私たちの「古典の会」は今おさらいしてる「方丈記」が終了しますので次の題材を皆さんで話合いの結果、「紫式部日記」を取り上げることに決まりました。紫式部といえば「源氏物語」の作者として世界的に有名な日本の誇る古典文学者であり、来年のNHK大河ドラマに紫式部が取り上げられるので、その予備学習も兼ねてあのということで決まりました。「紫式部日記」はまずは藤原道長の屋敷の情景から始まりあす。「秋のははひ入り立つままに、土御門殿のありさま、いはむかたなくをかし、池のわたりの梢ども鑓水のほとりの草むらおのかじきし色づきわたりつつおほかたの空も艶なるにもてはやされて不断の御読経の声々あはれまさりけり・・・」日記りしては素敵な書き出しではないでしょうか。「枕草子」と並べても遜色ない「をかし」な情景描写です。紫式部にとって道長の屋敷で過ごした日々は華やかな儀式に沸き立つものというより、こういう秋のお庭の美しさに魅入られたものだったのでしょう。まずは秋の優美を綴るあたり、さすが文才ある女性と感じます。これからの勉強が楽しみになります。
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