自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

フミさん。

2021年03月27日 02時22分37秒 | おしごと日記



サイクルスポーツ誌のネット版で
別府選手が書いている記事を 毎回楽しみにしている

最新記事を先ほど読んで 久々に嬉しそうな別府選手の気持ちが伝わって来て
嬉しくなってしまった



それでふと 思い出した写真がこれ


左から AD根来くん 通訳さん カメラマン
別府選手 そして私

ご自宅での撮影後に 別府選手が自ら撮ってくれたものだ





別府選手のことを 私はフミさんと呼んでいる
初めてお会いして 割と早い段階でそう呼んだ

この仕事は 人との距離を
いかに最短時間で縮めるかが勝負となる
だが 早まりすぎると 家に土足で上がられた気分になって
余計に壁を作ってしまうこともある

フミさんの場合は 会って数分後ぐらいに
「フミさん」と呼んで大丈夫だと感じた


これがフミさんの すごいところだ


知り合いが1人もいない海外で
毎年のように環境が変わる中
自分の居場所をしっかり作り続けて来たフミさんは
距離を一気に縮めてくる人にも
いっこうに近づいてこない人にも
素敵な距離感を作るのが上手なのだ



だから さっきまで「別府さん」と呼んでいた私が
突然「フミさん」と呼び始めても
一瞬「ん?」という顔をされたが
すぐに距離を縮めて来てくれた


ロードレースの集団の中で
うまい距離を保ちあって走る感覚に似ていた




何かを成し遂げる人は
それが出来るだけの技術を持っている
ただ速くて強いだけではない


ちなみに私が後輩たちに教える一番のことは
撮影や編集 構成の作り方ではなく
この距離感の作り方だったりする
これができないと 必ず超えられない壁があるのだ

トライアウトの再放送。

2021年03月23日 16時12分45秒 | チャリダー★
地震速報のため放送が中断されてしまいましたね



大きな揺れだったので 宮城の知人たちが心配でしたが
大きな被害はなかったそうで ホッとしました



このまま まさかのお蔵入りか!?
と思いましたが(笑)
再放送してくれるようです


3月27日(土)朝7時〜
@NHK BS1

ちょっと朝早いですが
予約録画でお楽しみください★







土曜日は 夕方まで時間をもらえたので
乗鞍と沖縄に向けてのトレーニングへ


とにかく長距離耐性をつけたいので
ペダリングは常に230W以上を心がける





暖かかったので
薄手の長袖ジャージを引っ張り出す


TIC CCというメーカーのジャージ
日本では手に入らないので UKのサイトで通販した





ちなみに右手はこんなデザイン
アシンメトリーで楽しいジャージ
生地がかなり伸びるので ぴったりフィットする上に
着心地はバツグン
オススメですよ





途中 出演者とゆかりの深い土地を通った



番組を作るとき
できるだけ出演者の気持ちに近付くようにしている
今回も その出演者のことを考えたくて
本人から場所を聞いて 走ってみた





幼い頃に見ていたものを想像しながら走る
これがナレーションを書くときに 生かされてくる






近くにカフェがあったので 休憩
店主は出演者の知り合いかと期待したが
隣の市から移って来た方だった






75km走って 利根川へ





川面に菜の花の黄色が映えて
美しい


晴れた日に 土手に寝転がって
空を見るのが好きだ





何もかも 忘れさせてくれる





130km走って 最後にいつもの15秒スプリント
980Wしか出なかった
でも 5時間走って 最後まで230W以上をキープできたので
良しとしよう


135km
TSS310


2日後まで筋肉痛で大変だった(笑)

ちなみに シュガーは筋肉痛にならないらしい
これ以上鍛える筋肉がないのだ
つまり
筋肉痛が起こるということは まだまだ開発の余地があるということ

しかしおっさんにはTSS300超えはキツイっす(笑)

