自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

5月の走行距離。

2023年06月02日 23時35分26秒 | 自転車
5月の走行距離は 1332kmでした



5月は仕事で徹夜が続いたので
乗りたいタイミングで乗れず
休みたい時に休めず
体調管理が難しかった


でも 距離を乗っているとベースの力が上がっている感じがする
秘密のコーチのおかげで 長距離のラストでも
固形物を食べられるほどに胃腸が強くなってきた


今年のレースでは あのフラフラ状態とおさらばできるかも⁉︎
46歳でも まだまだ出来ることはあるのだ








ロケ先でパンクした



しかしパンクの穴を探すが
どこにも見当たらない





目に見えない穴ならシーラントで塞げるだろうと
シーラントを注入し 空気を入れると
ある一点からショバショバと漏れ出してきた


マクハルシーラントが塞げない穴なんて
どんな穴だよと思ったら





オーマイガー


リムが「くの字」に曲がっているではないか…



ドイツのバイクアヘッド本社のホルガーさんに直せるかと聞いたら
「ほとんどの傷は直せるが これは直せないなあ」
との返事



最近の値上げラッシュで 後輪のお値段40万…
それ買うなら フレーム買い換えるなあ
ショックでかすぎ
スタジオの飾りにでもしようかな




山手通りで前輪だけビターボで走ってるおっさんがいたら
それは私です
見つけたらどうか なぐさめて下さい(笑)






さて 連続ロケは6月も続き
今日はごらんの棚田のあたりで雨に打たれてます
自転車に乗らないロケなので ここまで仕上げてきた調子が下がるのが残念だが
これも仕事だから仕方ない



良いこともあれば 悪いこともある(笑)


リペア。

2023年05月30日 20時42分59秒 | おしごと日記
足掛け3年(たぶん)
ついに「金継ぎ」が完了した






欠けた陶器を 漆とご飯粒を練り合わせたボンドでくっつけて
金粉と漆で仕上げる
伝統のリペア方法





金粉だけだと地味だったので
ミャンマーのゴールデンロックで手に入れた金箔を貼って仕上げた





欠けた茶碗がよみがえった





気付かずガスコンロで熱してしまい
ヒビが入った茶碗も





復活



直した茶碗にご飯をついで
ここまでの長〜い道のりを思い出しつつ食べていたら
人間のリペアについて考えてしまった






よく「人間はこわれものだなあ」と思う
ちょっとしたことで傷ついて
閾値を超えると壊れてしまう
犯罪者となる人は 本人だけのせいにされがちだが
外的要因から壊れてしまった人である気がする


傷ついた人間をリペアするのは
容易ではない
傷を負った人を修復するには
自分の人生を捧げて一生を添い遂げるぐらいの覚悟がないと
治らない



自分は幼少期に負った傷のために
(それは壊れずに済んでいる程度の小さなものだが)
抗い難い苦悩を手放せずにいる
それが「頑張らないと自分に価値がない」という
今のエネルギーになってはいるが
自分はただ 明るく笑って生きていたかったなあと思う








「あなたは 頑張らなくても
 あなたであるだけで価値がある」

なんて言ってくれる人はいないものかと妄想するが(笑)
たぶんそんな優しいことを言ってもらったとしても
何もせずブラブラしている自分を 自分は受け容れられないだろう


きっと頑張ることに 目的や理由なんていらなくて
頑張ることで自分の存在価値を肌で感じていたいという
壊れかけた人間が自己修復を試みているのかもしれない







きょうも頑張るために 太平山を2本(笑)


1本目 8分15秒 309W
2本目 8分20秒 303W


激坂区間で 足をついて立ち止まっている
体の大きな女性チャリダーがいた
苦しそうな表情で 追い抜く私を見ていた
2本目に上ったら そこから数百メートル先で
同じように苦しそうに足をつき こちらを見ていた


彼女はなぜ そこまでしてこの坂を上るのだろうか?




きっと彼女にも
そこまでして頑張らねばならない理由があるのだ




仕事早退白石峠。

2023年05月27日 00時25分27秒 | 自転車
悩みの相談を受けるのが苦手である



理由は簡単
悩み相談をする人のほとんどが
自分で答えを持っているためだ




昔は 悩みの相談を受けると
真剣に答えていたものだが
誰も私の意見なんぞ求めちゃいない
みんな自分の背中を押してほしいだけなのだ



恋の相談には ただ背中を押し
仕事の相談にも ただ背中を押す
金の相談には そっと金を差し出す



真面目に考えて相手が求めていない答えでも言おうものなら
決まって全力で否定される(笑)
まったくヒドイ話である
そして私は心の中で「壁にでも話していやがれ!」と叫ぶのだ




