で唯一成功した社会主義の国」などと言われ,自由主義でないといわれながらも
イラク問題や広島・長崎から劣化ウラン兵器に至るまでの,真実としての核の
問題などについては,アメリカ合衆国国民よりフィルターのかけられていない報道に
接することができるのです。

新聞なんか読まない,テレビには頼らないと
直接ネットで情報を集める人もいるでしょう(福知山線事故でも
テレビ等より断然ネットのほうが情報が早かったと書かれていた
ブログもありました)し,
これからそういう人も増えてくるでしょうが,
やはりマスコミは大事です。

では,そこから情報を得る私たちは何を心するべきなのか。

それは,すべてにおいて,人の存在を意識することだと思います。

世の中には「新聞に書いてあることだから間違いない」
「テレビで言っていたから正しい」と言い張るようなわかりやすいバカ人もいますが,
私たちは大なり小なりマスコミを絶対視し,
伝えられる情報はかなりの確率で正しいものとして受け取っているはずです
(そうでなきゃ,マスコミも世の中も成り立ちません)。

ですが,それらはすべて人間が書いた文章,人が編集した写真やVTR
だということは常に意識しないといけないでしょう。
ミスもあれば先入観・思いこみ,思想的な背景によって恣意的な記事を書くことだって
あるわけです。
誰が書いた・誰が言ったというのも重要な判断材料ですね。
その場合でも,たとえ辛坊さんが言ったことでも小林よしのりセンセイが
描いたことでも「それは同意・それは違うな」とツッコミを入れて取捨・批判を
行うことが必要です。
※私が個人的にそういうことが好きな性格というのもありますが,
 そういうの,習慣にしておくべきだと思いますね。
 有名人のコラムでもなければ署名記事であってもいちいち名前なんて
 チェックしませんけど,橋下弁護士が書いてた週刊誌の連載は,
 本当にあまのじゃくな,世間の大勢が見落としている視点で毎回書かれていたので
 印象に残っていました。だから,たかじんの『そこまで言って委員会』で
 きっと彼がマスコミ批判をしてくれるだろうと見当がついたわけです。


そして,報道で流される事件や事故の被害者について。
(加害者についても同情すべき人はいるのでしょうがそれはケースバイケースで)
『たかじんのそこまで言って委員会』で勝谷誠彦氏が
「想像力の問題・しつけの問題」だと報道関係者の取材姿勢に
対してコメントしていましたが,私は読む側・見る方についても言えることだと思います。

9・11で貿易センタービルから飛び降りて画面の外へ落下していった人々,
スマトラ沖地震の大津波で押し流されたがれきと共に波の中へ消えていった人たち。
そして人工の画像であっても,たとえば『タイタニック』で巨大客船が沈む直前に
大きく傾き,無数の人々が振り落とされたり飛び降りていったシーン。
まるでオモチャか虫けら,ゴミのように見える“物体”ですが,
それぞれにそれまで生きてきた人生・家族や友人・そして生きていれば体験することのできる
未来があるわけです。
そこに「人」の存在を感じなければならない,
決してその被写体となった人々は大衆の好奇心を満たすために
そこに映っているのではない・それまで生きていたのではない,
そうしてはならないと知るべきだと思うのです。

そのためには,知識ではない,親のしつけ,それも特別にしつけだ教育だと
構えるのではなく,日頃の生活の中で自然に子どもに示していくことで
培っていく感覚だと思います。

僕は小学生のころ,ある晩の夕食どきに家のテレビで
ある村のお祭りで小学生がおみこしの下敷きになり亡くなったというニュースを見て,
「事故とかで子どもが死ぬのってどうしてもあるよね,しかたないよね」
という感想を言ったことがありました。
リオのカーニバルなどでは毎年かならず死者が出ますし,
祖父母や親の世代になると水の事故で同級生が死んだという体験が
珍しくないことを見聞きして感じていたこともあって,
そのお祭りで亡くなった子に対しても,当時年に交通事故で1万人以上亡くなっていた
のをただの数字にしか考えないような,単なる1人の死亡の“事実”ととらえていたのです。

当然,即,母親にとがめられました。
「なんて恐ろしいことをいうの!
 その子が亡くなって,親や友達がどれだけ悲しむと思ってるの!」


子どもって,アリを見れば反射的に踏みつぶしたり,虫の足や羽を平気でちぎったり
(虫に対しては大人でも殺せない人のほうが少数かもしれませんが)
逆襲されなければ犬をいくらでもいじめられる,そんな残酷な動物に生まれているわけで,
ことの善し悪しを親が教えてやらなければどんな悪魔にでもなると思うんです。

だから,子どもに身につけさせるメディアリテラシー(見極め能力)の基本として
「テレビが言っていることは正しくないことも含まれている」ことは
まず第一に教えるべきですが,それと同様に,
ニュースやドラマ・映画の中で傷ついたり死んでしまう人々に対して,
血の通った人間だという認識をもつことが必要ではないかなと思います。

そりゃ,ドラマで人が死ぬたびに涙を流していたら変人ですが,
子どもに「なに考えてるの。作り話じゃないの」とつっこませるような
感情を見せるくらいのほうが,人間として正しいんじゃないかと思うのです。

テレビのニュースで不慮の事故や事件に巻き込まれての人の死亡を見たら
「かわいそうに」とつぶやく,
テレビでレース上の事故などの“衝撃映像”や,CMなどで簡単に
人間が吹っ飛ぶCGを見たら,生身の人間の命はゲームみたいにリセットできない
ということを念押しする,
人が傷ついたり不幸な目に遭っているのを面白がったり茶化したりしたら
不快感を示す・その場でたしなめる。

あまり徹底しすぎて完全ピュアな子どもが育ってしまったら
世の中でうまくやっていけないかもしれませんが,
最低限の“正常な感覚”は身につけさせないと,
テレビやゲームを見せっぱなし,させっぱなしではいけないと思います。

このシリーズの第1回で,大事なのは共感だと書きました。
これはマスコミにも,そして私たち1人1人にも
必要な感覚だと思います。
※安易な同情=あくまで自分は安全圏にいるのだという優越感や
 安心感の裏返し ではなく,そこから一歩当事者の側へ
 踏み込んで心を沿わせる想像力を伴う感覚をもちたいものです。
 

人前で簡単に涙を見せるとおかしい人と思われかねない
今の御時世でありますが,
簡単にキレる人間が恐れられてある意味一目置かれたり
幅を利かせるくらいなら,人のために涙を流せる世の中のほうが
幸せな世の中じゃないかなと思います。


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●福知山線脱線事故に関するエントリー
「JR福知山線事故(1)・遺族の憤懣に思う」
「JR福知山線事故(2)…マスコミ,おかしくないか?」
  (↑100を超えるTBいただきました。皆さんありがとうございます)
「福知山線事故(3)…マスコミにもの申した?番組」
福知山線事故(4)…勘違い連中を茶化し斬りさせていただく
  (↑コメント数40突破!私自身が炎上させかけてしまい反省)
福知山線事故(5)…「茶化し斬り」で何がしたかったのか
福知山線事故(6)…この場でお笑い論(何様?!)
福知山線事故(7)…暴言問題/取材側の言い分
福知山線事故(8)…暴言問題/山陰中央日報のコラム
福知山線事故(9)…マスコミ問題/たかじん番組続編

学校で拓くメディアリテラシー
福井県教育工学研究会
日本文教出版
メディアとのつきあい方学習―「情報」と共に生きる子どもたちのために
堀田 龍也
ジャストシステム
涙と笑いのハッピークラス―4年1組命の授業

汐文社

コメント

福知山線事故(9)…マスコミ問題/たかじん番組続編

2005-06-01 07:39:14 | 尼崎福知山線脱線事故
今回は福知山線の脱線衝突事故からすこし外れるかもしれませんが,
このシリーズの(3)「マスコミにもの申した?番組」でとりあげた
『たかじんのそこまで言って委員会』で再びマスコミ問題を取り上げていましたので
その概要を書いておきたいと思います。
※この手のブログでは詳細な文字起こしをされている方々が大勢おられ
 すばらしい仕事をされていますが,今回一字一句に正確さを求めますと
 とても書ききれませんし時間もありませんので,メモをとり再構成という
 形とさせていただきます。内容の主旨は99%正しく伝わるよう努めますので
 よろしくお願いします。


番組の前半では,危険運転致死罪が成立した後,
飲酒運転で事故を起こした運転手が逃亡して酒気が抜けてから出頭,
同罪の適用を免れようとする事例が頻発したことから
ひき逃げに対する罪とのギャップの大きさが問題に。
これと同じようにもっと厳罰化すべきものがあるとしたら何ですか?
という内容でした。
そして,今回のテーマについて。

~イントロ~ 
(当ブログで取り上げた橋下弁護士のマスコミ批判が
「当番組の良識派・橋下弁護士が」とナレーションされていたのは
「おいおいそうだったのかよ」とちょっと可笑しかったです。
 確かに橋下弁護士の言うことはたいてい正論なんですけどね)

・勝谷氏,雑誌コラムで取材ヘリの騒音について
「傲慢なヘリの音の垂れ流しで捜索の邪魔をしたのは間接的な拷問」
 ゴールデンウィークの東京湾コククジラ報道でも
「マスコミ各社がヘリで追い回したことがクジラの死につながった」
 と批判

・ニューズウィークが謝罪・全面撤回した
 「米軍がコーランをトイレに流した」誤報ではアラブ諸国で
 10人以上が死亡する反米デモを引き起こし国際的な
 大問題となった。

・福知山線脱線事故のある遺族は朝日新聞の取材に対し
 「くたくたになっている時にひっきりなしに
  取材に来られるのは,しんどかった」
 それでも取材に応じたのは
 「自分の悲しみや思いを多くの人に伝えることが
 事故の再発を防ぐことにつながると思った」
 「それは,報道によってしかできない」
 と語ったという。

【そこで質問】
現在の報道メディアは[正しい][間違っている]?


【間違っている】
田嶋陽子「自分たちの決めた“善悪の構図"に当てはめすぎる」
桂ざこば「強い者に弱く,弱い者に強い」
橋下徹 「“報道の自由”のはき違い」
勝谷誠彦「記者クラブ根性」
宮崎哲弥「テレビニュースの左傾化」

【まあまあ】
鴻池祥肇「国家間の不利益になる報道はアカン!」

【正しい】
デーブ・スペクター「弱いマスコミよりやりすぎの方がマシ!」
山口もえ「メディアを疑うことが大事!」


・冒頭,MCのたかじんが「報道の問題を問うのなら
 なぜ今回,靖国問題をやらないのか?
 なんであの中国のクソババアのことをクソミソに言ってやらないのか?」
 と息巻く。「本番10分前にしか来ないから知らなかったんだけど」
辛坊 じゃあそれやりましょう
勝谷 それもマスコミの無責任な垂れ流しが関係している
宮崎 報ステやNEWS23の左傾化が著しい。
  昔の報道はもっと左でだんだん中道にきていたんだけれど
  最近になって故意に左にもってこようとしている。
田嶋 左傾化だとか右だとか中道が正しいとかなぜ決めるの?!
デーブ それは商品だから構わない。『ザ・スクープ』なんか左に偏った
  内容ばかりを流しているけどそういう商品として売っている。
宮崎 筑紫さんと爆笑問題さんがやってるTBSの番組があって
  カットされたんですけど,ブッシュが秘密結社スカル&ボーンズ
  一員だから,彼の政策はその世界征服の野望の一端だ,というVが
  流れて(ケリーもメンバーだけれどそれは隠してる)。
  僕は激怒して,こんなものをゴールデンタイムに流すのは容認できない,
  僕のこの発言をカットするなら帰る・訴訟を起こすって言ってやったんだけれど,
  こんないいかげんな番組を報道局が作ってるんだよ。
勝谷 僕は,取材をしてて,自分の意図していたことと違うことを言う人に
  当たったら,しまったと思うけれど,それは書くのよ。扱いに差はつけるけど。
  それがあるから報道になるのよ。それなのにあのNHK!
  ■「プロジェクトX」で淀高のことクソミソに書きやがって。
  荒れた学校だったことにしないとドラマが成立しないから酷い学校だったことにして
  合唱を教えた先生に対して学校が冷たかったと。
  実際は学校に招かれて着任した先生だし,もとからブラスバンドの実績もあった。
  当時の校長は亡くなってるけど,奥さんは荒れてたなんてとんでもないと
  語っているし,NHKも取材をしてるんですよ。
  プレビューも見て何度も違うと言っている・頼むからやめてくれと言ったのに,
  NHKの言い分は,収録に出演して涙ながらに語ってた先生がOK出したからだと。
  あそこに呼ばれて収録も済んで,大勢のスタッフに囲まれてやめてくれ言えるか?!
たかじん 一般の人がね,ニュースやドキュメンタリーをいちいち
  「ここか?ここが違うんか?」と疑って見ていられない。
  だから作る側の態度が問われるんですよ。
田嶋 番組に出る私に対する視聴者のリアクションも
  MCの態度に大きく影響される。MCが誰の発言にうなずいて誰の発言を
  冷たくあしらうかによって,私のところに来るEメールも
  「非国民」とか「日本国出て行け」とか。たかじんさんが善悪なわけ。
  だから先の「あの中国のクソババア」発言も,誰かが違う発言を
  言わなければいけないんだけれど,たいてい私が1対7か1対8で
  皆が私のことをいじめるから。
  善悪でぶった切らないで。ブッシュじゃないんだから。
勝谷 だから田嶋さんには存在価値があるんですよ。
田嶋 簡単に言わないでよ。こっちは胃がちょちょ切れそうなんだから!
宮崎 さっきの淀高にしてもスカル&ボーンズにしても
  善悪の構図に当てはめて物語化するわけですよ。
  それは本当に危険なことなんですよ。

