自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

言葉の効用。

2022年03月28日 22時58分01秒 | 自転車
街を走っていたら
目の前で自転車の女性がコケた



心配して駆け寄ると
スカートが後輪に巻き込まれていた


ふわふわした 長い長いスカートが
後輪の軸に巻き込まれ
自転車が急停車して転んだようだ


女性は身動きが取れない
もし無理やり立ち上がったら
スカートが脱げて コントみたいになってしまう




何人かで後輪を回して からまったスカートを取り外した



ようやく女性は立ち上がり
「ありがとうございます」とお辞儀をしたら
再び自転車に乗って去っていった(笑)



私は自分の目を疑ったわけだが
こんなとき あなたなら次の言葉のどれを選ぶだろうか



1、アホやなあ…
2、人間とは反省しない生き物である
3、スカート脱げて そのまま走っていきやがれ
4、難しいことに再チャレンジするとは 見上げた根性だ



私はあえて「4」を選びたいと思う(笑)
どんなに本心でも 他人の文句を言うと
自分にとって良くない空気を纏うことになるから







コーチが先日の富士クリテリウムのデータを見て
とても褒めてくれた


「若い頃からちゃんとトレーニングしたら
 プロとして走れたと思いますよ」と


そりゃあ言い過ぎじゃないかとは思うが
褒められて悪い気分ではない(笑)



「もっと頑張らなきゃダメですね」
と言われるよりも
「もっと頑張れば速くなりますよ」
と言われた方がいい



もちろん 何を言われても
「乗鞍でタイムが伸びなかったらどうしよう」という不安はつきまとうが
分からない将来を恐れても仕方ない


自分に都合良い言葉を信じて今できることをやり
ダメならそのとき考えよう






太平山で1本 褒められた勢いで
休養日なのに上げてしまった(笑)
9分312W




次の目標は4月・5月にヒルクライム
6月にロードレース




ああ 早く今の忙しさから解放されて
ロングライドで春を楽しみたい…


北の国のドラマ。

2022年03月26日 19時47分33秒 | おしごと日記



「アラフィフ再生」北海道ロケは
本当に猪野さんにスランプ脱出してほしくて企画した



猪野さんは 割と頑固で
思い込んだら 頑として離れようとしないところがある


「休んだ方がいいよ」と言っても
むかし誰かのブログに書いてあったという
「1日休んだら3日分戻る」というような文句を信じ込み
全く休もうとしてくれない


「レース前の補給食はパスタだ」と信じ込んだら
いつどのレースに行っても レース前にはパスタを食べている(笑)



こういう頑ななメンタルを方向転換させるのは
とても難しいのだが
今回は北海道ロケそのものが楽しかったらしく
しっかり休むようになったみたいだ







番組の途中で出て来たドラマは
ご存知の方にはおなじみの(笑)
2年に1度くらい登場するやつだ


情報番組なので 基本的にはドラマはダメなのだが
どさくさに紛れて たまに放送にこぎつけられることがある



今回 ロケ前の段階では
ドラマを撮りたいと思っていたが
いざ現地に入ってみると あまりに時間がなさすぎて
ドラマの撮影は早々に諦めた


だって スタッフ3人しかいないので
雪原の中にお風呂を設置することだけで
半日はかかる
下手すると風呂に入ってもらうだけで
1日が終わってしまうのだ



ロケ2日目の夜
ドラマを撮る余力がないことをイノッチとマイラちゃんに告げると
マイラちゃんが思いもよらない反応をした

「ええ〜! 一番楽しみにして来たのに〜!」


ビックリした
ドラマと言っても
ど素人の私が作るドラマなのに(笑)