今週は…トライアウト参戦記。

2021年03月18日 15時37分49秒 | チャリダー★
久々に番組の宣伝をいたします★


今週(20日)のチャリダーは
猪野さんが とあるチームのトライアウトに挑戦!
の回です



受けたのは
宇都宮ブリッツェンの下部組織
「ブラウ・ブリッツェン」
中学生以上が所属し 本気でプロを目指す人も多い
育成チームです



なぜこのチームを受けることにしたかというと
所属する選手たちのレベルが高いのはもちろんですが
一昨年のジャパンカップ市民レースで
せめぎあった選手たちが
みなさんジェントルマンだったから

自転車を愛する気持ちが
チーム全体に行き届いている感じがしたのです


実際 スタッフもメンバーの皆さんも
しっかりした方が多かった
猪野さんも こういう人たちと切磋琢磨できれば
もっと速くなれると思う




とは言え
実業団で活躍し ゆくゆくはプロになりたい若者中心のチームに
猪野さんは合格できるのか?
48歳で合格させてもらえるのか(笑)


チームの監督とは
番組の出演者ということを考えず
純粋に選手として選んでほしい
とお話ししました




ちなみに
取材する以上はメンバーに入りたいと思い
私も受験しました(当時43歳)





他の選手を撮影しながら 自分も受験するのは
結構ハードでしたが
なんとかベストを尽くしました



今週土曜日は
トライアウトの模様をお楽しみください★

かいだん。

2021年03月15日 19時10分54秒 | 自転車



暖かくなってきましたね


最近 夕方に一度娘を迎えに帰って
寝かしつけてから深夜に仕事へ戻っているのですが
夜のライドが格段に楽になりました


シューズカバーをつけなくても足は痛くならないし
夜風がとても気持ち良い
90秒フルもがきしても 喉が寒さで痛くならない
それだけのことで 沈んでいた気持ちも上がるものですね




さて 先日放送の「階段王」の回
自分的には とても学ぶところが大きかった


一番驚いたのは
上体を動かさずに走れるほど
体力の消耗が思ったよりも遥かに少なくなるということ



↑ミャンマーの聖地の階段 たしか1000段あった


階段でタイムトライアルをしていただければ分かりますが
体の上下の動きを少なく 滑るように登れると
疲れが少なくタイムは伸びる

それは わずか20秒程度の階段登りでも
差が出てくるほどだった


竹谷さんが猪野さんに「上体ブレブレは無駄」と
口すっぱく言っていたが
これほどまでに効果があるとは思っていなかった(笑)



改めて自分の走る姿を見てみると
300Wを超えると 途端に
上体がクニャクニャと動いてしまっている


これがピタッと動かずに走れるぐらい
体幹を強くしてみたい



しばらくサボっていた体幹トレーニング
また始めようと思った次第です(笑)

9年目へ。

2021年03月08日 20時45分33秒 | チャリダー★



先日発表されましたね



チャリダーは4月から9年目に突入します



応援してくださる みなさんのおかげです
ありがとうございます







2013年の春
うじきさん 竹谷さんに番組の相談をしに出かけ
森本師匠と打ち合わせするところから始まった



自転車界は狭いところで
番組が始まった当初は
選手からも 代理店からも 雑誌の方からも
外様扱いだった



今では選手たちも番組を知ってくれているし
取材を申し込んでも 邪険には扱われなくなった


先日 日本代表チームのスタッフから
「身内みたいなもんです」と言ってもらえたことが
とても嬉しかった


年月を重ねることって 大事ですねえ



積み重ねて来たからこそ出来ることと
また常に新しいことにチャレンジしていきます




みなさま引き続き
チャリダーをご贔屓に★

2月の走行距離。

2021年03月01日 00時26分58秒 | 自転車
26日までの距離が861km
今月は久々の1000km行っておきたい
しかし日曜日は娘と過ごすことにしているので
チャンスは27日の土曜日のみ


だが
今とんでもなく仕事を抱えていて
自分の担当回だけで3本作っている



通常 ディレクターが抱えているのは
自分の担当回1本だけだ
その1本に集中してやってもらうようにしている


なんで私だけ複数本を同時進行しているのかというと
単純に仕事が早いからなのだが
それにしても抱えすぎている


でも 土曜日は走りに行きたい



てな訳で
金曜日にモーレツに仕事を進めて
なんとか土曜日を開けることに成功
できるだけ早朝出発しようと 気合をいれて寝たのだが




起きたらタイヤの空気が見事に抜けていた(笑)