悩みと称して自慢ばかりする人は
ずっと成長しない
悩みを吐露して他人の意見を吸収しようとする人は
ぐんぐん成長する
かく言う私は 相談することは皆無だが
人の意見を欲しない点でいえばまったく成長しない側だったりする…









成長するかどうかよりも
自分の探究心を埋めることに執着するらしい
二之瀬でダメだったことを試してみたくて
仕事を早退して 白石峠に向かった







白石峠を通るルートは180kmコース
峠までは70km
レースを模してTSS100からアタック開始だ



今日のテーマはパワーの数値ではなく
自転車をしっかり前に進めること

ベストは25分20秒
レースまで3週間なので 完全に仕上がってはいないし
体重はベストよりも2kg重い(涙)
25分台で登れたら上出来だな…






右折してスタート
序盤は激坂区間が続く
ペダリングを丁寧に
少しでも路面が良いラインで走る


前に前に
スピードを乗せること
バイクを前に進めることだけを考える



タイムを見ないで走ると 時が長く長く感じてしまい
中間地点で ついサイコンを見ちゃった

12分50秒 279W
最後までもつのか心配になってしまった…
見なかったことにして 心を落ち着かせる


よだれは毎度のように垂れっぱなし
飲み込むと息を止めることになるので
飲み込みたくない



勾配が緩くなるラスト1km
ペダリングを意識しつつ踏み倒す



木が生い茂ってゴールがわからず
あと300mぐらいだと思った瞬間
ゴールに着いてしまった






25分10秒(自己ベスト)
280W





自己ベストは嬉しかったが
もう少し工夫できるような気がする
また来週あたり走りに来たいなあ








おなじみ定峰峠で乾杯


ふと気づく
これは五郎さんに教わったことを試したのだから
私は他人の意見を欲しない人ではなさそうだ


もう少し成長できるかもしれない(笑)

二度目の二之瀬。

2023年05月19日 00時21分25秒 | 自転車
ロケの間の移動中
午前中に時間を作って 五郎さんと朝練しようと決めていたが
前日に名古屋に着いたら タイヤの空気が抜けていた





五郎さんにヘルプを求めたら
「居ないけどマクハル置いときます」と





さすが五郎さん
注射器までしっかり用意してくれた

マクハルシーラントを注入すれば
おそらく空気抜けは直せるはずだ



だがしかし





バルブコアを取り外す小さい工具がなかった(笑)


五郎さんちの前で「あちゃー」と困っていたら
娘さんが家から出てきたので
三重で買ったお土産を渡した
確か娘さんとは 前に二之瀬を走った時に会って以来のはずだ
ずいぶん大きく素敵になった






さて バルブコアである
こんなことで 年に1度もないチャンスを諦めるわけにはいかない





タイヤレバーでバルブコアを挟み込み
20分ぐらいかけて外した





無事完治






急いでホテルに帰って ロケ続きで書けなかった台本を2本書く
深夜3時にようやく終わり 倒れるように就寝






6時起床


目指すは二之瀬峠
あそこでタイムアタックをしてみたかった





道を知らないので渋滞に巻き込まれ
二之瀬到着は8時20分
五郎さんが待っていてくれた





赤いジャージがどうにも見慣れない







7年ほど前に 1度だけ上ったことのある二之瀬
あの時はたしか22分ぐらいかかったと思う
体重の5倍で上れば19分だというが
今から5倍で上れる気がしない


「5倍で前を引いてもらえませんか?」
と聞いたら
「5倍で上るには 僕もそれなりの準備がいるのよ」
と断られた(笑)


仕方なく自分が先頭
五郎さんが着き位置で
目標は5倍の19分だ



五郎さんのカウントでスタートする


最初は平坦区間
平坦区間はスピードが出るため 空気抵抗が増えて損をする
なので序盤を抑え気味に 勾配が上がってからパワーを出そうと思っていたが


視界のはしに「告」と書かれた看板が飛び込んできて
これがうわさの「告看板」かと サイコンを見たら
平均パワーは313W
しまった 突っ込んでしもうたではないか
さらにショックだったのは
この時点で2分40秒だった
確か五郎さんのブログには 2分20秒ぐらいのことが書いてなかったっけ?


この時点で20秒差?
パワーを出しすぎているのに?
シマノのパワーメーターは10Wぐらい低く出るのは本当か?