しかも自転車番組だから
カットされちゃう可能性大なのに…



聞けば マイラちゃんは演技の勉強中で
猪野さんとの共演を超楽しみにしていたという




やるしかないかと 腹を決め
ホテルに帰って 明日の夕方以降で撮れる場面を考え
台本を書いた

マイラちゃんにどんなハードルを設定すれば良いか?
猪野さんの大好きなドラマ「北の国から」の空気感を
少しだけ入れられないか?
そして
カットされないためにはどうしたら良いか?(笑)



夜中の1時に第1稿が書けた
すぐにイノッチに送ったら 読んでくれて
「いけると思うよ」と言ってくれた


ドラマに関しては 私の1億倍の経験値があるイノッチが
「行ける」と言ってくれたのは 追い風になった



…で 次の日の夜中に撮ったのが あのドラマ


俳優の目から 涙がドバッと流れ出るのを
私は初めて目の当たりにした
圧巻だった




出来・不出来の話は置いておくとして(笑)
思い出深い作品となりました


また2年後にでも チャンスがあれば★

今期初レース。

2022年03月21日 03時18分22秒 | 自転車

土曜日の深夜
仕事を終わらせ 静岡県富士市に車を走らせる



目的は今期初レース
「富士クリテリウムチャンピオンシップ」への出場だ



朝6時半に起きて 窓を開けたら
目の前に富士の裾野が広がっていた





なんと美しい街だろう





3月は2時間睡眠が続いていて
なかなかうまくトレーニングを積めなかったが
とりあえずダメ元で出場することにした
レースを走り その場の空気を吸うだけで
これからの自分へのエネルギーを もらえるかもしれない






レース前にしっかり洗車する五郎さんにならって
チェーンの1コマまでしっかり洗車した


初めてのクリテリウムなので
どんな機材で挑むべきかと五郎さんに聞いたら
「ホイールは軽い方がいい」とのこと
コーナーごとに 一気にスピードを上げる必要があるため
巡行能力よりも加速力が大事だという考えだ


私の場合 ホイールは2択しかなく
軽いホイールといえば 危うく飾り物になりかけている
「ビターボ」で行くことにした





せっかくなのでラチェットをグリスアップ





DTスイス製のスターラチェットには
専用グリスがある
この赤いグリス 毒性が強いため
「絶対に素手では触らないように」と注意書きがある難物だ


ゴム手袋をはめて 丁寧にグリスを塗る
願うことは「レースでコケませんように」だ(笑)






会場は 富士市街地のメイン通り
私のエントリーしているマスターズクラスは
1.8kmの周回コースを10周回


だが たった18kmと侮るなかれ

ゴールまでに180度ターンのコーナーが20回
つまり25分ほどの間に20本のアタックが発生する
間違いなく地獄の18kmになるのだ…





男子部で出場するのは 私ともう1人
この男





伊織くんだ


20分340Wを出せるツワモノ
(私はベストな体調でも290W)
こんなバケモノにどうやってついて行けというのか…
改めて 出場するだけ無駄なレースに来てしまった感が拭えない(笑)


しかもエントリーリストを見ると
その伊織くんより速い人がゴロゴロいる
30代のマスターズTT全日本チャンピオンとか
50代のマスターズロード全日本チャンピオンとか


…なんてこった(笑)



9時30分からコースを試走
調子は思ったより悪くない
しかし 会場に来ていたコーチに
「Dさんなら残れますよ 自分を信じてください」
と言われ 行けるところまで行ってみようと覚悟を決めた




11時10分 スタート
久々のレースで緊張して
ドキドキした(笑)
予想通り スピードは一気に上がるが
さすがマスターズクラス がむしゃらなアタックは起こらず
落ち着いている



写真:ヤッシー(伊織くんの友達)


500mほど走って 最初の180度ターン
いきなりインに突っ込んでくる人がいて焦る(笑)
油断すると落車するぞと 用心する


ここの立ち上がりで どれぐらいの強度が必要になるか
それ次第で このレースの行方が分かる
前方で伊織くんが一気に加速する
短いアタックを連発できるのが伊織くんの特技だから
コーナーの立ち上がりごとに爆上げして
ライバルの脚を削る作戦のようだ