・田嶋氏,朝の番組で子供のことになるとすぐ泣く司会者を批判。
 デーブ氏も本当はゲストも泣いちゃいけないと同調すると
 ざこば氏(番組ですぐ泣く)が「感情を出したらいかんのか!」と激昂,
 皆が「ざこばさんは別枠だから」となだめる

デーブ ちゃんとした報道は,共同通信から配信された記事でも裏を取りますよ。
  抗議があったらやばいというような事は報道しないとかだらしない
  こともあるけど,自由の国だから,偏ったりマナーの悪い記者がいたり
  問題もあるけれど,日本はけっこうちゃんとしてますよ。
橋下 マスコミが完全に履き違えているのは,
  強いマスコミが向かう先は国家権力であって,そっちにはどんどん
  やっていっていいのに,国家権力に対してはほどほどで,
  一般民間人に対しては非常に強く向かう。

  あの記者会見でも,記者は正義の具現者でもなんでもなくて一民間企業の
  一社員にしか過ぎないのに民間企業であるJR西日本に対して
  あんな物言いで,あんなマナーの悪さで。

  ここにはカメラマンの方も大勢いらっしゃるけど,ひとつ言いたいのは,
  あの事故現場に普通のシャツ着て行く神経がわからない。
  喪服と言ったら違ってくると思うけど,それなりの格好をして(行くべき)。
  池田小の事件のときに遺族の方がおっしゃってたけれど,
  だらんとしたTシャツ,だらしないジーンズでインタビューに来る
  その神経はなんとかするべきだと思う。

辛坊 今はそんなことないと思うわ。
  少なくとも今回の列車脱線事故では全員ブラックスーツで取材に行ったから。
橋下 でも問題になっているじゃないですか。タバコのポイ捨てとか。
辛坊 それは全部記者? 
(いったんCM)

田嶋 私がTV見てていつも思うのは,自分が与(くみ)しやすいと思う人,
  弱みを抱えている人,世間が見てどう見てもおかしいと思われるような人を
  これでもかこれでもかといじめる
のね。
  オウムのときの横山弁護士とかみじめだったよね。
  さっき一般庶民と言ったけれどその中でも与しやすい人をいじめるの。
  あと,いつも同じ人に取材するの。あれは記者の怠慢じゃないの?
  全員が取材拒否してるとは思えないのに。
勝谷 これはね,実際,絨毯爆撃みたいに取材してるの。
  ただ,応じる人が限られるのは,報道被害とか,マナーの悪さとかで
  マスコミ自身が敵をつくっちゃってるの。自滅なの。
宮崎 メディアスクラムって,各社がガッといくじゃない。
  代表で(1社だけがマイクを出す)いけないのかね。
勝谷 まさに報道ヘリがそれでね,山古志村のときに,朝日新聞に投稿したの。
  こういうときこそいい意味の記者クラブ根性を出せ・談合得意だろと。
  ボツになったけどね。
辛坊 それはあまり賛成しない。統制して一つの情報にするというのはね。
  メディアスクラムの悪いところはあるけれども,それぞれの会社の
  報道を見比べることができてはじめて見る側の判断の材料となるわけで。
橋下・宮崎 国家権力に対してはメディアスクラムもいいけれど,
  遺族に対して行うのはひどいのではないか。
辛坊 これでね,政治家が「遺族がかわいそうじゃないか。1社にせぇ」
  となった場合に,じゃ今度は政治家を取材するときにどう線引きするのか。
橋下 そこがはき違えなんですよ。国家権力に対してはメディアスクラムもいい
  って言ってるんですよ。
辛坊 違う!いったん制度として決めたら,そんなあいまいな基準で
  区別するのは無理。
宮崎 民放連とか,メディアスクラムはやめようって言ってるじゃないですか。
  あれはただのお題目ですか?!
辛坊 まだ行き過ぎもあるけれど,それでちゃんとやってるんです。
  私の記憶では,山古志村のときもヘリは止めました。
勝谷 確かに止めたけれど,すぐに壊れたんだよ。
デーブ あれだけヘリが飛んで報道したおかげで支援物資がたくさん
  集まったという一面もある。
辛坊 阪神大震災の教訓から,メディア各社は消防庁と連携して,
  捜索をする一定時間の間はヘリコを一斉に止めるということ,ちゃんとやってます。
もえ メディアスクラブって何ですか?
 (橋下 スクラム。スクラブは洗顔ね。
    みんなでワッと押し寄せること)
田嶋 記事を取るときってのは,AさんとBさんとでは
  取材の深さが違ったりするのよね。
  聞いてて歯痒いときがあるのよ,なんであそこで引き下がるのよとか。
辛坊 今一番いい例として,戦前何が起こったかというと,
  複数の通信社があってそれぞれ違う情報を配信していたのを,
  政府がいかんということで,国策通信社というものにまとめて
  取材はすべてここを通せということにして情報統制のシステムをつくった。
  電通という会社がなぜ広告代理店なのにあんな変な名前なのかというと,
  もともと通信社だったのが,その機能を国策通信社にもってかれたので
  残った広告代理店業があの社名を引き継いでいるという話です。
  そういう,権力が統制するきっかけをつけてはいけないんです。
橋下 報道に対して一切規制してはいけない,すべて純粋で聖職な場だ
  という考え方が間違っている。
宮崎 法律でしばろうというのは避けるべきだよね。
田嶋 国会議員やってるとき思ったのは,
  あれだけ各社が取材に来て,書いた記事,みんな同じなの。
  なんでこっちの言いたいこと伝わってないの?

宮崎 辛坊さん,報道の自由を守るためには,尾羽打ち枯らした遺族が
  メディアスクラムを受けることも甘受しなければならないとお考えですか?
辛坊 少なくともうち(よみうりテレビ)では,そういうことはしちゃいけないけれども,
  うちの一番りっぱな記者は,少年犯罪の被害者の方に,会いたくないのならと
  丁寧な手紙を送って,何回も文通のやりとりをしたのちに,それでは会いましょうか
  と半年かけて心を開いてもらって,それから本人の了解をもらって
  ドキュメンタリーをつくっていった。少なくともうちはそういう仕事をしろよと。
  橋下さんのおっしゃることは本当,そのとおりなんです。
  現場は本当に気をつけてやってるんです。
  じゃあ,今回,被害者のところに取材に行かないで何が起こったのか伝わるのかと。
橋下 違うんです。やめようじゃなくて,
  いやがっている遺族の方に対してどうするのか。何のメリットがあるのか。
  報道各社は実名報道は当たり前だという態度でした。匿名のかたもいらっしゃるのに。
  読売新聞も言ってますよ。産経新聞も我が社の方針としてって書いてますよ。
辛坊 個人情報保護法のもとで,病院が,誰が入院しているのか教えてくれない。
  メディアの取材に対して教えてくれないのはまだしも,
  被害者の家族が探しに来ても「個人情報保護法があるから教えられない」。
  そんなバカな話があるか?!アメリカではしっかり発表して,家族や関係者が
  調べたいときには新聞を読めばわかるというしくみになってます。
  遺族が病院を一軒一軒すべて回れるか?
  病院の言い分は,「意識不明で本人の意思が確認できませんから発表できません」
  メディアも病院もちゃんと伝える必要があるんです!
勝谷 それは想像力の問題であり,しつけや教育の問題なんですよ。
  さっきの優秀な記者,みんながそういう記者ならいいんだけれど
  記者の質が劣化しているからあんな怒鳴り散らすようなのも出てくるわけ。
  メディアスクラムになるかならないかは記者の資質なんですよ。
  行くのは妨げてはならない。
  また,実名報道の問題にしても,マスコミは警察の発表を垂れ流しにしてるのが問題。
橋下 先ほどの,緊急の場合の実名報道の必要性についてはわかりました。
  しかし時間が経って,もういい,名前や写真を出すのはやめてくれということも
  あるでしょう。写真を遺族以外から入手したり,載せてほしくない写真もあるでしょう。
  勝手に報道の自由で流してもいいのかって言いたいですよ。
辛坊 事実誤認があるのは,今は,遺族から反対があったら,
  まともな新聞社はそれ以降絶対に扱いません。
デーブ テレビ局もね,制作のところに行ったら,毎日のように
  誰々さんの写真は今後使えませんって掲示してありますよ。
  やっぱりそういう段取りは踏んでる。
  また,報道とワイドショーを分けないといけないのは,
  報道は正社員で身分が保障されているのに対してワイドショーは
  フリーで競争だからそこまでコントロールされていないですよ。
  ディレクターもフリーですし,いい画が撮れないと評判悪くなる。
宮崎 それだと記者クラブ制度を肯定することになりませんか。
勝谷 ただでさえ記者クラブ的根性が蔓延していて新聞はどこも一面の記事は一緒。
  記者クラブ制度ではさっきのような優秀な記者は育ちません。
  ある官庁に詰めている記者は部屋もFAX代も官庁持ち。
  そんなんで悪口を書けますか?
田嶋 なんでレッサーパンダ,どこの新聞もテレビも同じなの?
デーブ それは商売だから視聴率が取れればオイシイですよ。 
  ニュースなんてそんなにないんだから使いますよ。
もえ (そういうくだらないニュースを見ると)ああ今日も大変な
  事件が起こらなかったんだな~って安心できるのでいいです。
田嶋 隠してんのよ!
勝谷 今のジャーナリストはね,優先順位の判断基準がものすごく劣化してる。
  だから思うんだけどね,あのレッサーパンダも中国の陰謀だね。

橋下 国家の政治は国民の資質に左右されるといいますが,
  マスコミの資質は本当に国を左右するくらい影響があると思うので
  ちゃんとやってほしいですよね。
デーブ 報道にたずさわる人には少なからずうぬぼれがあるので気をつけてほしいよね。
たかじん テレビっていろいろな部署があるけれど,報道だけはものをつくるんじゃなくて
  起こったことを伝えるという仕事だからね。自分で作ったらあかんからね。
 
だいたいこんなところでしたのでとりあえずアップします。
(3)のときよりだいぶ長くなったなぁ…。

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●福知山線脱線事故に関するエントリー
「JR福知山線事故(1)・遺族の憤懣に思う」
「JR福知山線事故(2)…マスコミ,おかしくないか?」
  (↑100を超えるTBいただきました。皆さんありがとうございます)
「福知山線事故(3)…マスコミにもの申した?番組」
福知山線事故(4)…勘違い連中を茶化し斬りさせていただく
  (↑コメント数40突破!私自身が炎上させかけてしまい反省)
福知山線事故(5)…「茶化し斬り」で何がしたかったのか
福知山線事故(6)…この場でお笑い論(何様?!)
福知山線事故(7)…暴言問題/取材側の言い分
福知山線事故(8)…暴言問題/山陰中央日報のコラム

最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術―かけひきで絶対負けない実戦テクニック72

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コメント (3)

福知山線事故(8)…暴言問題/山陰中央日報のコラム

2005-05-30 06:48:00 | 尼崎福知山線脱線事故
福知山線の脱線衝突事故について,当ブログでも書き始めたところ
最初の1回を除いてはマスコミ批判のシリーズになってしまいました。
(6)の後,「マスコミや自分を含めた皆に求めたいこと」を書いて
締めにしたいと思っていたのですが,前回の(7)で弁明コラムを乗せていた
京都新聞にツッコミを入れてしまい,また今回もマスコミ側のコメントを
目にしたので紹介しておきたいと思います。

事故から1ヶ月がたった25日,出張中の松江で新聞を読んでいたところ
京都新聞の夕刊で連載している『カンちゃん』,こっちでは朝刊に載ってるナァ
…そんなことはどうでもよくて,
地域面の前のページで1ページを使って「尼崎脱線・JR会見」の特集を組んでいました。
コンテンツは大きく分けて次の3つ。

(1) 世間を騒がせた罵声会見,そこに至るまでの経緯と感想
(2) 事故に遭遇して(救助に参加せず)取材したNHKアナの談話
(3) インタビュー・大谷昭宏氏に聞く


