ロードレース2戦目は
サイクルスポーツセンター(修善寺)でのレースに参戦。
右回り8kmコースは1周まわるだけで嫌になるキツさ。
今回はそこを4周する32kmのレース。
エントリーはなんと168名!
一団となって走るのは壮観でしょうね。
もちろん人数が多いってことは、変なダンゴ状態ができて
落車祭りになる可能性も…
とにかく危険を察知して、安全な位置どりを確保すべし!
8kmで獲得標高250mほど。
100kmに換算すると3000mになる
かなりの山岳コース。
アップとダウンしかありません。
1周のうち、上りは4回。
全て2分前後の上り。
つまり32kmで2分走を16本やる感じ。
きついけど、2分走に体をならせておけば
行けなくはない、ということか。
先週は鬼のように忙しくて、
編集で丸3日寝ないまま福岡でレースのランニング撮影。
そのまま飛行機で1時間だけ寝たら
丸1日のスタジオ収録。
疲労が全く抜けず、体が「自転車を漕ぎたくない」と言い続けていた。
レース3日前になっても全くパワーが出なくて
DNS(スタートしない)も覚悟した。
もちろんオンボードカメラを付けた撮影チャリダーだから
自分の成績のために走るわけじゃないので、
DNSでも誰も文句を言わない。
でも、そのために鍛えているのだし、
やっぱり悔しい。
レース2日前になっても回復しないので
もうダメだな、と思っていたら、
体って回復するんですね。
前日になって、少しは走れるようになってきた。
しょぼいけど、2分300Wを4本までなら出せる。
1周だけならついて行けそうだと参加を決意。
…したものの、エントリーリストを見て再び気持ちが撃沈。
メンバーがすごすぎる。
プロチームの若手育成選手たちや、超ベテランのトップアマチュア選手の名まで。
こんな体調じゃ、邪魔者にしかならない。
しかも!
ナンバープレートを受け取ったら、
私のだけへたくそな手書きだった。
人生で初めてのナンバープレートが…(泣)
なんか、神様が「今日は走れないし、勝てないよ」と言ってるようだ。
写真:草場さん
いよいよレースが始まる。
初めての実業団レースだ。
早めに車検を済まし、待機場所の前列近くにバイクを並べる。
スタート位置は前の方が良いに決まっているからだ。
しかし!
スタートラインへの移動が始まると、後ろに並んでいた選手たちが
車列の脇からどんどん前に割り込み始めた。
1人やると、周りの選手もどんどんやる。
真面目に並んでいた私は、あっという間に最後尾近くへ。
なんとマナーのない人たちだろう…
いきなりガッカリだ。
16時すぎ、レースがスタート。
はじめはニュートラル走行。
スタート直後の上り坂から高速ダウンヒルは危ないので
こうしてパレード走行になる。
先導車がゆっくりペースで走り、それにゆっくり付いて行けば良いだけなのだが、
ここでも信じられないことが起こる。
上り坂になると先導車が速いので
後ろが離される。
すると坂を登りきったところで、
離された後ろの選手たちが追いつこうとスピードを上げる。
で、前に追いつくと急ブレーキ。
延々とこの繰り返し。
パレード走行中なのに、2回も落車が起こっていた。
私はその「おしくらまんじゅう」に巻き込まれたくないので
終始左端のスペースを走る。
そこなら「おしくらまんじゅう」の影響を受けにくかったし、
何かあっても、すぐにコース外に逃げられる。
3km地点過ぎ、リアルスタート。
その前の下り坂でうまいこと抜けられたので
30番手ほど。
しかしトップ選手たちはグイグイ坂道で差を広げていく。
登りきる頃にはすでに先頭から20秒ほど遅れていた。
この1周目で、あることに気づいた。
下りが苦手な選手がとても多い。
登りでは圧倒的な速さで抜いていくのに、
下りで楽々と追いつける。
おそらく私の方が圧倒的にパワーは劣っているのだが、
こういう走り方で対処できるのは楽しい。
1周目を終えて、まだ先頭が目視できるところに居られたので
2周目も走ることにする。
被写体の選手たちもまだ見える範囲にいる。
と言っても、やはりパワーは出にくくて
登りは280Wほどで淡々とガマンし、
下りは可能な限りノーブレーキで突っ込む。
スタート・ゴール地点で
宮澤崇史さんが私を見つけて「お!」と声かけてくれた。
初見のウェア着てるのに、よく見つけるなあ、と感心する。
あの人は観察力がハンパない。
第1コーナーで観戦してた五郎さんが
「Dさん頑張れ!」とめっちゃ応援してくれる。
この辺で、なんだか楽しくなってしまって、
仕事を捨てて完走しようか迷い始める(笑)。
だって、うまく走れば、自分より速い人と戦えるんだもん。
それに下り坂を70km/hオーバーで走るスリルと快感。
よだれを拭くことも忘れて走っていた。
でも、私は仕事で来ている。
3周目に入り、私のペースが落ち、
被写体の選手との差が2分と聞き、レースを降りた。
彼らのゴールを見届けなければいけない。
3周走って、50分。
TSSはちょうど100だった。
やはりものすごい強度で走っていたことになる。
私がずっと一緒に走っていた選手たちは
70位前後だった。
おそらく私もそれぐらいでフィニッシュできたと思う。
多少は戦えるようになっている、と思いたい。
それにしても、速い人だらけで参っちゃう。
今月は忙しすぎて1000kmはすでに絶望的だが、
できることはやっていこう。