走りながら色々と考えてしまった


考えて 言い訳を探すのだが
確かなのは このペースでは最後まで行けないことと
タイムが遅いということだ





さらに困ったことが起きた
8分走ったところでお腹がグルグル言い出した
やばい 漏れる(笑)
このまま草むらに駆け込んで 出してしまいたい


だが 五郎さんが綺麗に整備した二之瀬峠には
そんな便利な草むらは無いのであった…



お腹は痛いし 息は苦しいし
何度もやめてしまおうと思った
「五郎さん 今日はダメだ」
そう言ってサイクリングに切り替えたい
ついでに草むらに駆け込みたい(笑)


だが 私から根性すら取ってしまったら
いったい何が残るというのだろうか?
ダメでも最後まで行くのだ
そこからは必死に270Wを維持した






20分05秒(ストラバだと19分44秒…スタート地点が違う?)
290W


4.9倍のパワーで走って
20分を切れなかった理由を
五郎さんが教えてくれた


パワーを出すことばかりで
走るラインが酷かったこと
スピードを乗せるべきところで
休んでしまったこと
オールアウト寸前で フォームが悪くなり
脚の力にばかり頼っていたこと


「ほんの少しの積み重ねで タイムは大きく変わるんですよ」




よく「パワーを出すためだけの走り方」と言われるが
これがそうなのだと 納得した


「速さはパワーの数字ではなく いかに自転車を速く進ませるか」
そんなことは100も承知だと思っていたのに
やってもうた(笑)


この失敗で いろんなことが分かった
自転車競技というのは本当に面白い






ああ 来週にでももう1本上りたい
どんな走りをしたらどう変わるのか
研究してみたい…





出し切ってボーゼンとしていたら
ロケの出発時間ギリギリになり
ホテルまで全力で帰ることになりましたとさ★

ロケだらけ。

2023年05月13日 02時18分13秒 | 自転車



5月はロケが多い


年度始めに向けて2〜3月にロケをして
その編集が一段落し
5月は再びロケの波がやってくるのだ





ロケの前には洗車をして
ガタなどが無いか念入りにチェックする
自分で組み立て 自分でチェックしておくことで
現場で何が起こっても対応できる





ロケって 自分のペースで走ることはほとんどないので
疲れは溜まる割に意外と調子は上がらない


調子が上がるのは 五郎さんとのロケぐらいであるが
あれはあれでモーレツに疲れて ロケ後1週間は仕事にならない(笑)





さあ明日からまたロケ
内容の打ち合わせを誰ともしなかったけど
行ってから考えよう(笑)













4月の走行距離。

2023年05月02日 17時08分36秒 | 自転車


4月の走行距離は
1346kmでした



12月からずっと 長距離耐性のトレーニングを続けてきたが
だんだん効果が体感できるようになってきた…気がする(笑)




大事にしたのは 胃腸の調子を整えること
仕事が深夜まで続くと 夕飯は午前2時になるのが常だったが
夜8時以降は食べずにガマン
朝食のことばかり考えながら寝た



12時間以上食べるのをガマンして 胃腸を休ませてあげると
回復力が上がってくる
おっさんは1%でも回復力を上げておかないと 思うようなトレーニングができないのである






高強度練習もガッツリ再開した



まずは やりたくなくて重い腰が上がらなかった
五郎さんのやってる5分走


5分走って ほとんどやったことがない
2分走は得意なのでやってきたし
10分走は大嫌いだけど FTP向上には効果的なのでやってきた
でも5分走は どんな効果があるのか分からないので
ほとんどやってこなかった


2日のレストを挟んでいるので
体力はまずまず
やるしかない


アラサイで 人が少ない場所まで走って
いざスタート
目標は五郎さんのやってる体重の5.5倍
今日は58kgなので 320W
でも できれば五郎さんと同じ330Wでまとめたい


1分 339W
ケイデンスは高めの110で入った
出しすぎているので抑える


2分 334W
まだ行けるが この先がキツくなるのは分かるので
内心ドキドキである


3分 332W
呼吸が荒くなってくる
このままキープできるか?
残り2分
大好きな2分走だぜと思ってみるが
キツくて心が折れそうになる
ハンドルを握り変えて上体の力を抜き 気合いをいれ直す


4分 330W
呼吸は限界の一歩手前
ここからケイデンスを90まで下げて 脚の比重を大きくする





5分 333W(5.7倍)
出し切る一歩手前で1本目を終えたが
2本目ができる気がしない
今日は1本で十分だろう…



とりあえず五郎さんに1本やったと報告
すぐに返事あり
レストは何分でも良いと言う
そして五郎さんは 2本目は2分で終わったと言うではないか
そうか できるところまでやることが大事だ
やってみようと 気力が湧き上がる



レスト27分で2本目をスタートした
3回心が折れそうになった(笑)







5分 333W(5.7倍)
出し切った
タレずに1本目と同じだったのが 嬉しかった


「うおおお〜!」と吠えたかったが
周りに人がいたのでやめた(笑)