(1)の,山陰中央日報記者の手記(の形をとっているのに署名がない。
 まさか共同の配信記事じゃないだろうな?マサカ)の内容は以下の通り。

・大見出し「記者の罵声 市民ら批判」
・第2見出し「本質からずれた質問」「メディアに厳しい視線」

・会見場は大阪北区・JR西日本本社4Fの「大会議室A」。
 3人掛けの机が15台並べられ,その後ろにカメラマンが陣取る。
 常時60人ほどが部屋を埋めた。

・ターニングポイントは27日午前の9回目会見。
 (以下原文ママ)
 村上恒美安全推進部長「事故の捜査や調査にかかわる事実は
 公表しないよう要請されている」。
 予防線を張るかのような言葉に不信感が漂う。
 「ささいなことまで情報開示を拒むようになるのではないか」
 
・予感通り,「捜査中」を盾に,ことあるごとに公表を拒否する同社。
 5月2日の記者会見では(以下原文ママ)
 記者「会社の調査体制はどうなっているのか」
 幹部「捜査に影響するので答えられない」
 記者「車掌の事情聴取はテープに録音しているのか」
 幹部「それも捜査に…」
 報道陣から失笑が漏れ,質問した記者は「どう捜査にかかわるのか。
 テープの内容を聞いているのではない」と激高した。

・会見は吊し上げの様相を呈していく。
 前日に遭遇しながら出勤した車掌の問題が明るみになった5月4日,
 車掌区のボウリング大会問題で記者が質問した途端事実を認め
 メモを手に説明を始める村上部長らに報道陣が激怒。
 「なぜ最初から質問しない。聞かれなければ黙っておくつもりだったんちゃうか」

・怒号はエスカレートし「あんたら全員,辞めざるを得んやろ」
 「社長を呼べ」ペン先で机を叩き声を張り上げる記者ら。
 「遺族にどう説明するのか。テレビに向かって言えよ。顔を上げろ」
 記者(←この手記の筆者か)もそれまでは強い口調で質問することはあったが,
 あまりの異様な雰囲気にもはや口を挟む余地がない。
 感情をあらわにする数人の記者のほかは,やりとりを見守るしかなかった。

・頭を下げる人間に罵声(ばせい)を浴びせ続けることへの違和感はあった。
 しかしこうでもしないと,JR西日本は情報を出さなかったかもしれない。
 (原文ママ)

・日付が変わって垣内社長が会見に登場。疲れのためかうつろな目で陳謝。
 6日夕,会見の冒頭で(不適切な事象の)概要をまとめた一覧を配布。
 200人近くのJR西社員が危機感を感じていなかったことに再び怒号が。
 原稿作業に追われながら,会見の焦点が,事故の原因という本質から
 ずれていくことに徒労感を覚えた。

(2)のNHKアナ談話は以下の通り。

・見出し「事故遭遇のNHKアナ 「見えたことだけ話した」
 ちゅうちょした写真撮影」

・その人は神戸放送局チーフアナウンサー小山正人さん(52)
 「目に見えたことだけを話した。
  どう伝えたかはあまり覚えていない」

・通勤で川西池田駅から3両目に乗車。
 右手で吊り革を持ち読書をしている状態で事故に遭い,
 衝撃で床に転がり眼鏡のつるが曲がり,肋骨も折れた。

・非常時のために腰のベルトには携帯やラジオ,デジカメも
 備えている。とっさにカメラに手を伸ばしたが,
 1955年の紫雲丸沈没事件で乗客が転落する写真が新聞に載り
 論議を呼んだことの記憶が頭をよぎり撮影をちゅうちょした。
 結局,「後で記録が必要になるときのため,伝えるのが自分の仕事」
 と思い直して撮影するが,両手ではなく片手で持ち,
 腰までカメラを下げてシャッターを切った。

・半開きのドアから救出され,へたり込みながらも
 局に電話。
 (以下原文ママ)
 「体大丈夫なの?
  次の電話で現場リポートやってもらいます」
 「えっ,何しゃべる?」。
 二十九年のアナウンサー人生で事故現場の中継に縁がなかった。
 あらためて辺りを見渡す。血を流し動かない人。担架代わりの座席で
 運び出される人。「助けてくれ」と車内から漏れる声。

 「目の前のことしか言えないや」。構成も考えず,
 見えたこと,聞こえてくることを順に電話で吹き込み続けた。

 三回の電話リポートの後,合流した中継車のスタッフから
 マイクを渡された。午前十時四十分すぎ,カメラに向かい中継を終え,
 同時に警察官に追い出された。
 後輩の到着を目にしたら,胸の痛みが急にひどくなった。

(3)の大谷昭宏氏インタビュー内容は以下の通り。
・記者がJR側をどう喝するような質問をし批判を浴びた
 底流には「大阪ジャーナリズム」とも言われる独特の
 記者気質があるとの見方もある。
 元読売新聞大阪本社社会部記者でジャーナリストの
 大谷昭宏氏に聞いた。

-JRの対応は。
「一度会見に出席したがまさに官僚答弁だった。
 大阪の記者は鉄面皮な官僚を扱い慣れていない。
 東京は論理優先で建前の世界。
 大阪は情感,本音の世界で取材をする」

-記者会見での記者の発言をどうとらえる。
「記者は品性を失ってはいけない。
 遺族の怒りを代弁したつもりかもしれないが…。
 五年前の雪印乳業による集団食中毒事件の会見で社長が言った
 『寝てないんだ』に対し記者が
 『われわれも寝ていないんです』と応じたのには品性があった」

-あの発言はいかにも「大阪ジャーナリズム」との指摘もあるが。
「そういう部分があるかも。ただ,ジャーナリズムというのは
 良い意味でも悪い意味でも猥雑(わいざつ)なものと思う。
 人が泣いたり笑ったり,くっついたりということに関心がわく。
 情感の部分と大阪ジャーナリズムは結びついている」

-東京でも同じでは。
「大阪は権力から離れており伝統的に『お上』が嫌い。
 権力者の言いなりになりたくない,権力を嫌う以上は
 自分も権威になりたくないというのが基本にある」

-事故から見えた現在の大阪ジャーナリズムは。
「JR西日本は国鉄民営化の優等生とされてきたが,
 民間の利益優先という一番悪い部分と旧国鉄の官僚体質が融合していた。
 そのことを事故までウオッチしていなかった。
 なのに情感の部分だけが残り,会見での暴言につながってしまった」

-大阪ジャーナリズムは衰退しているのか。
「以前は権力チェックにもっと敏感だった。
 事件の内容ばかりでなく不祥事もよく報道された。
 記者個人の力が落ちただけでなく,
 在阪各社とも東京の力が強くなり権力になびきだした。
 権力は力関係に敏感で,弱くなったら攻めてくる。
 大阪ジャーナリズムの伝統がなくなり始めている」

-権力チェックに敏感なメディアは今存在するか。
「残念ながらそうした役割は週刊誌に奪われている。
 最近政治家を辞職に追いこんだのは週刊誌の報道ばかり。
 週刊誌は今も猥雑さをもっているが,新聞,テレビは
 自らを権威化してしまった」

-メディアの権威化,東京志向が衰退の原因か。
「大きな国の流れからすれば,市民は国家権力を是認する方向になっている。
 大阪ジャーナリズムが孤立無援になるのは分かる。
 ただ,反権力と無関心は違う。無関心に陥るから,
 大阪市の職員厚遇問題のようなものが放置されてきた」

-今後の大阪ジャーナリズムに期待することは。
「二律背反だが品性と猥雑さを兼ね備えてほしい。
 それと権力のウオッチというのが科せられた使命というのを
 忘れないでほしい。権力と距離を置くには,読者・視聴者の
 支持が必要。それなしに権力に突っかかっても自己満足に
 すぎない。会見での記者のあの発言は,読者・視聴者に
 違和感を持たれた時点で負けだった」

-最後に,事故車両に記者が乗り合わせていた場合は
 どうすべきだったか。
「記者はニュースを伝えることが使命。
 大惨事を報道することで次の被害を食い止めるのが仕事だ。
 ニュースを伝えた後に救助活動をするのがあるべき姿と思う」

◆D.D.の感想としては,
記者の手記は,暴言会見を生む雰囲気が醸成され暴走にいたるまでの
経緯と感想にとどまり,そこから踏み込んでどうするかという
ところまで言及することがなかったのでちょっと物足りない感じが
しましたが,現場の描写を削ってまでここで書くことはないかな
ということで,特に異論もありません。
結局,誰が書いても
> しかしこうでもしないと,JR西日本は情報を出さなかったかもしれない。
という結論になるんですね。
ここまで人を怒らせるJ西幹部はどういう常識を持った人々なのでしょうか。

NHKアナの取った行動は,大谷氏も語っているように
全く問題ないと思います(「ニュースを伝えた後に救助活動をするのが
あるべき姿」というのは綺麗事で,それが可能なケースは
かなり限られるんじゃないかなと思いました)。

大谷氏のインタビューについて,
「『われわれも寝ていないんです』と応じたのには品性があった」
の部分には失笑しましたが
(本当は「こっちだって寝てないんだ!」と言ってたと思う),
全体としては,戦後ジャーナリズムの流れを簡潔に教えてくれ,
本来務めるべき役割を週刊誌に譲ってしまっている,
誰もが感じている現状を明確な言葉で表現してくれたということで
賛同します。

大谷氏,在阪局の番組にもよく出ていてコメントもよくしていたと
思うのですが,どんな事を言っておられたか記憶にないんですよね…。
J西を一方的にボロクソに言っていた同年代の“ご意見番”が
大勢いたので(ABCとか),ごっちゃになっていて。
だから,5月上旬までの放送で大谷氏が変なコメントをしていなかったのか
確信はありませんが,このインタビューの内容に関しては異論はありません。


さていよいよそろそろこのシリーズも締めに…
と思うのですが,(3)で紹介したたかじんと辛坊氏の番組が,昨日の日曜日も
報道問題を取り上げて,橋下徹弁護士や田嶋陽子元国会議員らの
活発な議論が展開されましたので,これを紹介した後,
終わりとしたいと思います。
 

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●福知山線脱線事故に関するエントリー
「JR福知山線事故(1)・遺族の憤懣に思う」
「JR福知山線事故(2)…マスコミ,おかしくないか?」
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福知山線事故(4)…勘違い連中を茶化し斬りさせていただく
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福知山線事故(5)…「茶化し斬り」で何がしたかったのか
福知山線事故(6)…この場でお笑い論(何様?!)
福知山線事故(7)…暴言問題/取材側の言い分

死体は語る現場は語る
上野 正彦, 大谷 昭宏
アスキー・コミュニケーションズ
グリコ・森永事件―最重要参考人M
宮崎 学, 大谷 昭宏
幻冬舎
事件記者―新婚夫婦殺人事件
大谷 昭宏
幻冬舎
こちら大阪社会部 (1)
大谷 昭宏, 大島 やすいち
コミックス


毎日新聞大阪本社経済部の久田宏記者(30)の乗っていた車両は?
 毎日新聞を見ると,彼の証言が二転三転している。

※大西宏のマーケティングエッセンスよほど書くことがないのかな?読売社説(5/13)

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 「JR西日本記者会見で罵声を浴びせたヒゲ記者の[正体] 読売新聞大阪本社社会部遊軍 竹村文之」

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福知山線事故(7)…暴言問題/取材側の言い分

2005-05-21 17:17:27 | 尼崎福知山線脱線事故
福知山線の脱線衝突事故について,マスコミの問題報道について
言及しだしたら,テレビ番組を除けば流行語大賞・十大ニュース以来となる
当ブログの一大シリーズになってしまいました。

特にここ3回ほどは自省・自戒を含めた展開になっており
(たくさんのご意見本当にありがとうございます!)
なんとかあと1回でまとめようと思っておりますが,
その前に1つ,今週出張で家を離れている間に,
京都新聞の投稿欄の中の,記者側からのレスポンスを発信する
「点」というコーナーに以下のようなコメントが掲載されていました。
おそらくネット配信はされないでしょうから全文を紹介しておきます。

JR記者会見
死者百七人を出した尼崎JR脱線事故。JR西日本本社では連日のように記者会見が開かれている。その過程で,ある新聞社の記者の発言が一部の新聞や雑誌で「罵声」「ごう慢」と批判された。
 記者会見場にいて,この記者の言葉のいくつかに,節度を欠いていると感じたのは確かだ。全面的に擁護するつもりはない。だが,経過も知ってほしいと思うのだ。
 五月四日の会見では,事故車両に乗っていた運転士二人が救助に加わらず出勤した件で,報道陣が電車区の上司の指示内容をただしたが,JR西の説明は断片的で要領を得ない。「詳しいやりとりを」。この記者ら報道陣が強く求め,運転士と上司の生々しい会話内容を引き出した。
 この日は,事故当日に車掌区がボウリング大会を開いていた事実も明るみに出た。社長も含めてJR西は事実を知りながら公表していなかった。この記者の「社長を呼んで」発言を契機に,たの記者からも説明を求める声が相次ぎ,社長が社外から急きょ戻り,五日未明に会見し,詳しく説明した。
 メディアの役割として,真実に迫ること,無念のうちに鉄路で生涯を閉じねばならなかった犠牲者,遺族に思いをはせながら,本当のことを引き出すことが欠かせない。JR西にはつつみ隠さずに明らかにする姿勢がほしい。節度は守るべきだが,萎縮してはいけないと肝に銘じている。
(社会報道部・大阪 高野英明)


