
アルゼンチン旅のラストシーンは、ウマワカのお祭り。
祭りが続く中、日没とともに撮影を終えた我々は、
さてどうしようかと思案に暮れた。
ウマワカで宿をさがすか。
空港近くの街に戻っておくか。
みんなの体力は限界をこえていた。
100キロ近い山岳を走り、お祭りでもみくちゃにされ、
体はスプレーまみれだった。
空港までは400キロ。
明日も祭りで混雑することを考えると、少しでも近づいておきたかったが、
私はさすがに言い出せなかった。
すると、ドライバーのファクンドが一言。
「いいよ。行こうか!」
ファクンドは、プロのドライバー。
あのパリ・ダカールラリーのサポートカーのドライバーも務めるほどの腕前。
首都ブエノスアイレスまでの1200キロを
8時間休みなしで行ってしまう男。
「ブエノス行きにくらべれば、楽なもんだよ」と笑って、
ちょっとポンコツな4輪駆動車(ロケ中2度こわれた)をぶっとばす。
空港近くのサルタの街についたのは、3時間後。
すると、ファクンドがどこかに連れて行きたいというので
行ってみることにした。

やって来たのは、ファクンドの叔父さんの家。
ファミリーが一同に会し、叔父さんの70回目の誕生日を祝うのだという。
時間はすでに夜中の1時。

(右がドライバーのファクンド。我々のために美声を披露してくれた)
下は2歳から、上は75歳まで。
見ず知らずの我々を家族のようにもてなしてくれる。

生演奏ガンガンの盛大なパーティーは
どれだけ夜が更けても終わる様子はない。
近所から苦情が出ることは「ありえない」そうだ。

なんと爽やかな人たちだろう。
「日本人が来るなんて初めてだ!」と喜んでくれる。
疲れてヘロヘロだったはずの我々は、
会を辞するころには、甦っていた。

さて、お問い合わせの多い楽曲についてです。
アルゼンチン50分版のなかのいくつかの曲のみ下記します。
今回はオープニング曲以外は、全曲アルゼンチンの音楽で構成しました。
そのほかの曲については、NHK視聴者センターまでお問い合わせ下さい。
オープニング
♪SIGNED, SEALED, DELIVERED I'M YOURS/S.WONDER
トゥクマンから走り出す
♪Para No Olvidar/Los Rodriguez
アスファルトのでこぼこ道
♪Elefantes/LISANDRO ARISTIMUNO
インターミッション(地図の出て来る走行シーン)
♪La Casa De Al Lado/Liliana Herrero
塩湖の走り
♪Los Dinosaurios/CHARLY GARCIA
最終日の走り
♪Pozo/Lisandro Aristimuno
エンディング
♪Caminito/Luna Monti