異国の丘
嵐の二宮和也が22年公開予定の映画「収容所(ラーゲ)から来た遺骨」(仮)での主演が決まりました。辺見じゅん氏の同名小説が原作で、第2次世界大戦後を描いた実話。戦後60万人超の日本人兵士が極寒のシベリアの収容所に捕虜として強制収容され、重労働を強いられました。誰もが絶望の中、生きることへの希望を捨てずに頑張った一人の兵士、山本幡男さんの半生をつづった物語です。「必ず帰国(ダモイ)の日は訪れる」と日本にいる妻や、子供4人に会うことを誰よりも強く願った山本さんの心情を主演の二宮和也は並々ならぬ覚悟で演じることを「ただただ帰ることを思って行って来ます。」とコメントし、撮影に入る覚悟を示しました。我ら戦争体験者には忘れられない当時の思い出になります。私の同級生の父親もシベリアに抑留されて戦後3年目に無事帰還しました。この「異国の丘」の歌も当時シベリアに抑留されていた作曲家・吉田正さんの自らの体験によるものです。いつまでも歌い残したい名曲ですね。