自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

サドルテスト。

2020年05月26日 02時35分21秒 | 自転車
男子部の伊織くんが 大分の旅を見てくれて
「撮影大変だったでしょ」と ねぎらってくれた


伊織くんは 優しい男だ
そして物作りの大変さを知っているので
裏方のことまで気遣ってくれる


言われて ちょっと考えてみた
一体何が大変なんだっけ(笑)
旅番組なんて 旅人が旅するんだから
私はその場にいただけじゃなかったかしら?




ディレクターが現場で 一体何をしているのかというと
そのシーンが番組として成り立つかどうかを考えている
例えば そこで展開している会話が
その場にいない人にも分かるかどうか判断している

会話というのは 指示語が多かったり
お互いの目に見えてるものを省略して語ったりする
それは その場にいない人からすると 分からない

さらに その人の思いを一番よく伝えるためには
どんな言葉が必要か
その言葉を引き出すための質問をしたりする


なので そこで展開している会話を
頭の中で ずっと添削しているのです


そしてその人が伝えたいことを その場にいない人の心に伝えるには
何を写せば良いか
映像のことも考える


大変なので 普段は分担作業する
言葉はディレクターで 映像はカメラマン
探検部方式だとそれを同時にやるので 頭がフル回転になる



さらに大切なことは
ディレクターが番組のことを考えて発言したと思われてはダメだ
「ちょっと待ってください、今主語がなかったので言い直してもらえますか」
とか言って会話を止める人もいるが サイテーだ
その場にいる 五郎さんと おばさんと 大キュンが
3人で楽しく会話したら番組になっていた となるのが望ましい



…と 改めてディレクター業を考えてみたら
よくやってるなあと 感心した(笑)


でも これは分かってもらえないかもしれないが
あの頭フル回転させてる瞬間
私は本当に自由なのです



なので 大変だったという記憶は残らないのです
ただのアホなのかもしれません(笑)






さて 久々のロングに出かけました
もちろん一番の目的は サドルのテスト





まずは荒川近くのリンボさんへ
左のディスクブレーキがスカスカで効かなくなったので
直してもらう





ブレーキオイルが減っていた


シマノのディスクブレーキでは よく聞く症状で
自転車を逆さに置いておくと オイルが漏れたり空気が入ったりして
ブレーキが効かなくなる
スラムのブレーキでは起こったことがなかったのだが






荒川から熊谷の市街地を経由して利根川へ


途中 みたことのある地名に遭遇
確かこの地名は……
高校時代の友人(女性)の手紙によく書いた住所だ


あの子は こんな場所で暮らしていたのか…
細かい住所は忘れてしまって 家を訪ねることはできなかったが
ぼんやりと路地や家並みを眺めながら走った


とても明るい子だったから
私には不釣り合いで 恋には発展しなかった
きっと今は幸せになっているに違いない





例のサドル


座った瞬間から「どっしり」と腰が据わり
骨盤が安定するのがわかる
この日はメニューはやらず 淡々と220〜240Wほどで走ったが
巡行がとても楽だった


骨盤が安定するということは
腰痛に悩む人は試す価値があるかもしれない



機能は素晴らしいのだが
この「うちわ型」の形がどうにも好きになれない(笑)
エレガントでないのだ

しかしこの「うちわ型」が このサドルのミソだった





今までのサドルは ポジションを前後に動かすと
座面が細くなるため坐骨をサドルが支えていなかった

「うちわ型」だと ポジションをある程度前後に動かしても
広い座面が坐骨を支えてくれる



↑左が以前のサドル。坐骨を支える範囲が狭い


同じような形状のサドルに スペシャのパワーサドルがあるが
パワーサドルは前方の幅が広いため 骨盤が小さい私が乗ると
内股がサドルに当たってしまう
このサドルは「うちわ」の持ち手部分が細くなっているため
骨盤が小さい私の内股を脅かすことはなかった



ちなみにこの新サドル 流行りのショートサドルなのだが
これはあまり好きではなかった
単純に短いぶん 座る位置が前に行かないのだ(笑)
もともと前乗り用のサドルなので 仕方ないのだが…



とはいえ この安定感は捨てがたい
30分ぐらいのヒルクライムをしたら
骨盤の安定がどう結果に反映されるか?
次は白石にでも行ってみるかな




160km走ってから最後にスプリント
1070Wまで上がってくれて ちょっと嬉しかった

TSS260





帰って 風呂でプロテインを飲む幸せ(笑)


いろんなプロテインを試したが これを豆乳で飲むのが一番好き