原因は チューブレス用のバルブ
空気を入れてもスカスカ空気が抜けてしまう


ホイールをいつものROVALに替えれば良いのだが
今日はどうしてもBITURBO ROADで行きたかった
なぜなら この決戦ホイール
決戦が少なすぎて 買ってから2年経つのに
200kmぐらいしか走っていない


このまま床の間ホイールにするのは忍びない
ガンガン普段使いで履き潰すべし





バルブをMILKITに交換し
シーラントを注入
旅先で空気が抜けないことを祈りつつ
12時50分にようやく出発…





目的地は 妻沼の聖天山
ここまで行けば 最短距離で帰っても140kmにはなる





いつもと違う道を走り
噂に聞く榎本牧場のそばを初めて通過


風速5mの予報だったが
そこまでの風ではなく ライド日和
これは順調だと思ったら





行き止まりやがった(笑)







初めて走る道は楽しい
ここが埼玉であることを忘れる



飛び道具ホイールも超楽しい
面白いほどよく進む
ROVALは素晴らしいホイールだが
BITURBOに履き替えると あまりの転がりの軽さに愕然とする
スポークとリムの一体型ならではのブレーキングのダイレクト感と
スイスイ氷の上を滑るような楽しさ


プラシーボ効果ではないと信じたい(笑)





3時間半走って 妻沼の聖天山へ到着
大好きな草餅屋さんは 売り切れだったので


門前町の茶屋へ





閉店間際だったのに
快く迎えてくれた
寒かったので 暖かい汁粉が身にしみました





食べながら自転車を見張れるのも高ポイント
(というか見張れないと立ち寄れない)






さて


どの道を通って帰るべきか


ノンストップで走れるサイクリングロードか
日が暮れても街灯が明るい 国道17号か



はたと あることを思い出した



ここ1ヶ月 ギヤの調子が悪くて
どんなに調整しても 変速機周辺がカリカリ言い続ける
見るとエンド金具が曲がっているっぽいのだが
直しにいく時間がなかった


しかし!
17号をまっすぐ南下すれば
荒川を越える手前で 日本代表メカニックの店の前を通過するではないか



すぐにメカニックの優平さんにメール
「20時までお店にいたりしますか?」

すぐに返事が返ってくる
「大丈夫ですよ お待ちしてます」


ただいま18時
店までの距離は48km
車に近いスピードで走れば20時に間に合う



17号をひたすら南下する
今日はなぜか 脚が軽い
踏まないで足を回して 250Wで走れる
このまえ 3日間頑張って走ったら
調子が上がったみたいだ


19時59分 Limbo Cycling到着
「遅くまで働きますね」と聞くと
「お困りのようだったので」と言う
わざわざ待っていてくれたようだ






「エンド めちゃくちゃ曲がってますよ
 交換した方がいいですね」

その他のメカの調子もざっとチェックし
エンド金具はメーカーに発注
今日のところは応急処置をしてくれた





カリカリ言ってたギヤは
見事にスパスパ変わるようになった





「おいくらですか」と聞くと
「いりませんよ」と笑う


オーバーホールをしてもらってから 1年になるのだが
メンテナンス代を払ったことがない


腕の良い職人さんには
その腕前に見合う対価をきちんと支払いたいと思う
しかしこういう人に限って
全く欲がない
自転車に対する情熱
メカに対する探究心
その喜びだけで生きているフシがある


今年はオーバーホールしないで済ませようと思っていたが
優平さんにしっかり見てもらいたいと思った





まさに天性の職人
こんな人が近くにいることの僥倖よ




148km
TSS302



というわけで
2月の走行距離は 1009kmでした
日数の少ない2月で達成したのは ちょっと嬉しい



ちなみに1000km越えは
2019年10月以来でした(笑)