新聞の紙面に書かれている文章を読んでみると,まあもっともらしく読めますが…
いかにJR西の情報公開に対する姿勢がなっていなかったというのは
再三伝え聞いていますけれど(当ブログ(3)・たかじんの討論番組での辛坊氏コメントなど)
結局この記事の中身はJ西への責任転嫁であり,悪いという意識が感じられません。
「あれだけやったからJ西も態度を改めた」と考えているのだとしたら,
まるでDVがエスカレートする過程といっしょですよ?!
これがマスコミ側の認識だとしたら,その“体質”,おかしいと自覚してもらわないと困ります。

× 節度は守るべきだが,萎縮してはいけない

○ 節度は守らなければならない。
  萎縮させて得る情報には落とし穴がある。


いくら大企業,情報を抱えている立場と聞き出す立場と言うことでは
J西のほうが強者といえるのかもしれませんが,
客観的に見れば犯罪加害者の立場であり,50~100人の報道陣を前にしたら
誰だってびびりますよ。

「言ったらやばい」情報ばかりをかかえているわけで,当然隠すのは悪いのですが
それを引き出そうとするならば,完全に非常事態で少なからず
混乱しているであろう相手にどれから話していけばいいか
話す筋道を示してやる(誘導する)というのが本筋であって,
「隠してるんだろう!」などと脅す行為を
「引き出す」と表現するのは,ちょっと勘違いしてると思いますね。

悪質な相手でも,矛盾をつくとか,ここまでの話ではどこどこが分からないんですけど
などと理論的な突っ込み方で喋らざるを得ない方向へもっていくのが報道の腕でしょう。
どうも「鋭い突っ込み」を「きつい口調」と勘違いしている
(ダウンタウンの暴力的ギャグを見てあれがツッコミだと勘違いして育った世代でしょうか? 失礼)
あるいは必要な答えを引き出す質問ができない論理構成のまずさを
大声や荒々しい口調でごまかそうとしているように思えます。

だいたいが休暇中の社員のボウリング大会ごときであれだけ執拗に社長を問い詰めようとする
記者たちのあの雰囲気,(大声を出す人間が少数でも目立ってしまいみんなそんなふうに
見えてしまうということはあるかもしれませんが)どう考えても
あの事故で何が大事で報道すべき事柄なのかまるでわかっていない,
とにかくJ西がけしからんということがバカでもわかる“不祥事"で
紙面や画面を埋めよう
という魂胆が見え見えなわけです。
専門用語を並べてグダグダと喋られても小難しいことはわからんのじゃ!
人を小馬鹿にしたような官僚口調で喋られるとムカツくんじゃ!
という,要するに記者自身が不勉強だから感情的になったのではないですか?

■そもそも,話を聞く相手には敬語を使うのが最低限のルールじゃないんでしょうか?
芸能レポーターだろうがパパラッチだろうがそのくらい守ってますよね。
新聞記者とあろう方が「引き出す」という言葉を使ってますけれど,
あの会見では絞り出そうとしているようにしか見えませんでした。
「隠している方が悪いから,ひどい口調で迫られてもしかたない」
と考えているわけですよね?(しつこいかもしれませんがまるでDV…)

敬語というのは,相手を尊敬しているから使うのではありません。
相手と自分の立場をわきまえていることを示すために使うのです。


記者会見でJ西側にあのような口調で言葉を発した記者たちは,
自分と相手の立場をどう認識していたのでしょうか?
読者や視聴者(つまりは国民)の「知る権利」を代表する立場とはいえ,
相手は故意ではないとはいえ100%クロの「犯人」とはいえ,
基本的に「聞かせていただく」関係でしょう。
必要ならば厳しく“小一時間問い詰める”口調になっても構いませんが
敬語くらい使いなさいよ。

> 無念のうちに鉄路で生涯を閉じねばならなかった犠牲者,遺族に思いをはせながら
なんて“使命感”を語っておられますが,
失礼ですけれど,浸ってませんか?溺れてませんか?
もしあの暴言会見を「擁護するつもりはない」といいながらも根底では肯定するのなら,
それはとりもなおさず遺族や国民の代弁者を自認するマスコミの奢りです。
“被告人”席に立たされていたJ西幹部ではなく,
遺族の方々や視聴者・読者=国民をバカにしていたことになると思います。

先日,『タモリのジャポニカロゴス』という番組で,
「校長室にボールが飛び込んでしまいました。
 小学生のあなたは,校長先生に何と言ってボールをとってもらいますか?」

という問題がありました。
金田一秀穂博士の正解は,「校長先生,ボールとって」。
子どもは一人前じゃないから敬語を使う必要はないんだそうです。
あんたら子どもか?!

■前にも書きました(5)けれど,J西幹部に届いている情報には
不確定な情報もあるわけで,そんなものを無理やり聞きだして
一人歩きさせ,情報を混乱させるという危険性や責任についても
マスコミは自覚してほしい。
「とにかく耳目を引く目先のニュースが取れればそれでいい,
誤報だとしてもそれを喋ったJ西の責任だ」という無責任な姿勢が
視聴者や読者には透けて見え,強烈に鼻についたという事実も
知っておいてほしいと思います。

■このJ西の会見に関して,複数の方が,石原東京都知事の
定例記者会見を引き合いに出していましたが,
確かに,発言する人間は所属と指名を言い,責任の所在を明らかにすべきですよね。
アホな質問をする人は会社ぐるみで恥をかくことになりますし,
好き勝手なヤジや暴言による会議進行の混乱も防げます。
逆に知識や理論に裏付けされた鋭い質問のできる人は名前を売ることができるチャンスになります。

ただ,都知事会見のほうは逆に,お行儀が良すぎるというか,
強権・高圧の秀才都知事の前に皆がひれ伏せてしまっているというか,
皆無難な質問しかしないヨイショ会見になってしまっている印象もあるんですよね。
政治家・権力者の監視の役割を果たすべきマスコミが強い者にはヘーコラして
責められる立場になって世間体もあるから文句も言えない者に対しては
容赦なくバッシング。逆じゃないでしょうか?
ブログ界でも多くの方から「小泉首相にもその勢いでつっこんでみろ」などの
ツッコミがされていましたよね。

権力者を怒らせたら出入り禁止・閉め出されるというリスクがあるのでしょうが
権力者の横暴には異議申し立てするとかボイコットするとかして
言論の自由・知る権利を守る姿勢を見せるのが記者クラブという
集まりをつくっている意義ではないのでしょうか?
楽して横並びで情報を流してもらうってのが記者クラブの目的だとしたらダメダメすぎませんか。

ですから,今後こういう会見を開く場合には
・発言は挙手して指名された後,所属と氏名を名乗って行う。
 (司会は田原総一郎)←ゴメンナサイふざけましたm(_ _)m
・大きい会場のせいで大声になるのかもしれないので発言者にはマイクを渡す。
・敬語厳守。
・厳しいツッコミは口調ではなく理論で。感情の垂れ流しはもってのほか。


くらいのことはやってもらえませんか?
わざわざ改めてルールだというようなことじゃないと思うのですけれどね…。

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福知山線事故(6)…この場でお笑い論(何様?!)

2005-05-16 07:15:58 | 尼崎福知山線脱線事故
福知山線の脱線衝突事故について,前回の(5)では,
(4)「勘違い連中を茶化し斬りさせていただきます」でお笑いの形式を
とったことについて,あらためて自分で考えてみたことを書きました。
※自分で読み返して,いつもの生意気さ満点の文と違って,
 なんか,まるで田口ランディ,山田ズーニーさんみたいな「もがき系」の
 文章だなと思ってしまいました。そして,早速何件ものコメントをいただき
 私の人柄まで“読み取って"くださるに到っては,
 「俺,偽善者?!」と強烈に気恥ずかしくなっています。


で,自分は何をしたかったのか-
要するに,相次ぐ報道の中で見せつけられたマスコミの“体質”に
こみあげてくる思いをぶつけてやりたかった,という結論に一応なりました。

では,なぜお笑いの形をとったのか?
「書きたくなったから」の一言でおしまいの話なのですが,
(テレビでプロの芸人さんがこんなネタをするわけにはいきませんが)
ネタを考える際に,ネタの対象について思ったこと
お笑いの形を取ることでどんな意味があるのか考えてみました。


JR西日本をネタ対象にしなかった理由

このJR福知山線の脱線事故には,本当に多くの人数,そして
さまざまな立場の人々が関わってきました。
そして,この世に完璧な人間などいないわけで,その殆どにツッコミどころを
探そうと思えば見つけられる(テレビに出てきたら見えてくる)わけです。
それこそ遺族の方だって筋違いと思えるようなことで怒ったりとか
(このことについては(1)で触れました),世間で美談だとされる
話でも,ここがおかしいぞとつっこみを入れることは可能なのです。

私は,その中で,電車が遅いと文句を言う乗客,
いやがらせの張り紙をした乗客,

そして自らは被害者の心情への配慮を欠きながら
JR西日本の対応を一方的に叩いているマスコミ
 をネタの題材にしました。
(あと,JR西日本の日勤教育も扱っていますけどね。
 たいていの方はスルーされたのでは?)

つまり,加害者と被害者,当事者ではなくその周辺で
好きなことを言ってる連中がターゲットになったわけです。
それはなぜか?

JR西日本。事故を起こした運転手から,被害者への対応,のんきに懇親会や
旅行に行っていた間の悪さ…ツッコミどころには事欠きません。
特に,記者会見などでもやり玉にあげられている垣内社長など
91年の信楽高原鉄道事故の初謝罪(03年3月)の際に副社長として
南谷社長(現会長)とともに「安全な鉄道」を誓っておきながら
スピードと効率優先の経営を推し進めて今回の事故を招いた
(と断言していいでしょう)から,

(毎回頭を下げて涙ながらに再発防止を誓うけど)
でもあんた,2年前にも同じこと言ってたばかりですから!
残念!

10年間過ちを認めなかった者が引責どころか昇進して,
たった2年で変われるわけないですよね~斬り!!


くらいのことは言ってやりたい気持ちもあるんです。
ですが…勘違いマスコミには文句を言って態度を改めてもらえばいい
じゃないですか。勘違い乗客には,それ,みっともないよと
つっこんで,それぞれのふるまいを見直してもらえばいいじゃないですか。
でも,いくらJ西につっこんでも,失われた命は戻ってきませんから。
単純に,怒りをぶつける対象があって発散できるという意味では
気持ちいいかもしれませんが,やっぱ,むなしいですよ…。

衆院委招致 主なやりとり(神戸新聞)を読みました。
まあまあ具体的な質問でしたが,新しい事実が出てきているわけでもないので
偽証が罪になる場所でトップが喋った点に意味があるといったところでしょうか。
乗り合わせた運転手やボウリング社員のことをひっくるめて
責任感がないと指摘したり,社長の謝罪に「当然だ。何をいまさら言っているんだ」
と罵声を浴びせるなど代議士のセンセイにも単純な思考の持ち主がおられるようで…。
※これとは別に,垣内氏の官僚的・事務的な物言いは本当に
 責任の感じられないむかつく喋りのようですね…。
 私はもともと“前科"のある経営陣の“再犯”ですから
 幹部は即刻退陣するべきだと思ってましたけれど,
 マスコミの影響で皆が悪い印象を先入観として持っているからといって
 こうまで行く先々で話す相手を怒らせるというのは,
 企業トップとしての資質がそもそもなかったのではと思います。
 官僚としてなら,また民営化後も巨大企業でシステムが確立されて
 日々の業務はきちんとやってくれるために問題なくやってこれたのでしょうが,
 改革していこうという時に陣頭に立つ人間としては不適格,
 垣内氏が残ることはマイナスにしかならないですね。
 そもそも自分の責任を感じていたら「自分が一番痛みを感じている」
 なんて言えるわけないですよ。

置き石犯やJR職員に暴行をはたらく便乗犯
おちょくりようがないじゃないですか。そもそも人間としての
常識やモラルが欠落しています。
だから,「置き石は犯罪です」と言ってるマスコミに対して
その口調じゃ生ぬるいですよとつっこむしかなかったのです。


お笑いの役目

もともと僕は攻撃的な性格の人間なんで,つっこめる相手がいると
ときおり歯止めが利かないくらい叩くことがあって
(「ブラックバス問題にトラックバック」など),
今回,J西相手にせよマスコミ相手にせよ
正面切って叩いたら読んで気持ちが重くなる不快な文になるだろうなというのが
お笑いの形式をとった一番の理由でした。

お笑いが職業として存在する意味って,面白くて笑って楽しめたら
ストレスの解消・カタルシス・心の開放感が得られるってことですよね。
そもそも,笑いとはなにか,笑いの原因となるのは何か
ということを考えだすと,本当に難しい話になってしまうと思いますが,
キーワードは「緊張や抑圧からの解放」だと思います。
・恐怖から解放されたときに泣きながら笑いが止まらなくなる
・おいしいものを食べたときに思わず顔がほころぶ
・かわいい動物や無邪気な子どもを見て顔を崩す
などの例から,このようなことが言えると思います。