もちろん私の脚も削られるわけで(笑)


メーターを見ると 700Wほど
それを10秒ほど頑張ると 巡航速度に達して
集団が安定する
うむ これならもう少しついて行けそうだ



写真:ワタナベさん



2周回ほどは何事もなく
コーナーごとのアタックに対応すればついて行けた
ふと なんとなくレースの空気をつかんだ自分の心が
「今日は行けるかも」と 少し緩んだ気がした


私の気が緩んだということは
他の選手たちも同じかもしれない
空気の緩んだ集団の後ろに居てはいけない気がして
集団前方に上がった



その直後
後ろで「ガキーン」という金属音がして
「落車!」という声が聞こえた



しばらくして後ろを確認すると
私の後ろは1人だけになり
集団は13人に絞られていた




ここは自分の勘の良さを褒めてあげたいところだが
決して自分の勘が良かったわけではない
集団の前方が安全なだけで
結果として私は生き残ったというだけのことだ



写真:ワタナベさん


半分の5周回が過ぎた
伊織くんは 集団の前方で
果敢にアタックを仕掛ける

そのたびに集団のスピードが上がり
私の脚も削られてゆく
6周目に入ったあたりで 脚がキューンとしだす
回復が追いつかなくなって来ている


ここで面白いことがわかった
10秒700Wがキツくなって来たので
7秒ぐらいでパワーを500Wに下げると
前に追いつかない時間が増えて もっと辛くなり
しまいに500Wも出なくなって
延々と前の選手に追いつかない地獄になってしまった(笑)


しっかり追いつくまでスパッと700Wで漕ぐことが
一番体力を使わないのだ



写真:ヤッシー



バケモノ達の尻を追いかけ
何分が経過しただろうか
回復がまったく追いつかなくなって来た
サイコンを見たら
平均パワーは319Wだった
そりゃあ疲れるわけだ
体幹部が痛い
脚が重い


伊織くんがアタックして飛び出して行った
ああ 伊織くんは作戦通り ロングスパートをかけたのだ


ふと見ると 審判の手に「1」という数字が掲げられていた
残り1周?
なんと! リタイヤせずに済みそうだ!



そう思ったら 離れていく伊織くんを見ながら
集団から千切れた


千切れた私に 地元の観客の皆さんが
ずっと拍手をしてくれた
心にしみた


その拍手を聞きながら
遠くのゴールスプリントの様子を見ていた
先頭でゴールしたのは 黄色いジャージではなかった
よく見ると ずいぶん後ろをうつむいて走る黄色いジャージがいた


最後 2人ともタレてしまったんだね(笑)


伊織くん 8位
私   13位
(完走16人)






会場内にある企業ブースを見て回りながら
こうしたイベントが本当に久しぶりだったことに気づいた


まだまだ規制はかかっているが
人がこうして集まるって いいもんだ
私は人付き合いが得意な方ではないが
それでもこうして 人にまみれていると
言葉にはできないエネルギーをもらった気がする







渋滞が嫌なので さっさと帰ろうと思っていたが
ついプロのレースを最後まで見てしまった
手に汗にぎる熱戦で ものすごく面白かった


願わくば 宇都宮のジャパンカップのように
経済効果何億円という人気イベントに成長するまで
続いてほしいものだ




大渋滞の中 4時間かけて帰宅すると
大変な仕事の依頼メールが届いていた
超ブルー(笑)