五郎さんに報告
「すごい!」と褒めてくれた



報告できる人がいたからできたと思う
五郎監督に感謝である




数字は出たが 帰宅して疲れがドバッと出てきて
ヘロヘロで就寝(笑)
身体が高強度を思い出してくれつつあると信じたい…

10年ぶりの直太郎。

2023年04月30日 10時55分04秒 | おしごと日記
10年ぶりの友人に会ってきた







山梨県 塩山駅のすぐ近くに
Nelkというカフェがある
そこの主人 直太郎(本名は森山直樹という)は
チャリダー立ち上げのころの自転車仲間だ


あのころ 代田橋のサイクルカフェに集まって
毎晩のようにアホな話をして
無茶な冒険ライドに行った
それが番組になったのがチャリダーだった




↑一番右が直太郎。ちなみに一番左は蟹江くん…元気かな。



直太郎は速かった
自転車を始めていきなり ふじあざみラインを55分ぐらいで走ってしまった
1時間を切れずにいた私にとって
直太郎は目標だった


だが 夢だったパティシエの道を極めたいと
様々な店で修行を積むうちに
いつしか連絡が取れなくなった
直太郎のことだから 寝る以外のすべての時間を菓子作りに注ぎ込んでいたのだろう
縁があれば またいつか会える
そういうものさと言いながら そんな縁などめったに無いものだとも思っていた





あれから10年
知人の知らせで 直太郎が店を開いたと聞いた
しかも山梨で
ロケの行き帰りで寄り道しやすい場所ではないか(笑)






顔を見て 一瞬で私と分かってくれた
うれしくて 言葉が何も出てこなくて
私はただニコニコするしか出来なかった




そしてとりあえず
店にある商品をぜんぶ注文した(笑)






焼き菓子は補給食用に包んでもらい
自家製ソーセージのホットドッグを気持ち良いテラスでいただく



ソーセージなんて 久しぶりに食べた
安心して食べられるソーセージは貴重だし
思い出すだけでヨダレが出るほど美味しかった(笑)


ケチャップではなく 自家製レモンジャムが乗せられていて
その甘酸っぱさがソーセージにバッチリ合っていた
直太郎のセンスの良さがよく分かった


スコーンも焼き菓子も 口に入れた瞬間に
かなり良い素材を使っているのが分かった
素材の味をいかに引き出すかに情熱をかけている菓子だった




店にはお客がひっきりなしに来て
夫婦で忙しそうに立ち働いていた
午後には売り切れてしまうことも多いという


今日はロケハンの途中で寄ったのだと話したら
「ロングライド女子部ですか?」と聞いてきた
まったく連絡とってなかったのに 観てくれていたのだと
嬉しくて言葉がなかった



直太郎が
「番組がどんどん大きくなっていくのを見て
 すごいなあと感心してました。
 自分は置いて行かれてしまった感じがしていました」
というので こう答えた
「お金を儲けたいとか 番組を大きくしたいとは全く思っていなくて
 どうやって出演者にイタズラを仕掛けようかとばかり考えているよ」
直太郎は大笑いして
「林さん、10年前と全然変わってないなあ」


そう 自分はおそらく
一生ダメな人のままなのだと思う(笑)




直太郎 ありがとう
素敵な奥さんにも どうぞよろしく
次は娘と食べに行くよ



Nelk
Instagram
※店主が気まぐれのため 臨時休業が多めです
必ずインスタなどでチェックしてからお出かけください

300km。

2023年04月27日 10時51分34秒 | 自転車



300km走ってきた



先月の200km最悪天候ブルベ(笑)で学んだことを
しっかり生かしてきた





トップチューブバッグとサドルバッグは
ダンシングがしづらいので取り外した
快適なダンシングは 私にとって大事なのである





コクピットも簡潔に

ライト2つ
ベル
サイコン
ゴープロ
携帯
ハンドルバーバッグ

これを全部つけても上ハンを広々使えるようにしたかった





ドロヨケはスピードロッカー
ガタガタ道を走ってもズレたりしないが
取り付け部分に傷がつくので フレーム愛の深い方は
養生が必要





難しかったのは ウェア選びだった
なにせ気温は最低3度 最高22度
悩んだ末に Facebookに投稿したら
マッチョの内池パイセンが色々教えてくれた


着替えるのが嫌だし スタート時の気温は高いので
危うく指切りグローブに薄手長袖で行くところだった

最低気温に合わせたウェアに変更
おかげで死なずに済みました
ありがとうございました





五郎さんも「シューズカバーも!」と連絡をくれた
寒さで足先が凍えることはなかったし
20度超えてもカバーそれほど暑く感じなかったです
助かりました





体力は大丈夫だったし
身体の痛みも出なかったが
300kmはあまりに長くて飽きた(笑)