今回の「茶化し斬り」に関連して,私は次の2点にポイントがあると思います。

1.上の立場として見ているものを自分と同じか低いところまで下げる

2.言いたくても言えないことを代わりに言って発散させてくれる


【落とす】
「オチ」(落語ではサゲ)という言葉がありますが,
笑いの基本は,ネタの対象を「落とす」ことでしょう。
身の回りのよくある光景や有名人,そして演技者本人の
かっこ悪い点・みっともない点を指摘して,観客・視聴者より下か
少なくとも同レベルまで下げることで,
無意識に見上げる・身構えてしまう相手への緊張感がホッと解消される
効果があると思います。

今回の「茶化し斬り」でも,「知る権利」を錦の御旗に
剣より強いペンという武器を繰り出す,おそらく高学歴であろう
マスコミの人々に対して,あんた,みっともないことしてるよ,
とカッコ悪い点を指摘してみせることで批判したかった,
おごる彼らを読者・視聴者・一般ブロガーと同じ目線まで
引きずりおろしたかったと説明できるかなと思います。

【代弁する】
関西のお笑いで昔「責任者,出てこーい!」というギャグがありました
(私自身は,時代が違うせいか,芸人さんがこれの物まねをしても全然
 面白くないのですが)。
前述の「上にいる者を落とす」とかなり重なりますが,
世の中のふつうの人々が不満に思っている,文句を言ってやりたい
対象に対して,皆の気持ちを代弁してガツンと思いをぶつけることに
カタルシスを感じるというのがお笑いの効用の一つではないかと思います。

※この「代弁」という言葉は,悪い意味でマスコミや便乗犯が
 とらえていると多くの方が認識していると思います。
 このことに関しては次回,「マスコミと自分を含めた人々に求めたいこと」
 として書いてみたいと思います。

これに通じるものとして,
スポーツ観戦や華麗なダンス,マジックなどのエンタテイメント
を見て感動を覚えるのは,自分ができないようなすごい技を実現する,
疑似体験させてくれることにあると思います。だから,お気に入りの
選手やチームがあって,彼らが勝てばより楽しめるわけです。

【ツッコミの役割】
そのために重要なのが,ツッコミの存在。

もう10年以上も前になりますが,私が投稿の常連だった
ラジオ番組で,リスナー参加のコント大会が開かれたことがありました。
その何回めかの大会で,当時大学生の私は,中高生が中心の他の参加者に
アドバイスのようなものをまとめた冊子をつくって配りました。

演劇部だった経験などから
「セリフは相方ではなく客席に聞こえるようにしゃべる」
など基本的なことを書いたお恥ずかしい内容だったと思いますが,
その中で,
「ツッコミは,ボケを現実に引き戻す作業である」
と書いた記憶があります。

基本的に,ボケは常識外れな変なことをやります。
ボケ単体で笑いをとれるギャグも多々ありますが,
あまり奇怪な行動なら見る方が引いてしまいますし,
勝手にボケがボケているだけだと他人事として醒めてしまうことになります。
そこでツッコミが言葉や,叩くなどの行為で
ボケを現実に引き戻す・ボケに「ふつう」とのギャップを認識させ
恥ずかしい思いをさせることで,見る人に安心感・開放感を与える。
そこに笑いが生まれるという考えです。

私は,勘違いマスコミやJ西職員いじめの低レベルな便乗犯に
「あんたおかしいよ」と自分が道を外れているという
認識をもってほしかった。つまるところ恥を知ってほしかった。

マスコミの記者や番組・紙面の制作者,実際の便乗犯が
これを読んでいる可能性は低いでしょうが,
少なくともこの思いを,同じ立場でネットに接する皆さんと
共有できれば…という思いがあったと思います。
(3)や(4)で数多くのコメント,反響があり本当にうれしかったです。


タイトルについて
これは言うまでもなく,ブログのトップにも書いてあるフレーズ
「ニュースに芸能・スポーツを茶化し斬り!」から単純に抜き出したものです。
そして,エントリー中にも書きましたように,UP後,
自分の意図とニュアンスが異なるのではないか気になって,
 「福知山線事故(4)…申し訳ありませんが茶化し斬りさせていただきます」
      ↓翌日朝
 「福知山線事故(4)…勘違い連中を茶化し斬りさせていただきます」
      ↓さらに2日後
 「福知山線事故(4)…勘違い連中を茶化し斬りさせていただく」
に変更しています。

最初の変更は,このタイトルが事件そのものを茶化しているかのような
ものだったので批判の対象をはっきり示した形への変更,
そして2度目の変更は,「させていただきます」の部分が
慇懃無礼な感じがして気持ちが悪かったので,ほとんど変わらないですけれど
「させていただく」という少し強めの表現に変えたものです。

ですが根本的なところで,「茶化す」=ふざけている,
「斬る」=傲慢 というニュアンスそのものに問題があり,
そこを変えない限り,気持ちの悪さは解消されないという思いも残ります。
正直,自分でも根本的に気に入っていません。
もっといい表現はないものか?

この事件で見聞きして心底むかつく勘違い連中に対して,
正直,まっぷたつに斬ってやりたい!(ウルトラマンのギロチン光輪みたいに)
けれど自分は神じゃないし,勘違い連中より上だと言い切れる人間でもないから
「私はそうじゃない,ちゃんとわかっていますけれどあなた達は間違っています」
と偉そうに批判・非難するのも鼻につく。
石を投げるでも棒で殴るでもなく,後ろに忍び寄って
力いっぱい(でもハリセンで)はたいたる!
というようなニュアンスの言葉で表現したいのですが,
結局,「斬る」というよくある表現を,少しおちゃらけた「茶化す」で
トーンを弱めた今の書き方でおさまっているわけです。
いいアイデアがあったらアドバイスください。


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●福知山線脱線事故に関するエントリー
「JR福知山線事故(1)・遺族の憤懣に思う」
「JR福知山線事故(2)…マスコミ,おかしくないか?」
  (↑100を超えるTBいただきました。皆さんありがとうございます)
「福知山線事故(3)…マスコミにもの申した?番組」
福知山線事故(4)…勘違い連中を茶化し斬りさせていただく
  (↑コメント数40突破!私自身が炎上させかけてしまい反省)
福知山線事故(5)…「茶化し斬り」で何がしたかったのか

※大西宏のマーケティングエッセンスよほど書くことがないのかな?読売社説(5/13)

※YOMIURI ON LINE「脱線事故会見巡る不適切発言でおわび…読売・大阪本社」

※ヒゲ記者の実名を最初に晒したとされるブログ
 清谷防衛経済研究所 ブログ分室
 「JR西日本記者会見で罵声を浴びせたヒゲ記者の[正体] 読売新聞大阪本社社会部遊軍 竹村文之」

対談 笑いの世界  桂 米朝, 筒井 康隆  朝日新聞社

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福知山線事故(5)…「茶化し斬り」で何がしたかったのか

2005-05-14 14:04:36 | 尼崎福知山線脱線事故
福知山線の脱線衝突事故について,(1)JR西日本に対して対応を求め,(2)(3)ではマスコミの暴走ぶりを書いてきました。そして前回(4)では,“勘違い連中を茶化し斬り”と題してお笑いの形式をとったエントリーをアップしました。

(4)をアップした後,いろいろな事を考えました。
意図はどうあれ主旨はどうあれこのような“ネタ”を作ることは不謹慎じゃないだろうか?読んでくださってくれる人に受け入れてもらえるだろうか?言いたいことはちゃんと伝わるのだろうか?ていうか,形式以前に意図や主旨は妥当なものだったのか?そもそも書いてよかったのか?「被害者や遺族の方々の気持ちや事故の真相究明や再発防止とは全く関係ない方向に暴走している人々について,お笑い形式で茶化してみたいと思います」っていうけれど,こんなこと書いても被害者の慰めにも事故の再発防止にもつながらないじゃないか?!

だいたい,自分で読み返してみても,その時の心身の状態にもよりますが,
「こいつ何様のつもり?!」
「ハガキ職人って格好よくもない“身分”をひけらかして,
 『自分は文才があるからこんなのも書けます』とでも言いたいつもり?」
と少しむかむかすることがあるくらいですから
本当に,読んだ人がどう感じるのか気になりました。
なんで自分はこんなものを書いたのだろう…

そう考えているうちに,
「意図」?「主旨」?
そもそも自分はここで何が書きたかったのか?何が言いたかったのか?
を疑問に思うようになりました。

ネットで公開した以上,そのエントリーで自分が何を言いたかったのかなど
書いたものそのものを読んだそれぞれの人の解釈にゆだねるしかないわけで,
福知山線脱線事故そのものに関する記事は他の方の書かれたブログをROMすることにし,
私は,コメント欄に寄せられた意見や感想を参考にしながら,
自分が一体何がしたかったのかを見つめ直すことにしました。

コメントに教えられる

いただいたコメントは,肯定・批判いずれの意見も,どれも思い当たる,
というか私自身が読み返したときにこみ上げてくる感情を的確に言葉で表現してくださるものでした。
みなさん,それぞれの頭でとらえ,読み込んでくださって,真剣に向き合って
意見のボールを投げ返してくださいました。
「間違っていなかった」とまでは思いませんが,書いて本当によかったと思っています。

> 報道という旗を掲げれば何をしてもよいというマスコミの体質が見え見えな事例ばかりですね。
> 日本人はテレビや新聞に書いてあることは何の疑いも持たずに信じる国民性です。
> マスコミの情報に接するときは眉につばつけて。

> 茶化すには若干時期が早いかな…と思いつつ、素直に読めました

と,面白かった,考えさせられたと好意的に書いてくださる方が多く
とてもうれしかったです。

> 結局この事件を利用してマスコミを叩きたいだけじゃないのかという風に捉えられます。
> たとえ内容が真っ当なことでも、形式は人の考えが如実に出るものですから。

> 前回までの記事はよかったのに,これじゃあ視聴率稼ぎのために「事故関連」の
> ニュース垂れ流してるマスコミと変わらないじゃないですか

と,書かれている内容自体は認めながらも,やはり形式が不謹慎,
あるいはアクセスアップを狙う意図が見えて不快という意見もいただきました。
(Akkyさん,既に誤解だったと書いてくださっていますが,おそらく多くの
 方が同じことを感じられたと思いますのでそれを代表する形でコメントを
 引用させていただきました。おゆるしください)


> 30過ぎてなお、茶化していいことと悪いことがあるという程度のことさえ
> 理解できない人間がこうして大声でモノが言えるというネットの怖ろしさ...
> 遺族がもしこれ読んだらどう感じると思う?


文体とか,この後に書かれた紋切り型の揶揄のフレーズとか頭悪い作文で尊敬できない
ところもありますが,読んでいただいた正直な感想を書いてくださった,
こういうことを考えられたという事実については,おそらく多くの人たちの思いを
代表するものだと思いますので,ありがたく謹んで受け止めたいと思います。

> ブログならいいとか、社会批判だから茶化してもいいっていうなら、
> マスコミと五十歩百歩のレベル。
> ネット言論も不特定多数の読み手を前提とする以上、名誉とか心情に配慮すべき点は
> 変わらないんですけど。


「ブログだから何を言ってもいいのか」については非常に深い問題で
どう取り組んで考えるべきか・検討の糸口や切り口すらつかめないのが
正直なところです。申し訳ありませんが,おそらくこの件に関する記事の中では
お答え・反論できないと思います。
先に出た「遺族がどう思うか」については,少しずれた視点になるかもしれませんが
この後で(または次のエントリーで)考えたいと思います。


すべては憤りから

そしてUPから2日後にいただいたコメント,
> 形式はいつここのネタ風にしてはいますが、内容は極めて常識的
> 嘘ニュースは、逆にこうあるべきじゃないかと僕も思うぐらいです。
> 嘘ニュースの中で書いてあるマスコミの心情は、おそらくその通りです。


全面的に肯定していただいているコメントで恥ずかしいのですが,
「嘘ニュース」で書きたかったのは,本当にこういうことだったのです。

テレビニュースで見た会見の様子を見て本当にあきれ,
ブログで,多くの人たちがまとめ,指摘されたその暴言の数々を確認するにつけ,
マスコミのもつ問題点がほんとうに数限りなく浮かび上がりました。

・JR西日本が「まだ調査中」と答えている事柄に対し
 「人が107人死んでるんやぞ」等と脅すのはまるで筋違いである。
 恫喝して無理やり喋らせようとすれば,
 不確定な情報でも発表せざるを得ない状況をつくりだし,誤報の原因を誘発する。

・不確定な情報だからと発表しなければ「隠ぺい体質」,
 マスコミが無理やり公表させた情報だろうと,間違いだとわかれば
 今度は「嘘つき」「責任逃れ」と非難。
 信用をなくすのはJR西日本であってマスコミ自身は責任を負わないからと
 事故に関する重要な情報を平気で混乱させている。