すみません 今日は
仕事をサボって寝ます★

ほめる。

2022年03月10日 20時29分44秒 | おしごと日記



日ごろから 人をとにかく褒めるようにしている



自分はというと
日ごろほとんど褒められることがないのだが(笑)
ふと その原因を考えてみた


会社の上司から褒められたことなど
数える程しかない
それも「頑張ったな」程度で
手放しで褒めてもらえたような経験は皆無だ


うちの社風かと思っていたら
どうやらそうでもないらしい
人が人を褒めるシーンを あまり見かけないからだ



「褒めるとそこで成長が止まる」
そう言われたことがある
確かにそれは一理ある
褒められたら「これでいいんだ」と思って
それ以上を求めなくなることはあり得る


それに 褒められないのはそもそも
自分の自分への評価が高すぎるだけで
世間的には褒められるようなことをしていない
という可能性もある(笑)




↑中国で私をとても褒めてくれたおっちゃん
 中国人はけっこう他人をよく褒める印象がある
 ちなみに私は「おじさんも社会の窓の開き方が世界トップクラスですね」と褒め返した(笑)




でも 大変な仕事を終えたら
やっぱり褒めてほしいと思うものだ
なんの評価もないと 自分は
一体なんのために頑張ったのかと無力感に苛まれる


だから自分は 人のことをとにかく褒めるようにしている



ケチをつけるのは簡単だ
なんの努力もいらないし
なんの苦労もいらない
ただ人と人を比較してケチをつければ良い


人を褒めることは難しい
相手の細かなミスには目をつぶることでもあり
自分と比較する作業でもある
褒めることは 自分が相手より劣っていることを
飲み込む必要がある



でも 他人の良いところを探す作業は
自分にも良い空気をもたらすと思う
自分に素直になれて
相手も喜ぶ
反対に ケチをつけると
憂さ晴らしをしているかに見えて
実は自分も相手もストレスを作り上げている



ちなみに 自分の周りで
他人のこと(私ではなく)をよく褒める人の顔ぶれを思いうかべると


五郎さん
別府フミさん
新城ユキヤ選手
入部正太朗選手
佐野淳哉選手


なんと全員
チャンピオンだった



うーむ
他人の強さを認めることは
自分の成長に大きく関与しているのかもしれない





↑イスラム教徒も他人をよく褒める印象が強い
 この人は会ってから5年経つ今でも「お前すごいな」と連絡をくれる

2月の走行距離。

2022年03月08日 00時49分48秒 | おしごと日記
忙しさがモーレツすぎて
まったく記事をアップできませんでした


バタバタしているうちに
風は春の香りを運ぶようになって
布団に入るときにも 寒さではなく
幸せを感じられるようになって来ました



忙しい中でも 2月は
コーチのメニューをしっかり消化
なんせやる気が違いますからね
1人では到底 こんな楽しい気分で自転車に向かうことは
できなかったと思います


そんな2月の走行距離は
810kmでした


少ないですが
メニューはしっかりこなしているので
パワーの数字はしっかり上がっています
先日は 久々に2分走をやったら439W
サクッと自己記録を更新していた


嬉しかった
やはりトレーニングには コツがあるのだ


仕事のTSSが高いので
疲れは溜まっていますが
なんとか3月もこの調子で乗り切りたい




トレーニングがローラーばかりなので
写真がありません
写真があるのは 娘との休日ばかりなり





どんなに忙しくても
休みを取って娘と過ごします





伊豆の自転車イベントに娘と参加したら
カメラマンの辻君がいた

「これから東京でJスポーツに出演です」
と言っていたが
そのために大阪から車で来るのがさすがだ





夜 娘が工作をするというので
私も久々に
茶碗の補修「金継ぎ」の続きをやる


工程はほぼ最終段階
割れを補修した部分に漆を薄く塗って
金粉を乗せていく




意外に地味だな…
もっとキラキラするのかと思った




ふと思い出して
机の引き出しを探ると
出て来ました

ミャンマーのゴールデンロックで手に入れた金箔





マッチョな兄さんたちが
ハンマーでガンガン叩いて作っていた金箔を
記念に3枚持ち帰っていた
これを使ってやろう





いいね(笑)





パンチがあって良い


補修完了まで あと1工程
いつ完了するのやら(笑)



さあ編集に戻ります★