本当に今年中に600km走るのかと思うと
超ブルーだった





でも 4時間眠って起きたら
それほど身体が疲れておらず
ワクワクしてしまった
もう1周行けるかもしれない


と言いつつ走り出した途端に
速攻で気持ちが途切れてしまいそうな気もするが…
この気持ちは大事にとっておこう









さて 今年前半の山場を無事越えて
いよいよアレを再開せねばならない
そう…高強度練である


ロング対策と銘打って しばらくサボってきたので
2日前から「やりたくない〜」と思い続けてきたが
やらなければ先がないので やるしかない



よく「できることはやった」という言葉を聞くが
あれはずっと言い訳だとばかり思っていた
どんなにサボっても「できることはやった」と言うことはできるから
でも最近 考えが変わった
全力でない人など この世にいないのだと
サボってるように見える人も その人の全力を生きているのだと
その全力の閾値が人それぞれ違うだけなのだ






私の閾値はもう少し向こうにあると信じたいので(笑)
話のタネに契約しているEF Coaching(月3000円ぐらい)から届いたメニューを覗いてみると
ちょうどいいメニューが鎮座しているではないか


25分アップ
5分 240W
5分 レスト
15秒 350W
2分 レスト
15秒 350W
2分 レスト
15秒 350W
2分 レスト
5分 300W
15分 レスト
20分 280W
5分 レスト
60分 200W
クールダウン


こんなのできるのか?


※ちなみにこれはFTP280W設定の数字
 ご自身のFTPに換算してぜひトライしてみてください





キツすぎた(笑)

心臓が痛くてたまらず20分280Wは10分で断念…
睡眠時間がなくなるので60分240Wもお預けにした


いや あえて「勇退」と言っておこう(笑)




ちなみにローラー中は チャリダーの過去放送を見ています
今回はポンコツ男子部特集
けっこう踏めますよ★

高強度よ戻っておいで

2023年04月20日 21時35分28秒 | 自転車



ヒルクライムのロケだった




ここ数ヶ月 長距離耐性を伸ばすことに集中して
高強度のトレーニングをほとんどしなかった


2週間に1度ぐらい
SST(自分の場合270W)の10分走を1〜2本やる程度
通勤を回復走に当てているので
大好きな1分走も全くやってない


さすがにヒルクライムに出るので
高強度をやっておこうと思ったのが レース1週間前
1分走をやってみたら これがまたぜんぜん掛からない(笑)
1分のベストが570Wなのだが
450Wが精一杯だった



高強度で追い込むことを
体が忘れてしまっていて
ヒルクライムは見事に撃沈


高強度もしっかりやっていこうと
通勤やロケ先で60秒や90秒をやり始めた
ニセコまでに短時間のパワーが戻ってくれないと
また男子部に置いていかれる





山奥の食堂で 高強度練の筋疲労を治したい一心で
鹿肉のたたきを頼んだら
山盛りすぎて こちらも撃沈(笑)




今週末は 地獄のロケが待ってるので
週明けからまた高強度をしっかりやるのだ★

鍋島。

2023年04月17日 19時35分21秒 | おしごと日記
地方ロケに行くと
いろんな宿に泊まる



私が選ぶのはもっぱら
渋い民宿やホテルばかりだ
キレイで普通のホテル(ルートインみたいな)は
当たり外れがないので面白くない


廃業ギリギリのような宿に泊まると
女将さんがとんでもなく面白かったり
安いのに温泉がとても良かったり
地元のご家庭で食べるような食事が楽しかったりする


もちろん
その逆であることも多い





今回の宿は
逆だった(笑)



壁はペラペラで音が筒抜け
しかも埃っぽくてクシャミが止まらない
仕方なく 風呂だけ入って
車で寝た


私はここに何しに来たんだっけか?
と思いながら
自転車を包む毛布にくるまって眠った



帰宅すると 大きな段ボールが届いていた





1年半前に行った 五郎さんとの佐賀の旅の時に注文した
「鍋島」だ


五郎さんの50万円のラーメンどんぶりは 半年後には届いていたが
私が頼んだのは五寸皿
ふだん作らない大きさなので 皿から特注で作るため
時間がかかりますよと言われていた
ついにタイムカプセルのような時を経て 届いたのだった





番組でも紹介したが
全てが手描きである





超精密な絵の中に フリーハンドで描いている手の動きがちら見える





現当主の光春さんが入れた「だみ」
見ていると 光春さんの作業風景が目に浮かぶ
繊細な作業を邪魔しないように
気が散ることを決してしないように
息をこらえて撮影したことを思い出す








正月やめでたい席で 家族で使って
娘が家を出るときに あげようと思う
代々受け継がれるのにふさわしい皿だと思う





ロケに行くたびに
こうして物が増えていく
自転車メーカーの取材にだけは
行かないようにしよう(笑)



位置エネルギー。

2023年04月12日 23時51分48秒 | おしごと日記
メールの文面を誉められた


私は喋るのも文章を書くのも不得手で
メール1通書くのに30分かかることも少なくない
なので誉められて驚いたのだった





自分のメールの何がよかったのか?