・計算ずくだとしたら,JR西日本幹部を罵倒して怒らせ,
 テレビ受けする失言を引き出すという取材対象を食い物にした卑怯な行為。
 “演出”を加えた“事実”を報道の名の元に見せるということで
 視聴者に対しても馬鹿にした行為であり,非常に失礼。

・事故に関する重要な情報を得る場であるはずの記者会見場で
 休暇中の社員の懇親会の内容や時刻・2次会の人数など
 どう考えても優先順位の低い,くだらない事実を執拗に問い詰め
 たれ流し報道することで,他の重要なニュースが埋没または
 割愛されてしまう。そのバランス感覚のなさは,場合によっては
 視聴者・読者の利益(知る権利)を損ないかねず罪とさえ言える。

・まして「遺族が見ているんだぞ」という言葉で
 休暇中の社員のボウリングを処罰させようとする発言に至っては
 報道の役割を完全に逸脱している。マスコミに人を罰する権利はない。
 報道記者に免許があったら即刻免停・講習受講を受けさせたい。
 さらに勝手に遺族の名を使う点で人としても間違っている。

・会見での暴言は,場をわきまえない・最低限の礼儀をわきまえない・
 報道の役割をわきまえないただのチンピラである。
 そんな記者の書いた記事など信用できない。
 「二転三転するJ西の発表にいらだった」という理由があったというのなら
 なおさらのこと,プロとして「むしゃくしゃしてやった」のと同レベルの幼稚な行為。


などの,マスコミに不信感を覚えるポイントが次々と認められました。
そして,一連のJR西日本叩きの中で,
「今回の事故はJR西日本の体質が引き起こした」ことを示したいがために
“JR西日本の体質”を感じさせるマイナスの事柄を執拗にほじくり出そうとした
その行動の中に,逆にいやらしいマスコミの“体質”が見えてきたのです。


それはつまりこの2つです。
・事故という最大の不祥事を起こしたJR西日本には皆が怒っている。
 その怒りを増幅させるようなJ西の“不祥事”情報を見せたら,
 どんなくだらないニュースでも,とびついて同調してくるだろうと
 視聴者・読者をなめてるだろ!

・大事故を起こしてパニックにもなりかねない状態でJ西が見せた数々の失態を
 さもひどいような事をしてるかのように指摘してあげつらうけれど,
 そういう自分たちが同じ立場になったら問題なく行動し振る舞えるのか?!
 どう考えても,あんたらが人様以上にちゃんとできるとは思えん!



■「嘘ニュース」は,そんな思いをぶつけて書いたものです。
記者が捕まって,新聞社や放送局側が逆に非難され謝罪する立場になったら
ちゃんと説明責任を果たせるのか?
適切な処分と今後の防止策を打ち出せるのか?
「指摘するまで出さなかったのは,事実隠し・隠ぺいじゃないんですか?」
と言われるようなことを,あなた方のほうこそやるんじゃないですか?と。

 ※ 「嘘ニュース」では“威力業務妨害で逮捕”としましたが,
  本当は,日本新聞協会が問題視して独自に該当記者を捜し出し,
  本人を出しての謝罪会見を開いて自浄能力・姿勢を示すべきだと思っています。
  (本人は取材対象に対する非礼・誤報を誘発しかねない恫喝行為を詫び,
  協会はこのような記者を出して会見を混乱させマスコミの信用を損ねた責任をとる)


 はからずも産経新聞が会見での暴言に対して批判する記事を書き,
 先日,暴言の様子がテレビで流れネットでも話題になっていたヒゲの記者について
 所属する読売新聞が謝罪しましたが,
 あくまでも他社のやっているだとして批判したり,
 顔がばれて週刊誌に所属もばらされた結果謝らざるを得なくなって
 謝るというのではなく,やったこと自体をマスコミ全体の問題として認識し,
 新聞協会や日本民間放送連盟の単位で動いて
 できるかぎりすべての問題発言を調査・洗い直して公表し,
 反省の意を示すことでマスコミの信頼と名誉を守るべく努めるべきだと考えています。


新聞倫理綱領(日本新聞協会公式ページ「取材と報道」より)
 編集、制作、広告、販売などすべての新聞人は、その責務をまっとうするため、また読者との信頼関係をゆるぎないものにするため、言論・表現の自由を守り抜くと同時に、自らを厳しく律し、品格を重んじなければならない。
 自由と責任 表現の自由は人間の基本的権利であり、新聞は報道・論評の完全な自由を有する。それだけに行使にあたっては重い責任を自覚し、公共の利益を害することのないよう、十分に配慮しなければならない。
 正確と公正 新聞は歴史の記録者であり、記者の任務は真実の追究である。報道は正確かつ公正でなければならず、記者個人の立場や信条に左右されてはならない。論評は世におもねらず、所信を貫くべきである。
 独立と寛容 新聞は公正な言論のために独立を確保する。あらゆる勢力からの干渉を排するとともに、利用されないよう自戒しなければならない。他方、新聞は、自らと異なる意見であっても、正確・公正で責任ある言論には、すすんで紙面を提供する。
 人権の尊重 新聞は人間の尊厳に最高の敬意を払い、個人の名誉を重んじプライバシーに配慮する。報道を誤ったときはすみやかに訂正し、正当な理由もなく相手の名誉を傷つけたと判断したときは、反論の機会を提供するなど、適切な措置を講じる。
 品格と節度 公共的、文化的使命を果たすべき新聞は、いつでも、どこでも、だれもが、等しく読めるものでなければならない。記事、広告とも表現には品格を保つことが必要である。また、販売にあたっては節度と良識をもって人びとと接すべきである。


それにしても読売新聞側の謝罪コメント(→gooニュース「脱線事故会見巡る不適切発言でおわび…読売・大阪本社」)…
つっこみ所はいっぱいですが(「当該記者を厳重注意のうえ、既に会見取材から外すなどの
措置を取っています。」←面が割れてるから表に出せないだけだろ等),
使命感や熱心さのあまりとはいえ、常に心がけるべき冷静さを欠いた
 と言わざるを得ません。」 という言い訳・自己弁護の言葉が入っているのを見るにつけ,
反省してないな…と思ってしまいます。
JR西日本に憤ったとはいえ置き石は犯罪です」なんてアナウンスするくらいですから
まして身内の不祥事なら「使命感ゆえの発言とはいえ不適切」
という前置きがつくのは当然のことかもしれませんね。
そして,悪かったから謝るのではなく,ばれたから,非難されたからしかたなく
謝っているという本音が見え見えで情けなくなります。
「世間が騒ぐまで公表しなかったのは,隠ぺいじゃないんですか?」


事故の運転手がマスコミで大々的に名前をさらされているのはしかたないにしても
前途ある若い新聞記者さまは匿名ですからね(会社全体で責任をとってくれたら別にいいですけど)。
J西車掌の懇親会の始まった時間・人数・2次会以降の人数や時間・その様子
まで詳細な説明責任を要求したのですから,何月何日の何時何分にどんな発言をして
どの発言を問題発言と認識しているのか,きっちり説明責任を果たしてほしいものです。
※懇親会の開始時刻については,事故を知っていたかという点でポイントには
 なりますが,詳細に聞き出す・問い詰める必要はない。


それに,「常時100人から50人いる」という会見場,
暴言記者が1人や2人なわけないです。
面が割れてない暴言記者の所属する会社は,自分の社は関係ないと思ってるのでしょうか?
声で,同僚かどうかくらいわかると思います。
今も会見取材に通っているのではないですか?
ばれなければ・世間に騒がれなければ処分どころか社内調査すらも
全く考えていないんじゃないでしょうか。
こんなことではほとぼりがさめたら…暗い気持ちになります。

だから,新聞協会,民放連盟という単位できちんと調べて
再発防止に取り組むべきだと思うんですけどね…。


■今回この件について,本当は前編:「なぜ福知山線事故(4)をあのような形で書いたのか」
後編:「マスコミや自分を含めた人々に求めたいこと」
の2回にわけて書こうと思っていたのですが,
前半部分の導入部分でこんなに長くなってしまい,
お笑いという形式をとった理由・お笑いについてどう考えているか・
なぜJ西を題材にしなかったのかという
本題に入る前に10000字制限をオーバーしてしまいました。
今回は一旦区切りとさせていただき,近日中に続きをアップするようにします。

駄文におつきあいいただきありがとうございました。


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※ビデオジャーナリスト神保哲生氏ブログ「JR西をバッシングしても、いいこと何もありませんよ」

※下村健一氏公式ページより「"怒り"のオーバーラン、していませんか?」

◆誤報・虚報の戦後史―大新聞のウソ  小林 弘忠  東京法経学院出版

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コメント (17)

福知山線事故(4)…勘違い連中を茶化し斬りさせていただく

2005-05-09 18:00:16 | 尼崎福知山線脱線事故
福知山線の痛ましい事故の後,連休をはさんで,再び通勤ラッシュの朝がやってきました。
これまでこの事件に関しては3件のエントリー…(1)JR西日本は誠心誠意対応を,
そして(2)(3)ではマスコミの暴走ぶりについて触れてきました。

ブログのトップにも書いてありますように,私は三十代の元ハガキ職人
(今でも小遣い稼ぎできそうな投稿欄にはたまにハガキを出してます)です。
世の中の事象を茶化し斬りと銘打っていることもあり,
今回は,マンションの住人の方々を含む被害者や遺族の方々の気持ちや
事故の真相究明や再発防止とは全く関係ない方向に暴走している人々について,
お笑い形式で茶化してみたいと思います。
不謹慎かもしれませんが,おつきあい頂きまして御意見などいただければ幸いです。

※タイトルがどうもしっくりこないので,5/10朝に
 「福知山線事故(4)…申し訳ありませんが茶化し斬りさせていただきます」
 から変更しました。
※どうも慇懃な感じがするので5/12朝に再度
 「福知山線事故(4)…勘違い連中を茶化し斬りさせていただきます」
 から変更しました。

■どけどけィ!どけどけィ!!

電車が2分遅れたからって,駅員に文句いってる奴!コノヤロ,バカヤロー!
乗り継ぎの電車に1本乗り過ごしただけで遅刻するくらいギリギリで出勤してんじゃねぇよ,コノヤロー!!


電車が2分遅れたからって,駅員に文句いってる奴!コノヤロ,バカヤロー!
お前,電車が遅れたおかげでギリギリで乗り込めたんじゃねぇか,コノヤロー!


電車が2分遅れたからって,駅員に文句いってる奴!コノヤロ,バカヤロー!
お前が空いてるドアから乗り込めば,もっと早く出発できたんだよ!コノヤロー!


電車の運転席の扉に「命」の字,逆さまに貼った奴,コノヤロ,バカヤロー!
最近,テレビであんまり見なくなったTIMへのイヤミか,コノヤロー!


電車の運転席の扉に「命」の字,逆さまに貼った奴,コノヤロ,バカヤロー!
中国で「福」って逆さに貼ったら幸運が降り注いできて縁起がいいんだぞ!コノヤロー。
子宝にでも恵まれたいんか?! 自分の家でやれ!コノヤロー


車掌の飲み会のレシート,わざわざテレビで映してんじゃねぇよ,コノヤロ,バカヤロー!
3500円ぽっちの飲み放題で,視聴者がうらやましがるとでも思ってるのか?!バカヤロー。


車掌の飲み会のレシート,わざわざテレビで映してんじゃねぇよ,コノヤロ,バカヤロー!
そんなもん集めてる暇があったら,事故現場で食い散らかしたコンビニ弁当のレシート,
ちゃんと拾って帰れ!コノヤロー。


「被害者の気持ちを逆撫でする行為」とかしたり顔で言ってるマスコミ!コノヤロー!
クレーンをニョキニョキ立てて見下ろしやがって,うっとぉしいんだよ!コノヤロー!


「被害者の気持ちを逆撫でする行為」とかしたり顔で言ってるマスコミ!コノヤロー!
車掌が休みに飲んでたって話をわざわざ遺族に聞かせるのが,逆撫でじゃなくて何なんだ?!コノヤロー!


「被害者の気持ちを逆撫でする行為」とかしたり顔で言ってるマスコミ!コノヤロー!
家族が死んで泣いている人に「今の心境は?」って,聞かなきゃわかんねぇのか?!コノヤロー!


「置き石は犯罪です」って言う前に「JR西日本に怒りを覚えているのかもしれませんが」
って,なんでわざわざ犯罪者の心情をおもんばかってんだ,コノヤロー!
単に騒ぎを起こしたいだけに決まってるだろバカヤロー!


「置き石は犯罪です」って言う前に「JR西日本に怒りを覚えているのかもしれませんが」
って,なんでわざわざ犯罪者の心情をおもんばかってんだ,コノヤロー!
お前の家族が殺されても「トラブルがあったんでしょうが殺人は犯罪です」って言うのか,バカヤロー!


