白川郷「お田植え唄」
時節も変わり今日から五月、別名「皐月(さつき)」と言われる時期になりました。「皐」の字は日常ではあまりつかいめせんね。「皐」が五月の別名にされているのは「皐月」がもともと旧暦で五月を表す名前だったためです。現在の暦が採用された明治時代に入ってからで、それまで旧暦で「皐月」という名前でした。が、実は現在の五月と旧暦の皐月とは時期は一緒ではありません。それは旧暦の暦が太陰太陽暦で、この「皐月」に田植えをしていました。そこでこの「田植え」が「皐月」の語源とされています。田に植える苗を「早苗」といいます。そのため、田植えをする月の意味で「早苗月」とつけられましたが略して「早月」となり、最終的に現在の「皐月」に変わったとされています。五月の別名には他にも「稲苗月」「田草月」「仲夏」「雨月」「五月雨月」「月不見月」「菖蒲月」などがあり、どれも五月らしい名ですね。