どんなメールの文末にも「ご確認のほどよろしくお願いします」のような
とりあえずな文章を書く人が多いが
そういう無意味なことをしないからか?







私がメールを書くときに一番意識することは
誰に対しても 同じ目線の高さであることだ
目上の人に対しても 丁寧な言葉遣いはするけれど
へりくだり過ぎないようにするし
ADさんたちに送る時も 上からの目線で書くことはしない






昔 作曲家の千住明さんが
音符の高低差はエネルギーなのだと言っていた
音がポーンと高く飛べば そこにはエネルギーが生まれるのだと


メールの文章でも同じだと思う
高低差があると いらぬエネルギーを産んでしまう
ボウリングのレーンが坂道だと うまくコントロールできないように
文章においても 狙った効果が得にくくなる気がする




人は高低差を欲しがる生き物だ
自分を大きく見せようとするし
逆に韜晦して小さく見せようとすることもある
それが人間だとは思うが
そこに生まれるエネルギーも含めて計算できる人は少ない


メールのやり取りは 自分と相手の気持ちをコントロールする行為なので
高低差から生まれる位置エネルギーは慎重に考えなければいけないのだ











3月の走行距離。

2023年04月04日 17時36分06秒 | 自転車
3月の走行距離は
1316kmでした


1500kmは遠い…


がしかし
頑張った!





距離を走るために 強度を抑えている


だいたい180W〜190Wぐらい(FTPの70%以下)なら
10時間を超えても維持できる





激坂でもガマンして抑える
強度の高いインターバルは 今は2週に1回だけ
とにかく横方向の力をつけたい





ふらっと入った山奥の集落で
老婦人と出会った


その土地のことを色々と聞き
次の旅ロケに生かせないかと考える



去年の旅シリーズが あまりに上手く行きすぎたので
なんだか 今年の旅ロケは気分的に難しい
だって あれ以上の旅番組は作れそうにないから


前より良いものを作りたいと
上昇志向があるってのは良いことだが
そのせいで完全に重りになっている


良いこともあれば 悪いこともある
そう自分に言い聞かせる


「たまにはつまんないもの作ってくださいよ!」
ぐらいのことを言ってくれるスタッフがほしい(笑)





老婦人がボトルに水が少ないのを見て
湯冷ましをくれた


嬉しかった




どんなに湧き水がきれいでも
野生動物がいるエリアでは 一度水を沸かすのだという


一見キレイな水だからと 飲んだら大変なことになるよと
教えてくれた


これからさらに山奥に行きたいと言ったら
自転車じゃ絶対無理だと説得されたが
無理だと言われると 行って見たくなるのが人間ってもんで(笑)

行ってみたら なんだい上れるじゃないかと思っていたら





行き止まりだった


戻って別な道を行くが





そこも行き止まりだった…






長距離を走ると 首の後ろが痛い
顔は上げすぎず 上目遣いで走っているので
単純に首を支える筋肉が弱いのか
それともフォームが悪いのか…





4月はロケがぎっしり詰まって来るので
しっかり回復させないとなあ

初ブルベ。

2023年03月29日 01時21分45秒 | 自転車
みなさんは「ブルベ」をご存知だろうか


ブルベとは フランス語で「Brevet」=「認定」という意味で
長距離を走った認定システムがそのまま競技名となったらしい


このブルベという競技は
200km 300km 400km 600km 1000km
という距離を 制限時間内での走破を目標としている
長距離にまったく自信のない自分は 縁のない世界だと思っていたが
出てみることにした


出るのはもちろん200kmクラス
制限時間は13時間30分
決められたルートをトレースして
途中のチェックポイントで通過証明をもらわねばならず
ちょっと道を間違えたら 私の脚ではゴールできない






金曜日 仕事を終えて 車で静岡入り
スタートが6時なのに 到着したのは午前2時(笑)


バイクは いずれ600kmの超ロングへ参加することを見込んで
柔らかいフレームのCERVELO ASPELO
そう ローラー用バイクに甘んじていたアスペロくんに
ついに活躍の時がやってきたのだ



アスペロくんは 本当はグラベルバイクだ
ある程度のオフロード撮影にも使えるようにと
フロントフォークはトラベル40mmのサスペンションに変えてある
これが舗装路のロングライドで どう出るか?