「置き石は犯罪です」って言う前に「JR西日本に怒りを覚えているのかもしれませんが」
って,なんでわざわざ犯罪者の心情をおもんばかってんだコノヤロー!
そんなこと言ってたら,そもそもこの脱線事故についてだって
「遅れを取り戻そうとしたのでしょうが」っていちいち注釈つくだろが,バカヤロー!



■間違いない!

JR西日本の,過剰なスピード化,日勤教育などの精神的な締め付けに対し,
偉大な将軍さまが率いるあの国・自称「共和国」の連中は,
「個人の主体性を無視してまるで機械扱い。人権侵害も甚だしい!
 うちの主体思想を見習え!」
などと,マジで言いたくてうずうずしているに違いない!


■嘘ニュース

【記者会見で暴言の記者逮捕】
5月8日午後,大阪府警は,4月25日に起きた尼崎市のJR福知山線脱線衝突事故に関して
JR西日本が開いた記者会見で,大声で暴言や恫喝をはたらき,会議の進行を妨げたとして
大阪府在住の新聞記者Aほか2名を,威力業務妨害罪の容疑で逮捕した。
警察の発表によると,3人は4月25日,5月4日のJR西日本の社長ら幹部に対し,
「人が死んでるんやぞ」「泣くのはもういいから」「あんたはいいから社長を出せ」
などと大声で威嚇・恫喝し,会見の進行を妨げた疑い。
さらに警察は,3人の行動が,事実の明らかになっていない不明確な情報の流布による
捜査の混乱,JR西日本側に恐怖感を与えることで虚偽・隠蔽を誘発し
捜査の妨害にも当たるとして,公務執行妨害での再逮捕を検討している。

なお,「人が死んでるんやぞ」という暴言を行った記者Aは
警察によると「むしゃくしゃしていた。相手は誰でもよかった」など,わけのわからないことを
しゃべっているとのこと。
A記者が所属しているX新聞社は,取材に対し
「A記者はまじめな性格だが,注意をしてもうつろな目をして本当に聞いているのか
 心配なところがあった。誠に遺憾であり今後はこのようなことがないよう努力したい」と答えている。

「あー泣くのはもういいから。知ってるんやろ,早く答えい」という暴言を行った記者Bは警察の調べに対し
「雪印の食中毒事件で記者会見の中継を見て思いついた。社長をキレさせて
 『私は寝ていないんだ』くらいすごいことを言わせて有名になりたかった」と話している。
B記者が所属しているY新聞社の話
「この件については調査中であり,現時点ではお答えすることができない」

「あんたはいいから社長を出せ」という暴言で会見の進行を妨げたC記者は
警察の調べに対して「社長に会いたかった」と話している。
C記者が所属するZ新聞社の話
「C記者は取材中の行き過ぎた行為や勤務中の居眠りなど過去に3度注意を受けていた。
 管理上の責任を感じている。今後は社員教育を徹底したい」


以上,
読んでいやな気分になった方もいらっしゃるかと存じますが,
駄文におつきあい頂きありがとうございました。
どんな感想・ご批判でも結構ですので,コメント欄に書き込んで頂ければ,
まじめに受け止めたいと思います。


●福知山線脱線事故に関するエントリー
「JR福知山線事故(1)・遺族の憤懣に思う」
「JR福知山線事故(2)…マスコミ,おかしくないか?」
  (↑100を超えるTBいただきました。皆さんありがとうございます)
「福知山線事故(3)…マスコミにもの申した?番組」

福知山線事故(5)…「茶化し斬り」で何がしたかったのか 

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コメント (50)

福知山線事故(3)…マスコミにもの申した?番組

2005-05-08 16:37:32 | 尼崎福知山線脱線事故
前回のエントリー「JR福知山線事故(2)…マスコミ,おかしくないか?」(100を超えるTBいただきました。皆さんありがとうございます)のコメント欄に,

> こんな偏向報道の風潮に正面切って反論できるのは,
> 今の芸能界(←テレビにジャーナリズムはないということで)にいるのは
> 橋下徹弁護士くらいじゃないでしょうか。…そんなことを勝手に期待されても
> 本人には迷惑かもしれませんが。
> 今日5月8日,よみうりテレビで放送の■『たかじんのここまでいって委員会』では,
> 脱線事故についてマスコミ批判もやるようです。橋下弁護士,出てくるかな?


と書きましたが,その番組(正しいタイトルは「たかじんのそこまで言って委員会」でした),
一応見ましたので,その概要を書いておきます。
※録画してませんし,簡単なメモのみにより書いていますので,
 各出演者の発言はD.D.の記憶による要旨であることを予めご了承ください。


13:30~15:00の1時間半の放送(すごいたっぷりした時間枠ですよね)のうち,
前半が脱線事故問題,2番目の大テーマは北朝鮮問題,そして最後にどうでもいい問題
(「最近がっかりした事」)という構成で,6人のパネラーに,
「福知山線脱線事故で許せないこと」というテーマで問うていたところ,
次のような回答がドン!と出ました。
※パネルディスカッションで
 討論する出席者のことはパネリストと言い,英語としては明らかに誤りなのですが
 …パネル張り職人のことでしたっけ?…『なるほどTHEワールド』でキンキンが
 出場解答者のことをパネラーと呼んで以来,テレビ界で定着しているので
 この言葉を使います。


三宅久之 「職業意識の低下」
西村眞悟 「未然に防げる事故だった」
勝谷誠彦 「逃亡と隠蔽」
宮崎哲弥 「衝突車両に乗り合わせた運転手をその直後に運転させた」
桂ざこば 「言い逃れの記者会見」
遙洋子  「社員全体がズレている」
山口もえ 「置き石とか置き自転車」


そして,橋下徹弁護士,期待通り出演してこういう意見でした。
「記者の偉そうな態度」

曰く,自分も取材を受けてトラブルを起こしたりしているが彼らは
知る権利を盾に取って,特権意識を振りかざしている人間が多すぎる。との由。
勝谷「あれはチンピラやねん。ただあえて弁護させてもらうと,
  事実を隠してたりとか嘘を言ってたりとか,何度も何度もコロコロ
  言うことが変わるからええかげんにせぇという気がすんねん」
たかじん「あの記者は,他の記者にも嫌われてるで。絶対」
辛坊 「取材していた同僚に聞くと,今,会見に出てくるようなJR西日本の
  幹部というのは,旧国鉄時代にキャリア採用で入ってきた,官僚そのものの
  体質なんです。彼らが事故のことを『この度の事象は…』なんて
  何度も何時間も聞かされたら,そりゃカリカリくる,って言ってました」

この番組では,この他,JR西日本の体質の問題はもちろんのこと,
JRの労組問題,ATS導入が遅れている安全対策の問題などが語られました。

宮崎「JR西日本運転手の年齢構成,30代だけがごそっと少なくて全然いないんです。
  この時期は民営化で合理化・人減らしで全然地域採用をとっていない。
  このせいで先輩から後輩への技術の継承がぷっつり途切れているんです。
  団塊の世代が定年で抜けていったらもう終わりですよ」
勝谷「運転手は皆高卒で,今どき珍しい職業ですよ。幹部はエリートで電車のことなんか
  全然知らん。若い運転手に仕事を教えるのは先輩ですよ。ときには鉄拳制裁をして。
  それをやってたのが2,3歳上の先輩。それが全くできなくなるんです」
辛坊「他の私鉄(ATS制御によって,駅に近づくにつれて徐々に減速する)
  とは違って,JRはギリギリまで減速しないで,直前で一度だけブレーキを
  かけ,最後に軽くブレーキを緩めてピタッと止まる。
  その職人技といったら…乗客の数やその他もろもろの条件でタイミングは
  全然違ってくるわけですから。職人技に頼るのではなく,ATS配備で
  誰がやってもきちんと止まれるシステムを作らなければならないんです」
勝谷「湖西線なんて旧態依然,旧システムの代表。新興住宅地が開かれて
  人の移動がどんどん増えていく線で,何も改善されていない状態で
  普通も快速も特急も皆走ってるんですよ」

橋下「今の刑法は処罰の対象が個人レベルで,企業が責任をとるシステムになっていない。
  安全担当役員など幹部職員が捕まるだろうことは当然ありえますし,
  前例もたくさんあるわけですが,この先どうなるかは注目ですね」

三宅「(テーマへの回答について)日勤教育だろうが,遅れたらペナルティと
  言われようが,何百人と乗せている自覚があったら,パニックになって
  スピード出し過ぎるなんてできないはず。『処罰されても危険なこと
  できるか!』って気概がなきゃ」

宮崎「事故の車両の車掌は重要な証人。警察はいち早く逮捕(身柄確保)すべきだった。
  入院しているということだけれど,警察の監視下にいるわけじゃない。
  会社の支配下にあって,会社の人間に口止めや口裏合わせなどを強要されている
  のは想像に難くない」

宮崎「日勤教育が問題視されているけれど,僕は,今回の事故の原因じゃ
  ないと思う。JR西日本の労組には『西労』『西労組』があって
  運転手は主に西労のほうに所属してるんです。日勤教育は,そもそも
  西労つぶしのためのいじめの手段であって,今回の事故の運転手は西労組のほうに
  所属していたから,それほどひどいいじめには遭っていないだろうと」

もえ 「労組って何ですか?」
たかじん「ローソンの親戚や思ってるんちゃうやろな?!」

以上,ざっとですがこんな番組でした。
もっと詳しい内容について書かれる方がいらっしゃいましたら,コメントで補足していただくか,トラックバックいただけると嬉しいです。

たかじんのそこまで言って委員会 公式ページ(よみうりテレビ)


●福知山線脱線事故に関するエントリー
「JR福知山線事故(1)・遺族の憤懣に思う」
「JR福知山線事故(2)…マスコミ,おかしくないか?」

福知山線事故(4)…勘違い連中を茶化し斬りさせていただきます


※ビデオジャーナリスト神保哲生氏ブログ「JR西をバッシングしても、いいこと何もありませんよ」

※下村健一氏公式ページより「"怒り"のオーバーラン、していませんか?」
 …TBSテレビ『みのもんたのサタデーずばッと』内「ずばッとリポート」を担当されているとのことですが,
  5/7の放送は,冒頭からみの氏がJ西叩きで爆走していたので見るに堪えずに
  チャンネルを変えちゃったんですよね。下村氏がコーナーを持っていたとは
  (今思えば,あああの人かという感じ)…。この日の放送で脱線事故を
  扱っていたかどうか知りませんが,彼のコーナーだけは見ておきたかった…。

※産経新聞の5/7付,取材側批判の記事については多数の方が言及しておられますが,
 その中から* 園丁日記 *: 言わせてもらおう、チンピラと>罵倒新聞記者氏を。

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コメント (9)

JR福知山線事故(2)…マスコミ,おかしくないか?

2005-05-05 12:37:45 | 尼崎福知山線脱線事故
25日のJR福知山線塚口・尼崎間の脱線・衝突事故から10日。
JR西日本が抱えてきた闇の部分が次々とあらわになってなってきていますが,
連休中の今朝のテレビ各局の報道を見ていると,
報道する側も感情的・扇情的な方向に偏ってきているように見え,
逆に醒めてしまうところがありました。

◆今,この事故で“旬”な話題は次の3つ。
(1) 衝突電車に乗り合わせたJR職員が救援活動をせず出勤した件
(2) 事故当日,天王寺管区の車掌区長ら43人がボウリング大会に興じていた件
(3) 遺族の1人・藤崎光子さんがJR西に,被害者名簿を求めたところ拒否された件

(1)については,27歳若手と59歳ベテランの2運転手がともに現場に居合わせて
 惨状を目の当たりにしながら,現場を離れてのこのこ出勤したということで
 当事者(JR西日本)の関係者だというのに,そこに居合わせた赤の他人でも
 とるであろう行動をとらなかった意識の低さが問題となりました。

(2)については,新聞掲載のコメントで漫画家やくみつる氏が述べていたように
「ルーティンだけ無難にこなし,オフはオフとして与えられた福利はすべて
 謳歌しようというサラリーマン気質を感じる。鉄道事業というのは
 もっと何かを意気に感じてやっているものかと思っていた。
 (中略)今回の事故では,労務管理の厳しさや懲罰的な再教育など
 問題が労働の側から語られすぎている気がしていたが,
 結局労使ともに体質は同じなのかとがっかりした」


すなわち,労使ともに緩みきっていたという一言に尽きると思いますが,
活字メディアはまだ(いろいろな声を含めて)事実を伝えるという姿勢を
保っていますが,テレビはどうも主観的・感情的な意見も
被害者や視聴者の代弁だといわんばかりに織り交ぜて垂れ流している
傾向が目につくようになってきました。

ワイドショーはいつもこうなのでしょう(お茶の間の視聴者も
はっきりした論調を求めているのでしょう)が,
問題を起こした当事者を叩いておけばいいという姿勢は
見ていて不快すら感じるものがあります。