今回は 実験のための参加と言って良い
どんな装備が どう役に立ち
どう邪魔になるのか?

ホイールはZIPP353に変更
これもどう出るか楽しみだ





フレームバッグも ありったけ付けてみた
役に立つのか?
邪魔になるのか?





前後にドロヨケ





フロントはシングルで行ってみよう
ギヤは前38 後10−33
途中 ちょいちょい激坂があるらしいが
大丈夫かしら





コースはこちら
静岡市をスタートし 富士山を1周する
距離201km
獲得標高3450m


…獲得3450m!?
山だらけじゃん


しかも





雨かよ…


これ以上ないほど過酷な条件だが
いろんなものをテストするにはもってこいだと
気持ちを奮い立たせる
心が折れては 何もできない





4時起床
緊張して目が覚めてしまった
睡眠1時間で雨のブルベに行くのか…と
ちょっとブルー(笑)


上下ゴアテックスを着て
靴にはヴェロトーゼの中にビニールを履かせた
キャップもゴアテックス
グローブはRaphaのネオプレングローブ
インナーは着替え用に予備1着


朝食はアンパンとプリンを1000kcalほど


5時50分にスタート地点についたら
参加者はすでに出発していた(笑)
5時半からブリーフィングがあったらしい…
遅れてすみません と謝ったら
優しい主催者の方が 私が初めてだと知っていて
いろいろ説明してくれた

・途中誰の助けも無し 全て自力でやるのがブルベである
・富士山の中腹では気温0度の長〜いダウンヒルがあるので覚悟すべし
・エントリー者数十人のうち ほとんどが棄権し
 今日の参加者は私を入れて6人だけ


生きて帰れるのか?(笑)





雨の中 駿府城をスタートした

ペースはひたすら180〜190Wで行く
これなら最後まで脚はなくならないはずだ

前に出発した参加者は全く見えてこない
こんな日に参加しているのは
向こうみずなアホか 長距離の猛者のどちらかだ
これだけ走って見えてこないという事は きっと私より速いに違いない


コースのナビは ブルベやってる人のブログに載ってた
OsmAnd Mapsというアプリを試してみたが
たった2時間でバッテリーが20%以下になってしまい
慌ててガーミンのナビに切り替える
(念のため地図をガーミンに入れといて良かった)



44km地点
最初のチェックポイントのコンビニで
肉まんとアンパンを補給し
ポカリをボトルに補充
そのレシートが 通過の証となるので
防水ケースにしっかり保管
なかなか優れたシステムであるが
変なものを買うとバレてしまうのが難点である



ここで参加者の1人と出くわした


見たところ50代後半の がっしり体型のおっちゃん
なんと上半身はビニールカッパで 下半身はただのレーパンにレッグウォーマーだ

私「それで大丈夫なんすか?」
おっちゃん「これしかなかったんです」

聞けば 何度も600km完走経験アリだという
そこまでの猛者ともなると 気温10度以下の雨でも
ただのカッパで済ましてしまうものなのか…


コンビニ出てすぐの激坂で
おっちゃんを追い抜き 5位に浮上
「頑張りましょう」と声をかけたが
帰ってきた声は 消えそうなほど元気がなかった


ちなみにおっちゃんは
その後すぐにリタイヤしたらしい


600km走破の猛者でも
こういうことが起こりうるのだ


その後も雨はひどくなるばかり





晴れていれば さぞかし絶景なのだろう


富士山の中腹まで40km続く上り坂で
2人の参加者を追い抜き
3位に浮上





標高1400m地点で雨はみぞれに変わった
露出している顔が痛すぎる


ふと 前に自転車を押して歩く人がいる
2位の参加者かと思ったら
どう見てもブルベ参加者ではなかった


男性 30歳ぐらい
普通のママチャリと
グレーの薄手のパーカー
部屋着のようなズボン
雨でずぶ濡れだ


キョロキョロと左右の樹林を 探るように見ながら歩いている


ここは標高1400m
麓の最後のコンビニから30km
こんなところで いったい何をしているのか?


「大丈夫ですか?」
と声をかけたら ビクッとこちらを見て
「あ 大丈夫です」
とニンマリ笑った

いろいろ話しかけたが「大丈夫です ありがとうございます」の一点張り


あまりに心配なので 持っていた補給食のジェルを渡した





気温0度のダウンヒルは 地獄だった
あまりに寒くて 止まろうかと迷ったが
止まったらさらに体温が下がって 動きが取れなくなる気がしたので
気合いで一気に下った

その下りで 2位の参加者を追い抜いた
これで前にいるのはあと1人だ




下りながら さっきのパーカーの兄ちゃんのことを思い出していた
渡すなら金のほうが良かったのではないか?
それにしても 何のためにあんな場所に?