(1)について
「情報ツウ」の女性コメンテーターは
事故車両に乗っていた運転手が上司に携帯で連絡したこと自体を
非常識だと非難していました。
その会話の内容を非難していたのかもしれませんが,
「救援もせずに上司に電話していたのは信じられない」という口調でしたから
そのコメントははっきり言って理解に苦しみます。
出勤途中で異常事態が起こったのだから報告は当然の話だし,
それが単なる遅刻の報告に終わってしまったから問題なのであって
会社への状況報告なり救援活動なり,上司の指示を仰ぐのは当然でしょう。
結果的にJR西日本のやった事は最悪の選択だから
根本から否定しておけという態度には眉をひそめます。

(2)について
社長だか安全対策本部長だかが記者会見でこのことを
責められていました。
その会見での,当時の経緯を問う記者たちの態度といったら…
ボウリング大会の参加者である区長らがいったん出社したのは
何時で,大会の現地に何時に集まり,何時に始まったか,
その詳細を聞くのに,異様にいらだった口調で問い詰めていたのです。
「だから何時だったかと聞いてるんです!」
「Q&A,メールで送っただろうが!」

これまで,JR西日本側の発表や報告は嘘が多く,
後で二転三転することが多かったとはいえ,
その発表をそのまま流したからといってマスコミの誤報になるわけでは
ないし,それほど詳細なことが大事なのでしょうか?
少なくともこの件については。

雪印乳業の食中毒事件で社長が「私は寝てないんだ!」
逆ギレして,墓穴を掘ったことがありましたが,
その時,「私だって寝てないんだ!」と言い返したバカ記者もいました。
どうも,その時と同じような臭いを感じるのです。

そりゃ,JR西側としては
「有休とってたんだからボウリングやろうが何しようが勝手だろ」
とは口が裂けても言えませんが,取材する側も
「我々マスコミが,大事件の一報で大変な状態だった時間帯に
 のうのうとボウリング大会なんかしてやがって。
 事の重大さがわからないはずないだろう」
と,自分たちの立場と比較してけしからんとか非常識だとか
だから批判しよう世間に訴えようとしているふしが見受けられます。

乗客の命を預かる自分の会社が大事故を起こしたとなったら
気持ちとして,親睦会なんかやってる暇はないだろうと,
それなのに半分の20人くらいはボウリングの後の飲み会まで参加してたと,
どういう神経をしているんだ という感情は誰でも持つでしょうが,
ことさら報道する側がどうこう言う問題じゃないでしょう。
それが同じJR西でも中国地方の遠く離れた県の職員だったらどうなのか,
火事や水害,地震,ハイジャックなどの事件だったらどうなのか,
立場やトラブルの内容によって妥当か不当か,考え方は変わってくると
思います。報道する側は,ことさら善し悪しに言及しなくとも
事実をきちんと市民に伝えさえすればそれでよいのではないでしょうか。

気持ちとしては,鉄道マンなら休暇返上で職場に駆けつけてほしい
という期待を持ちたいところですが,正直なところ,僕がその立場だったら
誰かが「中止して会社へ行こう」と声を挙げてくれないかぎり,
ダラダラとその場に居続けただろうと思います。
JR西日本社員27200人(本体)のうち40人余が休日を切り上げて
職場へ駆けつけることが常識なのか正義なのか規則に沿って正しいのか,
規則を超えたところでしなければならないことなのか,
JR西日本の体質を象徴する出来事の1つではありますが,
この件1つを取り上げて,
さも当然であるかのごとくバッシングに同調する気にはなれません。
(ていうか,他にももっと調べて報道すべきことがあるでしょう)


(3)については,TBSの朝の顔となったみのもんた氏。
事故で亡くなった藤崎道子さんの母・光子さんが被害者のネットワークをつくるべく
JR西日本に被害者の名簿を求めたところ,拒否された。
藤崎さんが手紙を書いて,JR西が各遺族や被害者に配るというのならできるというので
書いたら,一部書き直させられたと。
書き直させられた文面では,真意が伝わらないからと,現場の献花台に訪れる遺族らに
再度真意が伝わる文面に書き直した手紙を直接渡そうと,藤崎さんは現場に赴くと。

J西も,なまじ検閲などするから反感を買うんで,
封をした手紙の形で受け取って右から左へ届けておけばよかったのですが,
被害者の名簿を渡さないのは今どき当然のことでしょう。
プライバシーの保護のため学校の卒業アルバムにも名簿が載らない,
町内会の名簿を各住民に配ったり公開することもできないこの御時世に,
遺族とはいえ,名簿を見せたり渡すことはできるわけがありません。

藤崎さんも,(他にも数々の非礼な対応に直面してきたかとは思いますが)
名簿を見せないことを「冷たい対応」と決めつけた書面を遺族らにばらまくのは
いかがなものか。
J西としても,他の遺族にまちがって予断や変な感情を煽りかねない文書を
自らの手で配るなどかんべんしてほしい,また,誤解して書いてあるようなものを
配って逆に藤崎さん自身に迷惑がかからないようにと(余計な)配慮で
書き直しをさせたのかもしれません。

マスコミとしては「個人情報保護法もありますし,プライバシーの問題も
ありますから,確かに名簿の公開というのは難しいんですけど」
と一言断った上で話を進めればいいのに,
それをすると「遺族の顔」である藤崎さんにケチを付けることになる
とでも考えたのでしょうか,プライバシーの問題にはまったく触れず,
一方的にJ西の非人情ぶりを訴える報道。

TBSの朝番組では,
J西のコメント「誤解を生じる点があるので書き直しを求めた」
女性アナ「名簿を出さないのは遺族のプライバシーを守るためであって,
 対応が冷たいというわけではない,ということだそうです」
みの氏
「名簿が見たいと言ってどこが悪いんですか!
 JR西日本,くだらない言い訳を言ってるんじゃないよ!

 藤崎さん,してほしいことがあったら何でも言って下さい。
 テレビを通じて遺族の皆様に伝えますから」


みの氏,名簿を渡せないの,当然わかっています。
名簿を見たいのは当然ですけど,名簿を見せないのも当然なんです。
だから,当然TBSだって取材で(または系列のMBSを通じて)
遺族の名簿は持っているはずですけど,
みの氏は「TBSが見せてあげます」とは言わないんです。

泥棒にも三分の理といいますが,
「絶対的正義」である被害者や遺族の人でも,
誤解や間違いがあれば誰かが正すべきです。

テレビの場合,全体の1%にもみたないほんの一言だけが耳に入って
「J西を擁護するとはけしからん」などと抗議するバカ視聴者が
多くて,それに合わせて,「“正義”はとことん持ち上げる,
加害者=“悪”は問答無用で叩く」
というのが処世術なのかもしれませんけど
そんな程度の低い現状,ホリエモンに参入でもしてもらわないと
打破できないんでしょうかね?
(彼が入ったら,「視聴者の求むもの第一主義」でもっと程度の低いメディアができそうですけど)

そんなこと言っている私ですが,
同じTBS,みのさんの『サタデーずばッと』の年金食い潰しシリーズを
見ていて,社会保険庁には一分の理も見いだすことができません。
小泉さん,あの組織は早急に解体して下さい。

前回のエントリー「JR福知山線事故・遺族の憤懣に思う」

※コメント欄に書きましたやしきたかじん番組について→「福知山線事故(3)…マスコミにもの申した?番組」
 福知山線事故(4)…勘違い連中を茶化し斬りさせていただきます

みのもんた十八番勝負―おもいッきり対談集

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コメント (30)

JR福知山線事故・遺族の憤懣に思う

2005-05-01 16:47:41 | 尼崎福知山線脱線事故
JR福知山線事故から1週間。
これまでの報道を見て思ったことを書いてみます。

■遺族に対するJR職員の対応
まずは少し不謹慎かもしれませんが-
金曜の朝でしょうか,テレビで遺族の方が,家族の方に抱きかかえられて
インタビューに答えていました。JR西日本の対応があまりに事務的で
憤慨して出てきたとの事。

亡くなったその方の母親の遺体の目を閉じさせてくれと言ったところ
「そういうことは葬儀会社の人がやりますから」
と答えたという。

これを見て,色々なことを考えました。
自分が言われた立場だったらどうか…
そもそも遺体の目が開いたままで棺桶に安置(←入れただけ?)しておくという
対応というのは理解に苦しみますから,
遺族に「遺体の目を閉じてくれ」と言われたら「わかりましたすいません」
とすぐやってみせるのが普通でしょう。
しかしそのご遺体は,遺族の方に言わせれば「人間の顔ではなくなっていた」ほど
傷ついていたとのこと。ドライアイスで冷やしてあるとはいえ
触れるのをためらわれる状態であったことは想像に難くありません。
「家族のあんたがよく触らないものをなんで自分が」
という気持ちがしたのも(それを態度に出すかどうかはともかくとして)
あったのではないでしょうか。

では,(2ちゃんあたりでバッシングが起こってそうで怖いですが…見ませんけど)
その遺族はなぜ,あてつけのようにJR職員に,遺体の目を閉じさせようとした
のでしょうか?
あてつけだったのでしょう。理不尽に家族の命が奪われたその悔しさを
ぶつける相手として,JR西日本社員は何を言われてもそれを受け止めなければ
ならない立場であり,にもかかわらず,事務的な対応しかしなかった,
「棺桶の中を見ようともしなかった」と複数の遺族から指摘されていますが,
家族の遺体を,まるで汚いもの,忌まわしいものであるかのような
態度をとられたら,「その態度はなんだ!」と怒りを新たにするのは
火を見るよりも明らかな話です。

私は,人と人の間でコミュニケーションをとるための
最低限の,そして最善のキーワードは「共感」だと思っています。
本当の意味で心を通じ合わせるのは人間,無理だとしても,
互いに接している範囲内で相手のことを理解する・そして相手に理解してもらうには
相手が怒っていようが自分の立場や気持ちを無視していようが
自分のほうから歩み寄り,心を寄り添わせることが必要ではないでしょうか。

僕も,仕事でユーザーのクレームや問い合わせを受けることがあり,
この年でもけっこう失敗してますが,対応の基本は,
相手の立場で話を受け止めることだと思って電話に出ています。
自分の会社とは言っても別の社員や部署(または流通・小売りの過程)で
生じた問題でなぜ自分が怒られなきゃならないんだ…と思うのではなく,
自分のせいじゃないからこそ,「すみません」と謝りやすいとも
考えられないでしょうか。

遺体の安置所に派遣されるとか遺族への対応を任されるというのは
職員にとっては余計な面倒な仕事かもしれません。
慣れない仕事でするべき仕事の配分がなされず
動こうにも動けない人も出てくるかも知れません(それが端から見ると
暇そうにしていると怒りを買うわけですが)。
でも…あれだけの不幸に見舞われた人々を目の前にして,
自分の金や財産を差し出すのはともかく,
仕事で(つまり当事者として),被害者のためにそこにいるのなら,
その時間だけでも心や言葉を捧げることは必要なのではないでしょうか。

やるべき作業があるのにつかまって何分,何十分と苦情を聞かされる…なんてことも
あるかもしれません。
しかし,それもこの状況では必要な,優先度の高い“仕事”だと思いますし,
共感の心を持って被害者や遺族たちの声を受け止めれば,
ほかの仕事に支障を生じるほど長引いたり場が荒れたりすることはないと思います。

以上,あること(報道)ないこと(想像)を交えて書きましたが,
これまでの,そしてこれからも重要なお客でもあるはずの
被害者・犠牲者・遺族に対して大事に思うこと,大事に接することが
JR西日本に一番必要なことと思います。

しかし,これまでの報道を見聞きするに,
たとえば仮に目先の作業を止めてでも遺族の声に耳を傾けるようなことを
その場の社員がしようとしても上司が禁じるとか,そういう澱んだ空気が
この会社にはないかと思わせる風土が次々と明らかになってきました。


僕は,冒頭の遺族のインタビュー,そしてその後,
マスコミ各社が「JR職員の対応が事務的だという批判が出ていますが」
といってJR西日本社長を囲んで直撃していたのを見て,
感情的になっている遺族の発言をとらえて
加害者であるJRWESTの足を引っ張ろう,叩こう,騒ぎを煽ろうという
マスコミの態度が見えてすごく嫌だったんです。

1~3月に放送された『救命病棟24時』でも,
災害支援のボランティアが怪我しただの,消防隊員が被災者を見殺しにしただの
といっては,マスコミが仲村トオル演じる寺泉議員を責めるシーンが出てきます。
だから,被害者への対応がどうとかいう,この列車事故の本質や責任とは
すこし外れた問題でも社長をバッシングしようという
マスコミの態度に,無責任さを感じたのです。

ですが…
他のJR各社や鉄道会社がどうかは知りませんが,
JR西日本については,その巨大な組織に,かなりの暗部を抱えていたことが
明らかになってきています。
機会があれば,またそのことについても書いてみたいと思います。

JR福知山線事故(2)…マスコミ,おかしくないか?
 ※100を超えるTBをいただいております。ありがとうございます!
福知山線事故(3)…マスコミにもの申した?番組
福知山線事故(4)…勘違い連中を茶化し斬りさせていただく
福知山線事故(5)…「茶化し斬り」で何がしたかったのか

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