ハッとした
自殺志願かもしれない
だとしたら もう少し話を聞いてみるんだった


だが本音を言うと 私は自殺志願者に対して
何も考えずに「死ぬな」と言うのは 無責任な気がしてしまう
自分もそうだから分かるのだが
生きている方が 死ぬよりも辛い人だっているのだ


いや ただのアホな冒険野郎かもしれない
私は彼のことを考えることをやめた



走ること11時間37分
ついにゴールのコンビニに到着した
ゴアテックスを着ても どこからともなく沁みてくる水で
体はびしょびしょだった
防水に関しては もう少し研究の余地があるようだ

ひたすら「早く終わってくれ」と思うほどキツかったが
コースの景色が素晴らしくて ずっと感嘆しながら走っていた


207km(道に迷った)
TSS 433(回復に4日必要)


結局 前にいる1人は
1度も姿を見なかった





ゴールのコンビニ近くに住む主催者が
自宅を解放してゴールの受付をしていた


到着したら そこにいた数人のスタッフさんらが
「わーおめでとう!」「よくこの天候で!」
と祝福して 暖かいお茶を出してくれた
そしてこう言った
「1番時計ですよ!」


なんと 前には誰もいなかった
そりゃあ追いつかないわけだ(笑)



色々なデータが取れて かなり有意義なブルベだった
このブルベ用バイクも もう少し改良の余地があることが分かった
一番邪魔だったのは トップチューブバッグ
ダンシングすると内腿に擦れてとても邪魔だった
サドルも 超軽量でパッドがほとんどないモデルだと
低いパワーで漕ぐとお尻が痛くなる
このサドルでは600kmは無理だな…



何はともあれ 初ブルベは興奮の楽しさだった
一人相撲的な楽しさではあるが…
次は……晴れた日のデータを取りたい(笑)

準備。

2023年03月20日 17時27分50秒 | 自転車
新年度に向けて
バイクの改造をしている





改造するには まず整備
五郎さんに洗ってもらって以来 ピカピカにしないと気が済まなくなった…





シーラントは 最強のマクハルシーラント
ちゃんと入れていれば ほとんどの穴を塞いでくれる





改造のメインはサテライトスイッチ


追加のシフトボタンが ワイヤレスなのである



小さく作ったもんだと思っていたが
付けてみると 意外と大きい
バーテープの下に巻くのがとても大変だ
プロショップではどうやってるんだろう?


自分であらゆる可能性を試しておかないと
現場で事件が起きた時に 何も対処できない
そのためのテストが ものすごく時間がかかるが
他にこういうことをやるスタッフがいないのである


今 自分の立っている場所で
自分は何ができるか?
興味ないことにも楽しく取り組めると
世界がまるで変わるのだが
意外とできる人は少ない






4月から新たな出演者も増えるので
ウェアもバシバシ追加
いいなあと思うウェアは 国内で手に入らないものばかりなのは
なぜかしら?



準備の一環として 今月25日にブルベに出てみることにしたのだが
ガッツリ雨予報(笑)
しかも「強雨」




この日しかお試し参戦する時間が取れないのよね…
強雨でもブルベに参加するべきか?
迷い中(笑)

さよなら朝比奈。

2023年03月17日 19時41分44秒 | 自転車
明日の放送で 10年目のチャリダーが終わる



4月からは 金曜夜9時半からの30分枠へ移動するので
今回が50分枠の最後なのだ





そのラストを飾るのは
朝比奈彩ちゃんの お別れライド






2015年に 新しい番組メンバーを選ぼうと
何人ものタレントさんと面談した
何十人目だったか デビュー間もない彩ちゃんと会った時
1発でこの子にしようと決めた



明るくて
感情が豊かで
サバサバしていて
なにより裏表がなかった





仕事としてテレビに出ると
どうしても表の顔ができる
本当は嫌でも楽しいと言うし
美味しくないのに美味しいと言うようになる


彼女は圧倒的に それがなく
人として信頼できた





普通は2年で交代となる 番組アシスタントの座を
8年にわたってお願いすることになった








彩ちゃんへの感謝を込めて
全力でお別れの回を作った


感謝の気持ちを ディレクターが伝えるには
腕によりをかけて泣かせるしかないのである(笑)
というわけで 雪の青森でザブザブ泣いてもらいました



ありがとう彩ちゃん
縁があったら またどこかで会えると思う




明日(18日)の放送です
「さよなら朝比奈! 涙の卒業ライド」
ぜひご覧ください